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四章 いい神様
2.由々しき問題
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可哀そうって思ったとか、親孝行な子供に感動したとか、そういうのじゃない。
そういう子って他にもいるわけじゃない。
そういうのは所謂「掴み」にはならない。
イイ子だね! 感動した! 望みを聞いてあげよう‥じゃあまりにも単純すぎるでしょう。
そういうのは、ない。
我の場合なら、そうだな「本気度」かな。「どれくらいホンキか」‥とか? 我はそういうのの方に寧ろ惹かれる。
それが例え「明日のジャンケン勝負絶対勝つぞ! どうぞ見守ってください! 」だとしてもね。
私は善良な人間です。今まで神様を信じて正直に暮らしてきました。神様を敬っています。だから‥どうか、私をお救い下さい。
って言われたら、「え、どうしろと」って思っちゃう。
だから‥って言葉が嫌。
自分は救われるはずですよね? 救われてしかるべき存在ですよね? って脅してるの?
‥そういうの、ホント「違うでしょ」って思う。
等価とか、そういうのじゃないからね。
「お金払ったら品物が手に入る」ってわけじゃないよ。
我はね。
公平さがモットーとか、そういうのじゃない。
してもらって当たり前って「当てにされるのが嫌」ってのも‥厳密に言えば違う。
そういうことより、我は本気度を見てるわけ。
本気度に絆されちゃうわけ。
単純かもしれないけど、でもそれ一択。
でも、この子(由高というらしい)は‥そういうのじゃない。ホンキさに絆されたとかじゃなくて「あれ? この子‥」って思ったんだ。
あれ? この子、同類だ。
それって‥どういうことだ?
神が気紛れに人間の世界に生きるって、いいことじゃない。
例えば剣を握ったこともない只の子供の中に、大人の兵士が混じって「俺は強い」って‥無双する感じ? そういうの良くない。
この子はそういう性格じゃなさそうだから「人間の世界に少し手を貸してやろうか? 」って感じの「お優しい神さま」ってこと?
‥だとしても、ダメでしょ。
人間の世界、神の世界、悪鬼妖怪の世界はお互いに不干渉が鉄則でしょう。
そういう約束を破りがちなのは悪鬼妖怪で、神はそれに人間が対抗する時にのみ手を貸す‥今までのお約束だったはずじゃない?
この悪鬼も妖怪も地上に生まれ出ていない平和な世界に神が人間の世界に干渉すれば、世界の均衡が崩れてしまうだろう。
それは‥良くない。
我はそう位の高い神ではないが、気付いた以上放っておくことは出来ない。
滅することは出来ないが、せめてこの子が死ぬまで「下手なこと」をしない様に見張る義務はある。
それが、この子の妹としてこの世界に生れ落ちる‥干渉することになった経緯だ。
ただ、黙って由高を観察する。それだけ。
何日か様子を見るだけで「この子はそうじゃないな」って気付いてしまった。
軽率だと言われても仕方がないな‥
我が分かったことは、一つ
自分の意思で人間の世界に行ったわけじゃなさそう‥
もう一つ。これが最も重要。
‥この子神の本体じゃないんだ。
分霊みたいにガッツリ分けた感じじゃなくって、言うならば「加護を与えられた」子供。
誰の加護かは分かんないけど、そうだってことはわかった。
何か使命を与えられた人間なのか?
そう思ったけど、そうでもないらしい。
それにこの子は‥その加護の恩恵を受けて「より他人より恵まれた‥幸せな人生を送っているわけではなさそうだ」ってこと。
この子は未来が分かるらしい。
だけど、この子はそれを利用する意思なんてこれっぽっちもないし、それどころかそんなこと考えもしないみたい。
無欲っていうより‥そういう考えそのものがないんだ。
予め決められた未来を、その通り生きる。それだけの人生を今までずっと送ってきたんだ。
それが彼にとって今までずっと‥当たり前のことだったから。
だからだろう。
我が由高の妹として「無事に産まれて来た」時の由高の顔!
驚きが一番だったな。(だって、由高の知る未来では当たり前に妹は死んでたんだからな! )
そして、
ぱあっと花が咲くみたいに笑った。そして、急に泣き出した。
でも、(悲しくて泣いてるんじゃなくて)今まで見たことない程嬉しそうに!
驚きと喜び。
きっとこれが「人間らしい顔」で、きっと由高が生まれて初めてしただろう顔なんだって思った。
それ以降の、由高の人生は今までとはきっと違っただろう。
産まれるはずのなかった妹を迎えた驚きと喜び。そして、両親の喜ぶ顔を見た喜び。妹の手を初めて握った驚きと戸惑いと‥くすぐったさ。そして、何よりも嬉しさ。
偽善者じゃないけど、我はね「神として」初めて「いいことしたな」って思ったよ。
でもね、そうじゃなかった。
その「我の只のおせっかい」が由高の命を縮めることになっちゃった。
我が何もしなかったらもう少し長く生きられたであろう吉高は、「タブー」を犯してしまった為、予定より早く死ぬことになっちゃった。
その原因になったのが(由高の妹としての)我だった。(神失格だな!! )
妹が大怪我をする未来をただ見てることが出来なくって、「未来を変え、未来に干渉した」。自分が見てない時妹が危険な目に会わないか‥「知らなくてもいい未来に関心を持った」。
ひっそりと暮らしてたら気づかれもしなかった由高は、不穏分子として処分されることになっちゃった。(我なんか会ったこともない様な「高貴な存在」にだ)
本当ならその時我も気付かれてもおかしくなかったのだろうが、‥我は気付かなかった。
そして、いよいよっていう瞬間。きっと我もただでは済まなかっただろうに‥由高が守ってくれたんだ。
「総て僕が願ったことだから! 」
って。
後で知った。
‥わざわざ知らされた。
「そんな命だから、せいぜい大人しく‥大事に生きろ」
って頭に直接語り掛けられた。
胸糞悪くて、三日寝込んだ。(体調を崩したというより、怒りと悲しみと苦しさ‥そんな感情で起き上がる気力さえなかったんだ)
由高‥!!
‥強い子だった。
強くて優しい子。
我はね、‥吉高より強くて優しい子に今まで会ったことなかった。そして、この先もきっと出会えないだろうって思った。
感動した。
そして
それ以上に、‥由高を失ったのが悲しかった。
尊を作ろうって思ったのは(今思えば)それが原因だったのかも。
我と同じ顔‥つまり、由高の顔をした「元気で普通の子供」が元気に走り回るのを見たかったのかも。
出来るなら、両親にも見せたかった? ‥それは、かえって酷だな。
尊を由高にすり替えられるならば‥?
不可能な夢物語だ。
由高の身体はもう、ない。
それに、由高の身体に由高以外の魂が入るのは、‥嫌だ。
だから、(尊をつくったのは)ただの気まぐれ。
ただ‥見たかった。それだけ。
由高は‥我が知る人間の中で最も、優しくて強くって‥そして聡い子供で‥我も最も大好きだった人間だった。
‥我は、由高の願い「代わりに両親の傍にいる」を叶えることは出来なかった。
両親を由高に変わり守ることが出来なかった。
なのに‥「母さん」は我に‥死んでいく我に「生まれてきてくれてありがとうね」って言ったんだ‥。
我は人間ってものがまだまだ理解できないんだ‥。
そういう子って他にもいるわけじゃない。
そういうのは所謂「掴み」にはならない。
イイ子だね! 感動した! 望みを聞いてあげよう‥じゃあまりにも単純すぎるでしょう。
そういうのは、ない。
我の場合なら、そうだな「本気度」かな。「どれくらいホンキか」‥とか? 我はそういうのの方に寧ろ惹かれる。
それが例え「明日のジャンケン勝負絶対勝つぞ! どうぞ見守ってください! 」だとしてもね。
私は善良な人間です。今まで神様を信じて正直に暮らしてきました。神様を敬っています。だから‥どうか、私をお救い下さい。
って言われたら、「え、どうしろと」って思っちゃう。
だから‥って言葉が嫌。
自分は救われるはずですよね? 救われてしかるべき存在ですよね? って脅してるの?
‥そういうの、ホント「違うでしょ」って思う。
等価とか、そういうのじゃないからね。
「お金払ったら品物が手に入る」ってわけじゃないよ。
我はね。
公平さがモットーとか、そういうのじゃない。
してもらって当たり前って「当てにされるのが嫌」ってのも‥厳密に言えば違う。
そういうことより、我は本気度を見てるわけ。
本気度に絆されちゃうわけ。
単純かもしれないけど、でもそれ一択。
でも、この子(由高というらしい)は‥そういうのじゃない。ホンキさに絆されたとかじゃなくて「あれ? この子‥」って思ったんだ。
あれ? この子、同類だ。
それって‥どういうことだ?
神が気紛れに人間の世界に生きるって、いいことじゃない。
例えば剣を握ったこともない只の子供の中に、大人の兵士が混じって「俺は強い」って‥無双する感じ? そういうの良くない。
この子はそういう性格じゃなさそうだから「人間の世界に少し手を貸してやろうか? 」って感じの「お優しい神さま」ってこと?
‥だとしても、ダメでしょ。
人間の世界、神の世界、悪鬼妖怪の世界はお互いに不干渉が鉄則でしょう。
そういう約束を破りがちなのは悪鬼妖怪で、神はそれに人間が対抗する時にのみ手を貸す‥今までのお約束だったはずじゃない?
この悪鬼も妖怪も地上に生まれ出ていない平和な世界に神が人間の世界に干渉すれば、世界の均衡が崩れてしまうだろう。
それは‥良くない。
我はそう位の高い神ではないが、気付いた以上放っておくことは出来ない。
滅することは出来ないが、せめてこの子が死ぬまで「下手なこと」をしない様に見張る義務はある。
それが、この子の妹としてこの世界に生れ落ちる‥干渉することになった経緯だ。
ただ、黙って由高を観察する。それだけ。
何日か様子を見るだけで「この子はそうじゃないな」って気付いてしまった。
軽率だと言われても仕方がないな‥
我が分かったことは、一つ
自分の意思で人間の世界に行ったわけじゃなさそう‥
もう一つ。これが最も重要。
‥この子神の本体じゃないんだ。
分霊みたいにガッツリ分けた感じじゃなくって、言うならば「加護を与えられた」子供。
誰の加護かは分かんないけど、そうだってことはわかった。
何か使命を与えられた人間なのか?
そう思ったけど、そうでもないらしい。
それにこの子は‥その加護の恩恵を受けて「より他人より恵まれた‥幸せな人生を送っているわけではなさそうだ」ってこと。
この子は未来が分かるらしい。
だけど、この子はそれを利用する意思なんてこれっぽっちもないし、それどころかそんなこと考えもしないみたい。
無欲っていうより‥そういう考えそのものがないんだ。
予め決められた未来を、その通り生きる。それだけの人生を今までずっと送ってきたんだ。
それが彼にとって今までずっと‥当たり前のことだったから。
だからだろう。
我が由高の妹として「無事に産まれて来た」時の由高の顔!
驚きが一番だったな。(だって、由高の知る未来では当たり前に妹は死んでたんだからな! )
そして、
ぱあっと花が咲くみたいに笑った。そして、急に泣き出した。
でも、(悲しくて泣いてるんじゃなくて)今まで見たことない程嬉しそうに!
驚きと喜び。
きっとこれが「人間らしい顔」で、きっと由高が生まれて初めてしただろう顔なんだって思った。
それ以降の、由高の人生は今までとはきっと違っただろう。
産まれるはずのなかった妹を迎えた驚きと喜び。そして、両親の喜ぶ顔を見た喜び。妹の手を初めて握った驚きと戸惑いと‥くすぐったさ。そして、何よりも嬉しさ。
偽善者じゃないけど、我はね「神として」初めて「いいことしたな」って思ったよ。
でもね、そうじゃなかった。
その「我の只のおせっかい」が由高の命を縮めることになっちゃった。
我が何もしなかったらもう少し長く生きられたであろう吉高は、「タブー」を犯してしまった為、予定より早く死ぬことになっちゃった。
その原因になったのが(由高の妹としての)我だった。(神失格だな!! )
妹が大怪我をする未来をただ見てることが出来なくって、「未来を変え、未来に干渉した」。自分が見てない時妹が危険な目に会わないか‥「知らなくてもいい未来に関心を持った」。
ひっそりと暮らしてたら気づかれもしなかった由高は、不穏分子として処分されることになっちゃった。(我なんか会ったこともない様な「高貴な存在」にだ)
本当ならその時我も気付かれてもおかしくなかったのだろうが、‥我は気付かなかった。
そして、いよいよっていう瞬間。きっと我もただでは済まなかっただろうに‥由高が守ってくれたんだ。
「総て僕が願ったことだから! 」
って。
後で知った。
‥わざわざ知らされた。
「そんな命だから、せいぜい大人しく‥大事に生きろ」
って頭に直接語り掛けられた。
胸糞悪くて、三日寝込んだ。(体調を崩したというより、怒りと悲しみと苦しさ‥そんな感情で起き上がる気力さえなかったんだ)
由高‥!!
‥強い子だった。
強くて優しい子。
我はね、‥吉高より強くて優しい子に今まで会ったことなかった。そして、この先もきっと出会えないだろうって思った。
感動した。
そして
それ以上に、‥由高を失ったのが悲しかった。
尊を作ろうって思ったのは(今思えば)それが原因だったのかも。
我と同じ顔‥つまり、由高の顔をした「元気で普通の子供」が元気に走り回るのを見たかったのかも。
出来るなら、両親にも見せたかった? ‥それは、かえって酷だな。
尊を由高にすり替えられるならば‥?
不可能な夢物語だ。
由高の身体はもう、ない。
それに、由高の身体に由高以外の魂が入るのは、‥嫌だ。
だから、(尊をつくったのは)ただの気まぐれ。
ただ‥見たかった。それだけ。
由高は‥我が知る人間の中で最も、優しくて強くって‥そして聡い子供で‥我も最も大好きだった人間だった。
‥我は、由高の願い「代わりに両親の傍にいる」を叶えることは出来なかった。
両親を由高に変わり守ることが出来なかった。
なのに‥「母さん」は我に‥死んでいく我に「生まれてきてくれてありがとうね」って言ったんだ‥。
我は人間ってものがまだまだ理解できないんだ‥。
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