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三章 ○○ハッピーエンド
035.第一王子の舞踏会
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「ジョゼお姉様もベルお姉様も、とっても綺麗!」
うっとりとした表情で二人を見つめるアレクサンドラに、ジョゼは苦笑する。
「サンドラ。あなたも綺麗よ」
「あら。サンドラはどちらかというと『可愛い』のではないかしら?」
「そうねぇ。色気はまだまだ身についていないみたいだものね」
三姉妹は互いを褒め合って、笑う。
アレクサンドラは波打ち際のような淡い水色のドレスに、真珠のネックレスとイヤリング。イザベルは赤橙の明るいドレスに竜鱗の装飾品を、ジョゼは杏色のドレスに青玉と緋色の花飾りを合わせている。
今夜は、サフィール第一王子が主催する舞踏会。全員が社交界デビューを果たしたロベール伯爵家の三姉妹も、もちろん招待されている。
「お父様ったら、この舞踏会でサフィール王子殿下が花嫁を見つけるつもりだと言っていたけれど、本当のことかしら?」
「去年と同じように、ただ誕生日を祝うための舞踏会なのではないかしら」
「でも、ベルお姉様、サフィール王子殿下から突然求婚されてしまったら、どうしましょう?」
「大丈夫よ、サンドラ。招待状は国内すべての貴族に送られているの。万が一にもありえない……けど、やっぱり夢見てしまうわよねぇ!」
「ねぇ!」
イザベルとアレクサンドラがきゃあきゃあとはしゃいでいるのを、ジョゼは微笑ましく見守っている。緊張を隠しながら。
結局、ジョゼはあれからほとんどサフィールに会うことなく、六年間を暗号文の手紙だけで乗り切った。家族が仲良く過ごすためには、そうするしかなかったのだ。
ロベール伯爵が再婚であることを忘れている貴族もいるほどに、三姉妹の仲はいいと評判になっている。その評判の姉妹を妻に、という誘いは多かったが、ジョゼが「サンドラが社交界に出るまでは絶対に結婚しない」と父に伝えていたため、積極的な見合いの席が設けられることはなかった。
だが、今年アレクサンドラが社交界にデビューしたため、伯爵が何人かの貴族令息の釣書を持ち帰っている状況だ。何事もなければ、その中から夫を選ぶことになるのだろう。
何事も、なければ。
馬車に乗り込み、ロベール伯爵家は王宮を目指す。夢見がちな妹たちは「素敵な方に声をかけられたらどうすればいいの」「緊張しすぎてダンスを踊れないかも」と様々な心配をしている。それを優しく見守りながら、ジョゼは微笑む。
「……準備は、整ったわ」
あとは、この選択が間違っていないことを、証明するだけなのだ。
白色大理石の床に、輝かしいシャンデリア。色とりどりのドレスを着た女性たちに、タキシードや燕尾服を着た男性たち。楽隊が軽やかな音楽を奏で、あちこちでグラスを合わせる音がする。
どこを見ても、キラキラと輝いている。
「まぁ、素敵!」
「はぐれるのではないよ、アレクサンドラ」
ダンスが始まるまでは、家長に付き従って行動するものだ。果実酒や果実水のグラスを受け取り、父が紹介してくれる人々に挨拶をしていく。品定めをされるかのような視線を鬱陶しくは思うものの、逃れられる立場ではないと理解している。
「皆々様、お集まりいただきまして、ありがとうございます」
壇上から、よく通る声が響く。楽隊の音楽も止まり、ざわついていたホールにすぐに静寂が訪れる。
壇上にいたのは、濃藍のタキシードを着たサフィールだ。金色や銀色の房飾りが、動くたびに揺れて輝いている。独身の令嬢たちの溜め息が漏れ聞こえる。
「今宵は私の二十一歳の誕生日を祝う宴です。どうぞ、心ゆくまでお楽しみくださいませ」
ホールの端のテーブルに、料理が並べられていく。食いしん坊のイザベルは目を輝かせている。
「それでは、二十一歳となった私の、初めてのダンスの相手ですが」
ホール中の令嬢たちが、瞳を輝かせて「わたくしが!」と訴えかけている。何番目でも構わないから踊りたいと願う娘は多い。誰だって、王子様と素敵な時間を過ごしてみたいものだ。
去年もその前も、サフィールは結婚が決まっている令嬢と最初に踊った。独身最後の夢を叶えさせてあげたのだ。
サフィールは会場をゆっくりと見回す。
「きゃあ、王子殿下がこちらを見たわ」
それが、アレクサンドラの言葉だったのか、イザベルの言葉だったのか、ジョゼにはわからない。ただ、かちりと青藍の瞳と、視線が交わった。
瞬間、ぞくりと背中が粟立つような、びりびりと体がしびれるような、そんな不思議な感覚があった。
一段、一段とゆっくりサフィールが階段を下りてくる。視線はジョゼに向けられたままだ。
サフィールの前の人垣が割れ、王子のための道が作られる。令嬢たちはがっくりと肩を落とす。
「お姉様、ジョゼお姉様!」
「お、王子殿下がっ」
いつの間にか、二人の妹たちはジョゼの背に隠れている。ジョゼだけは微動だにせず、サフィールの視線を受け止めている。
「お久しぶりです、ジョゼフィーヌ嬢。我が命の恩人」
――下手くそな、芝居がかったセリフねぇ。
笑い転げたいのを我慢して、ジョゼは微笑み、礼をする。
「ごきげんよう、サフィール王子殿下」
「私と最初のダンスを踊っていただけますか?」
「ええ、喜んで」
右手を差し出そうとしたジョゼだが、すぐに「左手を」とサフィールに促される。どういう意味なのかわからないままに左手を差し出すと、サフィールは突然、その手を取って跪いた。
ざわざわと驚きの声が伝播していく。何事があったのかと皆が注目する中、ジョゼは指に視線を落として、目を丸くする。
「ジョゼフィーヌ嬢。これは私の想いの証です。生涯かけてあなたを愛し、あなたを守るという誓いの指輪です」
ジョゼの左手の薬指にはまっていたのは、美しい青玉の指輪だ。想定外の展開に、ジョゼは硬直する。
「どうか、私の想いを、受け取っていただきたい」
今夜はただ、ダンスをするだけの計画だった。あと二年、アレクサンドラが成人するまでは、結婚しないという約束だったのだ。
――ひ、卑怯者っ!
手紙の中では「二年後」と言いながら、突然こういうことをしてくるのは卑怯だとジョゼは憤る。だが、ジョゼの怒りすらサフィールは受け止め、笑っている。
「私はもう、あなたなしでは、生きられない」
情熱的な愛の言葉に、ジョゼの頬が、顔が、真っ赤になる。どれほどサフィールのことをなじっても、心は既に彼のことを受け入れてしまっているのだ。
「私と結婚していただけますね?」
有無を言わさぬ求婚の言葉に、ジョゼは彼らしさを感じる。サフィールの中ではもう決まっていたことなのだろう。
――あとは、わたくしの覚悟だけ、ということね。
背後の様子を知ることはできない。だが、サフィールは微笑んでいる。それが何より、心強い。きっと大丈夫なのだろうと、安心できる。
「……はい」
瞬間、「お姉様おめでとうございます!」とアレクサンドラとイザベルが抱きついてくる。割れんばかりの拍手が響き、口々に祝福の言葉がかけられる。
「ジョゼ」
サフィールが、ジョゼの手を取る。既に人垣は割れ、ホールへと祝福の道筋ができている。
「踊ろうか」
妹たちに背を押され、ジョゼは一歩、足を踏み出す。
この道が正しくても、正しくなくても、この瞬間は確かに幸せであったと感じられるものだ。失いたくないと、ジョゼは強く思うのだった。
うっとりとした表情で二人を見つめるアレクサンドラに、ジョゼは苦笑する。
「サンドラ。あなたも綺麗よ」
「あら。サンドラはどちらかというと『可愛い』のではないかしら?」
「そうねぇ。色気はまだまだ身についていないみたいだものね」
三姉妹は互いを褒め合って、笑う。
アレクサンドラは波打ち際のような淡い水色のドレスに、真珠のネックレスとイヤリング。イザベルは赤橙の明るいドレスに竜鱗の装飾品を、ジョゼは杏色のドレスに青玉と緋色の花飾りを合わせている。
今夜は、サフィール第一王子が主催する舞踏会。全員が社交界デビューを果たしたロベール伯爵家の三姉妹も、もちろん招待されている。
「お父様ったら、この舞踏会でサフィール王子殿下が花嫁を見つけるつもりだと言っていたけれど、本当のことかしら?」
「去年と同じように、ただ誕生日を祝うための舞踏会なのではないかしら」
「でも、ベルお姉様、サフィール王子殿下から突然求婚されてしまったら、どうしましょう?」
「大丈夫よ、サンドラ。招待状は国内すべての貴族に送られているの。万が一にもありえない……けど、やっぱり夢見てしまうわよねぇ!」
「ねぇ!」
イザベルとアレクサンドラがきゃあきゃあとはしゃいでいるのを、ジョゼは微笑ましく見守っている。緊張を隠しながら。
結局、ジョゼはあれからほとんどサフィールに会うことなく、六年間を暗号文の手紙だけで乗り切った。家族が仲良く過ごすためには、そうするしかなかったのだ。
ロベール伯爵が再婚であることを忘れている貴族もいるほどに、三姉妹の仲はいいと評判になっている。その評判の姉妹を妻に、という誘いは多かったが、ジョゼが「サンドラが社交界に出るまでは絶対に結婚しない」と父に伝えていたため、積極的な見合いの席が設けられることはなかった。
だが、今年アレクサンドラが社交界にデビューしたため、伯爵が何人かの貴族令息の釣書を持ち帰っている状況だ。何事もなければ、その中から夫を選ぶことになるのだろう。
何事も、なければ。
馬車に乗り込み、ロベール伯爵家は王宮を目指す。夢見がちな妹たちは「素敵な方に声をかけられたらどうすればいいの」「緊張しすぎてダンスを踊れないかも」と様々な心配をしている。それを優しく見守りながら、ジョゼは微笑む。
「……準備は、整ったわ」
あとは、この選択が間違っていないことを、証明するだけなのだ。
白色大理石の床に、輝かしいシャンデリア。色とりどりのドレスを着た女性たちに、タキシードや燕尾服を着た男性たち。楽隊が軽やかな音楽を奏で、あちこちでグラスを合わせる音がする。
どこを見ても、キラキラと輝いている。
「まぁ、素敵!」
「はぐれるのではないよ、アレクサンドラ」
ダンスが始まるまでは、家長に付き従って行動するものだ。果実酒や果実水のグラスを受け取り、父が紹介してくれる人々に挨拶をしていく。品定めをされるかのような視線を鬱陶しくは思うものの、逃れられる立場ではないと理解している。
「皆々様、お集まりいただきまして、ありがとうございます」
壇上から、よく通る声が響く。楽隊の音楽も止まり、ざわついていたホールにすぐに静寂が訪れる。
壇上にいたのは、濃藍のタキシードを着たサフィールだ。金色や銀色の房飾りが、動くたびに揺れて輝いている。独身の令嬢たちの溜め息が漏れ聞こえる。
「今宵は私の二十一歳の誕生日を祝う宴です。どうぞ、心ゆくまでお楽しみくださいませ」
ホールの端のテーブルに、料理が並べられていく。食いしん坊のイザベルは目を輝かせている。
「それでは、二十一歳となった私の、初めてのダンスの相手ですが」
ホール中の令嬢たちが、瞳を輝かせて「わたくしが!」と訴えかけている。何番目でも構わないから踊りたいと願う娘は多い。誰だって、王子様と素敵な時間を過ごしてみたいものだ。
去年もその前も、サフィールは結婚が決まっている令嬢と最初に踊った。独身最後の夢を叶えさせてあげたのだ。
サフィールは会場をゆっくりと見回す。
「きゃあ、王子殿下がこちらを見たわ」
それが、アレクサンドラの言葉だったのか、イザベルの言葉だったのか、ジョゼにはわからない。ただ、かちりと青藍の瞳と、視線が交わった。
瞬間、ぞくりと背中が粟立つような、びりびりと体がしびれるような、そんな不思議な感覚があった。
一段、一段とゆっくりサフィールが階段を下りてくる。視線はジョゼに向けられたままだ。
サフィールの前の人垣が割れ、王子のための道が作られる。令嬢たちはがっくりと肩を落とす。
「お姉様、ジョゼお姉様!」
「お、王子殿下がっ」
いつの間にか、二人の妹たちはジョゼの背に隠れている。ジョゼだけは微動だにせず、サフィールの視線を受け止めている。
「お久しぶりです、ジョゼフィーヌ嬢。我が命の恩人」
――下手くそな、芝居がかったセリフねぇ。
笑い転げたいのを我慢して、ジョゼは微笑み、礼をする。
「ごきげんよう、サフィール王子殿下」
「私と最初のダンスを踊っていただけますか?」
「ええ、喜んで」
右手を差し出そうとしたジョゼだが、すぐに「左手を」とサフィールに促される。どういう意味なのかわからないままに左手を差し出すと、サフィールは突然、その手を取って跪いた。
ざわざわと驚きの声が伝播していく。何事があったのかと皆が注目する中、ジョゼは指に視線を落として、目を丸くする。
「ジョゼフィーヌ嬢。これは私の想いの証です。生涯かけてあなたを愛し、あなたを守るという誓いの指輪です」
ジョゼの左手の薬指にはまっていたのは、美しい青玉の指輪だ。想定外の展開に、ジョゼは硬直する。
「どうか、私の想いを、受け取っていただきたい」
今夜はただ、ダンスをするだけの計画だった。あと二年、アレクサンドラが成人するまでは、結婚しないという約束だったのだ。
――ひ、卑怯者っ!
手紙の中では「二年後」と言いながら、突然こういうことをしてくるのは卑怯だとジョゼは憤る。だが、ジョゼの怒りすらサフィールは受け止め、笑っている。
「私はもう、あなたなしでは、生きられない」
情熱的な愛の言葉に、ジョゼの頬が、顔が、真っ赤になる。どれほどサフィールのことをなじっても、心は既に彼のことを受け入れてしまっているのだ。
「私と結婚していただけますね?」
有無を言わさぬ求婚の言葉に、ジョゼは彼らしさを感じる。サフィールの中ではもう決まっていたことなのだろう。
――あとは、わたくしの覚悟だけ、ということね。
背後の様子を知ることはできない。だが、サフィールは微笑んでいる。それが何より、心強い。きっと大丈夫なのだろうと、安心できる。
「……はい」
瞬間、「お姉様おめでとうございます!」とアレクサンドラとイザベルが抱きついてくる。割れんばかりの拍手が響き、口々に祝福の言葉がかけられる。
「ジョゼ」
サフィールが、ジョゼの手を取る。既に人垣は割れ、ホールへと祝福の道筋ができている。
「踊ろうか」
妹たちに背を押され、ジョゼは一歩、足を踏み出す。
この道が正しくても、正しくなくても、この瞬間は確かに幸せであったと感じられるものだ。失いたくないと、ジョゼは強く思うのだった。
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