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83.期間限定シンデレラ ⑯ 俊哉の涙
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修斗兄さんがソファーに座る僕の前にしゃがんで僕の頭を優しく撫ぜてくれた。
「俊哉。‥悲しいことを思い出したの? 」
僕は俯いたまま、頷くことしか出来ない。
「誰かに言われたことを思い出した? 」
僕は首を振る。
「確かに‥色んな事言われたけど‥そんなことで悲しくならない。‥泣いたりしない。勿論嫌な思い出だけど」
涙をグイッと拭って、小さく息を吐いて僕が言うと兄さんが僕の頭を抱きしめて「そうか‥」って小さく‥苦しそうに呟いた。
「‥ごめんな。兄さん俊哉に何もしてやれなくて‥」
僕のフードに顔を埋めてそう言った兄さんの声は、まるで泣いているように聞こえた。
「以前、僕のいたところで僕は、皆に‥その‥凄く容姿のことで馬鹿にされてて‥
その時のこと、思い出したんです。
あ、でも、家族は別ですよ。
兄さんも含めて僕の家族は皆僕に優しかったです」
うまく言葉が選べない僕をクラシルさんや皆が心配そうに見つめている。
兄さんはずっと僕を後ろから抱きしめたままだ。
時々ぐすって鼻をすすり上げる音が‥頭の上から聞こえる。
ぐっしょり濡れたフードが‥ちょっと気持ち悪い。(涙で濡れてるんだよね?? 鼻水じゃないよね?? )
そう考えたら、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけおかしい気持ちになった。
「そんな‥」
ライン君が怒った様な非難するような声を上げる。
僕の頬が自然とほころぶ。
「ありがと‥」
ぽつりと声に出して呟いた。
さっきは上手く言葉が出なかったのに、今はすんなり言葉が出た。
さっきまで‥ほんとに苦しかったのに‥今は、もう大丈夫。もう苦しくも悲しくもない。今は傍にいてくれる人もいるし、僕の為に怒ってくれる人もいる。今の僕は何て恵まれているんだろう。
ふふって笑ったら、テラ君が
「大丈夫? 」
って心配そうに僕を見上げた。
無理して笑ってるって思ったのかな? 大丈夫だよ。
だけど、‥以前は大丈夫な振りしてたのかも。大丈夫な振りしてただけだったのかも。
「今はホントに大丈夫。
僕はでもね、あの‥以前は大丈夫じゃなかったのかも。だけど、大丈夫って自分に言い聞かせなきゃやってられなかった。だって、どんなに落ち込んでも‥状況は‥僕の顔なんかは変わらないわけじゃない。落ち込んで苦しんで僕の顔が変わるんだったら、周りの人の認識が変わるんだったら、時間が許す限りそうしたけど、勿論そんなわけないじゃない。
だから、大丈夫って思うようにしてた。「人に何を言われても、関係ないからいい」って思うことにしてた。
そうやって自分の気持ちに蓋をする癖がついたら‥ホントにどうでもいい様になった‥って思ってた。
そう‥思ってただけだったんだ。
僕は‥でも、ちっとも「どうでもいい」って思ってなかったんだ」
初めて素直に口に出したら、涙がこぼれた。
「僕ね。
全然大丈夫じゃなかった。
兄さん‥僕、全然大丈夫じゃなかったんだ。兄さんたちと比べられるのも、母さんが僕の事思って苦しんでるの見るのも‥全然大丈夫じゃなかったんだ。
苦しかったんだ」
僕の首に回された兄さんの手をぎゅって握って、泣きながら僕が言ったら、兄さんの僕を抱きしめる力がもっと強くなった。
兄さんは何も言わなかった。
ただ、泣きじゃくって、鼻をもっと強くすすり上げた。
頭の上‥更に冷たくなってきた。
そんなこと思ったら、なんだか、凄く笑えて来たんだ。
まったく、兄さん僕の服で涙拭かないでよ。‥鼻水とかつけないでよ。
そう思って、なんか笑えて来た。
「あはは‥兄さん、涙とか鼻水とか僕の服につけないでよ」
口に出して言ったら兄さんの
「ぐす‥は‥鼻水とかづげでなぃじ‥」
って声が頭の上で聞こえた。
あはは何その鼻声。
僕はぐいって兄さんの腕から抜け出し、今まで僕が座ってた椅子をどけて、兄さんを正面から抱きしめた。
小さくって細いその背中をすっぽり抱きしめてあげたかったけど、僕より兄さんの方が若干背が高いからそうは出来なかった。
俯いてる兄さんの頭にこつりと僕の頭をぶつける。
「あ~。言えてすっきりした。
僕ね。この傷はずっと癒えないって思ってた。ずっと嫌な思い出として僕の心に居座り続けるんだって思ってた。
でもね、今‥口に出して言ってみたんだけど、
思った以上に「過去の事」になってて驚いた。
あの時はああだったけど、今はもうどうでもいいことって‥驚くほどあっさり「過去の事」になってた」
兄さんの背中をポンポンしながら言ったら、兄さんが顔を上げて僕を見た。
顔を上げたら兄さんの目線が僕よりもちょっと高くなった。
兄さんのくりっとした‥形のいい目が僕を見下ろす。
‥こんなに近くで兄さんの顔見たの初めてかも。
じっと見つめてしまった。
僕の低い小さな鼻とは違う、形のいい‥鼻。鼻筋が通ってるのは、だけど、それは僕も一緒。ただね、僕みたいに低い鼻とは違う。(啓史兄さんみたいに高くはないけど)。ふっくらした唇。ふかっふかの頬っぺたはさっきいっぱい擦ったからか、真っ赤だ。
ホント可愛い。
はは‥ホント、僕とは全然違う。もう、他人か? って程違う。花の妖精とゴブリン(っていうの? なんか‥ちっさいエイリアンみたいなやつ。ゲームの下級の魔物)ほど違う。
僕はふうって小さく‥でも深く息を吐いて息を整えると、
「ホントね。大丈夫なんだ。今の僕。
びっくりするほど、大丈夫なんだ。思い出のすり替えって、ホントにあるみたい。
後は‥今が幸せで、結構することがいっぱいあるから、そんなことでうじうじしてる時間ないみたい」
って、兄さんの目を見ながら、一言一言‥言葉をかみしめながら言った。
どうか、兄さんに今の僕の言葉が伝わりますように。
今、僕は自信を持って言えるよ。
僕は大丈夫だって、今は自信を持って言えるよ。
兄さんが何度も、黙って頷いた。そして、小さく微笑んで、僕の頭越しに、クラシルさんを見た。
クラシルさんが兄さんを見る。
「クラシル君。
俊哉を頼む。
もう、これからは俊哉を泣かせないでくれ。‥泣かせたら、殺す」
一際低い声が僕の頭の上で聞こえたって思ったら、兄さんがまるで霧のように消えた。
‥あっちの世界に戻ったのか。
って、僕は思っただけなんだけど‥(※ だけど、見たのは初めて)そんな兄さんを初めて見たクラシルさんとベルクさん、リリアンが「わあ! 」って大騒ぎになってる。
ビクターさんは‥まあ、見慣れた光景でしょう。
「兄さんは‥妖精だったのか!? ってことは‥俊哉も妖精??
俊哉も消えちゃったりするのか?! 」
ってパニッククラシルさん。‥大丈夫。もう、消えるところありませんから。
僕がどんなに(※ 勿論、「死んでこっちに来た」ってことは隠して)言っても、少しの間三人とあと、テラ君、ライン君は信じてくれないのだった。
「行かないで~」
って‥もう、大騒ぎになった。
リリアン‥そんなに泣いたら目がパンパンになっちゃうよ‥? クラシルさん。そんなに抱きしめられたら(嬉しいけど)苦しいです‥。
っていうか、反対側にはリリアン、後ろにはクラシルさん、両横にテラ君とライン君。‥僕は愛されてるなあ。
ベルクさんは‥なんか固まっちゃってるね。分かる。状況についていけなかったんだね。
だけど「大丈夫なのか? 」って心配してくれてるのはちゃんと伝わってくる。
皆‥ありがとう。大好き。
だけど‥
いや、ホント、なんて説明すればいい??
「俊哉。‥悲しいことを思い出したの? 」
僕は俯いたまま、頷くことしか出来ない。
「誰かに言われたことを思い出した? 」
僕は首を振る。
「確かに‥色んな事言われたけど‥そんなことで悲しくならない。‥泣いたりしない。勿論嫌な思い出だけど」
涙をグイッと拭って、小さく息を吐いて僕が言うと兄さんが僕の頭を抱きしめて「そうか‥」って小さく‥苦しそうに呟いた。
「‥ごめんな。兄さん俊哉に何もしてやれなくて‥」
僕のフードに顔を埋めてそう言った兄さんの声は、まるで泣いているように聞こえた。
「以前、僕のいたところで僕は、皆に‥その‥凄く容姿のことで馬鹿にされてて‥
その時のこと、思い出したんです。
あ、でも、家族は別ですよ。
兄さんも含めて僕の家族は皆僕に優しかったです」
うまく言葉が選べない僕をクラシルさんや皆が心配そうに見つめている。
兄さんはずっと僕を後ろから抱きしめたままだ。
時々ぐすって鼻をすすり上げる音が‥頭の上から聞こえる。
ぐっしょり濡れたフードが‥ちょっと気持ち悪い。(涙で濡れてるんだよね?? 鼻水じゃないよね?? )
そう考えたら、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけおかしい気持ちになった。
「そんな‥」
ライン君が怒った様な非難するような声を上げる。
僕の頬が自然とほころぶ。
「ありがと‥」
ぽつりと声に出して呟いた。
さっきは上手く言葉が出なかったのに、今はすんなり言葉が出た。
さっきまで‥ほんとに苦しかったのに‥今は、もう大丈夫。もう苦しくも悲しくもない。今は傍にいてくれる人もいるし、僕の為に怒ってくれる人もいる。今の僕は何て恵まれているんだろう。
ふふって笑ったら、テラ君が
「大丈夫? 」
って心配そうに僕を見上げた。
無理して笑ってるって思ったのかな? 大丈夫だよ。
だけど、‥以前は大丈夫な振りしてたのかも。大丈夫な振りしてただけだったのかも。
「今はホントに大丈夫。
僕はでもね、あの‥以前は大丈夫じゃなかったのかも。だけど、大丈夫って自分に言い聞かせなきゃやってられなかった。だって、どんなに落ち込んでも‥状況は‥僕の顔なんかは変わらないわけじゃない。落ち込んで苦しんで僕の顔が変わるんだったら、周りの人の認識が変わるんだったら、時間が許す限りそうしたけど、勿論そんなわけないじゃない。
だから、大丈夫って思うようにしてた。「人に何を言われても、関係ないからいい」って思うことにしてた。
そうやって自分の気持ちに蓋をする癖がついたら‥ホントにどうでもいい様になった‥って思ってた。
そう‥思ってただけだったんだ。
僕は‥でも、ちっとも「どうでもいい」って思ってなかったんだ」
初めて素直に口に出したら、涙がこぼれた。
「僕ね。
全然大丈夫じゃなかった。
兄さん‥僕、全然大丈夫じゃなかったんだ。兄さんたちと比べられるのも、母さんが僕の事思って苦しんでるの見るのも‥全然大丈夫じゃなかったんだ。
苦しかったんだ」
僕の首に回された兄さんの手をぎゅって握って、泣きながら僕が言ったら、兄さんの僕を抱きしめる力がもっと強くなった。
兄さんは何も言わなかった。
ただ、泣きじゃくって、鼻をもっと強くすすり上げた。
頭の上‥更に冷たくなってきた。
そんなこと思ったら、なんだか、凄く笑えて来たんだ。
まったく、兄さん僕の服で涙拭かないでよ。‥鼻水とかつけないでよ。
そう思って、なんか笑えて来た。
「あはは‥兄さん、涙とか鼻水とか僕の服につけないでよ」
口に出して言ったら兄さんの
「ぐす‥は‥鼻水とかづげでなぃじ‥」
って声が頭の上で聞こえた。
あはは何その鼻声。
僕はぐいって兄さんの腕から抜け出し、今まで僕が座ってた椅子をどけて、兄さんを正面から抱きしめた。
小さくって細いその背中をすっぽり抱きしめてあげたかったけど、僕より兄さんの方が若干背が高いからそうは出来なかった。
俯いてる兄さんの頭にこつりと僕の頭をぶつける。
「あ~。言えてすっきりした。
僕ね。この傷はずっと癒えないって思ってた。ずっと嫌な思い出として僕の心に居座り続けるんだって思ってた。
でもね、今‥口に出して言ってみたんだけど、
思った以上に「過去の事」になってて驚いた。
あの時はああだったけど、今はもうどうでもいいことって‥驚くほどあっさり「過去の事」になってた」
兄さんの背中をポンポンしながら言ったら、兄さんが顔を上げて僕を見た。
顔を上げたら兄さんの目線が僕よりもちょっと高くなった。
兄さんのくりっとした‥形のいい目が僕を見下ろす。
‥こんなに近くで兄さんの顔見たの初めてかも。
じっと見つめてしまった。
僕の低い小さな鼻とは違う、形のいい‥鼻。鼻筋が通ってるのは、だけど、それは僕も一緒。ただね、僕みたいに低い鼻とは違う。(啓史兄さんみたいに高くはないけど)。ふっくらした唇。ふかっふかの頬っぺたはさっきいっぱい擦ったからか、真っ赤だ。
ホント可愛い。
はは‥ホント、僕とは全然違う。もう、他人か? って程違う。花の妖精とゴブリン(っていうの? なんか‥ちっさいエイリアンみたいなやつ。ゲームの下級の魔物)ほど違う。
僕はふうって小さく‥でも深く息を吐いて息を整えると、
「ホントね。大丈夫なんだ。今の僕。
びっくりするほど、大丈夫なんだ。思い出のすり替えって、ホントにあるみたい。
後は‥今が幸せで、結構することがいっぱいあるから、そんなことでうじうじしてる時間ないみたい」
って、兄さんの目を見ながら、一言一言‥言葉をかみしめながら言った。
どうか、兄さんに今の僕の言葉が伝わりますように。
今、僕は自信を持って言えるよ。
僕は大丈夫だって、今は自信を持って言えるよ。
兄さんが何度も、黙って頷いた。そして、小さく微笑んで、僕の頭越しに、クラシルさんを見た。
クラシルさんが兄さんを見る。
「クラシル君。
俊哉を頼む。
もう、これからは俊哉を泣かせないでくれ。‥泣かせたら、殺す」
一際低い声が僕の頭の上で聞こえたって思ったら、兄さんがまるで霧のように消えた。
‥あっちの世界に戻ったのか。
って、僕は思っただけなんだけど‥(※ だけど、見たのは初めて)そんな兄さんを初めて見たクラシルさんとベルクさん、リリアンが「わあ! 」って大騒ぎになってる。
ビクターさんは‥まあ、見慣れた光景でしょう。
「兄さんは‥妖精だったのか!? ってことは‥俊哉も妖精??
俊哉も消えちゃったりするのか?! 」
ってパニッククラシルさん。‥大丈夫。もう、消えるところありませんから。
僕がどんなに(※ 勿論、「死んでこっちに来た」ってことは隠して)言っても、少しの間三人とあと、テラ君、ライン君は信じてくれないのだった。
「行かないで~」
って‥もう、大騒ぎになった。
リリアン‥そんなに泣いたら目がパンパンになっちゃうよ‥? クラシルさん。そんなに抱きしめられたら(嬉しいけど)苦しいです‥。
っていうか、反対側にはリリアン、後ろにはクラシルさん、両横にテラ君とライン君。‥僕は愛されてるなあ。
ベルクさんは‥なんか固まっちゃってるね。分かる。状況についていけなかったんだね。
だけど「大丈夫なのか? 」って心配してくれてるのはちゃんと伝わってくる。
皆‥ありがとう。大好き。
だけど‥
いや、ホント、なんて説明すればいい??
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