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24.新しい楽しみを見つけてしまった‥!。(side 梛木)
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‥あくまでも推測だけど‥
柊の兄ちゃんの両親は八卦合わせの際、柊の兄ちゃんの手札を見て、「あ、こりゃダメだ」って思って、手札を公表しなかった。そういうのがあるのかどうかはわかんないけど「棄権します」みたいなこといって、リタイヤさせた。
だけど‥そしたら普通‥本家の方は「え、そんなのどうでもいいから見せなよ」ってなるわな‥だけど、そうならなかった。
大々的に「やめま~す! 」って言わずにやめた‥とか? ひっそりと‥。
でも‥まあ、離onlyの札だったら逆に「こいつは何か光るものがある」って思うわな。だけど、そうでもなかったんだろうな。「え? 離多くね? これだったら、寧ろそろえちまう? 」ってそろえようと思って、二回目のチェンジで離以外の札を流して新しい札をとった。だけど、二回目では揃わず‥そうこうしてる間に三回目とかで誰か「ストップ」って言った奴がいた。その地点での柊の兄ちゃんの札はきっと散々だった‥。
多分そんな感じ。
そして‥これも予測だけどその地点での本家の評価は「離の傾向があるけど、そう目立った子供でもない」だったんじゃないかな。
で、予測だけど8種類揃った子供が皆に注目されて‥きっと両親は面白くなかった。
年長者になったら頑張ろう! って神様の名前とその属性っての? なんて言うかわからんけど‥効果的な奴を覚えさせた。多分考えうるもの全部。結果、柊の兄ちゃんは『神合わせ』で優秀な結果を得た。
だけど、これの結果を見て本家の人が思うのは「賢い子だね」だけだろう。「よく勉強してる」。
だけど、‥本家の人が望む人材はそれプラス「カリスマ」。それが『八卦合わせ』の結果だった‥。
総合的にみると、柊の兄ちゃんは所詮「賢いけど平凡な才能しか持たない子供」って評価された。両親がっかり。そして、その頃から(多分)離の性質が強く出る様になって‥両親は「こりゃ、手が付けられん」ってなった‥
とか?
「運悪いよなあ~。離の性質が『八卦合わせ』の時に出てたら良かったのに‥」
「何が? 」
ぼそっと‥思わずつぶやいた声を、拾ったのは風呂から上がってきた楠だった。
で、俺は昼間のことをかいつまんで説明して、今二人で頭をひねっている。布団も片付けちゃっていつもの折り畳み机を出して‥だ。夜更かしになっちゃうけど、幸い明日は休みだしね。休日の前の日位夜更かしも許してほしい。
「‥こういうのはどう? 」
「それもいいかも」
あれこれ机の上に置いた紙に書いていく。
メモ書き程度のWordが並んでるだけで、落書きみたいにしか見えない。
何を考えてるかって?
それは、楠の提案がきっかけだった。
「何かが違う人のこと‥ずっと「どう調べたら分かるんだろ」って考えてたんだけど、さっき聞いた『八卦合わせ』それっていいかも‥」
ニヤリと笑って楠が言った。
それを聞いた俺が飛び付いたのは‥想像に難くない。
だって、‥めちゃ面白そうじゃない?
で、俺が身を乗り出すと楠も「ちょっと寝られそうにないな」って‥またニヤって笑ったんだ。それが「子供か! 」って突っ込みたくなるほど「ワクワク」した顔でさ。真の子供である俺も「そんじゃいっちょやるか! 」ってなったわけ。
‥真夜中にする話でもないな。楠の台詞じゃなきゃ‥ちょっとこれマズい台詞だな(← ムッツリ梛木君)
だってさ~「ちょっと寝られそうにないな」って‥ww 柊の兄ちゃんが聞いたら「ええ!? 何!? 」って誤解しそうじゃない?? あの人ムッツリだから(← 人のことは言えない)
あ、話脱線した。
俺がそんなこと考えてる間に、楠は自分の分の布団を畳んで壁際に寄せて、いつもの机を出し始めたってわけだ。
で、現在
「カードじゃなくって、いっそのことコンピュータゲームにしちゃうんだ。八卦合わせみたいに八枚のカードを「引き当てて」もいいんだけど、それだと公平性がないよね。「コンピュータが選んだんじゃない? 」って思うよね。だから、スロットみたいに‥自分で「ストップ」って止める‥って感じにする。選択肢は勿論「陰」と「陽」だ。でそれを3枚集めたらその人の性質が分かる。その後で‥その性質ばっかりあつめた10枚の裏返したカードから一枚のカードを選んでもらう。つまり‥それがその人のレベルだ」
ってこれは楠、
「それじゃ世の中80種類の人間しかいないことにならない? 」
これは、俺。
「? え。何のこと? 」
首を傾げる楠。分かります。「急に何? 」だよね。
俺はニヤニヤを隠し切れずに、機嫌のいい声で
「いやさ。聞いてたら「これってゲームになるんじゃね? 」って思ってさ。ほら、だってうち(の会社)ってゲーム会社じゃない? 一応」
って言った。
楠の目が点になってる。
うむ、珍しいもの見た。柊の兄ちゃんにも見せてやりたかったよ。
「いや‥そうだけど、うちの部署プログラミング課じゃないし‥」
楠が苦笑いして言う。俺は頷いて、
「そこはあれだ。提案して作ってもらう‥とか? 」
提案してみた。
「‥まあ、でもゲームにして、オンラインにしたら日本中の適応者が見つかるかもしれないな」
ボソリと呟く楠。
‥適応者って何じゃ?
俺が首を傾げたら楠が
「ほら、うちの部署ってスカウト課じゃない。今までは他薦、自薦の情報集めて、実際に見に行って「この子、それっぽい」って感じだったんだよ。だけど‥ゲームで分かるなら、随分楽になるよね? 」
って説明してくれた。
まあ‥そうだよね。だけど、ゲームしない人は、やっぱり今まで通り探しに行ったりしないといけないわな。
つまり、どれだけゲーム人口が増えるかがサンプル人数を増やすポイントになるってわけだな。
「採用されるかは分からないけど、考えてみるか」
楠が頷いて言った。
やた! 新しい暇つぶし出来た!
「それさ。俺がプログラミングしてゲームっぽい形にしてからプレゼンして見よっかな。この頃さ、桂ちゃんにプログラミング教わってて、なんか作ってみたなって思ってたんだ」
俺はにやって笑って言った。
俺たちが考えたゲームのアイデア(第一考察)
① スロット式に「陰」と「陽」を自分で選んで、自分の卦を決める。
② 10枚の札の内から一枚のカードを選び、自分のレベルを調べる。
「これじゃ、「こいつはちょっと他の奴とは違う」が分からないな」
俺が不満を言うと、
「レベル10を出した人が「こいつはちょっと他の奴とは違う」人なんじゃない? 」
って楠が首を傾げる。
「いや、これじゃ、一つの性質に特化した人間を探し出す分にはいんだけど、例えば8枚ひいて全部の卦をそろえられる系の「才能有さん」を見落とす。それに、8枚中4種類4種類が同じ人は、それこそ‥八卦じゃなく64卦の人なんじゃない? そういうのも見落とす」
俺が首を捻りながら言うと楠が「確かに」って頷く。
ここれ俺が提案するのは‥
「じゃあ‥『八卦合わせ』採用する? 。8枚選んで、
① そのうち5~7枚が同じ卦(他はバラバラ) → 八卦タイプ
② 4枚4枚が同じ卦 → 六十四卦タイプ
③ 5枚と3枚が同じ卦 → 六十四卦タイプ
④ 6枚と2枚が同じ卦 → 六十四卦タイプ
⑤ 8枚が全部同じ卦 → 八卦タイプ(レア)
⑥ 全部バラバラ → 易者タイプ(凄いレア)
って感じにする? 」
だ。
「だけど、6枚と2枚(同じ)ってのも随分と特別感あるよ? 6枚も同じだったら八卦タイプじゃないの? 」
楠は不満そう。
だが、『八卦合わせ』採用には賛成みたいだ。
俺は首を振り、
「そしたら、2枚揃った奇跡をなかったことにしちゃうことにならない? 八卦タイプのがいいってわけじゃない。特別なのは八卦タイプの中でもレアだけだ」
って断言した。
特別な奴はそう多くは要らない。
「なるほどね~。でも、ゲームって言うからには自分のタイプを「調べるだけ」じゃつまらないよね? 」
楠が首を傾げる。
待ってました!
「オンラインで他の卦のメンバーを募ったりとかして「八卦パーティー」組んでもらってバトルゲームする! どう? 面白そうじゃない?? 「私、乾なんですけど誰かパーティー組みませんか? 」とかウケない?? 」
目をキラキラさせて(多分。興奮してた自覚はある)力説したら、
「‥どんなバトル? 」
冷めた目をした楠に思いっきりバッサリ斬られた。
確かにね!!
「しかも‥易者タイプの人はその場合どうなるの? 」
‥考えることはまだまだ多そうだ。
柊の兄ちゃんの両親は八卦合わせの際、柊の兄ちゃんの手札を見て、「あ、こりゃダメだ」って思って、手札を公表しなかった。そういうのがあるのかどうかはわかんないけど「棄権します」みたいなこといって、リタイヤさせた。
だけど‥そしたら普通‥本家の方は「え、そんなのどうでもいいから見せなよ」ってなるわな‥だけど、そうならなかった。
大々的に「やめま~す! 」って言わずにやめた‥とか? ひっそりと‥。
でも‥まあ、離onlyの札だったら逆に「こいつは何か光るものがある」って思うわな。だけど、そうでもなかったんだろうな。「え? 離多くね? これだったら、寧ろそろえちまう? 」ってそろえようと思って、二回目のチェンジで離以外の札を流して新しい札をとった。だけど、二回目では揃わず‥そうこうしてる間に三回目とかで誰か「ストップ」って言った奴がいた。その地点での柊の兄ちゃんの札はきっと散々だった‥。
多分そんな感じ。
そして‥これも予測だけどその地点での本家の評価は「離の傾向があるけど、そう目立った子供でもない」だったんじゃないかな。
で、予測だけど8種類揃った子供が皆に注目されて‥きっと両親は面白くなかった。
年長者になったら頑張ろう! って神様の名前とその属性っての? なんて言うかわからんけど‥効果的な奴を覚えさせた。多分考えうるもの全部。結果、柊の兄ちゃんは『神合わせ』で優秀な結果を得た。
だけど、これの結果を見て本家の人が思うのは「賢い子だね」だけだろう。「よく勉強してる」。
だけど、‥本家の人が望む人材はそれプラス「カリスマ」。それが『八卦合わせ』の結果だった‥。
総合的にみると、柊の兄ちゃんは所詮「賢いけど平凡な才能しか持たない子供」って評価された。両親がっかり。そして、その頃から(多分)離の性質が強く出る様になって‥両親は「こりゃ、手が付けられん」ってなった‥
とか?
「運悪いよなあ~。離の性質が『八卦合わせ』の時に出てたら良かったのに‥」
「何が? 」
ぼそっと‥思わずつぶやいた声を、拾ったのは風呂から上がってきた楠だった。
で、俺は昼間のことをかいつまんで説明して、今二人で頭をひねっている。布団も片付けちゃっていつもの折り畳み机を出して‥だ。夜更かしになっちゃうけど、幸い明日は休みだしね。休日の前の日位夜更かしも許してほしい。
「‥こういうのはどう? 」
「それもいいかも」
あれこれ机の上に置いた紙に書いていく。
メモ書き程度のWordが並んでるだけで、落書きみたいにしか見えない。
何を考えてるかって?
それは、楠の提案がきっかけだった。
「何かが違う人のこと‥ずっと「どう調べたら分かるんだろ」って考えてたんだけど、さっき聞いた『八卦合わせ』それっていいかも‥」
ニヤリと笑って楠が言った。
それを聞いた俺が飛び付いたのは‥想像に難くない。
だって、‥めちゃ面白そうじゃない?
で、俺が身を乗り出すと楠も「ちょっと寝られそうにないな」って‥またニヤって笑ったんだ。それが「子供か! 」って突っ込みたくなるほど「ワクワク」した顔でさ。真の子供である俺も「そんじゃいっちょやるか! 」ってなったわけ。
‥真夜中にする話でもないな。楠の台詞じゃなきゃ‥ちょっとこれマズい台詞だな(← ムッツリ梛木君)
だってさ~「ちょっと寝られそうにないな」って‥ww 柊の兄ちゃんが聞いたら「ええ!? 何!? 」って誤解しそうじゃない?? あの人ムッツリだから(← 人のことは言えない)
あ、話脱線した。
俺がそんなこと考えてる間に、楠は自分の分の布団を畳んで壁際に寄せて、いつもの机を出し始めたってわけだ。
で、現在
「カードじゃなくって、いっそのことコンピュータゲームにしちゃうんだ。八卦合わせみたいに八枚のカードを「引き当てて」もいいんだけど、それだと公平性がないよね。「コンピュータが選んだんじゃない? 」って思うよね。だから、スロットみたいに‥自分で「ストップ」って止める‥って感じにする。選択肢は勿論「陰」と「陽」だ。でそれを3枚集めたらその人の性質が分かる。その後で‥その性質ばっかりあつめた10枚の裏返したカードから一枚のカードを選んでもらう。つまり‥それがその人のレベルだ」
ってこれは楠、
「それじゃ世の中80種類の人間しかいないことにならない? 」
これは、俺。
「? え。何のこと? 」
首を傾げる楠。分かります。「急に何? 」だよね。
俺はニヤニヤを隠し切れずに、機嫌のいい声で
「いやさ。聞いてたら「これってゲームになるんじゃね? 」って思ってさ。ほら、だってうち(の会社)ってゲーム会社じゃない? 一応」
って言った。
楠の目が点になってる。
うむ、珍しいもの見た。柊の兄ちゃんにも見せてやりたかったよ。
「いや‥そうだけど、うちの部署プログラミング課じゃないし‥」
楠が苦笑いして言う。俺は頷いて、
「そこはあれだ。提案して作ってもらう‥とか? 」
提案してみた。
「‥まあ、でもゲームにして、オンラインにしたら日本中の適応者が見つかるかもしれないな」
ボソリと呟く楠。
‥適応者って何じゃ?
俺が首を傾げたら楠が
「ほら、うちの部署ってスカウト課じゃない。今までは他薦、自薦の情報集めて、実際に見に行って「この子、それっぽい」って感じだったんだよ。だけど‥ゲームで分かるなら、随分楽になるよね? 」
って説明してくれた。
まあ‥そうだよね。だけど、ゲームしない人は、やっぱり今まで通り探しに行ったりしないといけないわな。
つまり、どれだけゲーム人口が増えるかがサンプル人数を増やすポイントになるってわけだな。
「採用されるかは分からないけど、考えてみるか」
楠が頷いて言った。
やた! 新しい暇つぶし出来た!
「それさ。俺がプログラミングしてゲームっぽい形にしてからプレゼンして見よっかな。この頃さ、桂ちゃんにプログラミング教わってて、なんか作ってみたなって思ってたんだ」
俺はにやって笑って言った。
俺たちが考えたゲームのアイデア(第一考察)
① スロット式に「陰」と「陽」を自分で選んで、自分の卦を決める。
② 10枚の札の内から一枚のカードを選び、自分のレベルを調べる。
「これじゃ、「こいつはちょっと他の奴とは違う」が分からないな」
俺が不満を言うと、
「レベル10を出した人が「こいつはちょっと他の奴とは違う」人なんじゃない? 」
って楠が首を傾げる。
「いや、これじゃ、一つの性質に特化した人間を探し出す分にはいんだけど、例えば8枚ひいて全部の卦をそろえられる系の「才能有さん」を見落とす。それに、8枚中4種類4種類が同じ人は、それこそ‥八卦じゃなく64卦の人なんじゃない? そういうのも見落とす」
俺が首を捻りながら言うと楠が「確かに」って頷く。
ここれ俺が提案するのは‥
「じゃあ‥『八卦合わせ』採用する? 。8枚選んで、
① そのうち5~7枚が同じ卦(他はバラバラ) → 八卦タイプ
② 4枚4枚が同じ卦 → 六十四卦タイプ
③ 5枚と3枚が同じ卦 → 六十四卦タイプ
④ 6枚と2枚が同じ卦 → 六十四卦タイプ
⑤ 8枚が全部同じ卦 → 八卦タイプ(レア)
⑥ 全部バラバラ → 易者タイプ(凄いレア)
って感じにする? 」
だ。
「だけど、6枚と2枚(同じ)ってのも随分と特別感あるよ? 6枚も同じだったら八卦タイプじゃないの? 」
楠は不満そう。
だが、『八卦合わせ』採用には賛成みたいだ。
俺は首を振り、
「そしたら、2枚揃った奇跡をなかったことにしちゃうことにならない? 八卦タイプのがいいってわけじゃない。特別なのは八卦タイプの中でもレアだけだ」
って断言した。
特別な奴はそう多くは要らない。
「なるほどね~。でも、ゲームって言うからには自分のタイプを「調べるだけ」じゃつまらないよね? 」
楠が首を傾げる。
待ってました!
「オンラインで他の卦のメンバーを募ったりとかして「八卦パーティー」組んでもらってバトルゲームする! どう? 面白そうじゃない?? 「私、乾なんですけど誰かパーティー組みませんか? 」とかウケない?? 」
目をキラキラさせて(多分。興奮してた自覚はある)力説したら、
「‥どんなバトル? 」
冷めた目をした楠に思いっきりバッサリ斬られた。
確かにね!!
「しかも‥易者タイプの人はその場合どうなるの? 」
‥考えることはまだまだ多そうだ。
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