74 / 75
小咄(一)
しおりを挟む
東京駅→品川駅
「四時間かけて尾道に行って、あかりがいなかったらどうすんの? その水森って人、信頼できるの? ってか、そいつ、あかりとどういう関係なの? 何で尾道にいるってわかるの?」
「……」
「尾道って何が美味いの? 俺、広島初めてなんだけど。お好み焼き? 広島焼き? 美味いの?」
「……お前、広島焼きなんて言ったら広島人に殺されるぞ」
サラリと嘘をついて翔吾をビビらせる望。
◆◇◆◇◆
品川駅→新横浜駅
「月野あかり、見つけたよ。海岸通りのホテルだった。キャンセルしとく?」
「現地でキャンセル料支払うって伝えておけ。ダメだったら支払い方法聞いとけ」
「はーい」
「三人で泊まれるホテル……ダブルかぁ。キングダブルってどれくらいの大きさだ? クイーンよりは大きいのか?」
「へぇ! いいじゃん、ダブル。こないだは望さんがあかりと一緒に寝たんだから、今度は俺とあかりが一緒ね」
「じゃ、俺が今度はお風呂でイチャイチャしてもいいんだな?」
「……」
「……」
「……じゃんけん」
「望むところだ」
どちらにしろ、耐久レース。
◆◇◆◇◆
新横浜駅→名古屋駅
「翔吾はモテるだろ」
「……まぁ、多少は」
「なんであかりだったんだ? あかりじゃないとダメな理由なんてないだろ」
「望さんだってモテるでしょ?」
「あぁ、職業としてはモテるけど、男としては致命的な欠点があるから、俺」
「男として致命的な欠点?」
「勃起不全。あかり以外では勃たない」
「……へ?」
「あかり以外では勃起しない」
「いや、言い直さなくてもわかるよ」
「俺はあかりじゃないとダメなんだ。翔吾は?」
「……まぁ、そういう意味でのダメな理由なんてないけど……ないけどさぁ」
「ま、心変わりしたらすぐに言ってよ」
「なんかムカつく。好きになるのに理由なんていらないじゃん」
「そういうところはまだまだ子どもだなー」
「うわぁ、ムカつくなぁ。あ、車内販売。なんか買ってよ、オトナの湯川センセー様」
「コーヒー一杯なら奢ってやるよ」
なんだかんだ、仲はいい。
◆◇◆◇◆
名古屋駅→京都駅
「望さんて、本当にあかりでしか勃たない?」
「他の女では無理」
「じゃあ、あかりが初めてなわけ?」
「まぁ、ね」
「くっっそ羨ましいんだけど、それ。健吾の童貞もあかりが食っちゃったし。俺も最初はあかりが良かったなぁ」
「……暴発した。最初」
「あー……まぁ、気持ちはわかる」
「二回も」
「……望さんて、早漏なの?」
「あかりのが良すぎるんだよ!」
翔吾の意地悪返しに、隣のおっさんが「ぶほっ」と吹き出す。
◆◇◆◇◆
京都駅→新大阪駅
「……」
「……」
隣のおっさんが新大阪駅で降りるまでいたたまれない二人。
◆◇◆◇◆
新大阪駅→新神戸駅
「で、どこの病院に行くの?」
「神奈川と名古屋と新潟から声がかかってる」
「新潟はダメでしょ。あかり、寒がりだから」
「一番条件はいいんだけどな」
「開業は?」
「まだそんなに金が貯まっていないからなぁ。あと十年は働かないと」
「ふぅん。医者って案外儲からないんだね」
「お前、開業するのにどれくらい金がかかると思って……!」
翔吾の意地悪返し第二弾、望に着弾。
◆◇◆◇◆
新神戸駅→岡山駅
「金持ちは金がない苦労を知らないからなぁ」
「まぁ、物心ついたときから投資とか株とかの英才教育だけはされていたからね」
「金持ちの教育方法だな、それ」
「おかげで、ものすごくお金に困るってことはないから、親には感謝してるけど。でも、望さんだって医者の子でしょ? お金には苦労していなさそうだけど」
「……開業医だった父親が亡くなってから、借金だらけだったけどな」
「なるほど。道理で開業するのに躊躇してるわけか。病院残ってないの?」
「ローンを繰上返済して、もう売った」
「ふぅん」
オトナの懐事情。
◆◇◆◇◆
岡山駅→福山駅
「望さんて、AVとか見ないの?」
「見ても勃たないから、見ない」
「じゃあ、あかりの写真とか?」
「そう。隠し撮りした写真とか、あかりにそっくりな絵とか」
「絵?」
「尾道の画家、村上叡心の絵の中の女が、あかりそっくりなんだ」
「へぇ……あ、ほんとだ、似てる。綺麗な絵だね。撮って待ち受けにしてるなんて相当だけど。でも、尾道って、偶然?」
「さあ、それはわからない」
「ふぅん。あ、じゃあ、今度いいものあげるよ」
「いいもの?」
「あかりのハメ撮り動画」
「は!?」
「欲しい?」
「いやいやいや、あかりに限ってそんなこと許可しないだろ。だって、写真すら嫌がる子だぞ? 翔吾、お前、許可なく撮っただろ!? 隠し撮りだろ!?」
「あ、欲しくない?」
「……欲し、いデス」
その動画が望の新しいオカズになるのは、遠くない未来の話。
◆◇◆◇◆
福山駅→尾道駅
「……田舎だね」
「……田舎だな。でも、嫌いじゃない」
「俺も」
「なんか、田舎の電車っていいな。都会と違って」
「景色が変わるからかな。東京の電車から見る景色はビルばっかりだからなぁ」
「あ、海だ」
「ほんとだ」
「……いいなぁ」
「……いいねぇ」
いつの間にか二人旅を楽しむ望と翔吾。
◆◇◆◇◆
尾道駅→
「うわぁ、すげぇ」
「潮の匂い……ほんと、目の前が海なんだな」
「じゃあ、右も左も海岸じゃん! どっちにいけばいいんだ? どっちにあかりがいるわけ?」
「あかりのホテルの近くじゃないか?」
「ああ! 地図、地図!」
「……あ、へぇ、尾道ラーメン」
「ラーメン? 確かにお腹空いたけどさぁ、望さん、何見つけてんの!」
「食べてく? 奢るよ」
「食べる」
観光客っぽいことをする二人。傍目には仲のいい兄弟に見えているのかも。
「あ、また猫」
「猫多いなぁ」
「猫で観光客呼んでるみたいだよ」
「へぇ。あかりも猫みたいだよなぁ。気まぐれだし、構おうとすると逃げていくし」
「犬よりは猫だね、確かに」
「……会いたいなぁ」
「……そうだね。会いたい。ってか、抱きたい」
「俺も。抱きしめたいなぁ」
「いや、俺は抱きたいんだけど」
「翔吾さぁ……お前の頭の中、どうなってんの? セックスのことしか考えてないの?」
「そうじゃないけどさぁ……三週間してないし」
「……抜けよ。あかりの動画があるんだろ」
「あー……あれはね、うん、なんていうか」
「あ、タクシー。乗るか」
「乗る」
隠し撮り動画についてそれ以上突っ込まれなくてホッとした翔吾。突っ込むことしか考えていないみたいだけど。
「最初はどっちがする? もちろん、俺が先にヤリたいけど」
「俺も抱きたいんだけど?」
「じゃあ、三人で? 望さん、平気?」
「……たぶん、三人でも普通に勃つよ」
「へぇ?」
「想像するだけでイケる」
「……案外メンタル強いんだね」
「あかりと付き合っていくなら潔癖ではいられないだろ」
「まぁ、そうだけどさ」
「翔吾は案外繊細なんだな」
「案外どころか、俺はちょー繊細なの」
このあとお互い「顔に似合わず!」を連呼してタクシーの運転手に怪訝な顔をされる。
そして、最終的には「顔に似合わず」の最たる例が他ならぬあかりだと気づいて苦笑。
船着き場に彼女の姿を見つけて、ようやく、二人は安堵する。
争奪戦か、共闘か――二人はまだ結末を知らない。
「四時間かけて尾道に行って、あかりがいなかったらどうすんの? その水森って人、信頼できるの? ってか、そいつ、あかりとどういう関係なの? 何で尾道にいるってわかるの?」
「……」
「尾道って何が美味いの? 俺、広島初めてなんだけど。お好み焼き? 広島焼き? 美味いの?」
「……お前、広島焼きなんて言ったら広島人に殺されるぞ」
サラリと嘘をついて翔吾をビビらせる望。
◆◇◆◇◆
品川駅→新横浜駅
「月野あかり、見つけたよ。海岸通りのホテルだった。キャンセルしとく?」
「現地でキャンセル料支払うって伝えておけ。ダメだったら支払い方法聞いとけ」
「はーい」
「三人で泊まれるホテル……ダブルかぁ。キングダブルってどれくらいの大きさだ? クイーンよりは大きいのか?」
「へぇ! いいじゃん、ダブル。こないだは望さんがあかりと一緒に寝たんだから、今度は俺とあかりが一緒ね」
「じゃ、俺が今度はお風呂でイチャイチャしてもいいんだな?」
「……」
「……」
「……じゃんけん」
「望むところだ」
どちらにしろ、耐久レース。
◆◇◆◇◆
新横浜駅→名古屋駅
「翔吾はモテるだろ」
「……まぁ、多少は」
「なんであかりだったんだ? あかりじゃないとダメな理由なんてないだろ」
「望さんだってモテるでしょ?」
「あぁ、職業としてはモテるけど、男としては致命的な欠点があるから、俺」
「男として致命的な欠点?」
「勃起不全。あかり以外では勃たない」
「……へ?」
「あかり以外では勃起しない」
「いや、言い直さなくてもわかるよ」
「俺はあかりじゃないとダメなんだ。翔吾は?」
「……まぁ、そういう意味でのダメな理由なんてないけど……ないけどさぁ」
「ま、心変わりしたらすぐに言ってよ」
「なんかムカつく。好きになるのに理由なんていらないじゃん」
「そういうところはまだまだ子どもだなー」
「うわぁ、ムカつくなぁ。あ、車内販売。なんか買ってよ、オトナの湯川センセー様」
「コーヒー一杯なら奢ってやるよ」
なんだかんだ、仲はいい。
◆◇◆◇◆
名古屋駅→京都駅
「望さんて、本当にあかりでしか勃たない?」
「他の女では無理」
「じゃあ、あかりが初めてなわけ?」
「まぁ、ね」
「くっっそ羨ましいんだけど、それ。健吾の童貞もあかりが食っちゃったし。俺も最初はあかりが良かったなぁ」
「……暴発した。最初」
「あー……まぁ、気持ちはわかる」
「二回も」
「……望さんて、早漏なの?」
「あかりのが良すぎるんだよ!」
翔吾の意地悪返しに、隣のおっさんが「ぶほっ」と吹き出す。
◆◇◆◇◆
京都駅→新大阪駅
「……」
「……」
隣のおっさんが新大阪駅で降りるまでいたたまれない二人。
◆◇◆◇◆
新大阪駅→新神戸駅
「で、どこの病院に行くの?」
「神奈川と名古屋と新潟から声がかかってる」
「新潟はダメでしょ。あかり、寒がりだから」
「一番条件はいいんだけどな」
「開業は?」
「まだそんなに金が貯まっていないからなぁ。あと十年は働かないと」
「ふぅん。医者って案外儲からないんだね」
「お前、開業するのにどれくらい金がかかると思って……!」
翔吾の意地悪返し第二弾、望に着弾。
◆◇◆◇◆
新神戸駅→岡山駅
「金持ちは金がない苦労を知らないからなぁ」
「まぁ、物心ついたときから投資とか株とかの英才教育だけはされていたからね」
「金持ちの教育方法だな、それ」
「おかげで、ものすごくお金に困るってことはないから、親には感謝してるけど。でも、望さんだって医者の子でしょ? お金には苦労していなさそうだけど」
「……開業医だった父親が亡くなってから、借金だらけだったけどな」
「なるほど。道理で開業するのに躊躇してるわけか。病院残ってないの?」
「ローンを繰上返済して、もう売った」
「ふぅん」
オトナの懐事情。
◆◇◆◇◆
岡山駅→福山駅
「望さんて、AVとか見ないの?」
「見ても勃たないから、見ない」
「じゃあ、あかりの写真とか?」
「そう。隠し撮りした写真とか、あかりにそっくりな絵とか」
「絵?」
「尾道の画家、村上叡心の絵の中の女が、あかりそっくりなんだ」
「へぇ……あ、ほんとだ、似てる。綺麗な絵だね。撮って待ち受けにしてるなんて相当だけど。でも、尾道って、偶然?」
「さあ、それはわからない」
「ふぅん。あ、じゃあ、今度いいものあげるよ」
「いいもの?」
「あかりのハメ撮り動画」
「は!?」
「欲しい?」
「いやいやいや、あかりに限ってそんなこと許可しないだろ。だって、写真すら嫌がる子だぞ? 翔吾、お前、許可なく撮っただろ!? 隠し撮りだろ!?」
「あ、欲しくない?」
「……欲し、いデス」
その動画が望の新しいオカズになるのは、遠くない未来の話。
◆◇◆◇◆
福山駅→尾道駅
「……田舎だね」
「……田舎だな。でも、嫌いじゃない」
「俺も」
「なんか、田舎の電車っていいな。都会と違って」
「景色が変わるからかな。東京の電車から見る景色はビルばっかりだからなぁ」
「あ、海だ」
「ほんとだ」
「……いいなぁ」
「……いいねぇ」
いつの間にか二人旅を楽しむ望と翔吾。
◆◇◆◇◆
尾道駅→
「うわぁ、すげぇ」
「潮の匂い……ほんと、目の前が海なんだな」
「じゃあ、右も左も海岸じゃん! どっちにいけばいいんだ? どっちにあかりがいるわけ?」
「あかりのホテルの近くじゃないか?」
「ああ! 地図、地図!」
「……あ、へぇ、尾道ラーメン」
「ラーメン? 確かにお腹空いたけどさぁ、望さん、何見つけてんの!」
「食べてく? 奢るよ」
「食べる」
観光客っぽいことをする二人。傍目には仲のいい兄弟に見えているのかも。
「あ、また猫」
「猫多いなぁ」
「猫で観光客呼んでるみたいだよ」
「へぇ。あかりも猫みたいだよなぁ。気まぐれだし、構おうとすると逃げていくし」
「犬よりは猫だね、確かに」
「……会いたいなぁ」
「……そうだね。会いたい。ってか、抱きたい」
「俺も。抱きしめたいなぁ」
「いや、俺は抱きたいんだけど」
「翔吾さぁ……お前の頭の中、どうなってんの? セックスのことしか考えてないの?」
「そうじゃないけどさぁ……三週間してないし」
「……抜けよ。あかりの動画があるんだろ」
「あー……あれはね、うん、なんていうか」
「あ、タクシー。乗るか」
「乗る」
隠し撮り動画についてそれ以上突っ込まれなくてホッとした翔吾。突っ込むことしか考えていないみたいだけど。
「最初はどっちがする? もちろん、俺が先にヤリたいけど」
「俺も抱きたいんだけど?」
「じゃあ、三人で? 望さん、平気?」
「……たぶん、三人でも普通に勃つよ」
「へぇ?」
「想像するだけでイケる」
「……案外メンタル強いんだね」
「あかりと付き合っていくなら潔癖ではいられないだろ」
「まぁ、そうだけどさ」
「翔吾は案外繊細なんだな」
「案外どころか、俺はちょー繊細なの」
このあとお互い「顔に似合わず!」を連呼してタクシーの運転手に怪訝な顔をされる。
そして、最終的には「顔に似合わず」の最たる例が他ならぬあかりだと気づいて苦笑。
船着き場に彼女の姿を見つけて、ようやく、二人は安堵する。
争奪戦か、共闘か――二人はまだ結末を知らない。
0
お気に入りに追加
687
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる