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三章 影と鏡
1.再会と出会い(前編)
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現在の状況。
彰彦天音に「東京にいますぐ伊吹を訪ねて来てくれ。優磨ちゃんと一緒に」と懇願される。
天音にとっては「そっちの都合? そんなの知ったことない‥って感じらしい」。
勝手なことを! って彰彦憤慨。だけど、優磨ちゃんはきっと承諾するだろうな~って思ったり。
だけど、伊吹の住所はどう調べたらいいかな。
親戚だから調べたら分かるだろうけど、「なんでそんなの調べるの? 」「ってか、伊吹君って裏に行った変わりもんだよネ? 」って変に他の親戚に勘繰られるのは、困る。
やっぱ芳美さんに聞くかな~。凄い「荒唐無稽な話」だけど、あの人も相当ぶっ飛んでるからこんな話(天音の分霊が伊吹さんのところで生きてます)聞いても‥大丈夫そう。
どう伝えるかはちょっと考えないと‥だけど。
伊吹天音に「彰彦が東京に来るから迎えてやって欲しい。そしたら、研究助手に‥実験体にだってなります」って懇願される。
だけど、天音の両親経由で彰彦に連絡するのはマズいだろうから‥親戚だろうし、そっちで調べて? って無責任なこと言われる。
いやだよ! 親戚と関わりたくないよ!
‥恭二さんって確か彰彦君のこと知ってた気が‥恭二さんに聞いたらいいかな? ‥いや、なんか複雑みたいなこと聞いたことあるぞ。詳しくは知らないけど。
ややこしいことは‥嫌だな。
って考え‥だけど仕事に私情を持ち込むことは出来ないから、「一端忘れよ。週末考えよう」って先延ばし。
双方色々考えて悩んで‥凄く困ってるんだけど、そんなこと天音はお構いなしなんだ。
先に動いたのは彰彦だった。
なんせ「時間がホントにない」って分かってるのは、彰彦の方だ。
① 伊吹に連絡。その後、② 優磨に相談? それとも反対?(① 優磨に連絡。その後、② 伊吹に相談)どっちがいい?
思い悩んだが、先に優磨に連絡することにした。
彰彦から電話を受けた優磨は、驚くほどあっさりと
「行きます! 」
って即答した。
‥こんなにあっさり信じてくれるものだろうか。この子、外(ほか)で騙されたりしないだろうか。心配だ。
そんなことは思ったが、今回は正直助かる。
因みに結構「ありのまま」話した。
尊が幽霊だってことは知ってたわけだしね。
「尊は実は天音ちゃんの「お外で遊びたいって気持ち」が生んだ‥生霊なんだ。なんでそんなことを知っているかって言うと‥それを手助けしたのが「西遠寺」の血筋である俺だからなんだ。‥信じられないだろうけど、俺の父親はそういう家系なんだ。
生前の天音ちゃんは、鏡を通信手段として尊と話したりしてた(これはちょっと嘘。勝手に見られてたって言ったら嫌でしょ? )してたんだ。その話を聞くことが自由に動けない天音ちゃんの楽しみだった‥って天音ちゃんは言ってた。
天音ちゃんは自分の病気の事を尊に言ってなかったみたいだけど‥、何か察することがあったらしい尊が、天音ちゃんを心配して‥天音ちゃんのお見舞いに行くために東京にコッソリついて行って‥そこで動けなくなっちゃったみたいなんだ。
理由はわからないんだけどね。
以上が天音ちゃんが夢の中で俺に語ったこと。‥ただの夢って思うかもしれないけど、俺は違うって思ってる。
天音ちゃんは昔から少し‥変わった力を持つ子供だったから‥」
そう話すと、優磨ちゃんは
「信じます」
って頷いた。
「尊は‥優しい子だから」
って‥。そう‥なの? 俺は尊君を知らないからよくわからないけど。君がそういうならそうなのね~って感じで。こっちは「いつでもオッケー」らしい。
で、伊吹に連絡。
「‥成程。にわかに信じられないですが、信じる信じないの話ではないってことですね」
伊吹には‥どう伝えようかなって迷ったけど、「言わなきゃいけないこと」を伝えないと仕方がないかなって‥感じだった。
だって、もう結構天音ちゃんは「やっちゃってる」。今更だよね~って感じだ。
「尊は天音ちゃんの分霊です」
ってズバリ。
「天音ちゃんは、実は‥普通の人間じゃないです。本人は神だって言ってました」
‥これ、言うの迷った。「え。頭大丈夫? 」って思われない? って思ったけど‥意外なことに
「‥そう言われても驚きません。寧ろ‥納得しました」
って言われた。
‥流石、西遠寺の人‥。
「顔のないただのフワフワした魂に「尊」という顔をつけたのは、俺です。鏡の秘儀を使いました」
って言っても、
「‥そういうようなことを‥恭二さんから聞いていた。驚かない」
って言われた。耐性凄すぎるだろ。だけど、理解が早くて助かった。お陰で彰彦は、すんなり
「それで‥天音ちゃんから、鏡の秘儀が切れそう。すぐ来いって言われまして‥すぐそちらに伺いたいのですが」
とお願いすることが出来た。一つ返事で「オッケー」だった。
いいのか。こんなにアバウトで。
優磨ちゃんも伊吹さんも‥今どきの人間って決断力パない。フットワーク軽い。‥俺も見習わないとナ。
って苦笑いした彰彦だった。
因みに、伊吹さんの連絡先は何てことない。芳美さんからゲットした。天音が「そんなこと聞いたらお母さん‥どう思うか‥」「これ以上心配させたくない‥」って心配してたけど、芳美さんは天音が思う以上にアグレッシブだったってこと。
まさに、母強し。
その後の話し合いはとんとん拍子に進んだ。
勿論、
「そのときに、あの‥優磨ちゃんも一緒に行きます」
って話もした。その時に、
「優磨ちゃんには天音ちゃんが神ってことや、分霊の事‥俺の能力についても話さないでください」
って口止めも万全だ。伊吹も「寧ろ、説明する自信がないです」って了承してくれた。
「では、病院の方ではなく、自宅の方に来ていただけますか? 」
ってことになった。
そりゃね。病院に何人もで押しかけるとか‥良くないよね。怪しい行動とかするのも良くない。
「尊ちゃんは、どうやってご自宅に運ばれますか? (今は病院にいるんですよね? )」
彰彦が心配して尋ねたら、伊吹は「何でもない」って口調で
「それは‥夜、帰る時にでも」
って言った。‥心配。
‥殺人事件疑惑が立たないことを願う。(もしくは、拉致監禁だ)
‥確実に変質者(ロリコン)疑惑は立つだろう。
神様お願い。誰も気づきませんように‥。
「彰彦兄さん? ‥あの、こちらに来るときに‥鏡を持ってきてくれませんか? 」
突然、受話器から弱弱しい‥だけど可愛らしい少女の声が聞こえてきた。
天音だ。(昔見た、「人間の可愛い女の子ぶりっ子」バージョンだ)
今までは、隣で電話を聞いていたのだろう。
「鏡? 」
彰彦が首を傾げる。
‥あの鏡? もしかして‥神社のあれか??
もしかしないでも、わざわざ言ったってことは‥例の「仮の鏡」彰彦と天音が通信具として使っていた奴だろう。
「いや‥神社の奴とか‥」
あれを持ち運ぶとか、無理。
「じゃあ電話でいい。彰彦兄さんと連絡を取りたかったんだけど‥」
いや、ホント電話でいいじゃん。
いやだよ、神社の鏡通信具に使うの。皆に変な目で見られるよ。新幹線で鏡に向かって話してる俺とか‥悪夢でしかないよ‥。
「じゃあ‥待ってるから。出来るだけ早く‥お願いね。‥ああ。! くっつ‥。‥伊吹先生。ちょっと退室願います」
突然、天音の声がゆがむ。
苦痛に耐え、絞り出すような声になった天音に、受話器の向こうの彰彦も、隣にいるであろう伊吹も驚いた。
彰彦にとって、そういうことは初めてで、
‥急にどうした!
という感じだけど、伊吹にとっては朝から二回目だ。
心配だけど、言われた通り出ることにしたらしい。電話を切ろうとした伊吹に天音が「あと一言だけ‥」と粘って‥結局伊吹の携帯を借りたまま‥伊吹が部屋を追い出された。
‥なんだそりゃ。よく貸したよ。よっぽど信用してるんだろうな。あと、よっぽど後ろめたいことないんだろうな。携帯に「ヤバい」メッセージとか残ってないんだろうな。‥いや、俺もそういうのないけど。そもそも、友だちとかいないから携帯自体そんなに使ってない‥。
ってか、天音ちゃんどうした??
魔力が切れる的な?? (魔女じゃないから魔力ではないか)
「‥‥‥? 」
見えないから、余計に気になる。
バタン!
かなり強く扉を閉める音が、受話器の向こうから聞こえてきた。(天音がドアを慌てておさえて鍵を掛けた音)
「はあ‥。やっぱり数分だな」
さっきと打って変わった、男の低い声に、彰彦はあの時見た「神」の姿を思い出した。
「あの姿は伊吹さんはご存知ないんですか? 」
彰彦が聞くと、天音はくつくつと笑い、
「伊吹も、あんな男より、可愛い女の子の方が「助けよう」と思うであろう。処世術じゃ」
って言った。
伊吹さん「ただのオッサン」扱い。恩人なのに‥。利用されて可哀そう‥。
「はあ」
彰彦は、適当に返事をした。
「まあ、早く来い。我はもう、限界じゃ。早く尊を何とかしてくれ。
相変わらず天音を装うのは大変じゃが、尊を止めないで良かったら、ずいぶん楽じゃ」
俺たち(伊吹と彰彦)はこれから先も、この神に振り回されるんだろうな~。
深いため息をつく彰彦だった。
彰彦天音に「東京にいますぐ伊吹を訪ねて来てくれ。優磨ちゃんと一緒に」と懇願される。
天音にとっては「そっちの都合? そんなの知ったことない‥って感じらしい」。
勝手なことを! って彰彦憤慨。だけど、優磨ちゃんはきっと承諾するだろうな~って思ったり。
だけど、伊吹の住所はどう調べたらいいかな。
親戚だから調べたら分かるだろうけど、「なんでそんなの調べるの? 」「ってか、伊吹君って裏に行った変わりもんだよネ? 」って変に他の親戚に勘繰られるのは、困る。
やっぱ芳美さんに聞くかな~。凄い「荒唐無稽な話」だけど、あの人も相当ぶっ飛んでるからこんな話(天音の分霊が伊吹さんのところで生きてます)聞いても‥大丈夫そう。
どう伝えるかはちょっと考えないと‥だけど。
伊吹天音に「彰彦が東京に来るから迎えてやって欲しい。そしたら、研究助手に‥実験体にだってなります」って懇願される。
だけど、天音の両親経由で彰彦に連絡するのはマズいだろうから‥親戚だろうし、そっちで調べて? って無責任なこと言われる。
いやだよ! 親戚と関わりたくないよ!
‥恭二さんって確か彰彦君のこと知ってた気が‥恭二さんに聞いたらいいかな? ‥いや、なんか複雑みたいなこと聞いたことあるぞ。詳しくは知らないけど。
ややこしいことは‥嫌だな。
って考え‥だけど仕事に私情を持ち込むことは出来ないから、「一端忘れよ。週末考えよう」って先延ばし。
双方色々考えて悩んで‥凄く困ってるんだけど、そんなこと天音はお構いなしなんだ。
先に動いたのは彰彦だった。
なんせ「時間がホントにない」って分かってるのは、彰彦の方だ。
① 伊吹に連絡。その後、② 優磨に相談? それとも反対?(① 優磨に連絡。その後、② 伊吹に相談)どっちがいい?
思い悩んだが、先に優磨に連絡することにした。
彰彦から電話を受けた優磨は、驚くほどあっさりと
「行きます! 」
って即答した。
‥こんなにあっさり信じてくれるものだろうか。この子、外(ほか)で騙されたりしないだろうか。心配だ。
そんなことは思ったが、今回は正直助かる。
因みに結構「ありのまま」話した。
尊が幽霊だってことは知ってたわけだしね。
「尊は実は天音ちゃんの「お外で遊びたいって気持ち」が生んだ‥生霊なんだ。なんでそんなことを知っているかって言うと‥それを手助けしたのが「西遠寺」の血筋である俺だからなんだ。‥信じられないだろうけど、俺の父親はそういう家系なんだ。
生前の天音ちゃんは、鏡を通信手段として尊と話したりしてた(これはちょっと嘘。勝手に見られてたって言ったら嫌でしょ? )してたんだ。その話を聞くことが自由に動けない天音ちゃんの楽しみだった‥って天音ちゃんは言ってた。
天音ちゃんは自分の病気の事を尊に言ってなかったみたいだけど‥、何か察することがあったらしい尊が、天音ちゃんを心配して‥天音ちゃんのお見舞いに行くために東京にコッソリついて行って‥そこで動けなくなっちゃったみたいなんだ。
理由はわからないんだけどね。
以上が天音ちゃんが夢の中で俺に語ったこと。‥ただの夢って思うかもしれないけど、俺は違うって思ってる。
天音ちゃんは昔から少し‥変わった力を持つ子供だったから‥」
そう話すと、優磨ちゃんは
「信じます」
って頷いた。
「尊は‥優しい子だから」
って‥。そう‥なの? 俺は尊君を知らないからよくわからないけど。君がそういうならそうなのね~って感じで。こっちは「いつでもオッケー」らしい。
で、伊吹に連絡。
「‥成程。にわかに信じられないですが、信じる信じないの話ではないってことですね」
伊吹には‥どう伝えようかなって迷ったけど、「言わなきゃいけないこと」を伝えないと仕方がないかなって‥感じだった。
だって、もう結構天音ちゃんは「やっちゃってる」。今更だよね~って感じだ。
「尊は天音ちゃんの分霊です」
ってズバリ。
「天音ちゃんは、実は‥普通の人間じゃないです。本人は神だって言ってました」
‥これ、言うの迷った。「え。頭大丈夫? 」って思われない? って思ったけど‥意外なことに
「‥そう言われても驚きません。寧ろ‥納得しました」
って言われた。
‥流石、西遠寺の人‥。
「顔のないただのフワフワした魂に「尊」という顔をつけたのは、俺です。鏡の秘儀を使いました」
って言っても、
「‥そういうようなことを‥恭二さんから聞いていた。驚かない」
って言われた。耐性凄すぎるだろ。だけど、理解が早くて助かった。お陰で彰彦は、すんなり
「それで‥天音ちゃんから、鏡の秘儀が切れそう。すぐ来いって言われまして‥すぐそちらに伺いたいのですが」
とお願いすることが出来た。一つ返事で「オッケー」だった。
いいのか。こんなにアバウトで。
優磨ちゃんも伊吹さんも‥今どきの人間って決断力パない。フットワーク軽い。‥俺も見習わないとナ。
って苦笑いした彰彦だった。
因みに、伊吹さんの連絡先は何てことない。芳美さんからゲットした。天音が「そんなこと聞いたらお母さん‥どう思うか‥」「これ以上心配させたくない‥」って心配してたけど、芳美さんは天音が思う以上にアグレッシブだったってこと。
まさに、母強し。
その後の話し合いはとんとん拍子に進んだ。
勿論、
「そのときに、あの‥優磨ちゃんも一緒に行きます」
って話もした。その時に、
「優磨ちゃんには天音ちゃんが神ってことや、分霊の事‥俺の能力についても話さないでください」
って口止めも万全だ。伊吹も「寧ろ、説明する自信がないです」って了承してくれた。
「では、病院の方ではなく、自宅の方に来ていただけますか? 」
ってことになった。
そりゃね。病院に何人もで押しかけるとか‥良くないよね。怪しい行動とかするのも良くない。
「尊ちゃんは、どうやってご自宅に運ばれますか? (今は病院にいるんですよね? )」
彰彦が心配して尋ねたら、伊吹は「何でもない」って口調で
「それは‥夜、帰る時にでも」
って言った。‥心配。
‥殺人事件疑惑が立たないことを願う。(もしくは、拉致監禁だ)
‥確実に変質者(ロリコン)疑惑は立つだろう。
神様お願い。誰も気づきませんように‥。
「彰彦兄さん? ‥あの、こちらに来るときに‥鏡を持ってきてくれませんか? 」
突然、受話器から弱弱しい‥だけど可愛らしい少女の声が聞こえてきた。
天音だ。(昔見た、「人間の可愛い女の子ぶりっ子」バージョンだ)
今までは、隣で電話を聞いていたのだろう。
「鏡? 」
彰彦が首を傾げる。
‥あの鏡? もしかして‥神社のあれか??
もしかしないでも、わざわざ言ったってことは‥例の「仮の鏡」彰彦と天音が通信具として使っていた奴だろう。
「いや‥神社の奴とか‥」
あれを持ち運ぶとか、無理。
「じゃあ電話でいい。彰彦兄さんと連絡を取りたかったんだけど‥」
いや、ホント電話でいいじゃん。
いやだよ、神社の鏡通信具に使うの。皆に変な目で見られるよ。新幹線で鏡に向かって話してる俺とか‥悪夢でしかないよ‥。
「じゃあ‥待ってるから。出来るだけ早く‥お願いね。‥ああ。! くっつ‥。‥伊吹先生。ちょっと退室願います」
突然、天音の声がゆがむ。
苦痛に耐え、絞り出すような声になった天音に、受話器の向こうの彰彦も、隣にいるであろう伊吹も驚いた。
彰彦にとって、そういうことは初めてで、
‥急にどうした!
という感じだけど、伊吹にとっては朝から二回目だ。
心配だけど、言われた通り出ることにしたらしい。電話を切ろうとした伊吹に天音が「あと一言だけ‥」と粘って‥結局伊吹の携帯を借りたまま‥伊吹が部屋を追い出された。
‥なんだそりゃ。よく貸したよ。よっぽど信用してるんだろうな。あと、よっぽど後ろめたいことないんだろうな。携帯に「ヤバい」メッセージとか残ってないんだろうな。‥いや、俺もそういうのないけど。そもそも、友だちとかいないから携帯自体そんなに使ってない‥。
ってか、天音ちゃんどうした??
魔力が切れる的な?? (魔女じゃないから魔力ではないか)
「‥‥‥? 」
見えないから、余計に気になる。
バタン!
かなり強く扉を閉める音が、受話器の向こうから聞こえてきた。(天音がドアを慌てておさえて鍵を掛けた音)
「はあ‥。やっぱり数分だな」
さっきと打って変わった、男の低い声に、彰彦はあの時見た「神」の姿を思い出した。
「あの姿は伊吹さんはご存知ないんですか? 」
彰彦が聞くと、天音はくつくつと笑い、
「伊吹も、あんな男より、可愛い女の子の方が「助けよう」と思うであろう。処世術じゃ」
って言った。
伊吹さん「ただのオッサン」扱い。恩人なのに‥。利用されて可哀そう‥。
「はあ」
彰彦は、適当に返事をした。
「まあ、早く来い。我はもう、限界じゃ。早く尊を何とかしてくれ。
相変わらず天音を装うのは大変じゃが、尊を止めないで良かったら、ずいぶん楽じゃ」
俺たち(伊吹と彰彦)はこれから先も、この神に振り回されるんだろうな~。
深いため息をつく彰彦だった。
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