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篠宮小夜の受難(三)
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教育実習生六人が、職員室の前に立って挨拶をする。男三人、女三人。皆ここの卒業生だ。大学は違う子もいるけど、たいてい誠南大学に在籍している。
実習生の中に、里見くん以外にも見知った顔があって驚く。大学時代のときの塾の教え子だ。稲垣くんは、化学の道に進んだのか。国語、全くできなかったからなぁ、と心の中で笑う。
高校だけの免許の子は二週間、中学高校の免許を取る子は三週間、それが実習期間。里見くんは、中高の数学の免許を取得予定なのだろう。
大学名や担当教科、意気込みなどを口にして皆無難に挨拶を終える。中には声の小さい子もいたが、実習が終わる頃にはきっと改善されるだろう。
実習生たちは、それぞれの担当クラスの担任の近くへ折りたたみ椅子を持ってきて座る。里見くんは佐久間先生のそばに座り、手帳を広げた。つまり、私の正面だ。
この一連の動作の間、一度も里見くんと視線は合わない。さっきの告白は夢だったんじゃないかと思えるくらい、普通だ。
あぁ、夢なら気が楽になるのに。
「おい、しの」
「はい」
佐久間先生が正面から話しかけてくる。熊のように体格がいい、強面の数学教師。黙って立っているだけで、ヤクザのお偉いさんか組織犯罪対策部の刑事さんのような威圧感がある。顔も性格も怖いが、生徒からの信頼は厚い。教師からの信頼はそれ以上に厚い。あと少しで定年だとは思えないくらい、若々しい。
ちなみに、名前と体型から、生徒たちからはクマ先生と呼ばれている。プーさんではなく、見かけは完全にプーチン大統領だ。
「今日のホームルームから、里見にやってもらうけど、異論は?」
「ありません。重要事項は補足します」
「俺は補習と部活があるから、その間の指導案の補助はお前がやれよ」
「わかりました。その代わり、必ず確認してくださいね」
「お、おう。忘れはしねえよ……たぶん」
年のせいか、忘れっぽくなってしまった佐久間先生。補助するのも副担の仕事だとはいえ、大事な通達まで忘れてしまうので、確認は必須だ。
「よろしくお願いします」
ようやく目が合う。薄らと笑みを浮かべた里見くんに、胸がざわざわする。
言いようのない不安は、実習生を紹介する全校集会が終わったあとのショートホームルームで、的中した。
◆◇◆◇◆
「里見宗介です。誠南大学教育学部四年です。担当教科は数学で、佐久間先生について回るようになります。若輩者ではありますが、三週間よろしくお願いいたします。ちなみに、彼女はいませんが、篠宮先生を口説き落としたいので、協力してください。よろしくお願いいたします」
好奇の対象が教壇に立つなりそんなふうに自己紹介したら、恋愛話が大好きな高校生の恰好の餌食となる。いくら特別進学クラスだと言っても、高校生は高校生。女子はきゃあきゃあと騒いで、教室の隅に立った私と里見くんを交互に見るし、男子は指笛を吹いてはやし立てる。
……頭痛がしてきた。
佐久間先生は何の助けも出してくれず、むしろ皆と同じようにニヤニヤ笑っているようにも見える。いや、笑っている。
「じゃあ、しの先生から一言」
……あ、くそ、クマめ、煽りやがった。
四十人の好奇の視線が一斉に私に集中する。
やだ、もう、死にたい。
君たち、その熱心な視線を授業にも向けて欲しいよ、まったく。
「気持ちはありがたいですし、確かに里見先生が卒業する際に『五年後に口説きに来てください』とは言いましたが、まだ四年しかたっていないので、今は口説き落とされるつもりはありません。皆さんもそのつもりで、変な気を回さないようにしてください。以上です」
「よし、じゃあ里見先生、続けてくれ」
「はい。では、最近変質者が出没しているようなので――」
職員会議で触れられた事柄をメモした手帳を読み上げながら、里見くんは教室をよく見回している。その中に私は含まれない。
なるほど、彼はオンとオフをきちんと切り替えられるんだな、と考えつく。けれど、「先生・実習生」であるときと「元生徒」であるとき、どちらがオンでどちらがオフなのか、いまいち判断がつかなかった。
◆◇◆◇◆
「しのちゃん、実習生に告白されたって本当!?」
「実習の先生、しのちゃんの教え子だったんでしょ!?」
二年四組だけで話が終わるわけがないと思っていたが、他のクラスに情報が回るのが予想以上に早かったな、と一時間目の五組の授業でため息をつく。
こちらも特別進学クラスなのに、そういう話には興味津々といった表情の生徒が多い。興味がない子たちは、古典の教科書でたくみに手元を隠しながら、英語や数学の予習をしているようだ。
「告白されたのは事実ですが、既にお断りをしています。それに、里見先生の担当になったことはありません。ただ、彼が受験生のときに国語を教えたことがあるだけです」
女子からは「ええーっ」というブーイングの嵐。本当に、「誰と誰が付き合っている」「誰と誰が別れた」という恋の話が好きだねぇ、君たちは。
男子は興味津々な子とそうでない子が半々くらい。前者は既にニヤニヤ笑いながら私を見ている。君たちは卑猥な妄想をするのをやめなさい。
「なんで断ったんですか?」
「先生と実習生ですから。社会人と学生では価値観も立場も全く違います」
「じゃあ、社会人になったら、断らないんですか?」
「恋人がいるいないなどのタイミングにもよりますが、相手の方をいいなと思えたら付き合いますね」
「セックスはいつしますか?」
「稲井くん、あとで職員室に来なさい。まぁ……私は大人なので、両者の同意さえあればいつでもオッケーです」
生徒たちから歓声があがる。
下手に隠したりはぐらかしたりすると、あとが大変だ。噂に尾ひれや胸びれまでついて回り、他の先生や保護者にまでおかしな噂が広まり、収拾がつかなくなる。だから、今、彼らの興味を満たす必要性がある。
「淫乱」
ぼそりと聞こえた台詞が、女子のものか男子のものかはわからない。けれど、誰の耳にも聞こえ、場が凍りつくくらいの破壊力はあった。
しんと静まり返った教室内で「誰が言ったの?」と皆が目を見合わせる。犯人探しなんて、別に必要ないのに。かわいい子たちだ。
「淫乱ですか……大人の女としての褒め言葉ですよね。ありがとうございます。この歳で純情ぶっても、仕方ありませんからね」
余裕ぶってはみたけれど、果たしてこの対応が正解なのか不正解なのかはわからない。
あんまり過激なことを言うと保護者からクレームがつく。それを恐れているわけではないけれど、毎年「あの格好をやめさせろ」「教師失格!」とクレームがついてもどこ吹く風の歩くエロこと木下先生ほどの図太い神経も、私は持ち合わせてはいない。
「私の名誉のために訂正しておくと、社会人なら誰でもいいわけではありませんし、同意があるからといって、出会ってすぐにベッドインしたこともありません。浮気をしたことも、体だけの関係を続けたこともありません」
一途だった、と思う。私は、礼二に対して、一途だった。けれど、礼二にとっては、真面目すぎて冒険心もない、面白味も何もない女だったのだろう。
私が先に「教師」になってしまったことも、きっと別れの原因の一つだ。礼二も教師を目指していたけれど、採用試験には何年も受からず、塾講師のバイトを続けるしかなかった。彼女は夢を実現させ忙しくしているのに、自分はまだ夢を追いかける日々――鬱屈した気持ちが澱のように溜まっていくのは、想像するに難くない。
だから、彼はスリルとストレスの解消を求めた。私以外の女を作って。私にないものを求めたのだ。
「でも、真面目すぎたり、人を信じすぎたりするのも駄目ですよ。すぐ絆されて、騙されてしまいますから。……ということで、人を信じて騙されて、天皇の地位を捨てさせられた花山院の出家の続きから」
生徒たちは「え、その流れで!?」という顔をして、大慌てで教科書をめくる。高校二年生にとっては、つまらない話だろうとは思う。『大鏡』も、私の話も。
信頼していた人に騙されたと知って花山院は泣くけれど、私は一滴も涙が出なかった。きっと、ずっと前から、愛も情も枯渇してしまっていたのだ。自覚すらしていなかったけれど。
この、渇ききった心に、誰か水を与えて欲しい。
相手を想って涙が出るまで、誰かを愛してみたい。
そして、愛されてみたいのだ。
実習生の中に、里見くん以外にも見知った顔があって驚く。大学時代のときの塾の教え子だ。稲垣くんは、化学の道に進んだのか。国語、全くできなかったからなぁ、と心の中で笑う。
高校だけの免許の子は二週間、中学高校の免許を取る子は三週間、それが実習期間。里見くんは、中高の数学の免許を取得予定なのだろう。
大学名や担当教科、意気込みなどを口にして皆無難に挨拶を終える。中には声の小さい子もいたが、実習が終わる頃にはきっと改善されるだろう。
実習生たちは、それぞれの担当クラスの担任の近くへ折りたたみ椅子を持ってきて座る。里見くんは佐久間先生のそばに座り、手帳を広げた。つまり、私の正面だ。
この一連の動作の間、一度も里見くんと視線は合わない。さっきの告白は夢だったんじゃないかと思えるくらい、普通だ。
あぁ、夢なら気が楽になるのに。
「おい、しの」
「はい」
佐久間先生が正面から話しかけてくる。熊のように体格がいい、強面の数学教師。黙って立っているだけで、ヤクザのお偉いさんか組織犯罪対策部の刑事さんのような威圧感がある。顔も性格も怖いが、生徒からの信頼は厚い。教師からの信頼はそれ以上に厚い。あと少しで定年だとは思えないくらい、若々しい。
ちなみに、名前と体型から、生徒たちからはクマ先生と呼ばれている。プーさんではなく、見かけは完全にプーチン大統領だ。
「今日のホームルームから、里見にやってもらうけど、異論は?」
「ありません。重要事項は補足します」
「俺は補習と部活があるから、その間の指導案の補助はお前がやれよ」
「わかりました。その代わり、必ず確認してくださいね」
「お、おう。忘れはしねえよ……たぶん」
年のせいか、忘れっぽくなってしまった佐久間先生。補助するのも副担の仕事だとはいえ、大事な通達まで忘れてしまうので、確認は必須だ。
「よろしくお願いします」
ようやく目が合う。薄らと笑みを浮かべた里見くんに、胸がざわざわする。
言いようのない不安は、実習生を紹介する全校集会が終わったあとのショートホームルームで、的中した。
◆◇◆◇◆
「里見宗介です。誠南大学教育学部四年です。担当教科は数学で、佐久間先生について回るようになります。若輩者ではありますが、三週間よろしくお願いいたします。ちなみに、彼女はいませんが、篠宮先生を口説き落としたいので、協力してください。よろしくお願いいたします」
好奇の対象が教壇に立つなりそんなふうに自己紹介したら、恋愛話が大好きな高校生の恰好の餌食となる。いくら特別進学クラスだと言っても、高校生は高校生。女子はきゃあきゃあと騒いで、教室の隅に立った私と里見くんを交互に見るし、男子は指笛を吹いてはやし立てる。
……頭痛がしてきた。
佐久間先生は何の助けも出してくれず、むしろ皆と同じようにニヤニヤ笑っているようにも見える。いや、笑っている。
「じゃあ、しの先生から一言」
……あ、くそ、クマめ、煽りやがった。
四十人の好奇の視線が一斉に私に集中する。
やだ、もう、死にたい。
君たち、その熱心な視線を授業にも向けて欲しいよ、まったく。
「気持ちはありがたいですし、確かに里見先生が卒業する際に『五年後に口説きに来てください』とは言いましたが、まだ四年しかたっていないので、今は口説き落とされるつもりはありません。皆さんもそのつもりで、変な気を回さないようにしてください。以上です」
「よし、じゃあ里見先生、続けてくれ」
「はい。では、最近変質者が出没しているようなので――」
職員会議で触れられた事柄をメモした手帳を読み上げながら、里見くんは教室をよく見回している。その中に私は含まれない。
なるほど、彼はオンとオフをきちんと切り替えられるんだな、と考えつく。けれど、「先生・実習生」であるときと「元生徒」であるとき、どちらがオンでどちらがオフなのか、いまいち判断がつかなかった。
◆◇◆◇◆
「しのちゃん、実習生に告白されたって本当!?」
「実習の先生、しのちゃんの教え子だったんでしょ!?」
二年四組だけで話が終わるわけがないと思っていたが、他のクラスに情報が回るのが予想以上に早かったな、と一時間目の五組の授業でため息をつく。
こちらも特別進学クラスなのに、そういう話には興味津々といった表情の生徒が多い。興味がない子たちは、古典の教科書でたくみに手元を隠しながら、英語や数学の予習をしているようだ。
「告白されたのは事実ですが、既にお断りをしています。それに、里見先生の担当になったことはありません。ただ、彼が受験生のときに国語を教えたことがあるだけです」
女子からは「ええーっ」というブーイングの嵐。本当に、「誰と誰が付き合っている」「誰と誰が別れた」という恋の話が好きだねぇ、君たちは。
男子は興味津々な子とそうでない子が半々くらい。前者は既にニヤニヤ笑いながら私を見ている。君たちは卑猥な妄想をするのをやめなさい。
「なんで断ったんですか?」
「先生と実習生ですから。社会人と学生では価値観も立場も全く違います」
「じゃあ、社会人になったら、断らないんですか?」
「恋人がいるいないなどのタイミングにもよりますが、相手の方をいいなと思えたら付き合いますね」
「セックスはいつしますか?」
「稲井くん、あとで職員室に来なさい。まぁ……私は大人なので、両者の同意さえあればいつでもオッケーです」
生徒たちから歓声があがる。
下手に隠したりはぐらかしたりすると、あとが大変だ。噂に尾ひれや胸びれまでついて回り、他の先生や保護者にまでおかしな噂が広まり、収拾がつかなくなる。だから、今、彼らの興味を満たす必要性がある。
「淫乱」
ぼそりと聞こえた台詞が、女子のものか男子のものかはわからない。けれど、誰の耳にも聞こえ、場が凍りつくくらいの破壊力はあった。
しんと静まり返った教室内で「誰が言ったの?」と皆が目を見合わせる。犯人探しなんて、別に必要ないのに。かわいい子たちだ。
「淫乱ですか……大人の女としての褒め言葉ですよね。ありがとうございます。この歳で純情ぶっても、仕方ありませんからね」
余裕ぶってはみたけれど、果たしてこの対応が正解なのか不正解なのかはわからない。
あんまり過激なことを言うと保護者からクレームがつく。それを恐れているわけではないけれど、毎年「あの格好をやめさせろ」「教師失格!」とクレームがついてもどこ吹く風の歩くエロこと木下先生ほどの図太い神経も、私は持ち合わせてはいない。
「私の名誉のために訂正しておくと、社会人なら誰でもいいわけではありませんし、同意があるからといって、出会ってすぐにベッドインしたこともありません。浮気をしたことも、体だけの関係を続けたこともありません」
一途だった、と思う。私は、礼二に対して、一途だった。けれど、礼二にとっては、真面目すぎて冒険心もない、面白味も何もない女だったのだろう。
私が先に「教師」になってしまったことも、きっと別れの原因の一つだ。礼二も教師を目指していたけれど、採用試験には何年も受からず、塾講師のバイトを続けるしかなかった。彼女は夢を実現させ忙しくしているのに、自分はまだ夢を追いかける日々――鬱屈した気持ちが澱のように溜まっていくのは、想像するに難くない。
だから、彼はスリルとストレスの解消を求めた。私以外の女を作って。私にないものを求めたのだ。
「でも、真面目すぎたり、人を信じすぎたりするのも駄目ですよ。すぐ絆されて、騙されてしまいますから。……ということで、人を信じて騙されて、天皇の地位を捨てさせられた花山院の出家の続きから」
生徒たちは「え、その流れで!?」という顔をして、大慌てで教科書をめくる。高校二年生にとっては、つまらない話だろうとは思う。『大鏡』も、私の話も。
信頼していた人に騙されたと知って花山院は泣くけれど、私は一滴も涙が出なかった。きっと、ずっと前から、愛も情も枯渇してしまっていたのだ。自覚すらしていなかったけれど。
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