112 / 116
八章 明日へ
10. お祭り本番。
しおりを挟む
その後の「膜の修繕」はスムーズだった。
‥まあ、邪魔する敵(魔物)もいないから‥それは当然なのかもしれないが、サカマキもいたから、あっという間に終わった。
空一面をスクリーンにして、全世界に向けて公開された映像‥
‥美しくて、神秘的なその映像に皆は息を飲んだ。
映像を残せないように‥と、特殊電波妨害がされ、スマホを向けようと思っても、ビデオやらカメラをまわそうと思っても、電波障害が起きる様になっていたわけなんだけど、誰もそんなことをしようとする者はいなかった。
否、できなかった。
ただ、口を開けて空を見上げていた。
夢を見る様に‥ただうっとりとして
実際夢を見ていたのかもしれない。
誰も、それが現実に起こってることだなんて思えなかった。
わあ、
って歓声を上げたり、涙を流したり‥
素直な気持ちになって、その夢のような光景を楽しんだ。
ちょっとお祭りっぽく派手にしないといけないな‥ってサカマキがキラキラエフェクト満載で、「派手に」膜を張り直したかいがあった。
機能もだけど、‥とにかく見かけ重視。
まるで、世界中で同じ花火を見ているみたいな‥
‥そんな夢みたいな光景‥時間だった。
そして、‥そんな夢のような光景は、徐々に薄れ、最後に薄い虹の様になって、‥消えた。
割けた綻びを元通り、くっつけ直して、縫い合わせる。
その上から、結界を‥全体に張り直す。
作業自体は、難しい‥おおよそ派手とは無縁の職人技。
その難解で繊細な作業をしながら、対外的には派手に、美しく‥
作業後には、魔法使いは皆くったりと座り込んでしまった。
「流石は、二つの世界を隔てる膜に出来た綻びだな。‥結構魔力を取られた」
魔力不足すれすれのサカマキと魔法使いたち。
サカマキのお世話だけは、アララキが意気揚々としてやっていた‥ってのは、言うまでもないだろう。
「サカマキさん! 」
「行き」とは反対に、突如現れたサカマキたちに、じっと帰りを待っていた桜子が飛びついて行った。
サカマキが桜子を抱き留め、
「桜子! 見たか? どうだった? 」
きらきらした視線を向ける。
まるで幼子が「褒めて褒めて」って言ってる様な‥期待に満ちた表情だ。
表情に、疲れている様子は見られなかったけど‥、少し焦げたりして‥乱れた服が戦闘の激しさみたいなものを物語っていて、胸が痛んだ。
そういえば、顔色も悪い。髪の毛も、綺麗にまとめてあったのに、バラバラになっている。‥あの、とかさなくても絶対にバラバラにならなかったサカマキの、奇跡の髪が、だ。
正直、泣きそうになった。
だけど、サカマキは笑っている。
じゃあ、‥自分も笑わなくっちゃね。
桜子が優しく微笑み
「キレイだったよ~。夢みてるみたいだった! 」
って褒めた。
サカマキがへにゃっとした微笑を向ける。
カツラギたちに対して感じる、信頼とはまた違った感情。
恋愛感情でもない。友情なんてありきたりな感情でもない。勿論友情をディスっているわけではないが‥それとは違うって感じ。
‥そういう他人相手に感じる感情ではない。
血のつながった家族になった、フミカ。そして、フミカを通して繋がっている‥アララキ。
それにも似た‥否、それ以上の関係。
サカマキと桜子は心で繋がっている。
血がつながった‥または、繋がっていない人間がお互いを思いやり一緒に暮らすのを「家族」というならば、桜子とサカマキは‥同じ時間を「魂」を共にして一緒に暮らした、かけがえのない「家族」だ。
一緒に悩み、一緒に笑いあった‥誰より大事な家族なんだ。
「アララキさん!! フミカちゃん! 翔!! 」
フミカが桜子の前に立ち、すっと頭を下げる。
撫ぜて
ってポーズ。
桜子がちょっと背伸びしてフミカの頭を撫ぜると、俯いたままのフミカは気持ちよさそうな‥へにゃっとした顔をする。
アララキがサカマキを回収して、桜子の真横にカツラギ‥翔が立つ。
「翔‥お帰り」
「‥ただいま」
地球組の魔法使いと、Happynation組の魔法使い‥師匠と弟子の別れ。こっそりと付き合っていた地球人の女の子が、Happynationの騎士にすがって泣いていたり、‥逆もあったり。
そんなHappynation組を連れて帰る為に、アララキもそのままHappynationに帰るらしい。サカマキも人員としては必要なんだろうな‥とは思ったが、アララキが‥気を利かせてくれた。
Happynation組が帰っていく。
光に包まれ、そして、そのまま‥消える。
見送った人たちは、呆然と‥ぼんやりと‥? 誰もそこから立ち去れずにいた。
普通だったら出会うはずもなかった人たちが出会い‥別れる。
そんな光景を桜子の横でぼんやり見つめていたサカマキが
「これで、‥もう大丈夫だな」
ぽつり、と呟いて、ふ‥と静かに微笑んだ。
「‥サカマキさん? 」
サカマキは桜子のことを見なかった。
‥否、見れなかった。
見て‥決心が揺らぐのは分かっている。
「サカマキさんと別れるのは、嫌‥! フミカちゃんも‥! ずっと、一緒にいたかった‥なっ。だって、私‥サカマキさんたちのこと大好きだもの‥」
桜子も、サカマキを見なかった。
顔を見たら絶対に泣いてしまう。泣いて、サカマキの胸に飛び込んで、すがってしまう。みっともなく、取り乱してしまう。
でも‥我が儘言って引き留められる‥とは、‥思ってなかった。
ただ、伝えたかった。
伝えずにいられなかった。
今、伝えたかった。
大事なことでも‥普段言えない事ってある。
その時しか言えないことも、ある。
「ありがとう‥俺も、桜子の事大好きだよ」
サカマキも、桜子を抱きしめたりしなかった。
ただ、‥桜子の話を静かに聞いて
「‥いつでも会いに来れる。桜子が呼べば直ぐに行くよ。‥そう遠くに行くわけではない」
静かに、
そう言った。
嘘なんて、言う気もなかった。そりゃ、サカマキ以外の人間がこのセリフを言ったら嘘になるだろうけど、サカマキに限っては、このセリフは本当だった。
だから
ホント言えば、別れる必要も無かった。
だって、今までだって、行って帰ってってしてきた。
でも、これは‥
けじめだった。
これから、それぞれ別々の‥自分の生活をしていくための、大事なけじめだった。
この別れは‥
必要な儀式だった。
結婚して、たとえ隣に‥あるいは同じ家に‥住もうとも、娘は生まれた家を‥家族に「今までお世話になりました」って言って‥出ていく。
‥多分それと同じ感覚。
だから
「‥味噌汁の冷めない距離にいる? 」
丁度‥そんな感じのセリフが出ちゃった。
ふふって思わず笑って、初めて‥サカマキを見た桜子を
「‥味噌汁は‥どうだろ」
サカマキも、ふふって照れ笑いで見つめ返す。
「‥一ヶ月に一回‥せめて、三ヶ月に一回は会いに来て‥せめて‥季節が変わるごとに会いに来て」
桜子の目に
大きな涙の粒が浮かび始め、
桜子が慌てて顔を背け、それを隠す。俯いて、涙を拭うのを‥誤魔化す。
そんな桜子の背中をサカマキが抱きしめる。
「‥そうだね。あっちにはない四季を思い出しに、‥季節が変わるごとにここに来るよ。勿論、フミカも連れて来る‥アララキは‥どうだろう、ああ見えてあいつも忙しいからな~」
桜子の頭に軽く顎をのせ、サカマキが静かに微笑む。
背中越しに聞こえるサカマキの声は、静かで‥いつも通り優しくって‥
抱きしめられた背中はあったかかった。
ふと、‥サカマキさんにこうやって抱きしめられたの‥そういえば初めてだな。って思った。
男の人‥夫である正樹に抱きしめられるのとも、女の子同士でふざけて抱き合うのとも‥家族に抱きしめられるのとも違った。(カツラギな翔は、桜子に抱き着いたりなんか、幼少期に記憶が戻って以来一度もなかった)
‥なんか、ふんわり気持ちよくって
香水とは違う、でもなんとなく甘いような‥小さな白い花を思わせる(なんの花かとかはわからない)‥いい匂いがする。
安心して、そのまま、溶けてしまう様な気持ちになる。
桜子は、ほ‥と目を瞑った。
「きっと」
‥まあ、邪魔する敵(魔物)もいないから‥それは当然なのかもしれないが、サカマキもいたから、あっという間に終わった。
空一面をスクリーンにして、全世界に向けて公開された映像‥
‥美しくて、神秘的なその映像に皆は息を飲んだ。
映像を残せないように‥と、特殊電波妨害がされ、スマホを向けようと思っても、ビデオやらカメラをまわそうと思っても、電波障害が起きる様になっていたわけなんだけど、誰もそんなことをしようとする者はいなかった。
否、できなかった。
ただ、口を開けて空を見上げていた。
夢を見る様に‥ただうっとりとして
実際夢を見ていたのかもしれない。
誰も、それが現実に起こってることだなんて思えなかった。
わあ、
って歓声を上げたり、涙を流したり‥
素直な気持ちになって、その夢のような光景を楽しんだ。
ちょっとお祭りっぽく派手にしないといけないな‥ってサカマキがキラキラエフェクト満載で、「派手に」膜を張り直したかいがあった。
機能もだけど、‥とにかく見かけ重視。
まるで、世界中で同じ花火を見ているみたいな‥
‥そんな夢みたいな光景‥時間だった。
そして、‥そんな夢のような光景は、徐々に薄れ、最後に薄い虹の様になって、‥消えた。
割けた綻びを元通り、くっつけ直して、縫い合わせる。
その上から、結界を‥全体に張り直す。
作業自体は、難しい‥おおよそ派手とは無縁の職人技。
その難解で繊細な作業をしながら、対外的には派手に、美しく‥
作業後には、魔法使いは皆くったりと座り込んでしまった。
「流石は、二つの世界を隔てる膜に出来た綻びだな。‥結構魔力を取られた」
魔力不足すれすれのサカマキと魔法使いたち。
サカマキのお世話だけは、アララキが意気揚々としてやっていた‥ってのは、言うまでもないだろう。
「サカマキさん! 」
「行き」とは反対に、突如現れたサカマキたちに、じっと帰りを待っていた桜子が飛びついて行った。
サカマキが桜子を抱き留め、
「桜子! 見たか? どうだった? 」
きらきらした視線を向ける。
まるで幼子が「褒めて褒めて」って言ってる様な‥期待に満ちた表情だ。
表情に、疲れている様子は見られなかったけど‥、少し焦げたりして‥乱れた服が戦闘の激しさみたいなものを物語っていて、胸が痛んだ。
そういえば、顔色も悪い。髪の毛も、綺麗にまとめてあったのに、バラバラになっている。‥あの、とかさなくても絶対にバラバラにならなかったサカマキの、奇跡の髪が、だ。
正直、泣きそうになった。
だけど、サカマキは笑っている。
じゃあ、‥自分も笑わなくっちゃね。
桜子が優しく微笑み
「キレイだったよ~。夢みてるみたいだった! 」
って褒めた。
サカマキがへにゃっとした微笑を向ける。
カツラギたちに対して感じる、信頼とはまた違った感情。
恋愛感情でもない。友情なんてありきたりな感情でもない。勿論友情をディスっているわけではないが‥それとは違うって感じ。
‥そういう他人相手に感じる感情ではない。
血のつながった家族になった、フミカ。そして、フミカを通して繋がっている‥アララキ。
それにも似た‥否、それ以上の関係。
サカマキと桜子は心で繋がっている。
血がつながった‥または、繋がっていない人間がお互いを思いやり一緒に暮らすのを「家族」というならば、桜子とサカマキは‥同じ時間を「魂」を共にして一緒に暮らした、かけがえのない「家族」だ。
一緒に悩み、一緒に笑いあった‥誰より大事な家族なんだ。
「アララキさん!! フミカちゃん! 翔!! 」
フミカが桜子の前に立ち、すっと頭を下げる。
撫ぜて
ってポーズ。
桜子がちょっと背伸びしてフミカの頭を撫ぜると、俯いたままのフミカは気持ちよさそうな‥へにゃっとした顔をする。
アララキがサカマキを回収して、桜子の真横にカツラギ‥翔が立つ。
「翔‥お帰り」
「‥ただいま」
地球組の魔法使いと、Happynation組の魔法使い‥師匠と弟子の別れ。こっそりと付き合っていた地球人の女の子が、Happynationの騎士にすがって泣いていたり、‥逆もあったり。
そんなHappynation組を連れて帰る為に、アララキもそのままHappynationに帰るらしい。サカマキも人員としては必要なんだろうな‥とは思ったが、アララキが‥気を利かせてくれた。
Happynation組が帰っていく。
光に包まれ、そして、そのまま‥消える。
見送った人たちは、呆然と‥ぼんやりと‥? 誰もそこから立ち去れずにいた。
普通だったら出会うはずもなかった人たちが出会い‥別れる。
そんな光景を桜子の横でぼんやり見つめていたサカマキが
「これで、‥もう大丈夫だな」
ぽつり、と呟いて、ふ‥と静かに微笑んだ。
「‥サカマキさん? 」
サカマキは桜子のことを見なかった。
‥否、見れなかった。
見て‥決心が揺らぐのは分かっている。
「サカマキさんと別れるのは、嫌‥! フミカちゃんも‥! ずっと、一緒にいたかった‥なっ。だって、私‥サカマキさんたちのこと大好きだもの‥」
桜子も、サカマキを見なかった。
顔を見たら絶対に泣いてしまう。泣いて、サカマキの胸に飛び込んで、すがってしまう。みっともなく、取り乱してしまう。
でも‥我が儘言って引き留められる‥とは、‥思ってなかった。
ただ、伝えたかった。
伝えずにいられなかった。
今、伝えたかった。
大事なことでも‥普段言えない事ってある。
その時しか言えないことも、ある。
「ありがとう‥俺も、桜子の事大好きだよ」
サカマキも、桜子を抱きしめたりしなかった。
ただ、‥桜子の話を静かに聞いて
「‥いつでも会いに来れる。桜子が呼べば直ぐに行くよ。‥そう遠くに行くわけではない」
静かに、
そう言った。
嘘なんて、言う気もなかった。そりゃ、サカマキ以外の人間がこのセリフを言ったら嘘になるだろうけど、サカマキに限っては、このセリフは本当だった。
だから
ホント言えば、別れる必要も無かった。
だって、今までだって、行って帰ってってしてきた。
でも、これは‥
けじめだった。
これから、それぞれ別々の‥自分の生活をしていくための、大事なけじめだった。
この別れは‥
必要な儀式だった。
結婚して、たとえ隣に‥あるいは同じ家に‥住もうとも、娘は生まれた家を‥家族に「今までお世話になりました」って言って‥出ていく。
‥多分それと同じ感覚。
だから
「‥味噌汁の冷めない距離にいる? 」
丁度‥そんな感じのセリフが出ちゃった。
ふふって思わず笑って、初めて‥サカマキを見た桜子を
「‥味噌汁は‥どうだろ」
サカマキも、ふふって照れ笑いで見つめ返す。
「‥一ヶ月に一回‥せめて、三ヶ月に一回は会いに来て‥せめて‥季節が変わるごとに会いに来て」
桜子の目に
大きな涙の粒が浮かび始め、
桜子が慌てて顔を背け、それを隠す。俯いて、涙を拭うのを‥誤魔化す。
そんな桜子の背中をサカマキが抱きしめる。
「‥そうだね。あっちにはない四季を思い出しに、‥季節が変わるごとにここに来るよ。勿論、フミカも連れて来る‥アララキは‥どうだろう、ああ見えてあいつも忙しいからな~」
桜子の頭に軽く顎をのせ、サカマキが静かに微笑む。
背中越しに聞こえるサカマキの声は、静かで‥いつも通り優しくって‥
抱きしめられた背中はあったかかった。
ふと、‥サカマキさんにこうやって抱きしめられたの‥そういえば初めてだな。って思った。
男の人‥夫である正樹に抱きしめられるのとも、女の子同士でふざけて抱き合うのとも‥家族に抱きしめられるのとも違った。(カツラギな翔は、桜子に抱き着いたりなんか、幼少期に記憶が戻って以来一度もなかった)
‥なんか、ふんわり気持ちよくって
香水とは違う、でもなんとなく甘いような‥小さな白い花を思わせる(なんの花かとかはわからない)‥いい匂いがする。
安心して、そのまま、溶けてしまう様な気持ちになる。
桜子は、ほ‥と目を瞑った。
「きっと」
0
お気に入りに追加
52
あなたにおすすめの小説


美形×平凡の子供の話
めちゅう
BL
美形公爵アーノルドとその妻で平凡顔のエーリンの間に生まれた双子はエリック、エラと名付けられた。エリックはアーノルドに似た美形、エラはエーリンに似た平凡顔。平凡なエラに幸せはあるのか?
──────────────────
お読みくださりありがとうございます。
お楽しみいただけましたら幸いです。
後輩に嫌われたと思った先輩と その先輩から突然ブロックされた後輩との、その後の話し…
まゆゆ
BL
澄 真広 (スミ マヒロ) は、高校三年の卒業式の日から。
5年に渡って拗らせた恋を抱えていた。
相手は、後輩の久元 朱 (クモト シュウ) 5年前の卒業式の日、想いを告げるか迷いながら待って居たが、シュウは現れず。振られたと思い込む。
一方で、シュウは、澄が急に自分をブロックしてきた事にショックを受ける。
唯一自分を、励ましてくれた先輩からのブロックを時折思い出しては、辛くなっていた。
それは、澄も同じであの日、来てくれたら今とは違っていたはずで仮に振られたとしても、ここまで拗らせることもなかったと考えていた。
そんな5年後の今、シュウは住み込み先で失敗して追い出された途方に暮れていた。
そこへ社会人となっていた澄と再会する。
果たして5年越しの恋は、動き出すのか?
表紙のイラストは、Daysさんで作らせていただきました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

新しい道を歩み始めた貴方へ
mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。
そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。
その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。
あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。
あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……?
※沢山のお気に入り登録ありがとうございます。深く感謝申し上げます。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる