12 / 34
012.「わたし、勇者様のお嫁さんになりたいんだぁ」
しおりを挟む
「ラウラ様、今日の体調はどうですか?」
「うん……ちょっとしんどい、かなぁ」
朝。見ると、また背中に昏い痣が現れている。サリタはまたラウラを抱きしめ、痣を消す。『瘴気の澱』だとははっきり明言できないものだが、人体に害のあるものに間違いない。
「サリィすごい! 元気になったよ!」とラウラは無邪気に笑う。サリタは複雑な気分だ。誰がラウラにこんな仕打ちをしているのか考えると、腹も立ってくる。
「ラウラ様は昨夜の食事のあと、こちらで何か召し上がりましたか?」
「うぅんと、果物をいくつか食べたよ。苺と、オレンジと、林檎と」
「随分召し上がられましたね……果物がお好きなのですか?」
「うん、大好き!」
これは果物を管理する必要がありそうだ、とサリタは考える。それ以外にも、やはりラウラの口に入るものはすべて確認する必要がある。
サリタは聖女宮内の一部屋を借り、住み込みで働いている。ここに通って来ている女官と違い、長くラウラのそばにいられるからこそできる行動だ。「今夜からは眠るまでラウラ様のそばにいますよ」と微笑むと、ラウラは嬉しそうに手を叩く。
しかし、どういうものがあの痣を出現させるのだろう。見ただけでわかるだろうか。サリタは唸る。
「そういえば、モータはどこにいるのですか?」
「モータ?」
「はい。聖獣……のはずですが、ラウラ様の聖獣ではないのですか?」
ラウラはきょとんとしている。
「わたしの聖獣はビリーだよ」
「ビリー?」
「そう。気まぐれで、いつもどこにいるのかわからないんだぁ」
「へぇ……今度紹介してくださいね」
左腕のアンギスを撫で、サリタは微笑む。聖獣は聖母神が国に与えたものであるため、常に聖女や勇者のそばにいるわけではない。国中に存在しており、聖女や勇者と主従関係にならない聖獣もいる。
だから、ラウラのそばに聖獣がいなくても特に気にすることではない。
「ねぇ、サリィ。今日の聖母会、わたしも行かなきゃダメかな?」
「ラウラ様は今までどうなさっていたのですか?」
「体調が悪いときは行けなくて……ずっと寝室にいたの」
ゼロのつく日は神殿や教会に信徒が集まり、聖母に祈りを捧げる会がある。それが聖母会。月の最終日、三十日だけは大聖母会と名前を変え、信徒の多くが王都の聖母神殿・各地の神殿に集まる日となっている。今日は二十日のため、地方の各神殿・各教会に集まる信徒が多い日だ。
とは言っても、聖母会に聖女は必要ない。ずっと神殿にいなければならないということはない。サリタも、気分で参加・不参加を決めていた。
「どちらでもいいですよ。ラウラ様はどうなさりたいですか?」
「……行きたくない、かな。緊張するし、人がいっぱいいるところが苦手なの」
「では、私と一緒に過ごしましょう。ドロレス様にも伝えておきますね」
ラウラはパァと目を輝かせて笑う。体が弱く、出席できないことを負い目に感じていたようだ。サリタも聖女宮からはなるべく出ないように心がけているため、利は一致する。
「でも、大聖母会には勇者様も来てくれるから、体調が悪くても頑張るんだぁ」
「……ラウラ様は勇者様のことがお好きなのですね」
「もちろん! 格好いいし、優しいし、気持ち悪い虫を取ってくれるし! わたし、勇者様のことが大好きだよ」
十日後にある大聖母会には絶対に神殿に行かないでおこう、とサリタは決意する。そのときだけはラウラのことをドロレスに任せておこう、と。
「わたし、勇者様のお嫁さんになりたいんだぁ」
無邪気に笑うラウラを見て、サリタは少し複雑な思いを抱く。もちろん、エリアスがラウラに取られてしまう、というような思いではない。
「……苦労なさらない相手のほうが良いと思うのですが」
支度部屋から居室へ向かうラウラを見下ろし、サリタは彼女の未来を憂う。束縛の激しすぎる男と一緒になると苦労するのではないかしら、という言葉はもちろん飲み込んで。
ラウラの背中の痣や飲食物に関することをフィデルに相談しようとして、ドロレスに副神官長の所在を尋ねると、思いもよらぬ答えが返ってきた。
「フィデル副神官長なら、ロッソトリア王国へ向かわれましたよ」
「……え? 大陸の端から端じゃないですか。何日かかるんですか? 遠くありませんか?」
「副神官長になると他国の聖教会本部直通の『道』が使えるようになりますからね。行き来は簡単にできます。フィデル副神官長は月の半分以上は他国にいらっしゃいますよ」
そんなの聞いてない、とサリタは驚く。サリタが聖女だった頃のエドガルド副神官長はずっと神殿にいて、聖職者や神官たちの管理をしている人だった。フィデルのように他国へ出張をしているところなどほとんど見たことがない。
だからこそ、副神官長室に頻繁に出入りをして、彼の仕事を手伝ったり、「いつか私と結婚してね」などと話したりしていたのだ。ラウラがエリアスに抱くような感情を、サリタはエドガルドに抱いていた。懐かしい話だ。
「大聖母会の頃には戻っていらっしゃるのではないでしょうか。新年の直前ですから。もっとも、大聖母会は六国大陸共通なので、もしかしたらロッソトリアか別の国で参加なさるかもしれませんが」
「そう……残念ですね」
サリタが落胆しているのがどう見えたのか、ラウラは食事を摂りながら「サリィはフィデルのことが好きなの?」と尋ねる。ドロレスをはじめ、その場にいた女官たちは皆曖昧な笑みを浮かべる。サリタが勇者エリアスから熱烈な求婚を受けていたことを、皆が知っているのだ。
「まさか。フィデル副神官長は……上官ですから」
「じょうかん? あ、でも、聖職者と違って、神官は結婚できないんだよね?」
「はい。神官は、聖母神にお仕えする者、ですからね」
「サリィがどれだけフィデルのことが好きでも、結婚できないとつらいよねぇ」
ラウラはオレンジトマトのスープを飲みながら、うんうんと頷いている。まるで、結婚できないのがつらい、と誰かから教わったかのような物言いだ。
「勇者様もね、前に言っていたんだよ。すっごい好きな人がいるのに、その人、結婚してくれないんだって。何十回、何百回も言ってもダメだったんだって」
事情を知る女官たちは笑いをこらえるのに必死である。
「だから、すっごいつらいんだって言ってた。でも、諦めないんだって。わたしなら勇者様と結婚してあげるんだから、諦めればいいのにね。あ、サリィもすっごいつらい?」
ラウラの無邪気な問いに、サリタは微笑みを浮かべている。何の感情もない微笑みを。
「私は平気です」
「そっかぁ。サリィすごいね。わたしは勇者様と結婚できなかったらつらいって思うのかなぁ?」
「大丈夫ですよ、ラウラ様。男は勇者だけではありません」
「そう? 格好良くて優しくて、変な虫を取ってくれる人、他にもいるかなぁ?」
「格好良くて優しい人なら溢れるほどにおりますよ」とサリタは微笑む。ラウラの無垢な心を守ってあげたいと思うが、エリアスだけはやめておいたほうがいいと忠告したい気持ちもある。
しかし、私も早く結婚したいです、と微笑むだけにとどめておくサリタであった。
「うん……ちょっとしんどい、かなぁ」
朝。見ると、また背中に昏い痣が現れている。サリタはまたラウラを抱きしめ、痣を消す。『瘴気の澱』だとははっきり明言できないものだが、人体に害のあるものに間違いない。
「サリィすごい! 元気になったよ!」とラウラは無邪気に笑う。サリタは複雑な気分だ。誰がラウラにこんな仕打ちをしているのか考えると、腹も立ってくる。
「ラウラ様は昨夜の食事のあと、こちらで何か召し上がりましたか?」
「うぅんと、果物をいくつか食べたよ。苺と、オレンジと、林檎と」
「随分召し上がられましたね……果物がお好きなのですか?」
「うん、大好き!」
これは果物を管理する必要がありそうだ、とサリタは考える。それ以外にも、やはりラウラの口に入るものはすべて確認する必要がある。
サリタは聖女宮内の一部屋を借り、住み込みで働いている。ここに通って来ている女官と違い、長くラウラのそばにいられるからこそできる行動だ。「今夜からは眠るまでラウラ様のそばにいますよ」と微笑むと、ラウラは嬉しそうに手を叩く。
しかし、どういうものがあの痣を出現させるのだろう。見ただけでわかるだろうか。サリタは唸る。
「そういえば、モータはどこにいるのですか?」
「モータ?」
「はい。聖獣……のはずですが、ラウラ様の聖獣ではないのですか?」
ラウラはきょとんとしている。
「わたしの聖獣はビリーだよ」
「ビリー?」
「そう。気まぐれで、いつもどこにいるのかわからないんだぁ」
「へぇ……今度紹介してくださいね」
左腕のアンギスを撫で、サリタは微笑む。聖獣は聖母神が国に与えたものであるため、常に聖女や勇者のそばにいるわけではない。国中に存在しており、聖女や勇者と主従関係にならない聖獣もいる。
だから、ラウラのそばに聖獣がいなくても特に気にすることではない。
「ねぇ、サリィ。今日の聖母会、わたしも行かなきゃダメかな?」
「ラウラ様は今までどうなさっていたのですか?」
「体調が悪いときは行けなくて……ずっと寝室にいたの」
ゼロのつく日は神殿や教会に信徒が集まり、聖母に祈りを捧げる会がある。それが聖母会。月の最終日、三十日だけは大聖母会と名前を変え、信徒の多くが王都の聖母神殿・各地の神殿に集まる日となっている。今日は二十日のため、地方の各神殿・各教会に集まる信徒が多い日だ。
とは言っても、聖母会に聖女は必要ない。ずっと神殿にいなければならないということはない。サリタも、気分で参加・不参加を決めていた。
「どちらでもいいですよ。ラウラ様はどうなさりたいですか?」
「……行きたくない、かな。緊張するし、人がいっぱいいるところが苦手なの」
「では、私と一緒に過ごしましょう。ドロレス様にも伝えておきますね」
ラウラはパァと目を輝かせて笑う。体が弱く、出席できないことを負い目に感じていたようだ。サリタも聖女宮からはなるべく出ないように心がけているため、利は一致する。
「でも、大聖母会には勇者様も来てくれるから、体調が悪くても頑張るんだぁ」
「……ラウラ様は勇者様のことがお好きなのですね」
「もちろん! 格好いいし、優しいし、気持ち悪い虫を取ってくれるし! わたし、勇者様のことが大好きだよ」
十日後にある大聖母会には絶対に神殿に行かないでおこう、とサリタは決意する。そのときだけはラウラのことをドロレスに任せておこう、と。
「わたし、勇者様のお嫁さんになりたいんだぁ」
無邪気に笑うラウラを見て、サリタは少し複雑な思いを抱く。もちろん、エリアスがラウラに取られてしまう、というような思いではない。
「……苦労なさらない相手のほうが良いと思うのですが」
支度部屋から居室へ向かうラウラを見下ろし、サリタは彼女の未来を憂う。束縛の激しすぎる男と一緒になると苦労するのではないかしら、という言葉はもちろん飲み込んで。
ラウラの背中の痣や飲食物に関することをフィデルに相談しようとして、ドロレスに副神官長の所在を尋ねると、思いもよらぬ答えが返ってきた。
「フィデル副神官長なら、ロッソトリア王国へ向かわれましたよ」
「……え? 大陸の端から端じゃないですか。何日かかるんですか? 遠くありませんか?」
「副神官長になると他国の聖教会本部直通の『道』が使えるようになりますからね。行き来は簡単にできます。フィデル副神官長は月の半分以上は他国にいらっしゃいますよ」
そんなの聞いてない、とサリタは驚く。サリタが聖女だった頃のエドガルド副神官長はずっと神殿にいて、聖職者や神官たちの管理をしている人だった。フィデルのように他国へ出張をしているところなどほとんど見たことがない。
だからこそ、副神官長室に頻繁に出入りをして、彼の仕事を手伝ったり、「いつか私と結婚してね」などと話したりしていたのだ。ラウラがエリアスに抱くような感情を、サリタはエドガルドに抱いていた。懐かしい話だ。
「大聖母会の頃には戻っていらっしゃるのではないでしょうか。新年の直前ですから。もっとも、大聖母会は六国大陸共通なので、もしかしたらロッソトリアか別の国で参加なさるかもしれませんが」
「そう……残念ですね」
サリタが落胆しているのがどう見えたのか、ラウラは食事を摂りながら「サリィはフィデルのことが好きなの?」と尋ねる。ドロレスをはじめ、その場にいた女官たちは皆曖昧な笑みを浮かべる。サリタが勇者エリアスから熱烈な求婚を受けていたことを、皆が知っているのだ。
「まさか。フィデル副神官長は……上官ですから」
「じょうかん? あ、でも、聖職者と違って、神官は結婚できないんだよね?」
「はい。神官は、聖母神にお仕えする者、ですからね」
「サリィがどれだけフィデルのことが好きでも、結婚できないとつらいよねぇ」
ラウラはオレンジトマトのスープを飲みながら、うんうんと頷いている。まるで、結婚できないのがつらい、と誰かから教わったかのような物言いだ。
「勇者様もね、前に言っていたんだよ。すっごい好きな人がいるのに、その人、結婚してくれないんだって。何十回、何百回も言ってもダメだったんだって」
事情を知る女官たちは笑いをこらえるのに必死である。
「だから、すっごいつらいんだって言ってた。でも、諦めないんだって。わたしなら勇者様と結婚してあげるんだから、諦めればいいのにね。あ、サリィもすっごいつらい?」
ラウラの無邪気な問いに、サリタは微笑みを浮かべている。何の感情もない微笑みを。
「私は平気です」
「そっかぁ。サリィすごいね。わたしは勇者様と結婚できなかったらつらいって思うのかなぁ?」
「大丈夫ですよ、ラウラ様。男は勇者だけではありません」
「そう? 格好良くて優しくて、変な虫を取ってくれる人、他にもいるかなぁ?」
「格好良くて優しい人なら溢れるほどにおりますよ」とサリタは微笑む。ラウラの無垢な心を守ってあげたいと思うが、エリアスだけはやめておいたほうがいいと忠告したい気持ちもある。
しかし、私も早く結婚したいです、と微笑むだけにとどめておくサリタであった。
10
お気に入りに追加
104
あなたにおすすめの小説
一目ぼれした小3美少女が、ゲテモノ好き変態思考者だと、僕はまだ知らない
草笛あたる(乱暴)
恋愛
《視点・山柿》
大学入試を目前にしていた山柿が、一目惚れしたのは黒髪ロングの美少女、岩田愛里。
その子はよりにもよって親友岩田の妹で、しかも小学3年生!!
《視点・愛里》
兄さんの親友だと思っていた人は、恐ろしい顔をしていた。
だけどその怖顔が、なんだろう素敵! そして偶然が重なってしまい禁断の合体!
あーれーっ、それだめ、いやいや、でもくせになりそうっ!
身体が恋したってことなのかしら……っ?
男女双方の視点から読むラブコメ。
タイトル変更しました!!
前タイトル《 恐怖顔男が惚れたのは、変態思考美少女でした 》
幸福な初恋の終わり方~王子は傷もの令嬢を寵愛す~
二階堂まや
恋愛
令嬢ヨアンナは、顔にある痘痕が理由で婚約が決まらないでいた。そんな折、父親から次の誕生日を迎える前に結婚相手が見つからなければ、修道院送りにすると宣告される。
彼女は結婚相手を探すために渋々夜会に参加するが、引っ込み思案が故上手くいかない。しかしある夜会で、ヨアンナは大国ラフタシュの王女テレサに気に入られる。そして彼女は王室の宮殿に招かれ、テレサの兄ヘンリクと出会う。やがて三人は事ある毎に行動を共にするようになる。
奔放な兄妹と過ごす日々は、いつしかヨアンナの生活を彩っていく。そしてヘンリクとの仲も深まっていくが、別れの日は刻一刻と迫っていて……?
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
新しい人生を貴方と
緑谷めい
恋愛
私は公爵家令嬢ジェンマ・アマート。17歳。
突然、マリウス王太子殿下との婚約が白紙になった。あちらから婚約解消の申し入れをされたのだ。理由は王太子殿下にリリアという想い人ができたこと。
2ヵ月後、父は私に縁談を持って来た。お相手は有能なイケメン財務大臣コルトー侯爵。ただし、私より13歳年上で婚姻歴があり8歳の息子もいるという。
* 主人公は寛容です。王太子殿下に仕返しを考えたりはしません。
【R18完結】男装令嬢と呪われた王子の不健全な婚約
千咲
恋愛
【ハピエン完結、「男装令嬢と呪われた王子の×××な婚約」の改稿・R18版。不健全なR部分を大幅に加筆しています!】
伯爵令嬢ルーチェは、長身かつ中性的な顔立ちから、可愛いドレスが似合わず幼少期から男装をして過ごしてきた。
ある日、姉の結婚式で、貴族の息子たちから執拗に追いかけられている絶世の美女に出会い、彼女の窮地を助ける。
その縁で絶世の美女ことアデリーナ第三王女から「兄と結婚してもらいたい」とお願いされたものの、その相手とは、病弱で社交界にも公務にも出られない第五王子フィオリーノのことだった。
でも、アデリーナとフィオリーノ――王家の兄妹には何やら秘密がありそうで……。
「おとぎ話ではないから、この呪いは真実の愛なんかでは解くことができないんだ」
「どんな姿のフィオでも、私は構わないよ」
可愛いもの大好きな男装令嬢と、呪いを解きたくて仕方ない王子様の、すれ違い婚姻譚。
【要注意】
昼夜逆転TSF、似非百合(盛大なネタバレゆえに、好物な方・気にならない方はそのままお読みください。苦手な方は回れ右)
獣化する人間あり(もふもふしていますがメインではないです)
他でも更新しています。
溺愛の始まりは魔眼でした。騎士団事務員の貧乏令嬢、片想いの騎士団長と婚約?!
参
恋愛
男爵令嬢ミナは実家が貧乏で騎士団の事務員と騎士団寮の炊事洗濯を掛け持ちして働いていた。ミナは騎士団長オレンに片想いしている。バレないようにしつつ長年真面目に働きオレンの信頼も得、休憩のお茶まで一緒にするようになった。
ある日、謎の香料を口にしてミナは魔法が宿る眼、魔眼に目覚める。魔眼のスキルは、筋肉のステータスが見え、良い筋肉が目の前にあると相手の服が破けてしまうものだった。ミナは無類の筋肉好きで、筋肉が近くで見られる騎士団は彼女にとっては天職だ。魔眼のせいでクビにされるわけにはいかない。なのにオレンの服をびりびりに破いてしまい魔眼のスキルを話さなければいけない状況になった。
全てを話すと、オレンはミナと協力して魔眼を治そうと提案する。対処法で筋肉を見たり触ったりすることから始まった。ミナが長い間封印していた絵描きの趣味も魔眼対策で復活し、よりオレンとの時間が増えていく。片想いがバレないようにするも何故か魔眼がバレてからオレンが好意的で距離も近くなり甘やかされてばかりでミナは戸惑う。別の日には我慢しすぎて自分の服を魔眼で破り真っ裸になった所をオレンに見られ彼は責任を取るとまで言いだして?!
※結構ふざけたラブコメです。
恋愛が苦手な女性シリーズ、前作と同じ世界線で描かれた2作品目です(続きものではなく単品で読めます)。今回は無自覚系恋愛苦手女性。
ヒロインによる一人称視点。全56話、一話あたり概ね1000~2000字程度で公開。
前々作「訳あり女装夫は契約結婚した副業男装妻の推し」前作「身体強化魔法で拳交える外交令嬢の拗らせ恋愛~隣国の悪役令嬢を妻にと連れてきた王子に本来の婚約者がいないとでも?~」と同じ時代・世界です。
※小説家になろう、ノベルアップ+にも投稿しています。※R15は保険です。
ぼっち陰キャはモテ属性らしいぞ
みずがめ
恋愛
俺、室井和也。高校二年生。ぼっちで陰キャだけど、自由な一人暮らしで高校生活を穏やかに過ごしていた。
そんなある日、何気なく訪れた深夜のコンビニでクラスの美少女二人に目をつけられてしまう。
渡会アスカ。金髪にピアスというギャル系美少女。そして巨乳。
桐生紗良。黒髪に色白の清楚系美少女。こちらも巨乳。
俺が一人暮らしをしていると知った二人は、ちょっと甘えれば家を自由に使えるとでも考えたのだろう。過激なアプローチをしてくるが、紳士な俺は美少女の誘惑に屈しなかった。
……でも、アスカさんも紗良さんも、ただ遊び場所が欲しいだけで俺を頼ってくるわけではなかった。
これは問題を抱えた俺達三人が、互いを支えたくてしょうがなくなった関係の話。
王子妃シャルノーの憂鬱
cyaru
恋愛
イーストノア王国ではルマンジュ侯爵子息のオーウェンの度重なる無礼に遂に殴り飛ばしてしまったシャルノーはサウスノア王国の第三王子チェザーレに嫁ぐ事になってしまった。
問題児と定評のあるチェザーレは顔合わせの時からやはり問題児だった。
初夜は行わないと言うチェザーレを「バカにしないで!」と一蹴し襲うようにシャルノーは初夜を済ませた。
問題だらけのサウスノア王国の助けになればと1人奮闘するシャルノー。
そんなシャルノーを見て段々と現実を受け入れるようになったチェザーレ。
初夜しか行為はなかったのに、シャルノーが身籠ってしまったことが判明する。
だがチェザーレが婚約破棄となった元婚約者のヴィアナをまだ思っている事を知る。
寄り添おうとしても拒むチェザーレにシャルノーは「勝手に思っていればいい」と敷地内別居を始める。
「認めてもらえるよう、夫として父親としてやり直したい」と悪阻で苦しむシャルノーに謝罪するチェザーレにシャルノーは「最初で最後だから」とチャンスを与えた。
だが、そこに領地に行ったはずの元婚約者のヴィアナが王都に戻り、チェザーレに会いに来た。
※愛しいあなたに真実は不要だった。のスピンオフ的なものです。シリアスっぽい所もありますが笑える話は一応、一応ですが目指しています。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。リアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義です。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。登場人物、場所全て架空です。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる