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21.☆ 我慢と空回り
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料理と、お風呂。
魅力が無い分、自分の出来ることでクラシルさんを癒そうって決めたんです。
‥だけど、僕は‥どうやら間違ったみたいです。
人を喜ばせるってことは、‥やっぱり難しくって、僕の方法ではクラシルさんを幸せにするどころか‥クラシルさんを癒すことすら出来なかった。
無の極致って顔で風呂に入る‥修行僧みたいなクラシルさんの顔を見た僕は絶望の淵に叩き落された‥は大袈裟だけど‥それっ位落ち込んだ。
今のこの状態は、今から数分前に遡る。
いつも通り一緒にお風呂に入って、お湯を貯めて、いつも通りお膝の上に座って‥クラシルさんに
「今日、どんなことがありました? 」
とか
「今日のご飯はどうでした? 」
なんてたわいもない話をして‥
さて‥湯から出るか‥って時になった時、ホントに何の気なしにクラシルさんの顔を見たんだ。
それが‥さっきの顔だ。
いつもの様に穏やかな顔をしてるって思ってたクラシルさんの修行僧みたいな顔。
‥クラシルさんはずっと我慢してたんだ。
「騎士団で皆と入ることも多い」
って言ってたけど‥家ではリラックスして入りたい‥それが当たり前だろう。なのに‥僕は‥
ダメだなあ‥全然人の事考えられてなかった。
湯船につかったらリラックスできるって思い込んでた。‥そうだよね。皆が皆そうじゃないよね。上の兄さんがお嫁さんの影響で湯船にも浸かるようになった → 湯船の良さに目覚めた。 = やっぱり湯船って最高。って勝手に思ってたけど‥そうじゃなかった。
僕は勝手な思い込みで空回りしてた。
「ごめんなさい。クラシルさん」
‥失敗したら、謝る。
そして、二度と同じ間違いを繰り返さないようにする。
だけど、許してくれるかどうかは‥分からない。それは‥クラシルさん次第だ。「やっぱり、価値観の違う人間と同居って‥思ってた以上に大変。ホントに好き合ってるものならお互いに話し合ったり譲歩しあったり‥価値観が変わったり‥そういうこともあるかもしれないけど、やっぱり仮の恋人じゃね‥」ってクラシルさんは思ってるかもしれない。
僕はクラシルさんを幸せにしたい。
仮じゃなくて、ホントの恋人になりたい。
‥そう思って頑張ってきたけど、それって‥僕の勝手な暴走だった。
「‥え? なんで謝るの? 」
クラシルさんが慌てた様な‥焦った様子で僕を見た。
「何か俺、変なこと言った? 」
‥変なこと言った?
僕は首を傾げたあと‥小さく首を振って否定する。
「いいえ? クラシルさんは何も言っていませんよ? 」
クラシルさんがほっとした様に‥小さく息を吐く。
「‥言わなくても分かりました。クラシルさん‥我慢しなくていいんですよ? 」
僕は湯船から上がる。
「え? 」
クラシルさんは‥
顔を真っ赤にして僕を見た。
予想外の反応に僕は内心「アレ? 何か間違ったこと言った?? 」ってパニックになってたけど‥辛うじて平静を装うことはできてると思う。アレだ。あっちの世界で身に着けたスキルだ。
驚いたり、腹が立ったりしても表情に出さずに、薄笑いキープ。大事な処世術です!
「‥今まで嫌だったんですよね? クラシルさんは僕にお風呂っていう‥リラックス時間を邪魔されて‥だけど、僕に言ったら僕が傷つくって思って‥我慢してくれてたんですよね。ホントに‥すみませんでした。
僕なんかとお風呂に入って‥リラックスできるはず無いですよね。
いや‥僕なんてって言うか、ええと‥そういう話じゃなくて‥お風呂はやっぱり自分のスタイルがあるのに、僕が自分のスタイルを強要して‥ホントにそういうの最低でした」
頭を下げて、謝る。
誠心誠意‥通じればいいなって思いながら‥こころを込めて謝る。
ちらっとクラシルさんを視線だけで見ると‥
「?? 」
って顔してた。
‥僕、何か違った?
クラシルさんは‥暫く固まった後、ちょっと眉を寄せて‥
「え‥我慢しなくていいって‥そういうこと? 俊哉は俊哉の風呂のスタイルを俺が我慢して受け入れてたって思ってたってこと?
俺は‥違う。
我慢って‥そんなことを我慢してたわけじゃない。
例え、俊哉が提案したことだって‥別に嫌だったら嫌っていう。
俺は‥
俊哉と風呂に入るのが嫌だって思ったことは一度もない。寧ろ、最近では俊哉と風呂に入るのを楽しみに日中頑張ってたって言っても過言じゃない」
少し‥苦しそうに言った。
「俺が我慢してたのは、‥そんなことじゃない。
俊哉に‥理性が働かなくなって‥本性のまま襲い掛かったらどうしようって不安で‥自分を律しようと‥ずっと我慢してた。俊哉が俺に対して好意を持ってくれてる。‥その気持ちを疑う気はなかったけど‥その好意は果たして‥どういったものか‥俺はそれが分からなかった。
ゆっくり気持ちを確かめていきたいって思ってる。
頭に血が上って‥のぼせ上って‥本能のまま襲い掛かるのは‥違うって‥自分に言い聞かせてた」
真剣に‥丁寧に言葉を紡ぐ。
僕に言い聞かせるみたいに、‥何より自分の気持ちを確かめるように‥丁寧に言葉を選びながら僕に伝えてくれる。
クラシルさんの誠実さに‥胸が熱くなった。
‥それ以上に、自分に対してクラシルさんが「そういう感情」を持ってくれていたってことが何より嬉しかった。
「‥こんな僕なのに‥クラシルさんはいいんですか? ‥仮じゃなくて、ホントの恋人だって思ってくれてるって‥思ってもいいんですか? 」
恐る恐る‥確かめる。
クラシルさんは、僕を真っすぐ‥でもどこか不安そうに‥見つめながら頷く。
「それは‥俺の台詞だ。
ホントに‥俺でいいのか? 」
僕は黙って頷き
「‥クラシルさんがいいです。こんなこと思ったの、‥クラシルさんだけです。クラシルさん以外にこんなこと‥思わないです」
丁寧に伝える。
僕らは‥どちらからというわけでなく‥抱き合った。
ホントに自然に。
それは‥他でもない風呂で培った「阿吽の呼吸」だった。
自然に離れて‥自然に唇を合わせる。
湯船の外で立つ僕を軽々と持ち上げて‥口付けしたまま‥湯船の中で抱き合う。
顔を離し‥見つめ合い‥また、抱き合う。
裸の肌と肌が触れ合う。
さっき湯船から出たせいで僕の身体は思った以上に冷えていて、クラシルさんの熱い肌が心地よかった。
「冷たくなってる」
僕を抱きしめながらクラシルさんが言った。
優しい声にドキドキする。
離れたくなくて、ぎゅっと‥強く抱きしめると、クラシルさんも抱きしめ返してくれた。
「‥あったかい。
もう‥このあったかさを失いたくない。
俊哉が‥好きだ。
俊哉がいいって思うまで‥絶対我慢する。‥だから、もう一緒に入らないなんて言わないでくれ‥」
優しい‥だけど、どこか苦しそうな声。
クラシルさんは僕とお風呂に入るのが嫌で‥我慢してたわけじゃない。
クラシルさんが我慢してたのは‥つまり‥
背中に当たってた違和感は「ただの生理現象」なんかじゃなかったってこと。
いままで「気のせいだ」「ただの生理現象だ」って自分に言い聞かせて来た。‥だけど、気のせいでも、ただの生理現象でもなかったんだ。
誤解でも、自意識過剰でもなく‥そういうことだった。
「僕もクラシルさんが好きです。
‥顔もこんなだし‥自信なんてどこにも無いけど‥だけど‥僕は‥クラシルさんが好きなんです」
馬鹿みたいに何度も同じことを言ってしまう。
お互い、頷きあって‥抱き合って‥もう一度キスする。
不器用に‥だけど、足りない部分を埋め合うみたいに‥何度も口付ける。
息が上がって‥鼓動も‥さっきからもう可笑しい程早くなってる。
僕を見つめるクラシルさんの熱い視線に身体中が熱くなる。
‥クラシルさんが欲しくって仕方がない。
「‥もう‥無理だ‥
俊哉を抱きたい」
苦しそうなクラシルさんの声に‥僕は頷いて‥夢中で抱きついた。
魅力が無い分、自分の出来ることでクラシルさんを癒そうって決めたんです。
‥だけど、僕は‥どうやら間違ったみたいです。
人を喜ばせるってことは、‥やっぱり難しくって、僕の方法ではクラシルさんを幸せにするどころか‥クラシルさんを癒すことすら出来なかった。
無の極致って顔で風呂に入る‥修行僧みたいなクラシルさんの顔を見た僕は絶望の淵に叩き落された‥は大袈裟だけど‥それっ位落ち込んだ。
今のこの状態は、今から数分前に遡る。
いつも通り一緒にお風呂に入って、お湯を貯めて、いつも通りお膝の上に座って‥クラシルさんに
「今日、どんなことがありました? 」
とか
「今日のご飯はどうでした? 」
なんてたわいもない話をして‥
さて‥湯から出るか‥って時になった時、ホントに何の気なしにクラシルさんの顔を見たんだ。
それが‥さっきの顔だ。
いつもの様に穏やかな顔をしてるって思ってたクラシルさんの修行僧みたいな顔。
‥クラシルさんはずっと我慢してたんだ。
「騎士団で皆と入ることも多い」
って言ってたけど‥家ではリラックスして入りたい‥それが当たり前だろう。なのに‥僕は‥
ダメだなあ‥全然人の事考えられてなかった。
湯船につかったらリラックスできるって思い込んでた。‥そうだよね。皆が皆そうじゃないよね。上の兄さんがお嫁さんの影響で湯船にも浸かるようになった → 湯船の良さに目覚めた。 = やっぱり湯船って最高。って勝手に思ってたけど‥そうじゃなかった。
僕は勝手な思い込みで空回りしてた。
「ごめんなさい。クラシルさん」
‥失敗したら、謝る。
そして、二度と同じ間違いを繰り返さないようにする。
だけど、許してくれるかどうかは‥分からない。それは‥クラシルさん次第だ。「やっぱり、価値観の違う人間と同居って‥思ってた以上に大変。ホントに好き合ってるものならお互いに話し合ったり譲歩しあったり‥価値観が変わったり‥そういうこともあるかもしれないけど、やっぱり仮の恋人じゃね‥」ってクラシルさんは思ってるかもしれない。
僕はクラシルさんを幸せにしたい。
仮じゃなくて、ホントの恋人になりたい。
‥そう思って頑張ってきたけど、それって‥僕の勝手な暴走だった。
「‥え? なんで謝るの? 」
クラシルさんが慌てた様な‥焦った様子で僕を見た。
「何か俺、変なこと言った? 」
‥変なこと言った?
僕は首を傾げたあと‥小さく首を振って否定する。
「いいえ? クラシルさんは何も言っていませんよ? 」
クラシルさんがほっとした様に‥小さく息を吐く。
「‥言わなくても分かりました。クラシルさん‥我慢しなくていいんですよ? 」
僕は湯船から上がる。
「え? 」
クラシルさんは‥
顔を真っ赤にして僕を見た。
予想外の反応に僕は内心「アレ? 何か間違ったこと言った?? 」ってパニックになってたけど‥辛うじて平静を装うことはできてると思う。アレだ。あっちの世界で身に着けたスキルだ。
驚いたり、腹が立ったりしても表情に出さずに、薄笑いキープ。大事な処世術です!
「‥今まで嫌だったんですよね? クラシルさんは僕にお風呂っていう‥リラックス時間を邪魔されて‥だけど、僕に言ったら僕が傷つくって思って‥我慢してくれてたんですよね。ホントに‥すみませんでした。
僕なんかとお風呂に入って‥リラックスできるはず無いですよね。
いや‥僕なんてって言うか、ええと‥そういう話じゃなくて‥お風呂はやっぱり自分のスタイルがあるのに、僕が自分のスタイルを強要して‥ホントにそういうの最低でした」
頭を下げて、謝る。
誠心誠意‥通じればいいなって思いながら‥こころを込めて謝る。
ちらっとクラシルさんを視線だけで見ると‥
「?? 」
って顔してた。
‥僕、何か違った?
クラシルさんは‥暫く固まった後、ちょっと眉を寄せて‥
「え‥我慢しなくていいって‥そういうこと? 俊哉は俊哉の風呂のスタイルを俺が我慢して受け入れてたって思ってたってこと?
俺は‥違う。
我慢って‥そんなことを我慢してたわけじゃない。
例え、俊哉が提案したことだって‥別に嫌だったら嫌っていう。
俺は‥
俊哉と風呂に入るのが嫌だって思ったことは一度もない。寧ろ、最近では俊哉と風呂に入るのを楽しみに日中頑張ってたって言っても過言じゃない」
少し‥苦しそうに言った。
「俺が我慢してたのは、‥そんなことじゃない。
俊哉に‥理性が働かなくなって‥本性のまま襲い掛かったらどうしようって不安で‥自分を律しようと‥ずっと我慢してた。俊哉が俺に対して好意を持ってくれてる。‥その気持ちを疑う気はなかったけど‥その好意は果たして‥どういったものか‥俺はそれが分からなかった。
ゆっくり気持ちを確かめていきたいって思ってる。
頭に血が上って‥のぼせ上って‥本能のまま襲い掛かるのは‥違うって‥自分に言い聞かせてた」
真剣に‥丁寧に言葉を紡ぐ。
僕に言い聞かせるみたいに、‥何より自分の気持ちを確かめるように‥丁寧に言葉を選びながら僕に伝えてくれる。
クラシルさんの誠実さに‥胸が熱くなった。
‥それ以上に、自分に対してクラシルさんが「そういう感情」を持ってくれていたってことが何より嬉しかった。
「‥こんな僕なのに‥クラシルさんはいいんですか? ‥仮じゃなくて、ホントの恋人だって思ってくれてるって‥思ってもいいんですか? 」
恐る恐る‥確かめる。
クラシルさんは、僕を真っすぐ‥でもどこか不安そうに‥見つめながら頷く。
「それは‥俺の台詞だ。
ホントに‥俺でいいのか? 」
僕は黙って頷き
「‥クラシルさんがいいです。こんなこと思ったの、‥クラシルさんだけです。クラシルさん以外にこんなこと‥思わないです」
丁寧に伝える。
僕らは‥どちらからというわけでなく‥抱き合った。
ホントに自然に。
それは‥他でもない風呂で培った「阿吽の呼吸」だった。
自然に離れて‥自然に唇を合わせる。
湯船の外で立つ僕を軽々と持ち上げて‥口付けしたまま‥湯船の中で抱き合う。
顔を離し‥見つめ合い‥また、抱き合う。
裸の肌と肌が触れ合う。
さっき湯船から出たせいで僕の身体は思った以上に冷えていて、クラシルさんの熱い肌が心地よかった。
「冷たくなってる」
僕を抱きしめながらクラシルさんが言った。
優しい声にドキドキする。
離れたくなくて、ぎゅっと‥強く抱きしめると、クラシルさんも抱きしめ返してくれた。
「‥あったかい。
もう‥このあったかさを失いたくない。
俊哉が‥好きだ。
俊哉がいいって思うまで‥絶対我慢する。‥だから、もう一緒に入らないなんて言わないでくれ‥」
優しい‥だけど、どこか苦しそうな声。
クラシルさんは僕とお風呂に入るのが嫌で‥我慢してたわけじゃない。
クラシルさんが我慢してたのは‥つまり‥
背中に当たってた違和感は「ただの生理現象」なんかじゃなかったってこと。
いままで「気のせいだ」「ただの生理現象だ」って自分に言い聞かせて来た。‥だけど、気のせいでも、ただの生理現象でもなかったんだ。
誤解でも、自意識過剰でもなく‥そういうことだった。
「僕もクラシルさんが好きです。
‥顔もこんなだし‥自信なんてどこにも無いけど‥だけど‥僕は‥クラシルさんが好きなんです」
馬鹿みたいに何度も同じことを言ってしまう。
お互い、頷きあって‥抱き合って‥もう一度キスする。
不器用に‥だけど、足りない部分を埋め合うみたいに‥何度も口付ける。
息が上がって‥鼓動も‥さっきからもう可笑しい程早くなってる。
僕を見つめるクラシルさんの熱い視線に身体中が熱くなる。
‥クラシルさんが欲しくって仕方がない。
「‥もう‥無理だ‥
俊哉を抱きたい」
苦しそうなクラシルさんの声に‥僕は頷いて‥夢中で抱きついた。
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