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20.俊哉とクラシルのお風呂。(side 俊哉)
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夢を見ないために寝ない。
そう誓った僕は、その日から眠らないように頑張った。
一日目は問題なかった。
試験勉強やら何やらで、現在人は徹夜位問題ない。
徹夜のお供のコーヒーがないのが地味にキツイ。
夜通し電気をつけられないのも、そう。
明かりはろうそくって感じではない。
何の油か分からない‥オイルランプを使っている。
よくある異世界ものみたいに、魔法があったり魔道具を使っていたり‥は、しない様だ。
丁度「まんま中世ヨーロッパ」みたいな感じなのかな? ‥そんなに詳しくないけど。
だけど、ボットンだけど一家に一つトイレがあったり、湯船にお湯が張れるタイプのお風呂があったりとかは‥ちょっと違うっぽい。
お風呂があるのは、かなり嬉しかった。
兄さんたちは「シャワーでさっさと済ませる派」だったから、「流石に一人で湯船に湯を貯めるのは‥」って感じで我慢してたんだけど、僕は「お風呂は湯船でゆっくり派」なんだ。
お風呂と言えば‥上の兄さんが結婚した後久し振りに両親が揃って帰宅して、「折角だから皆で集まろう」ってなった時、「嫁が風呂派だから、この頃は風呂に入ることもある」って言ってたな。結婚って、今までの長い習慣みたいなものも変えちゃうんだなあ~って感心したっけ。
‥ああ、話が脱線した。
ここのお風呂って話だったね。
ここのお風呂は、固定式のお風呂なんだ。中世ヨーロッパみたいに猫足浴槽って感じじゃなくって‥昔の‥昭和とかの日本のお風呂みたいな感じ? レンガだかなんかを積んで形を作ってセメント?? かなんかで固めてタイル張って仕上げる‥って感じのお風呂。(よくわかんないけど)
日本のゴエモン風呂みたいに湯船に溜めた水を沸かすって感じじゃないみたい。
だけど、勿論蛇口が付いてるわけじゃないし、シャワーもない。
じゃあどうするのか‥というと、井戸か川から水を運んできて湯船の横に置いてある大きな瓶「お湯用水瓶(※ 便宜上僕が名付けた。「何て名前なんですか? 」ってクラシルさんに聞いたら「これの名前? 」って首を傾げられちゃった。クラシルさんはそういうの別にどうでもいいみたい)」に水を貯めて、それを薪で下から沸かして‥その沸かしたお湯を木の器で掬って湯船の中で身体を洗ったりする。
そういうスタイル。
二人ではいっても狭すぎる‥ってわけでもないし、いっぺんに入った方が便利だから、僕はクラシルさんと一緒に入ってる。
初めからそう提案した僕にクラシルさんは凄く驚いた表情を見せた。
分かる。なんで? って思うよね。でもね。そういう問題じゃない。効率を優先した方がいい。
だって‥どうせアレだ。① クラシルさんが気を遣って僕に「先に入っていいよ」って言う ②僕も「お湯をあんまり使わないようにしないと」「早く上がらなきゃ」って気を遣う。③後で入ったクラシルさんが「お湯、使ったのか? 」「早かったな」「気を遣わせてしまった‥」ってなる。
もう、目に見えてる。
お互いが気を遣って折角のお風呂っていう‥リラックス時間が台無しになるの‥目に見えてる。
蛇口捻ればお湯が出る日本とは違う。
湯を沸かすのだって大変なんだ。
手間は一回の方がいい。
そうじゃない?
だから、クラシルさんが嫌だったら問題だけど、そうじゃなかったら絶対一緒に入った方がいいじゃない?
クラシルさんは
「俊哉が嫌じゃなきゃ俺は‥それでいい」
って僕を気遣ってくれた。
僕が押し付けたみたいになって‥悪かった。だけど、これは「そういうもの」って割り切って了承して欲しい。
銭湯文化のある日本ならまだしも外国の人はそういうの嫌がるかなって思ったけど、クラシルさん曰く
「騎士団でもそういうこと(皆で風呂に入る)はあるから別に」
らしい。
それはよかった。
銭湯みたいな感じかな?
だけど、アレだ。
服を脱ぐとクラシルさんの身体と僕の身体があんまり違うもんだから‥落ち込む。
僕は標準体形で太ってるわけじゃないけど、鍛えてないから筋肉なんてない。
ポチャッとはしてないけど!
同じ男として情けなくって隠したくなったけど、そもそもそういうのこそ、男らしくないかなって!
自分が気にするほど、誰も見てない!
って思ったんだけど‥
クラシルさんは今日も
「俊哉の腕‥今日も気持ちいい‥身体も‥柔らかい。癒される‥」
って後ろから抱きしめながら僕の腕をぷにぷに掴んでくる。
デブじゃないぞ! 筋肉じゃないだけで、脂肪じゃないぞ!!
バックハグとかじゃないよ?
二人でお風呂に入った方が少しの湯でもあったまるでしょ? 体重分水の量が増えるでしょ? そんな理由で一緒に入ってるだけのことだ。
クラシルさんたちはお湯に入る文化はないみたいなんだけど、どうしてもお風呂につかりたかった僕がお願いしたんだ。
お湯を入れて、二人で入る。
初めは小山座りみたいな感じで向き合ってたんだけど、足が伸びなくて疲れが取れないかな~って話で、お膝を伸ばして座るクラシルさんの上に僕が座る今みたいなスタイルになったわけ。どっちが言い出したわけでもなく、何となくそうなったって感じ。そういうのは「口に出さなくても何となく通じるものがある」ものだと思う。
お互いに、何となく‥工夫して「より良い」を探るって感じ?
(下に座るクラシルさんの)際どい所が上に座る僕のお尻に当たらないかって? そこは‥お互いにアレだ。お互いに‥何となく工夫して座りやすいように座ってる。(ここでも、「口に出さなくても何となく通じるもの」っていう無言の意思疎通が働いているわけだ)
あと、僕ももし‥「何か」がお尻に当たっても‥大騒ぎとかしないようにしてる。
だって僕がそんなことで大騒ぎしたらクラシルさんはきっと「動かないようにしないと‥」って気を遣う。‥気を遣ったらゆっくりくつろげないでしょ? お風呂ってのは、くつろぎ空間だよ。
あと、コミュニケーションの場。お互いが「お互い様」って許し、許される。そういう場だよ。
細かいこと気にしちゃ、ダメだよ。そういうのはね。
そんな感じで僕が「何事も気にしませんよ~」って姿勢を取り続けたおかげで、随分クラシルさんも遠慮しないようになってきた。今までは上に座る僕に気を遣ってるってのがひしひしと伝わって来てたけど、今はお互いだら~と入れるようになった(と思う)。僕も「重くないかな?? 」って気を遣うの止めたしね。
やっぱり、裸のコミュニケーションってのは、凄いね! 一歩も二歩も距離が近づいた感じがするね!
今では、(恋人って感じにはなかなかならないけど)長年連れ添った相棒って感じにはなってきたもんね!
‥甘々って感じには‥なかなかね。
お互い恋愛未経験者だからね。
だけど‥
「もたれかかって来ても重くないぞ? 」
って僕の二の腕を掴んで自分にもたれかかれるようにしてくれたのは、ちょっと恋人っぽい感じ?
背中にクラシルさんの逞しい腹筋が‥!
びっくりして、‥意識したのはどうやら僕だけみたいで、クラシルさんは全然そんな感じじゃなかったっぽい。「俊哉の肌は綺麗だな。傷一つないし、つるっつるだ。あと‥フワフワしてる。硬くない」
僕の二の腕をにぎにぎしながら‥感心したような口調で言った。
その口調があんまりにいつも通りで‥それにはちょっと‥流石に凹んだ。
‥それって、筋肉ない。って言ってるだけですよね??
‥何? びっくりして‥ドキドキしてるの僕だけ??
クラシルさんにとっては何気ないちょっとした気遣い??
‥そうだよね。気にしない気にしない‥
いつも通りスルースキル発動だ。
それ(全然色気のないバックハグ)にも今では慣れちゃってるから‥人間恐ろしい。
何なら慣れ過ぎてもう、ドキドキもしない。(してないからね!! ドキドキとか‥あれだ。不整脈かもしれない。‥病気だ。多分)
僕だけ意識してドキドキ、とか馬鹿らし過ぎる!
クラシルさんお嫁さんを貰うつもりらしいけど、僕が言うのもなんだけど、恋愛に無縁過ぎませんかね!!
今日もお尻に当たる違和感や背中に当たる筋肉を無理やり‥スルースキル発動でスルーする俊哉だった。
そう誓った僕は、その日から眠らないように頑張った。
一日目は問題なかった。
試験勉強やら何やらで、現在人は徹夜位問題ない。
徹夜のお供のコーヒーがないのが地味にキツイ。
夜通し電気をつけられないのも、そう。
明かりはろうそくって感じではない。
何の油か分からない‥オイルランプを使っている。
よくある異世界ものみたいに、魔法があったり魔道具を使っていたり‥は、しない様だ。
丁度「まんま中世ヨーロッパ」みたいな感じなのかな? ‥そんなに詳しくないけど。
だけど、ボットンだけど一家に一つトイレがあったり、湯船にお湯が張れるタイプのお風呂があったりとかは‥ちょっと違うっぽい。
お風呂があるのは、かなり嬉しかった。
兄さんたちは「シャワーでさっさと済ませる派」だったから、「流石に一人で湯船に湯を貯めるのは‥」って感じで我慢してたんだけど、僕は「お風呂は湯船でゆっくり派」なんだ。
お風呂と言えば‥上の兄さんが結婚した後久し振りに両親が揃って帰宅して、「折角だから皆で集まろう」ってなった時、「嫁が風呂派だから、この頃は風呂に入ることもある」って言ってたな。結婚って、今までの長い習慣みたいなものも変えちゃうんだなあ~って感心したっけ。
‥ああ、話が脱線した。
ここのお風呂って話だったね。
ここのお風呂は、固定式のお風呂なんだ。中世ヨーロッパみたいに猫足浴槽って感じじゃなくって‥昔の‥昭和とかの日本のお風呂みたいな感じ? レンガだかなんかを積んで形を作ってセメント?? かなんかで固めてタイル張って仕上げる‥って感じのお風呂。(よくわかんないけど)
日本のゴエモン風呂みたいに湯船に溜めた水を沸かすって感じじゃないみたい。
だけど、勿論蛇口が付いてるわけじゃないし、シャワーもない。
じゃあどうするのか‥というと、井戸か川から水を運んできて湯船の横に置いてある大きな瓶「お湯用水瓶(※ 便宜上僕が名付けた。「何て名前なんですか? 」ってクラシルさんに聞いたら「これの名前? 」って首を傾げられちゃった。クラシルさんはそういうの別にどうでもいいみたい)」に水を貯めて、それを薪で下から沸かして‥その沸かしたお湯を木の器で掬って湯船の中で身体を洗ったりする。
そういうスタイル。
二人ではいっても狭すぎる‥ってわけでもないし、いっぺんに入った方が便利だから、僕はクラシルさんと一緒に入ってる。
初めからそう提案した僕にクラシルさんは凄く驚いた表情を見せた。
分かる。なんで? って思うよね。でもね。そういう問題じゃない。効率を優先した方がいい。
だって‥どうせアレだ。① クラシルさんが気を遣って僕に「先に入っていいよ」って言う ②僕も「お湯をあんまり使わないようにしないと」「早く上がらなきゃ」って気を遣う。③後で入ったクラシルさんが「お湯、使ったのか? 」「早かったな」「気を遣わせてしまった‥」ってなる。
もう、目に見えてる。
お互いが気を遣って折角のお風呂っていう‥リラックス時間が台無しになるの‥目に見えてる。
蛇口捻ればお湯が出る日本とは違う。
湯を沸かすのだって大変なんだ。
手間は一回の方がいい。
そうじゃない?
だから、クラシルさんが嫌だったら問題だけど、そうじゃなかったら絶対一緒に入った方がいいじゃない?
クラシルさんは
「俊哉が嫌じゃなきゃ俺は‥それでいい」
って僕を気遣ってくれた。
僕が押し付けたみたいになって‥悪かった。だけど、これは「そういうもの」って割り切って了承して欲しい。
銭湯文化のある日本ならまだしも外国の人はそういうの嫌がるかなって思ったけど、クラシルさん曰く
「騎士団でもそういうこと(皆で風呂に入る)はあるから別に」
らしい。
それはよかった。
銭湯みたいな感じかな?
だけど、アレだ。
服を脱ぐとクラシルさんの身体と僕の身体があんまり違うもんだから‥落ち込む。
僕は標準体形で太ってるわけじゃないけど、鍛えてないから筋肉なんてない。
ポチャッとはしてないけど!
同じ男として情けなくって隠したくなったけど、そもそもそういうのこそ、男らしくないかなって!
自分が気にするほど、誰も見てない!
って思ったんだけど‥
クラシルさんは今日も
「俊哉の腕‥今日も気持ちいい‥身体も‥柔らかい。癒される‥」
って後ろから抱きしめながら僕の腕をぷにぷに掴んでくる。
デブじゃないぞ! 筋肉じゃないだけで、脂肪じゃないぞ!!
バックハグとかじゃないよ?
二人でお風呂に入った方が少しの湯でもあったまるでしょ? 体重分水の量が増えるでしょ? そんな理由で一緒に入ってるだけのことだ。
クラシルさんたちはお湯に入る文化はないみたいなんだけど、どうしてもお風呂につかりたかった僕がお願いしたんだ。
お湯を入れて、二人で入る。
初めは小山座りみたいな感じで向き合ってたんだけど、足が伸びなくて疲れが取れないかな~って話で、お膝を伸ばして座るクラシルさんの上に僕が座る今みたいなスタイルになったわけ。どっちが言い出したわけでもなく、何となくそうなったって感じ。そういうのは「口に出さなくても何となく通じるものがある」ものだと思う。
お互いに、何となく‥工夫して「より良い」を探るって感じ?
(下に座るクラシルさんの)際どい所が上に座る僕のお尻に当たらないかって? そこは‥お互いにアレだ。お互いに‥何となく工夫して座りやすいように座ってる。(ここでも、「口に出さなくても何となく通じるもの」っていう無言の意思疎通が働いているわけだ)
あと、僕ももし‥「何か」がお尻に当たっても‥大騒ぎとかしないようにしてる。
だって僕がそんなことで大騒ぎしたらクラシルさんはきっと「動かないようにしないと‥」って気を遣う。‥気を遣ったらゆっくりくつろげないでしょ? お風呂ってのは、くつろぎ空間だよ。
あと、コミュニケーションの場。お互いが「お互い様」って許し、許される。そういう場だよ。
細かいこと気にしちゃ、ダメだよ。そういうのはね。
そんな感じで僕が「何事も気にしませんよ~」って姿勢を取り続けたおかげで、随分クラシルさんも遠慮しないようになってきた。今までは上に座る僕に気を遣ってるってのがひしひしと伝わって来てたけど、今はお互いだら~と入れるようになった(と思う)。僕も「重くないかな?? 」って気を遣うの止めたしね。
やっぱり、裸のコミュニケーションってのは、凄いね! 一歩も二歩も距離が近づいた感じがするね!
今では、(恋人って感じにはなかなかならないけど)長年連れ添った相棒って感じにはなってきたもんね!
‥甘々って感じには‥なかなかね。
お互い恋愛未経験者だからね。
だけど‥
「もたれかかって来ても重くないぞ? 」
って僕の二の腕を掴んで自分にもたれかかれるようにしてくれたのは、ちょっと恋人っぽい感じ?
背中にクラシルさんの逞しい腹筋が‥!
びっくりして、‥意識したのはどうやら僕だけみたいで、クラシルさんは全然そんな感じじゃなかったっぽい。「俊哉の肌は綺麗だな。傷一つないし、つるっつるだ。あと‥フワフワしてる。硬くない」
僕の二の腕をにぎにぎしながら‥感心したような口調で言った。
その口調があんまりにいつも通りで‥それにはちょっと‥流石に凹んだ。
‥それって、筋肉ない。って言ってるだけですよね??
‥何? びっくりして‥ドキドキしてるの僕だけ??
クラシルさんにとっては何気ないちょっとした気遣い??
‥そうだよね。気にしない気にしない‥
いつも通りスルースキル発動だ。
それ(全然色気のないバックハグ)にも今では慣れちゃってるから‥人間恐ろしい。
何なら慣れ過ぎてもう、ドキドキもしない。(してないからね!! ドキドキとか‥あれだ。不整脈かもしれない。‥病気だ。多分)
僕だけ意識してドキドキ、とか馬鹿らし過ぎる!
クラシルさんお嫁さんを貰うつもりらしいけど、僕が言うのもなんだけど、恋愛に無縁過ぎませんかね!!
今日もお尻に当たる違和感や背中に当たる筋肉を無理やり‥スルースキル発動でスルーする俊哉だった。
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