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32.呪い
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あの後、王子様が部屋から出て
「悪かった。ちょっとふざけていただけだ」
って皆に言った。
いつもの王子様スマイルで。
他の二人はちっとも興味はないって顔で「そう」ってあっさり納得した。護衛さんに至っては「王子様のおっしゃることが絶対です」って感じだ。(そりゃね)
ホントのところは‥とか皆全然興味ない。
不潔、引くわ~とか言われんだけマシ。(地球だったらそういう反応されてただろう。同性同士だから‥とか関係なく、「そういうの(性的接触? )を思わせる行為」を密室でしてるとか、アウトだ)正直俺は、そういう反応されると思ってた。
だけど、よく考えたらね。王子様はこの中では「一番偉い人」だ。その人が何しようと周りは何も言えないだろう。俺を殺し掛けてる‥とか、強姦未遂とかだったらまた話も変わってくるだろうが‥さっきみたいな「ふざけ合ってる延長」位だったら「何やってんだ‥」で済まされちゃうんだろう。
わ~面倒な場面に出くわしちゃた‥。位の感想かも。
だけど、あの時のドン引きしたライ様の顔‥あれは、彼の本心なんだろう。一瞬素の感情が出ちゃったって感じ。リアルのライ様の気持ち。「だから」あの顔が頭にこびりついて離れない。
明日からどんな顔して会えばいい?
でも、俺はただの被害者だ。ライ様に軽蔑されるようなことはしていない。
被害者なのに‥誰も俺を気遣ったりしないし、‥あのことについて誰も触れない。
それが‥身分差って奴なんだろう。
その後は「何事もなかった」みたいにいつも通り訓練していつもと同じ様に風呂に入り帰ってきた。
自分の部屋に入った瞬間、一人になった瞬間、さっきの場面が頭にフラッシュバックしてきて、思わずその場で座り込んでしまった。
震えが止まらない。
‥怖かった。
俺の手首をつかんだレオン様の力強さ。荒々しさ‥。
逃げようとしているのに、びびっちゃって‥身体が動かなかった。
ようやく気力を振り絞って振り払おうとしても、びくともしない。
俺を見る王子の真剣な目。
獲物を見る様な‥真剣で狂気じみた目。
恋情とか性的欲情とか‥そんな色っぽい執着ではない。
言うならば、生に対する執着。
そこには、「甘い」感情なんて欠片も含まれていなかった。生きるか死ぬか‥そんな感情。
俺なんかの日常では絶対に感じないであろう‥生々しい「戦場」を思わせる‥死と隣り合わせな「リアルの」感情。
溺れる者が藁をもつかむように、酸欠状態になった者が空気を求めるように、喉を搔きむしるほど喉が渇いた者が水を求めるように、灼熱地獄の中、わずかな涼を求めるように、真っ暗な闇の中一筋の光を求めるように
切羽詰まった衝動。
ただ、本能に従った行動。
いつも漠然と苦しくて仕方がなかった時、俺の‥俺の「何か」が一瞬の‥ほんの微かな「救い」になったのだろう。その救いに「もっと‥」と手を伸ばす者の気持ちは‥きっと完全には同調できないが、‥想像すること位は出来る。
でも、想像できて、同情はするが‥でも、俺はあの時、本当に怖かったんだ‥。
男に腕を握られて、生理的に嫌だったとかではない、生命の危機を感じる‥そんな恐怖だった。
言うならば‥「殺される‥っ! 」否‥「喰われる」って思った。
だけど、その怖さを誰にも理解してもらえなかった。(きっと俺が訴えたところで、「手を握られた? そんなこと位で‥」「どんな潔癖症だよ‥」「大袈裟だな」って思われただろう)
誰も分かってくれようとしなかった。
‥分かるはずがなかった。
苦しい‥俺だけが苦しい‥
床に座り込んだままボロボロと涙を流した。顔を覆って‥声を殺して泣いた。こころの中で何度も「なんでだよ‥」「なんで俺が‥」って繰り返す。
もう逃げ出したい‥。
そう思ったけど、「それほどまで」追い込まれてたレオン様のことを想った。
追い込まれてたら‥あの時の行動は‥仕方がなかったのかもしれない。きっと‥今頃レオン様も反省しているに違いない。(きっと、今まで人前であんな姿を見せたことなんてなかっただろう。‥なんていっても彼は「完璧を求められた」王子様だから。多分ね。俺に対して「悪かった」って思いより「王族らしくない姿を見せてしまった」って反省して‥羞恥に悶えてるだろう。俺の気持ち? 考えないと思うよ? ‥男に対しては塩対応を貫き通してきた人だから‥)
王子様だって人間だ。
でも、そんな「常識」は認められないのだろう。
「それでも」「王子だから」‥今まで彼はどれ程この言葉に苦しめられてきたのだろう。
だけど、彼は今まで自分を鼓舞して皆の求める「完璧な王子様」を演じ続けて来た。ただ、自分が王子であるという使命感だけで‥。(将来王になる可能性は果てしなく低いと言えども‥だ)
更には(他の王子にはない)‥プラスの人間以外は到底理解できないであろう苦しみを抱えながら‥。
誰だって長年悩んでいたことを「解決できるかもしれない」手段を見つけたら、何とかして手に入れたいって思うだろう。
そして、それは他の二人にも言えることだった。
アル様は言っていた
食事によるエネルギーチャージは、「人に迷惑をかけないから」「ラッキーだ」って。
レオン様はそれで言うと、「アンラッキー」なんだろう。
他者との性的接触? ‥いや、多分違う。言うならば‥「接触による気持ちの高揚」だろうか(はっきりとは分からないけど)。だから「恋のドキドキハーブティー」による「ドキドキ」でエネルギーがチャージ出来た。そして、俺という「出鱈目な仕様のドキドキの塊(= 聖女チート)」に触れることでエネルギーはさらにチャージ出来た。
ハーブティの魅了 チャージ中
俺への接触 チャージ大
って感じかな。
‥おまじないの力を侮ってた。あんなに効くんだ。そりゃ、おまじない使いを魔女っていうはずだよね‥。
それ以上に俺の身体、ホントどんだけチートなの?
ヒロインの特権じゃなくて、ヒロインの義務で、役割だから。
王子とは違うが、俺もまた役割を期待されている。
皆が「俺なら何とか出来る」「何とかするべきだ」って期待している。
俺のことよく知らない癖に‥知らない故に‥無責任に俺に丸投げしようとしている。
期待されないのもつらいけど‥過ぎた期待は‥アレだ。虐待だよな‥。
「‥ホント辛い‥」
にしても!
運営!
なんて設定作りやがる!
人の弱みにつけ込んで依存させようとか‥最悪だ。恋愛ってのはそういうもんじゃないだろ!? 人を惹きつけて抗えない位の魅力なんてのは、そいつが頑張って身につけるべきものであって、誰かの弱みにつけ込む様な「仕様」は‥卑怯だろう。
精神的に依存して‥抗えない。まるで麻薬だ。俺は‥誰かの麻薬になりたいんじゃない。
俺は‥
俺が思う方法で、奴らを運営の「呪い」から救ってやりたい。
「腹減ってるのも、眠れないのも、性欲持て余すのもつらいわな。
俺にだったら何か出来ることがあるかもしれないっていうんだったら、やってやるよ!
効率化? 正規のルート?!
知るか! 俺は俺のペースで遅くても着実にやってやるぜ! なんでもかんでもな! 」
ぱんと自分の頬を叩き気合を入れて、涙をぬぐうと俺は明日の為にベッド(セーブポイント)に潜り込むのだった。
おやすみなさい。‥ルミエルゴメン。せっかく色々教えてもらったけど、やっぱり兄ちゃんは兄ちゃんの思う通り不器用に進めていくよ。
ルミエルもルミエルで無理せずがんばれよ‥。
眠りにつく前に、空のベッド‥つい最近までルミエルの使っていたベッド‥を見ながらこころの中でそう呟いた。
「悪かった。ちょっとふざけていただけだ」
って皆に言った。
いつもの王子様スマイルで。
他の二人はちっとも興味はないって顔で「そう」ってあっさり納得した。護衛さんに至っては「王子様のおっしゃることが絶対です」って感じだ。(そりゃね)
ホントのところは‥とか皆全然興味ない。
不潔、引くわ~とか言われんだけマシ。(地球だったらそういう反応されてただろう。同性同士だから‥とか関係なく、「そういうの(性的接触? )を思わせる行為」を密室でしてるとか、アウトだ)正直俺は、そういう反応されると思ってた。
だけど、よく考えたらね。王子様はこの中では「一番偉い人」だ。その人が何しようと周りは何も言えないだろう。俺を殺し掛けてる‥とか、強姦未遂とかだったらまた話も変わってくるだろうが‥さっきみたいな「ふざけ合ってる延長」位だったら「何やってんだ‥」で済まされちゃうんだろう。
わ~面倒な場面に出くわしちゃた‥。位の感想かも。
だけど、あの時のドン引きしたライ様の顔‥あれは、彼の本心なんだろう。一瞬素の感情が出ちゃったって感じ。リアルのライ様の気持ち。「だから」あの顔が頭にこびりついて離れない。
明日からどんな顔して会えばいい?
でも、俺はただの被害者だ。ライ様に軽蔑されるようなことはしていない。
被害者なのに‥誰も俺を気遣ったりしないし、‥あのことについて誰も触れない。
それが‥身分差って奴なんだろう。
その後は「何事もなかった」みたいにいつも通り訓練していつもと同じ様に風呂に入り帰ってきた。
自分の部屋に入った瞬間、一人になった瞬間、さっきの場面が頭にフラッシュバックしてきて、思わずその場で座り込んでしまった。
震えが止まらない。
‥怖かった。
俺の手首をつかんだレオン様の力強さ。荒々しさ‥。
逃げようとしているのに、びびっちゃって‥身体が動かなかった。
ようやく気力を振り絞って振り払おうとしても、びくともしない。
俺を見る王子の真剣な目。
獲物を見る様な‥真剣で狂気じみた目。
恋情とか性的欲情とか‥そんな色っぽい執着ではない。
言うならば、生に対する執着。
そこには、「甘い」感情なんて欠片も含まれていなかった。生きるか死ぬか‥そんな感情。
俺なんかの日常では絶対に感じないであろう‥生々しい「戦場」を思わせる‥死と隣り合わせな「リアルの」感情。
溺れる者が藁をもつかむように、酸欠状態になった者が空気を求めるように、喉を搔きむしるほど喉が渇いた者が水を求めるように、灼熱地獄の中、わずかな涼を求めるように、真っ暗な闇の中一筋の光を求めるように
切羽詰まった衝動。
ただ、本能に従った行動。
いつも漠然と苦しくて仕方がなかった時、俺の‥俺の「何か」が一瞬の‥ほんの微かな「救い」になったのだろう。その救いに「もっと‥」と手を伸ばす者の気持ちは‥きっと完全には同調できないが、‥想像すること位は出来る。
でも、想像できて、同情はするが‥でも、俺はあの時、本当に怖かったんだ‥。
男に腕を握られて、生理的に嫌だったとかではない、生命の危機を感じる‥そんな恐怖だった。
言うならば‥「殺される‥っ! 」否‥「喰われる」って思った。
だけど、その怖さを誰にも理解してもらえなかった。(きっと俺が訴えたところで、「手を握られた? そんなこと位で‥」「どんな潔癖症だよ‥」「大袈裟だな」って思われただろう)
誰も分かってくれようとしなかった。
‥分かるはずがなかった。
苦しい‥俺だけが苦しい‥
床に座り込んだままボロボロと涙を流した。顔を覆って‥声を殺して泣いた。こころの中で何度も「なんでだよ‥」「なんで俺が‥」って繰り返す。
もう逃げ出したい‥。
そう思ったけど、「それほどまで」追い込まれてたレオン様のことを想った。
追い込まれてたら‥あの時の行動は‥仕方がなかったのかもしれない。きっと‥今頃レオン様も反省しているに違いない。(きっと、今まで人前であんな姿を見せたことなんてなかっただろう。‥なんていっても彼は「完璧を求められた」王子様だから。多分ね。俺に対して「悪かった」って思いより「王族らしくない姿を見せてしまった」って反省して‥羞恥に悶えてるだろう。俺の気持ち? 考えないと思うよ? ‥男に対しては塩対応を貫き通してきた人だから‥)
王子様だって人間だ。
でも、そんな「常識」は認められないのだろう。
「それでも」「王子だから」‥今まで彼はどれ程この言葉に苦しめられてきたのだろう。
だけど、彼は今まで自分を鼓舞して皆の求める「完璧な王子様」を演じ続けて来た。ただ、自分が王子であるという使命感だけで‥。(将来王になる可能性は果てしなく低いと言えども‥だ)
更には(他の王子にはない)‥プラスの人間以外は到底理解できないであろう苦しみを抱えながら‥。
誰だって長年悩んでいたことを「解決できるかもしれない」手段を見つけたら、何とかして手に入れたいって思うだろう。
そして、それは他の二人にも言えることだった。
アル様は言っていた
食事によるエネルギーチャージは、「人に迷惑をかけないから」「ラッキーだ」って。
レオン様はそれで言うと、「アンラッキー」なんだろう。
他者との性的接触? ‥いや、多分違う。言うならば‥「接触による気持ちの高揚」だろうか(はっきりとは分からないけど)。だから「恋のドキドキハーブティー」による「ドキドキ」でエネルギーがチャージ出来た。そして、俺という「出鱈目な仕様のドキドキの塊(= 聖女チート)」に触れることでエネルギーはさらにチャージ出来た。
ハーブティの魅了 チャージ中
俺への接触 チャージ大
って感じかな。
‥おまじないの力を侮ってた。あんなに効くんだ。そりゃ、おまじない使いを魔女っていうはずだよね‥。
それ以上に俺の身体、ホントどんだけチートなの?
ヒロインの特権じゃなくて、ヒロインの義務で、役割だから。
王子とは違うが、俺もまた役割を期待されている。
皆が「俺なら何とか出来る」「何とかするべきだ」って期待している。
俺のことよく知らない癖に‥知らない故に‥無責任に俺に丸投げしようとしている。
期待されないのもつらいけど‥過ぎた期待は‥アレだ。虐待だよな‥。
「‥ホント辛い‥」
にしても!
運営!
なんて設定作りやがる!
人の弱みにつけ込んで依存させようとか‥最悪だ。恋愛ってのはそういうもんじゃないだろ!? 人を惹きつけて抗えない位の魅力なんてのは、そいつが頑張って身につけるべきものであって、誰かの弱みにつけ込む様な「仕様」は‥卑怯だろう。
精神的に依存して‥抗えない。まるで麻薬だ。俺は‥誰かの麻薬になりたいんじゃない。
俺は‥
俺が思う方法で、奴らを運営の「呪い」から救ってやりたい。
「腹減ってるのも、眠れないのも、性欲持て余すのもつらいわな。
俺にだったら何か出来ることがあるかもしれないっていうんだったら、やってやるよ!
効率化? 正規のルート?!
知るか! 俺は俺のペースで遅くても着実にやってやるぜ! なんでもかんでもな! 」
ぱんと自分の頬を叩き気合を入れて、涙をぬぐうと俺は明日の為にベッド(セーブポイント)に潜り込むのだった。
おやすみなさい。‥ルミエルゴメン。せっかく色々教えてもらったけど、やっぱり兄ちゃんは兄ちゃんの思う通り不器用に進めていくよ。
ルミエルもルミエルで無理せずがんばれよ‥。
眠りにつく前に、空のベッド‥つい最近までルミエルの使っていたベッド‥を見ながらこころの中でそう呟いた。
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