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003.「初めまして、サリタ様。どうか俺と結婚してください!」
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気づいたら、その歌が少年の耳に届くようになっていた。具体的にいつからだったのかまでは、少年すら覚えていない。
その歌は少年にしか聞こえない。家族にも、村の人にも聞こえない。少年だけの特別な歌だ。だから、彼は、その歌声の持ち主を自分にとって特別な人だと思うようになった。
「あ、また外した。下手だなぁ」
聖母神への賛美歌を歌うと、歌声の主はたまに音程を外す。たまに、どころではなく、頻繁に。鼻歌ならば綺麗に音程が取れるのに、歌うと途端にガタガタになる。しかし、耳障りな歌声とは思わなかった。
音痴な人なのだろう、だから練習しているのだろう、と少年は歌声の主に思いを馳せる。少年は相手が「人」だと感じている。目には見えないが、特別に神聖なものや邪悪なものではない。そう解釈していた。
どうして、自分にだけその人の歌声が聞こえるのか、少年にはわからないままだったが、それでも幸せな気分にはなった。少年にとって、その歌声は幸福そのものだったのだ。
「それはもしかしたら聖女様かもしれないねぇ」
近くに住む博識な老人領主の小間使いのような仕事をしていたとき、少年は彼が聖職者の中でも重職に就いていたことを知って「音痴な歌が聞こえる」と打ち明けた。歌声が何なのか、彼なら知っていると思ったのだ。
気さくな老人領主は少年の話を一蹴することなく、少し考えた上で少年に自分の考えを話し始める。
「聖女様の祈りの声なのかもしれないね。聖女様は祈りで我々を守っていてくださるから、お前にだけはその声が聞こえるのかもしれない」
「本当に?」
「歌声が聞こえるとき、周りの状況を確認してみるといい。近くで『瘴気の澱』が現れているのかもしれないから」
その日から、少年は歌声とともに周りを見るようになった。そうして、歌声から少しあとに流れる噂によって、確かに『瘴気の澱』の出現と消滅が確認できるようになった。「東の森で『瘴気の澱』が現れた」「北の街の『瘴気の澱』はすぐに消えた」という程度の噂で精度は高くないが、少年はあの歌声が聖女のものであると確信したのだ。
それを嬉々として老人に伝えると、「お前は勇者の素質があるのかもしれないね」と微笑んだ。
「聖女様の聖なる祈りが聞こえるということは、やはり素質があるのだろう。この村の近くに『瘴気の澱』が発生しないのは、お前がいるからなのかもしれない」
「でも、まだ勇者様がいらっしゃるよね? 聖教会には僕が勇者だっていう神託は降りていないよ?」
「もちろん、確定ではないよ。ただの素質だからね。聖母様から勇者や聖女に選ばれるのは、素質のある者たちの中でたった一人ずつだからね」
特別な力を持つ者が他にもいるかもしれない、と知って少し残念に思いながら少年は家路を急いだ。風が強く吹いている日だった。
少年の両親は農場の葡萄畑で働いている。食事の準備をするのが彼の仕事だった。しかし、野菜たっぷりのスープを作って待っていても、両親は帰ってこなかった。スープが冷たくなっても、戻ってこなかった。
「大変だ、エリアス! 農場に『瘴気の澱』が現れた!」
農場で両親と働いている同僚の誰かが少年を呼びに来たとき、それを信じたくはなかった。しかし、走って、転びそうになっても走って、葡萄畑にたどり着いたとき、ようやく少年は自分が特別でも何でもないのだと知ったのだ。
暗闇の中であっても、巨大な昏い靄がはっきりとわかった。風に煽られて、葡萄畑を覆い尽くすほどの大きさに膨らんでいる靄。なぜか、少年の心が悲しくなる。
「教会に連絡したか!? 勇者様は!?」
「勇者様は来られないんだ、高齢だからな!」
「皆は無事なの!?」
「お父さん!? お父さんはどこ!?」
「聖女様は!? 聖女様に、早く!」
あたりは従業員や村人たちが入り混じって騒然としている。少年は両親の姿を探すが、どこにもいない。父も母も、近くにはいない。
靄がどこまで拡散するかわからない、もっと離れるように、と農場主が声を張り上げている。よく太った農場主だ。葡萄酒の売上が良くても、従業員の賃金は増えずに仕事ばかりが増える、と少年の両親もよく愚痴を零していたものだ。
「早く! 離れるんだ! 死ぬぞ!」
農場主が野次馬たちにそう叫んだときだ。ごう、と大きな音を立てて強い風が吹いた。あちこちで悲鳴が上がり、『瘴気の澱』がぶわりと広がる。農場主が昏い靄に巻き込まれた。
酷い断末魔だったのだろう。野次馬たちは一斉に逃げていく。一人、少年だけがその場に残る。
「……お父さん? お母さん?」
なぜ、昏い靄を見て悲しい気持ちになるのか。なぜ、昏い靄は農場主を飲み込んだのか。この『瘴気の澱』が何なのか、少年は理解し始めている。
「僕も、連れて行くの?」
昏い靄は揺れる。風に揺れて、吹かれて、拡大していく。『瘴気の澱』は少年の眼前にまで迫っている。
しかし、昏い靄は少年を飲み込みはしなかった。あの音痴な歌声が聞こえ始めたのだ。
「……聖女様?」
切羽詰まったような、少し緊張した歌声。聖女は必死で『瘴気の澱』を祓おうとしている。国のために、民のために。見たこともない、少年のために。
少年の目の前で、『瘴気の澱』は消えていく。ゆっくりと、浄化していく。調子外れの祈りの歌声は、そのあともずっと聞こえていた。朝になるまで、ずっと。
農場からは、少年の両親と農場主を含む七名の遺体が見つかった。突如発生した『瘴気の澱』によって、七人が犠牲になったのだと聖教会は発表した。近年稀に見る、犠牲者の多さだった。
少年は『瘴気の澱』が発生した理由を知りたかったのだが、調査はされなかった。ただ、両親の遺体が帰ってきただけだった。物言わぬまま。スープも食べられない状態になって。
涙が枯れるほどに泣いたが、両親を弔うと、彼は不思議と「あれで良かったのだ」と思うようになった。農場主が飲み込まれたのは、あれで良かったのだと。
「成人するまでは面倒を見てあげよう。お前が勇者になったら、そのうちのちょっとの給金で私の面倒を見てくれればいい。まぁ無理強いはしないから」
老人領主が少年の後見を申し出てくれたため、食べるものや寝る場所には困らなかった。博識な領主は少年に勉学を教え、教養を身に着けさせて、聖職者たちとの会合にもよく彼を連れて行った。いずれ、彼が勇者になったときに困らぬように、後ろ盾を強化していったのだ。
それから五年がたち、ようやく高齢の勇者の引退が発表され、新たな勇者の神託が降りた。
少年が十六歳になったとき、彼は勇者となった。
「エリアス、よろしくね」
青みがかった銀色の長い髪。深い海の底のような紺青の瞳。あの歌声と同じ声。微笑む聖女を目の前にして、少年はやはり自分は特別だったのだと思った。彼女に生かされた命を、彼女のために使うのだと。
「初めまして、サリタ様。どうか俺と結婚してください!」
困惑する聖女と、目を輝かせる新人勇者。この出会いが長年に渡る追いかけっこの始まりであることを、まだ二人は知らなかった。
その歌は少年にしか聞こえない。家族にも、村の人にも聞こえない。少年だけの特別な歌だ。だから、彼は、その歌声の持ち主を自分にとって特別な人だと思うようになった。
「あ、また外した。下手だなぁ」
聖母神への賛美歌を歌うと、歌声の主はたまに音程を外す。たまに、どころではなく、頻繁に。鼻歌ならば綺麗に音程が取れるのに、歌うと途端にガタガタになる。しかし、耳障りな歌声とは思わなかった。
音痴な人なのだろう、だから練習しているのだろう、と少年は歌声の主に思いを馳せる。少年は相手が「人」だと感じている。目には見えないが、特別に神聖なものや邪悪なものではない。そう解釈していた。
どうして、自分にだけその人の歌声が聞こえるのか、少年にはわからないままだったが、それでも幸せな気分にはなった。少年にとって、その歌声は幸福そのものだったのだ。
「それはもしかしたら聖女様かもしれないねぇ」
近くに住む博識な老人領主の小間使いのような仕事をしていたとき、少年は彼が聖職者の中でも重職に就いていたことを知って「音痴な歌が聞こえる」と打ち明けた。歌声が何なのか、彼なら知っていると思ったのだ。
気さくな老人領主は少年の話を一蹴することなく、少し考えた上で少年に自分の考えを話し始める。
「聖女様の祈りの声なのかもしれないね。聖女様は祈りで我々を守っていてくださるから、お前にだけはその声が聞こえるのかもしれない」
「本当に?」
「歌声が聞こえるとき、周りの状況を確認してみるといい。近くで『瘴気の澱』が現れているのかもしれないから」
その日から、少年は歌声とともに周りを見るようになった。そうして、歌声から少しあとに流れる噂によって、確かに『瘴気の澱』の出現と消滅が確認できるようになった。「東の森で『瘴気の澱』が現れた」「北の街の『瘴気の澱』はすぐに消えた」という程度の噂で精度は高くないが、少年はあの歌声が聖女のものであると確信したのだ。
それを嬉々として老人に伝えると、「お前は勇者の素質があるのかもしれないね」と微笑んだ。
「聖女様の聖なる祈りが聞こえるということは、やはり素質があるのだろう。この村の近くに『瘴気の澱』が発生しないのは、お前がいるからなのかもしれない」
「でも、まだ勇者様がいらっしゃるよね? 聖教会には僕が勇者だっていう神託は降りていないよ?」
「もちろん、確定ではないよ。ただの素質だからね。聖母様から勇者や聖女に選ばれるのは、素質のある者たちの中でたった一人ずつだからね」
特別な力を持つ者が他にもいるかもしれない、と知って少し残念に思いながら少年は家路を急いだ。風が強く吹いている日だった。
少年の両親は農場の葡萄畑で働いている。食事の準備をするのが彼の仕事だった。しかし、野菜たっぷりのスープを作って待っていても、両親は帰ってこなかった。スープが冷たくなっても、戻ってこなかった。
「大変だ、エリアス! 農場に『瘴気の澱』が現れた!」
農場で両親と働いている同僚の誰かが少年を呼びに来たとき、それを信じたくはなかった。しかし、走って、転びそうになっても走って、葡萄畑にたどり着いたとき、ようやく少年は自分が特別でも何でもないのだと知ったのだ。
暗闇の中であっても、巨大な昏い靄がはっきりとわかった。風に煽られて、葡萄畑を覆い尽くすほどの大きさに膨らんでいる靄。なぜか、少年の心が悲しくなる。
「教会に連絡したか!? 勇者様は!?」
「勇者様は来られないんだ、高齢だからな!」
「皆は無事なの!?」
「お父さん!? お父さんはどこ!?」
「聖女様は!? 聖女様に、早く!」
あたりは従業員や村人たちが入り混じって騒然としている。少年は両親の姿を探すが、どこにもいない。父も母も、近くにはいない。
靄がどこまで拡散するかわからない、もっと離れるように、と農場主が声を張り上げている。よく太った農場主だ。葡萄酒の売上が良くても、従業員の賃金は増えずに仕事ばかりが増える、と少年の両親もよく愚痴を零していたものだ。
「早く! 離れるんだ! 死ぬぞ!」
農場主が野次馬たちにそう叫んだときだ。ごう、と大きな音を立てて強い風が吹いた。あちこちで悲鳴が上がり、『瘴気の澱』がぶわりと広がる。農場主が昏い靄に巻き込まれた。
酷い断末魔だったのだろう。野次馬たちは一斉に逃げていく。一人、少年だけがその場に残る。
「……お父さん? お母さん?」
なぜ、昏い靄を見て悲しい気持ちになるのか。なぜ、昏い靄は農場主を飲み込んだのか。この『瘴気の澱』が何なのか、少年は理解し始めている。
「僕も、連れて行くの?」
昏い靄は揺れる。風に揺れて、吹かれて、拡大していく。『瘴気の澱』は少年の眼前にまで迫っている。
しかし、昏い靄は少年を飲み込みはしなかった。あの音痴な歌声が聞こえ始めたのだ。
「……聖女様?」
切羽詰まったような、少し緊張した歌声。聖女は必死で『瘴気の澱』を祓おうとしている。国のために、民のために。見たこともない、少年のために。
少年の目の前で、『瘴気の澱』は消えていく。ゆっくりと、浄化していく。調子外れの祈りの歌声は、そのあともずっと聞こえていた。朝になるまで、ずっと。
農場からは、少年の両親と農場主を含む七名の遺体が見つかった。突如発生した『瘴気の澱』によって、七人が犠牲になったのだと聖教会は発表した。近年稀に見る、犠牲者の多さだった。
少年は『瘴気の澱』が発生した理由を知りたかったのだが、調査はされなかった。ただ、両親の遺体が帰ってきただけだった。物言わぬまま。スープも食べられない状態になって。
涙が枯れるほどに泣いたが、両親を弔うと、彼は不思議と「あれで良かったのだ」と思うようになった。農場主が飲み込まれたのは、あれで良かったのだと。
「成人するまでは面倒を見てあげよう。お前が勇者になったら、そのうちのちょっとの給金で私の面倒を見てくれればいい。まぁ無理強いはしないから」
老人領主が少年の後見を申し出てくれたため、食べるものや寝る場所には困らなかった。博識な領主は少年に勉学を教え、教養を身に着けさせて、聖職者たちとの会合にもよく彼を連れて行った。いずれ、彼が勇者になったときに困らぬように、後ろ盾を強化していったのだ。
それから五年がたち、ようやく高齢の勇者の引退が発表され、新たな勇者の神託が降りた。
少年が十六歳になったとき、彼は勇者となった。
「エリアス、よろしくね」
青みがかった銀色の長い髪。深い海の底のような紺青の瞳。あの歌声と同じ声。微笑む聖女を目の前にして、少年はやはり自分は特別だったのだと思った。彼女に生かされた命を、彼女のために使うのだと。
「初めまして、サリタ様。どうか俺と結婚してください!」
困惑する聖女と、目を輝かせる新人勇者。この出会いが長年に渡る追いかけっこの始まりであることを、まだ二人は知らなかった。
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