40 / 63
39.それにね‥(side ルミエル)
しおりを挟む
それにね。
友だち討伐だと、討伐に時間がかかって、魔王が「ワンチャン逃げられるんじゃね? 」って考えて(かどうかわからないけど)エリサリオスを捨て駒に使っちゃうんだよね。
エリサリオスが死んだら意味がないんだよ。
今はね、魔王のところからエルサリオスを連れ出してるけど‥でも、「シナリオ補正」だの「シナリオの強制力」でエリサリオスが魔王の元に連れ戻されるかもしれないでしょ?
‥そうなったら、今までのことが意味なくなるんだよ。
今までの私の苦労がね‥!!
一番初めこのゲームをクリアした時、
「え? 魔王倒したとおもったら、影武者だった?? 」
ってなった。その影武者が、エリサリオスだった。(今思えばね)
「くそ‥しぶといな魔王‥っ! 」
ってそのことに気をとられて、自分たちが倒した人(影武者)が後の推し、エリサリオスだってことには気付かなかった。影武者の顔なんてわざわざ見ないよ。‥ゲーム内でも出てこなかった気がする。ただ、レオン様が
「‥コイツは‥魔王じゃない‥っ」
って言ったから「そうなの? 」って分かった。‥ってだけ。
その後色々あってついに本物の魔王を見つけ出して、困難の末討伐した。‥あの時は、普通に「やった! 」ってなった。結構普通に満足したから、「もういいかな? 」って正直思った。イケメンを攻略する‥とかホントどうでもよかったから。
ゲーム的に満足した。
そんな感じ。
あの後だった、交流サイト(コミュニティー)でエリサリオスのことを知ったのは‥。
がん‥って頭を殴られた様なショックを受けた。
‥もしかして、あの時私たちが討伐した影武者は‥彼だった? って‥ショックを受けた。
私がこのゲームを手に取った‥手に入れたきっかけはそもそも、「この人たちカッコイイ! 」って所謂ジャケ買いした‥わけじゃなかった。(ジャケ買いってジャケットが気に入って買うこと。‥言うよね?? )友だちがくれたんだ。
ジャケ買いをしたのは、私の友だちだった。ジャケットのセンターで微笑むレオン様に一目惚れしたんだって。
だけど、
「これ、もう私遊び終わったからあげる♡」
彼女、飽き性だから一回クリアしたゲームを二度とやることないんだって。(※ 私から言わせたら、飽き性以前に金持ちだと思うね)因みに彼女のお目当てはレオ様だったらしく、レオ様ルートしかクリアしてないみたい。曰く、「好みじゃないキャラのルートとかクリアする理由ある? 」でも、ま、それは共感。
「じゃあ‥(くれるって言うなら‥)(断る理由もないし)」って感じで何となくもらって、「折角だから‥」って始めた。
始めたからには、攻略本でも買おうかなって‥だって、先が見えないのってなんか不安じゃん? 効率的じゃないって言うか‥地図もなく知らないとこ行きたくないのと一緒。私はね、凄く‥臆病で慎重なんだ。
そんな感じで何となく始めたのに、私は自分でも不思議なくらいこのゲームにはまった。このゲームっていうより‥このゲームをしてる人たちのコミュニティーに‥かな? ネットで同じ趣味を持つ人が集まるサイトってあるじゃない? このゲームをしてる人たちのサイトもあって、それにはまった。同じ趣味を持つ人たちの集まりだから、話も合うし、知らない人たちだから遠慮もない。ほんと楽しいって思った。
リアルの友だちだったら「こんな話したら、オタクっておもわれないかな? 」「興味ある人‥いるかな」って考えなきゃいけないけど、ここにいる人は全員「同じ趣味を持ってる」ってあらかじめわかってる人だ。‥そういうのがいい。
話も合うし、直接話してるわけじゃないから言葉が選べる。失言も少ない。「この子合わないな」って思ったら、関わらなきゃそれでいい。
親しくなっても、学校の話や年齢、職業、リアルの心配事、悩みを話すことはない。あくまでここで話すのはゲームの事のみだ。そういう線引きが「楽に楽しく続けられるコツ」なんだって。トラブル回避にもなるしね。
そんな感じで、そこで皆は自分の進展状況やら発見した「小ネタ」「レアキャラ」なんかを書き込んだりする。「レオ様のこの表情‥素敵だった! 」「ライ様にこれをあげたらすごく喜ばれた! 可愛かった! 」って感想を書き込んだり、「分かる~、カッコイイよね」「私もライ様推しです! 」ってそれに同調したり。
因みに人を貶すのはNGだ。ゲームやキャラの悪口をいうのも、そう。皆が楽しく過ごすためには、そういう気遣い大事。(レオン様の悪口とかは、別の掲示板でみた。「フラグ潰しめちゃ困難」とか誰かが書いてて別の人が「分かるww」って言ってた。ここでは言わないけど、‥多分結構な人が思ってんじゃないかな~。‥可哀そう。メインヒーローなのに‥(笑))
ある日、そこで私は「総てのキャラを攻略し終えたら、隠しルート「魔王ルート」が発生した! 」って書き込みを見たんだ。ネタバレ注意って注意書きがついてたけど、私は別に「自分で発見しないと気が済まないタイプ」じゃない。見たくない(ネタバレやめてって人)はそこで回れ右すればいい。気遣いのサイトだけど、そんなことには気にしない。そこでスクリーンショットっていうのかな? (なんていうのかはわからない)ゲーム内の撮影機能を使った映像が出てて‥そこにちょっとだけ‥ほんのちょっとだけ出てた脇役のエリサリオスに一目ぼれした。「これだ! 」って思った。
攻略本に紹介もされていない、超脇役のサブキャラ。
それから、攻略本片手に全ての攻略対象者のルートを攻略した。ただ隠しルートに進むために‥もとい、魔王ルートでエリサリオスを見る為‥だけにだ。
ノーマルに全ルートをクリアするだけじゃダメだった。ゲームクリア後にすぐ隠しルートに進めるってわけじゃなかった。そういえば書き込んでた人は「ガチやり込み勢」の人だった。‥多分裏ルートが出現することもある‥っていう程度の‥「可能性の低い」ランダム出現なんだろう。
幸いにも私は比較的早く隠しルートに入ることができた。運が良かったんだろう。
と‥目的はどうであれ‥結構あのゲームをやり込んでたから‥周りから見たらあのゲームにドはまりしてる人みたいに見えてただろう(※ 案の定、彼女の兄(タツミ)は妹を「乙女ゲームガチ勢」だけど「効率厨」だって思ってる)
友達討伐より、誰かのルートに入った方が魔王討伐が楽だな、ってのは、総てのルートで思ったことだ。‥どはいえ、私にとっては「討伐が楽」以外のナニモノでもなかったんだけどね。
‥寧ろ、目的の為とはいえ‥浮気した過去(※ 自分には「その気(恋心)」がないとはいえ、だ。自分の意思がどうであれ、傍から見たらあれは‥恋愛だろう。本命相手以外との恋愛だから、浮気。でも、私にその気はない‥だから、正しくは「浮気ではなく、偽装恋愛」だ ←と、自分の心に言い聞かせる)が自分の中で許せない。出来るもんなら消し去ってしまいたい過去だ。
隠しルートは、魔女として魔界に行って魔王様の手下として働く魔女・ルミエルが魔王の恋人になるストーリーだ。
魔女は特殊な立場だから、魔界と人間界どちらに所属するか自分で選択することが出来るんだ。このゲームでは、魔界に住む魔女は「黒魔法使い」人間界に住む魔女は「おまじない使い」っていう風に分けられていた。
つまり‥隠しルートで魔王様を攻略する為には、ジーナ先生からおまじないを教わった後、「A 黒魔法使いになる? B おまじない使いになる? 」の選択を迫られる。
ここでAを選択する必要がある。ここでBを選んだら、肩書は「おまじないつかい・ルミエル」になり、魔界に行けない。(このルートでの攻略対象者は、ジーナ先生の弟カイルらしい。ジーナ先生は「おまじない」の知識があり、おまじないが好きだけど、適性がなく「おまじない使い」になれないんだけど‥そのジーナ先生がおまじない使いになりたい原因ってのが、弟カイルのためなんだ。それで、おまじない使いになったルミエルがカイルを助ける‥っていうストーリーらしい。コミュニティーサイト情報で私はカイルの顔もスクショで見ただけだ。確かにカッコ良かったけど、私はエリサリオス以外興味はない)
Aを選択した場合の肩書が魔女だ。
魔女は魔界で住まなければいけない。
Aルートを選んだヒロイン・ルミエルは、魔女・ルミエルとなり、ジーナ先生と別れて魔界に行く。魔界でまず見習い魔女として働く‥のが本来のストーリーなんだけど、やり込みガチ勢で魔界を知り尽くしている私は魔界に着いてすぐ魔王城に忍び込んで(警備が手薄なところとか、何度もやり込んでるから知り尽くしている)エリサリオスを誘拐してきた。‥うん、あれはどう考えても誘拐だった。誘惑とかそういう‥色っぽいもんじゃなかった。
誘拐して‥初めは抵抗していたエリサリオスを何とか説得して(洗脳して‥)魔界を抜け出して、人間界に逃げ込んだ。「匿ってください! 」って泣きついた私を、助けてくれたのは師匠・ジーナ先生だった。
「魔界に行ったけど、馴染めなかった。この人とは魔界で知り合った。この人は魔界にいたらいずれ魔王討伐隊によって殺されるだろう。私は、こっちでこの人と暮らしたい。改めてこっちで、おまじない使いとなって働きたい」
って言った私をジーナ先生は「全く‥しょうがないわね」って言って受け入れてくれた。
‥別にジーナ先生を騙しているつもりはない。いずれはおまじない使いになりたいって思ってる。ジョブチェンジはちょっと難しいから時間はかかるけど‥頑張ろうって思ってる。カイルも助けようと思う。(助けた後のloveイベントはNOサンキューだけど)
だけど、今はそんな場合じゃない。
とにかく魔王討伐終了まで、エリサリオスを魔王から隠しきらないといけない。私はヒロインじゃないから魔王討伐を直接手伝うことはできないけど、知識でヒロインを助ける。そして、確実に、早く、魔王を倒さないといけないんだ。
私には、(きっと)時間がない。
友だち討伐だと、討伐に時間がかかって、魔王が「ワンチャン逃げられるんじゃね? 」って考えて(かどうかわからないけど)エリサリオスを捨て駒に使っちゃうんだよね。
エリサリオスが死んだら意味がないんだよ。
今はね、魔王のところからエルサリオスを連れ出してるけど‥でも、「シナリオ補正」だの「シナリオの強制力」でエリサリオスが魔王の元に連れ戻されるかもしれないでしょ?
‥そうなったら、今までのことが意味なくなるんだよ。
今までの私の苦労がね‥!!
一番初めこのゲームをクリアした時、
「え? 魔王倒したとおもったら、影武者だった?? 」
ってなった。その影武者が、エリサリオスだった。(今思えばね)
「くそ‥しぶといな魔王‥っ! 」
ってそのことに気をとられて、自分たちが倒した人(影武者)が後の推し、エリサリオスだってことには気付かなかった。影武者の顔なんてわざわざ見ないよ。‥ゲーム内でも出てこなかった気がする。ただ、レオン様が
「‥コイツは‥魔王じゃない‥っ」
って言ったから「そうなの? 」って分かった。‥ってだけ。
その後色々あってついに本物の魔王を見つけ出して、困難の末討伐した。‥あの時は、普通に「やった! 」ってなった。結構普通に満足したから、「もういいかな? 」って正直思った。イケメンを攻略する‥とかホントどうでもよかったから。
ゲーム的に満足した。
そんな感じ。
あの後だった、交流サイト(コミュニティー)でエリサリオスのことを知ったのは‥。
がん‥って頭を殴られた様なショックを受けた。
‥もしかして、あの時私たちが討伐した影武者は‥彼だった? って‥ショックを受けた。
私がこのゲームを手に取った‥手に入れたきっかけはそもそも、「この人たちカッコイイ! 」って所謂ジャケ買いした‥わけじゃなかった。(ジャケ買いってジャケットが気に入って買うこと。‥言うよね?? )友だちがくれたんだ。
ジャケ買いをしたのは、私の友だちだった。ジャケットのセンターで微笑むレオン様に一目惚れしたんだって。
だけど、
「これ、もう私遊び終わったからあげる♡」
彼女、飽き性だから一回クリアしたゲームを二度とやることないんだって。(※ 私から言わせたら、飽き性以前に金持ちだと思うね)因みに彼女のお目当てはレオ様だったらしく、レオ様ルートしかクリアしてないみたい。曰く、「好みじゃないキャラのルートとかクリアする理由ある? 」でも、ま、それは共感。
「じゃあ‥(くれるって言うなら‥)(断る理由もないし)」って感じで何となくもらって、「折角だから‥」って始めた。
始めたからには、攻略本でも買おうかなって‥だって、先が見えないのってなんか不安じゃん? 効率的じゃないって言うか‥地図もなく知らないとこ行きたくないのと一緒。私はね、凄く‥臆病で慎重なんだ。
そんな感じで何となく始めたのに、私は自分でも不思議なくらいこのゲームにはまった。このゲームっていうより‥このゲームをしてる人たちのコミュニティーに‥かな? ネットで同じ趣味を持つ人が集まるサイトってあるじゃない? このゲームをしてる人たちのサイトもあって、それにはまった。同じ趣味を持つ人たちの集まりだから、話も合うし、知らない人たちだから遠慮もない。ほんと楽しいって思った。
リアルの友だちだったら「こんな話したら、オタクっておもわれないかな? 」「興味ある人‥いるかな」って考えなきゃいけないけど、ここにいる人は全員「同じ趣味を持ってる」ってあらかじめわかってる人だ。‥そういうのがいい。
話も合うし、直接話してるわけじゃないから言葉が選べる。失言も少ない。「この子合わないな」って思ったら、関わらなきゃそれでいい。
親しくなっても、学校の話や年齢、職業、リアルの心配事、悩みを話すことはない。あくまでここで話すのはゲームの事のみだ。そういう線引きが「楽に楽しく続けられるコツ」なんだって。トラブル回避にもなるしね。
そんな感じで、そこで皆は自分の進展状況やら発見した「小ネタ」「レアキャラ」なんかを書き込んだりする。「レオ様のこの表情‥素敵だった! 」「ライ様にこれをあげたらすごく喜ばれた! 可愛かった! 」って感想を書き込んだり、「分かる~、カッコイイよね」「私もライ様推しです! 」ってそれに同調したり。
因みに人を貶すのはNGだ。ゲームやキャラの悪口をいうのも、そう。皆が楽しく過ごすためには、そういう気遣い大事。(レオン様の悪口とかは、別の掲示板でみた。「フラグ潰しめちゃ困難」とか誰かが書いてて別の人が「分かるww」って言ってた。ここでは言わないけど、‥多分結構な人が思ってんじゃないかな~。‥可哀そう。メインヒーローなのに‥(笑))
ある日、そこで私は「総てのキャラを攻略し終えたら、隠しルート「魔王ルート」が発生した! 」って書き込みを見たんだ。ネタバレ注意って注意書きがついてたけど、私は別に「自分で発見しないと気が済まないタイプ」じゃない。見たくない(ネタバレやめてって人)はそこで回れ右すればいい。気遣いのサイトだけど、そんなことには気にしない。そこでスクリーンショットっていうのかな? (なんていうのかはわからない)ゲーム内の撮影機能を使った映像が出てて‥そこにちょっとだけ‥ほんのちょっとだけ出てた脇役のエリサリオスに一目ぼれした。「これだ! 」って思った。
攻略本に紹介もされていない、超脇役のサブキャラ。
それから、攻略本片手に全ての攻略対象者のルートを攻略した。ただ隠しルートに進むために‥もとい、魔王ルートでエリサリオスを見る為‥だけにだ。
ノーマルに全ルートをクリアするだけじゃダメだった。ゲームクリア後にすぐ隠しルートに進めるってわけじゃなかった。そういえば書き込んでた人は「ガチやり込み勢」の人だった。‥多分裏ルートが出現することもある‥っていう程度の‥「可能性の低い」ランダム出現なんだろう。
幸いにも私は比較的早く隠しルートに入ることができた。運が良かったんだろう。
と‥目的はどうであれ‥結構あのゲームをやり込んでたから‥周りから見たらあのゲームにドはまりしてる人みたいに見えてただろう(※ 案の定、彼女の兄(タツミ)は妹を「乙女ゲームガチ勢」だけど「効率厨」だって思ってる)
友達討伐より、誰かのルートに入った方が魔王討伐が楽だな、ってのは、総てのルートで思ったことだ。‥どはいえ、私にとっては「討伐が楽」以外のナニモノでもなかったんだけどね。
‥寧ろ、目的の為とはいえ‥浮気した過去(※ 自分には「その気(恋心)」がないとはいえ、だ。自分の意思がどうであれ、傍から見たらあれは‥恋愛だろう。本命相手以外との恋愛だから、浮気。でも、私にその気はない‥だから、正しくは「浮気ではなく、偽装恋愛」だ ←と、自分の心に言い聞かせる)が自分の中で許せない。出来るもんなら消し去ってしまいたい過去だ。
隠しルートは、魔女として魔界に行って魔王様の手下として働く魔女・ルミエルが魔王の恋人になるストーリーだ。
魔女は特殊な立場だから、魔界と人間界どちらに所属するか自分で選択することが出来るんだ。このゲームでは、魔界に住む魔女は「黒魔法使い」人間界に住む魔女は「おまじない使い」っていう風に分けられていた。
つまり‥隠しルートで魔王様を攻略する為には、ジーナ先生からおまじないを教わった後、「A 黒魔法使いになる? B おまじない使いになる? 」の選択を迫られる。
ここでAを選択する必要がある。ここでBを選んだら、肩書は「おまじないつかい・ルミエル」になり、魔界に行けない。(このルートでの攻略対象者は、ジーナ先生の弟カイルらしい。ジーナ先生は「おまじない」の知識があり、おまじないが好きだけど、適性がなく「おまじない使い」になれないんだけど‥そのジーナ先生がおまじない使いになりたい原因ってのが、弟カイルのためなんだ。それで、おまじない使いになったルミエルがカイルを助ける‥っていうストーリーらしい。コミュニティーサイト情報で私はカイルの顔もスクショで見ただけだ。確かにカッコ良かったけど、私はエリサリオス以外興味はない)
Aを選択した場合の肩書が魔女だ。
魔女は魔界で住まなければいけない。
Aルートを選んだヒロイン・ルミエルは、魔女・ルミエルとなり、ジーナ先生と別れて魔界に行く。魔界でまず見習い魔女として働く‥のが本来のストーリーなんだけど、やり込みガチ勢で魔界を知り尽くしている私は魔界に着いてすぐ魔王城に忍び込んで(警備が手薄なところとか、何度もやり込んでるから知り尽くしている)エリサリオスを誘拐してきた。‥うん、あれはどう考えても誘拐だった。誘惑とかそういう‥色っぽいもんじゃなかった。
誘拐して‥初めは抵抗していたエリサリオスを何とか説得して(洗脳して‥)魔界を抜け出して、人間界に逃げ込んだ。「匿ってください! 」って泣きついた私を、助けてくれたのは師匠・ジーナ先生だった。
「魔界に行ったけど、馴染めなかった。この人とは魔界で知り合った。この人は魔界にいたらいずれ魔王討伐隊によって殺されるだろう。私は、こっちでこの人と暮らしたい。改めてこっちで、おまじない使いとなって働きたい」
って言った私をジーナ先生は「全く‥しょうがないわね」って言って受け入れてくれた。
‥別にジーナ先生を騙しているつもりはない。いずれはおまじない使いになりたいって思ってる。ジョブチェンジはちょっと難しいから時間はかかるけど‥頑張ろうって思ってる。カイルも助けようと思う。(助けた後のloveイベントはNOサンキューだけど)
だけど、今はそんな場合じゃない。
とにかく魔王討伐終了まで、エリサリオスを魔王から隠しきらないといけない。私はヒロインじゃないから魔王討伐を直接手伝うことはできないけど、知識でヒロインを助ける。そして、確実に、早く、魔王を倒さないといけないんだ。
私には、(きっと)時間がない。
0
お気に入りに追加
31
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
傷だらけの僕は空をみる
猫谷 一禾
BL
傷を負った少年は日々をただ淡々と暮らしていく。
生を終えるまで、時を過ぎるのを暗い瞳で過ごす。
諦めた雰囲気の少年に声をかける男は軽い雰囲気の騎士団副団長。
身体と心に傷を負った少年が愛を知り、愛に満たされた幸せを掴むまでの物語。
ハッピーエンドです。
若干の胸くそが出てきます。
ちょっと痛い表現出てくるかもです。
消えたいと願ったら、猫になってました。
15
BL
親友に恋をした。
告げるつもりはなかったのにひょんなことからバレて、玉砕。
消えたい…そう呟いた時どこからか「おっけ〜」と呑気な声が聞こえてきて、え?と思った時には猫になっていた。
…え?
消えたいとは言ったけど猫になりたいなんて言ってません!
「大丈夫、戻る方法はあるから」
「それって?」
「それはーーー」
猫ライフ、満喫します。
こちら息抜きで書いているため、亀更新になります。
するっと終わる(かもしれない)予定です。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
チャラ男会計目指しました
岬ゆづ
BL
編入試験の時に出会った、あの人のタイプの人になれるように…………
――――――それを目指して1年3ヶ月
英華学園に高等部から編入した齋木 葵《サイキ アオイ 》は念願のチャラ男会計になれた
意中の相手に好きになってもらうためにチャラ男会計を目指した素は真面目で素直な主人公が王道学園でがんばる話です。
※この小説はBL小説です。
苦手な方は見ないようにお願いします。
※コメントでの誹謗中傷はお控えください。
初執筆初投稿のため、至らない点が多いと思いますが、よろしくお願いします。
他サイトにも掲載しています。
【BL】国民的アイドルグループ内でBLなんて勘弁してください。
白猫
BL
国民的アイドルグループ【kasis】のメンバーである、片桐悠真(18)は悩んでいた。
最近どうも自分がおかしい。まさに悪い夢のようだ。ノーマルだったはずのこの自分が。
(同じグループにいる王子様系アイドルに恋をしてしまったかもしれないなんて……!)
(勘違いだよな? そうに決まってる!)
気のせいであることを確認しようとすればするほどドツボにハマっていき……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる