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文月

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四章 いい神様

5.「オカン」と所謂「母親」は違う。

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「オカン扱い辞めてください‥」
 力なく楠が言うと、柳と伊吹は「それだけ頼りになるってことだよ。信用されてるって素晴らしいじゃないか」なんてうそぶく。
「ほめ言葉でしょ」
 って。 
 いや、それは嘘だろ。
 面白がってるだけだろ。
 天音は苦笑いした。
 オカンとは。
 所謂自分を産んだ、または育ててくれた母親とは違う。
 母親の様に慈しんでくれる存在‥そういう存在を指す言葉でもない。
 オカンという言葉は「まるで「オカン」のような存在」の略だ。
 オカンのような存在とは、
 オカンの様に世話を焼き、
 オカンの様に心配性で
 オカンの様にお節介。
 ‥大体そんな感じ。
 だけど、オカン=家庭的ではない感じがする。
「君は家庭的で、将来いいお嫁さんになりそう」(← 時代的にNG発言だが)
 ということはあっても
「オカンな君はきっといいお嫁さんになりそう」
 は言わない気がする。オカンな君は‥
「いいお母さんになれそうだね」
 だ。
 それから推測するにオカンは「母親」ではあるが「お嫁さん」じゃないし、誰かの「理想の妻」ではない。つまり、オカンには性的な要素を感じないってことだな。(もしくは、感じたくない‥かな? )
 自分の母親。母親に性的欲望とか‥考えたくないよな。だけど、たまにはいるかも。「オカンな君と結婚したい」って奴。‥なんか、すげえコアで‥あんまりお近づきになりたくない感じの変態って感じがする‥。
 相変わらず気配を消してその様子を見ながら天音は、そんなことを考えた。
 う~ん。脱線した。
 でも、柊なら楠の事「理想の妻」って思ってそう‥。
 楠なら柊の伴侶として問題はない。うん。それとなく協力してやろう。(※ 神である天音は性別にそうこだわりがないんだ)

(天音、引き続き盗み見)
「ほめられた感じがしない‥。嬉しくない‥」
 楠が苦笑いすると柳と伊吹が笑う。
 だけど、そんな話に柊は混ざってこない。相変わらずだらだらと寝転がっているだけだ。
 柊はあまり誰とも話さない。
 それは楠に対してもそうだ。
 他人に対して無関心ってわけではないらしい。それは分かる。柊はあれで、人一倍‥人に飢えている。
 だけど人‥いや、この場合「友人」だな‥に対して何かを要求する術を柊は知らないんだ。
 お手伝いさんに頼むと、友人に何かを要求するって違うじゃない。‥そういうこと。
 親、友人‥
 きっと、柊はそういう存在(そもそも、友人は今まで居たことがないだろう)に何かをして欲しいって思ったことがない。甘えたりしたこともない。
 そういうことを‥願っても無駄だって生活をして来たから。
 そんな柊のことを「可哀そうだな」と思った自分に天音は驚いた。
 ‥我は「家族」にホントに大事にされていたんだな。
 って気付いた。

 自分が天音として生きていた時、家族は常に自分を気にかけてくれていた。いつだって自分から話すより先に、「何かして欲しいことはない? 」「何か足りてないものはない? 」「今日は学校で何かあった? 」って気にかけてくれたし、特別何かして欲しいって思わない位‥自分はいろんなものを既に持っていたし、周りの皆が先回りして何でもしてくれていた。
 父や兄はとにかく心配して、もう‥鬱陶しいほど自分を可愛がってくれたし、母は‥反対にちょっと厳しい位、料理や洗濯、裁縫といった「生きていく術」を教えてくれた。
 「生きていく上で大事なことだから」って言って。
 「貴方には、明日があるんだよ」って天音に教えてくれたんだけど‥あれは、芳美自身が「天音には明日がある」って信じたかったんだろう。
 天音に対して泣き言をいうことは一度もなかった。
 きっと辛かっただろうに、だ。
 だけど、伝わってた。‥伝わってたけど、気付かない振りした。‥我は神だからね。
 人間は‥弱い。だけど‥優しくそして強い。
 人間と一緒に暮らしてきて、我も少し弱くなった気がするし、‥だけど、ちょっと強くなった気もする。
 人のことを知ることによって、共感することも出来るようになった。人の気持ちに寄り添ったり、一緒に笑ったり泣いたり‥そんなことが出来るようになった。だけど、勿論時にはやっぱり納得できなくて、反論することもある。だけど、その後必ず「‥これって、人ならそう考えたとしてもおかしくない考え方? 」って不安になるんだ。
 我には‥「人間としての常識」がないから。(物知らずって意味じゃないよ。やっぱりね、神と人とは考え方が根本的に違うんだ。初めから持ってる力ってのが違うわけだし‥なにより、神には寿命って概念がないからね)

 人に興味を持ったからこそ、人のことを見るようになった。
 人を見るには、興味本位ではなく、先入観をもたず冷静に真実を見極めることが大事だ。
 だけど、人はとかく先入観を持ちがちだ。
 ここでの柊は‥
 家庭に問題があり、家出してきた「可哀そうな」人。
 って先入観を持たれている。
 皆、柊が家族と確執があって家出したと思っている。
 何も話さないのは「話したくない様な過去があったからだろう」って思ってる。
 でも、それは違う。
 柊は、家族を別に恨んでいない。
 別に「そういうもんだろう」とだけ。柊は‥どんな感情も家族にもっていない。
 あそこにいるのは「もういいや」そう思った。‥それだけ。
 「先入観をもたず」「冷静に」柊を観察してきた我にだけはそれが分かるんだ。

(以下、柊の回想)
 ‥オカン‥。何皆楠のことを「皆の母親」的な扱いしてるんだよ。楠はそんなんじゃないぞ。
 俺の‥って言えたらいいけど、でも「まだ」そうじゃない。
 だけど、だからといって「皆のもの」じゃない。
 「オカン」はほめ言葉‥。母親とオカンは違う。
 母親は「自分の母親」、オカンは「みんなの母親」?
 俺の母親は‥俺を嫌ってたな。自分とそっくりな息子が「手が付けられないような癇癪持ち」だったのが嫌だったんだ。
 彼女は、自意識過剰で、自信家。誰かに褒められることが自分の存在価値だなんて思ってた「安い」女。
 息子が可愛いんじゃなくて、「優秀だと褒められる息子」を持ってるって褒められる自分が大事だった母親は、俺が「使い物にならない」って分かった瞬間、憎くて仕方がなくなった。 
 今まで手を掛けて来たのに! って‥もう、それだけで俺が憎くて仕方がなくなったんだ。
 自分は悪くない。悪いのは「手が付けられないような癇癪持ち」な息子。‥自分は何て可哀そうなんだろう。
 だけど‥それは俺も同じ。自分が産まれつきこんな顔なのも、性分なのも、別に自分が悪いわけじゃないんじゃない? って思うワケ。だけど、それは仕方がないことじゃない。仕方がないなら、諦めて受け入れるしかないわけじゃない。受け入れて‥「人と関わらないようにする」しかないじゃない。(→ そういう理由で柊は社交的ではなくなって、そのことが更に母親を落胆させた)
 でも、その「仕方がないこと」が受け入れられないのも、それもまた「仕方がない」。
 だって、無理なんだもん。
 仕方がないことなんだから「仕方がない」。
 アレルギーと同じ。「どうしょうもない」んだ。
 一生交わることのない平行線だ。
 更に、近づけばまるで磁石のS極とN極みたいに離れてしまう。それは、ちょっとした痛みを伴うことだ。
 人を嫌うのは、‥気持ちのいいものではない。
 なら、一生交わらない様に近づかない様に‥関わらない様に生きるしかないじゃない? 
 そう諦めて生きてた。(だって、努力しても無理なことはやっぱりあるじゃない? )
 俺は‥だ。
 だけど母親は違った。諦めてくれなかったんだ。
 俺のことを‥責めて、(その気持ちを)皆に共感して‥共感して同情して慰めて欲しくって‥それ以上に「そうだね、あの子が悪いね」って俺を悪者にしなければ気が済まなかった。‥そうしなきゃ、気が収まらなかったんだ。
 夜、弟が寝た後に、「親戚に自分のせいでこのような息子が産まれたと言われるのは嫌だ」と父親に泣いて訴えていたのを何度も聞いた。
 泣いてる時もあるし‥怒ってる時もあった。
 時々その声が、離れにいる俺にも聞こえてくることがあった。
 弟も聞いたことがあったかもしれない。(寝ているっていっても、ふと目を覚ますことだってあるだろう)
 それを聞いて弟はどう思ったかな。
 ‥それだけは、ちょっと考えた。
 自分の母親は兄のことがどうやら嫌いらしい。
 美しく賢く理性的で、自分には親切で皆に慕われている(外面はいいんだ)な母親が泣きながら‥時に声を荒げて父親に兄のことを話している。
 産むんじゃなかったって。
 それを聞いて弟はどう思った? 
 兄は悪い奴なんだなって思った? それとも、母親に疎まれて可哀そうって哀れんだ?  
 そう(可哀そうって)思われてたとしたら、嫌だなってちょっと思った。
 
 母親が、俺に直接言ってきたこともあった。大概は無視してるんだけど‥我慢しきれなかったんだろう。(初めてお手伝いの女の子と肌をあわせたのが母親に知られた時だったか? )
 その時の母親の怒った眼が、ちょっと狂気じみてて怖かったことを覚えている。
 いつも澄ましている綺麗な顔がまるで般若みたいに見えた。
 目を吊り上げて‥俺を射殺さんばかりに睨みつけてた。
 そして、その眼は‥酷く自分が癇癪を起した時の目と似ていた。
 ‥顔だけじゃなくて、自分の気性も母親似なんだ。
 (だとしたら)母親のしていることは、自分(母親自身)を罵ってるのと同じことだ。
 だけど、そんなこと俺は言わない。
 言ってどうなることでもないから。
 ただ、早く終わって帰ってくれって思うだけ。
 母親に対して、憎いとか、悲しいって感情はとっくに消え失せていた。
 父親は、穏やかな人だった。
 だから、あの母親ともやって来れたのだろう。そんな気がする。
 だけど、俺に対する付き合い方を模索するのをある日放棄してしまって以来、俺に関わろうとするのをやめてしまったようだ。
 家を出る前数年は、俺は父親に会ってすらいない。
 弟は‥普通の子供。
 普通の‥素直で残酷な子供。子供が純粋で優しいっていうのは、ホントだけど‥「優しくあろう」って心掛けてる子供はもう純粋じゃない。‥打算的だ。
 弟は‥そういう感じだったのかも。俺という「陰の存在」がいる為どこか暗かった家をなんとか明るくしようって‥彼なりに思ってたのかもしれない。
 そして、「優しくあろう」って心掛けてる弟は「不幸な兄」のことも「気にかけよう」と心掛けていた。
 弟は、時々俺を訪ねてきて、独り言を言うように、話していった。
 愚痴るわけでもない純粋なる独り言を、ただぽつぽつと。それで、最後にはちょっとすっきりとした顔をして
「じゃあまた明日ね」
 って言って部屋を出る。それだけ。その間、弟は俺の顔を見ない。
 ただ、下を向いてぽつぽつと話すだけだ。
 まるで‥人形かなんかに「話して聞かせる」みたいに‥弟は俺を見ない。
 勿論俺は弟の話してる友達のことなんて何も知らないし、そもそも友達との関り方が分からない。
 (だから)もし相談されたからといって、何のアドバイスが出来るわけでもないし、(そもそも)弟自体も別にそれを望んでいない。
 だから、弟の話はいつも只の独り言なんだ。‥愚痴ともいえる。
 ホントはね弟にとって話の内容なんてどうでもいいんだ。彼にとっては「兄に顔を見せる」ことが重要だったから。
 (だけど)聞いてもらっただけですっきりするのだろう。帰り際にはちょっと顔を上げて、
「兄ちゃんがいてよかった」
 っていうんだ。だけど、その時も弟は俺の顔を見ない。
 兄がいてよかったというのが只の言葉だけのことで、社交辞令的なもので‥ホントはそんなことちっとも思ってないかというと、それは違うと思う。
 「家族に放っておかれた可哀そうな兄を忘れない」自分の優しさに酔ってる‥それはあるだろうがきっと、それだけじゃない。彼にとって俺は、家族の中で唯一何を言っても嫌われない、否定されない、叱責されたり、期待されたりもしない‥そんな「唯一の」存在。
 だって、兄だから。
 兄は弟を守って‥慈しんでくれるのが当たり前だ。
 ‥弟は(図々しくも)そう考えている。
 だって、(打算的でちょっと大人ぶってるとはいえ)まだ子供だもん。親の愛情、兄の愛情が「当たり前に自分に向けられている」って思い込んでもおかしくないよね。
 勿論‥俺は違う。弟だから「当たり前に」可愛いって思えるわけがない。(だって一緒に育ってきたわけでもないし)
 でもね、それを弟に言うのは、大人気ない。だから、言わない。弟を拒まない。
 義務的に会いに来て「喜んでくれてる」って思ってるんだったら、「会いに来てくれてありがとう」位は言ってやる。話も静かに聞いてやる(振りだけど)。
 そこまでしてやるんだから、話を聞かないこと位許されると思う。
 ‥まあね、(面倒で仕方がないけど)一緒にいて不快感はないからいいんだ。
 お手伝いさんの女の子たちは、皆優しくて親切。柊がいつもたらしている前髪をちょっと払えば、ぽーとした顔になる。
 自分の顔が、良いらしいという事は、分かっている。
 にっこり笑えば、それだけでもう柊の言いなりだ。
 本が読みたい。甘いものが欲しい‥
 肌を合わせることもあった。
 そんな時、ちょっと孤独が薄れた気がした。
 まあ、今思えばホントに「その時だけ」だし「ちょっと」だけ。
 楠が横に座っている。その安心感に比べれば、それは‥ホントにほんのちょっとだったんだ。
 ‥心が通う相手だったら、違ったんだろうか? 
 だけど、あそこに自分と「心が通う相手」なんていなかったし、あのまま居たとしてもそんな相手出来なかっただろうな‥とも思った。

 ‥何もかも面倒くさくなって「もう、ここにいなくてもいいんじゃないかな」って思って気まぐれであの家を出たけど、ホント出てよかった。今思えば、なんでこの年まであそこにいたんだ? もっと早くあの家を出て‥もっと早く楠に会ったらよかった。ホント、後悔しかない。(勿論、早く出たからといって楠に早く会えたわけではないのだが、柊はそんなこと思いもしない)

 
 柊の奴‥険しい顔して、実家のことを考えてるのか? 
 黙り込む柊を見て、天音は眉を寄せた。
 ‥辛かった過去のことを思い出しているのか? 
 何故急に思い出した? 何か思い出す「引き金」になるものがあったのか??
「‥もしかして‥畳? 」
 畳を見て、孤独だった実家を思い出した? 
 天音が思ったことは、そのままここにいる皆の考えていることだった。
「柊さん‥」
 柳が眉を寄せて柊を見た。
 畳‥NGだったかな。
 畳み=憩いは誰にでも当てはまるわけではない、和む人もいれば、辛い過去も思い出す人もいるかもしれない‥なんでそんなこと考えなかったんだろ。浮かれてた自分が恥ずかしい‥。
 柳が(色々誤解して)「更なる事務所憩いの場計画」を断念した瞬間だったのだが、勿論柊はそんなこと知らないのだった。
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