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81.期間限定シンデレラ ⑭ ロゼッタはもう忍耐力の限界なんです。
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「‥こうして話してて気づいたんだけど‥
俊哉のことだったら‥きっと平気じゃなかった‥気がする」
「ん? 」
今そこにいるシーヤンは確かに俊哉なんだけど、だけどシーヤンだって思ってた時には「嫉妬心なんてわかない」って思えてたのに‥俊哉が誰かと楽しそうに話してたらって想像しただけで‥
嫉妬でどうにかなりそうだって思った。
「俺は‥あそこにいる「シーヤン」に対して嫉妬心は起きないってだけかも。
あそこにいる「シーヤン」と俊哉は全くの別人だ。
いや‥「シーヤンという役」を演じてる俊哉って感じだろうか?
あそこで‥俊哉は真剣に「シーヤン」という他国から来た「この国のおかしさに気付ける人間」を演じていたに過ぎない。そこにあるのは使命感で‥その他の感情なんてなかったんじゃないかなって」
綺麗な格好は、騎士における甲冑の役割なんだろう。
「俊哉はいつだって人の為に一所懸命なんだ。だけどね、‥あれで不器用なんだ。俺が居るのに他にも色目使うなんて器用なこと、俊哉には出来ない。
俊哉は‥俺だけのことだけが好きだから」
そして、それは俺も同じだ。
言ってて顔が熱い。
「俺のことだけが好き」「俺が居るのに他に目移りするはずなんてない」俺みたいな不細工が言っちゃいけな台詞だってわかってる。でも、間違っちゃいないって確かな自信がある。
だって、俊哉のことだ。‥間違うわけがない。
「惚気は聞きたくありませんねえ」
ぷ、とロゼッタが吹き出した。顔が熱い。なんか、惚気で酔っ払いそうだ。
「つまり‥クラシルさんはシーヤンだから気にしてないだけで、俊哉がもし‥って思ったら嫉妬しちゃうってこと? でも、愛し愛されてる自信があるから、大丈夫だろうけど‥今の状況みたいに‥イケメンたちに言い寄られる俊哉を想像したら嫉妬しちゃったってわけか」
つい苦笑いしちゃう。
想像で嫉妬するとかって、なんだそりゃほんと好きなんだろうな~。
好きだから嫉妬する。好きだから、不安になる。
嫉妬はでも、不安だけじゃない。どっちかというと、「何だかわからないけど嫌なんだ」っていう‥身勝手な独占欲からも来てる‥。
そしてその独占欲ゆえ、クラシルは今まで俊哉を閉じ込めて来たんだ‥。
許せね~って思うけど‥クラシルさんみたいに自分に自信がない人だったら‥そういう感情も「仕方がない」のかもなあ‥。
女神みたいに美しい人が自分のことを好きって言ってくれる。そして、その恋人は何故かこの世界の常識に疎いみたい。そういう‥どう考えても「自分に都合のいい状況」わざわざ変えたいって思わない‥かもしれないなあ。
ロゼッタは「クラシルさんの狭量さを俊哉に話すのやよしてやるか‥」って、ちょっと寛大な気持ちになるのだった。
クラシルはロゼッタに懺悔したところ(愚痴ったところ? )でちょっとすっきりしたみたい。
真っすぐ前を向いて、照れっとした顔をして、
「あと。
あの姿の俊哉も綺麗だけど‥俺は「俺の俊哉」の方がずっと綺麗だって思った」
ってさらっと「更なる惚気」をして来た。
ご馳走様‥もう勘弁してくれ。バカップルめ‥。
ロゼッタはもう、糖度過多で胸やけ気味だ。
「俺の俊哉が一番綺麗なんだ‥」
「そ‥ソウデスね」
俺の綺麗は‥気が付けば「俊哉そのもの」になってた。
誰よりも何よりも、俊哉が綺麗だって思う。
いつもの俊哉が一番綺麗だって思う。
照れ屋で、恥ずかしがり屋で、自己評価が低くって‥ずっと顔を隠してる俊哉。いつも一緒にいる‥恋人である俺にさえ顔をたまにしか見せてくれない‥だけど、目をつぶってたって「見える」輝くような笑顔で笑う「いつもの俊哉」。俺の知ってる俊哉。優しくって、真面目で、芯の強い俊哉。
俺が愛して、‥俺を愛してくれる俊哉。
「早くいつもの俊哉に会いたいね」
微笑むリリアン(← 王妃様スマイル。こころの中はもう「砂糖吐きそう」なんだけどね)にクラシルはしっかり頷いた。
ほんとにそう。
胸があったかい。
俊哉のことを考えるだけで‥顔が‥表情が自然とほころぶ。
向かい合って笑い合うクラシルたち(※ 心から笑うクラシルと、王妃スマイル(営業スマイルだね)になっちゃってるいっぱいいっぱいなロゼッタ)を王子が微笑ましいって顔で見てる。
王子は「おのれクラシルめ」とか嫉妬しない。「ロゼッタ、浮気? 」とか疑わない。なんて言うか‥人間が違うって気がする。人間の器? が違う気がする。(そしてきっと王子はきっと‥作り笑いになっちゃってるロゼッタの気持ちだってわかってる)
公明正大で広い心。公平で、自分の気持ちより国民のことを考える。正しく、温かく優しい人。クラシルはこの境地にはまだ近づける気がしない。ベルクにはきっと絶対一生かかっても無理だろう。
ロゼッタが王子のもとに帰って行ったタイミングでベルクがクラシルに話しかける。「王妃様と何の話してたの? (※ ベルクはそれ程ロゼッタとは親しくない)」とは、でも無粋だから聞かない。(あんまり興味ないし‥どうせ俊哉のことだろうって想像つくしね)代わりに、さっきの王子の表情の話をして、
「う~ん。王子さまは人間が出来てるなあって思ったよ」
ってしみじみと‥感心したような表情をした。
「俺だったら無理。自分の嫁が他の男と笑い合ってるの穏やかな顔で見るとか、無理」
腕を組みながらちょっと考える様な顔をして‥「想像してみたけど、やっぱ、無理」って呟く。
だって嫌だ。
もし、リリアンと誰か(たとえ相手が不細工な王子やクラシルだとしても)が微笑みあってたら‥嫌だ。
だって、リリアンは(ベルクにはその気持ちが分からないんだけど)どうやら常人と顔の趣味が違うらしい。ってことは、自分には不細工にしか見えない王子やクラシルだってリリアンにとっては「カッコイイ! 」って思ってるってこともあるかもしれないってことだ。(※ そして、残念なことにそれは本当なんだ)
不細工だから大丈夫安心、とかじゃない。
ってか‥誰だろうと嫌だ。自分以外の人間と仲良くなんてしないで欲しい。
‥俊哉とは全然心配してないけど。(ってか、俊哉に嫉妬して「あわないで」って言ったらリリアンに嫌われそうな気がする。いや、気がするどころか絶対嫌われる。一週間位会話してさえもらえなくなりそう。それどころか「家出します」って言われそう。‥それは絶対嫌だ)
「いいさ、嫉妬しなくなるほど枯れなくていいさ。俺は一生現役でリリアンに恋する。嫉妬とかヤキモチって恋の醍醐味じゃない? 生涯恋愛って良くない? 」
にこっと「いい顔で」笑うベルクに(自分のことを棚に上げて)クラシルが苦笑いして
「お前は‥もうちょっと寛容になれ。ちょっとの嫉妬は恋のエッセンスかもしれないけど、あまり度が過ぎると相手に嫌がられるぞ」
そのまま自分にブーメランで帰ってきそうなセリフを吐いた。
ああ、早く俊哉に(リリアンに)会いたいなあ!
今自分の横にいるのが可愛い恋人じゃなく鬱陶しい同僚だって事にいい加減うんざりする二人だった。
俊哉のことだったら‥きっと平気じゃなかった‥気がする」
「ん? 」
今そこにいるシーヤンは確かに俊哉なんだけど、だけどシーヤンだって思ってた時には「嫉妬心なんてわかない」って思えてたのに‥俊哉が誰かと楽しそうに話してたらって想像しただけで‥
嫉妬でどうにかなりそうだって思った。
「俺は‥あそこにいる「シーヤン」に対して嫉妬心は起きないってだけかも。
あそこにいる「シーヤン」と俊哉は全くの別人だ。
いや‥「シーヤンという役」を演じてる俊哉って感じだろうか?
あそこで‥俊哉は真剣に「シーヤン」という他国から来た「この国のおかしさに気付ける人間」を演じていたに過ぎない。そこにあるのは使命感で‥その他の感情なんてなかったんじゃないかなって」
綺麗な格好は、騎士における甲冑の役割なんだろう。
「俊哉はいつだって人の為に一所懸命なんだ。だけどね、‥あれで不器用なんだ。俺が居るのに他にも色目使うなんて器用なこと、俊哉には出来ない。
俊哉は‥俺だけのことだけが好きだから」
そして、それは俺も同じだ。
言ってて顔が熱い。
「俺のことだけが好き」「俺が居るのに他に目移りするはずなんてない」俺みたいな不細工が言っちゃいけな台詞だってわかってる。でも、間違っちゃいないって確かな自信がある。
だって、俊哉のことだ。‥間違うわけがない。
「惚気は聞きたくありませんねえ」
ぷ、とロゼッタが吹き出した。顔が熱い。なんか、惚気で酔っ払いそうだ。
「つまり‥クラシルさんはシーヤンだから気にしてないだけで、俊哉がもし‥って思ったら嫉妬しちゃうってこと? でも、愛し愛されてる自信があるから、大丈夫だろうけど‥今の状況みたいに‥イケメンたちに言い寄られる俊哉を想像したら嫉妬しちゃったってわけか」
つい苦笑いしちゃう。
想像で嫉妬するとかって、なんだそりゃほんと好きなんだろうな~。
好きだから嫉妬する。好きだから、不安になる。
嫉妬はでも、不安だけじゃない。どっちかというと、「何だかわからないけど嫌なんだ」っていう‥身勝手な独占欲からも来てる‥。
そしてその独占欲ゆえ、クラシルは今まで俊哉を閉じ込めて来たんだ‥。
許せね~って思うけど‥クラシルさんみたいに自分に自信がない人だったら‥そういう感情も「仕方がない」のかもなあ‥。
女神みたいに美しい人が自分のことを好きって言ってくれる。そして、その恋人は何故かこの世界の常識に疎いみたい。そういう‥どう考えても「自分に都合のいい状況」わざわざ変えたいって思わない‥かもしれないなあ。
ロゼッタは「クラシルさんの狭量さを俊哉に話すのやよしてやるか‥」って、ちょっと寛大な気持ちになるのだった。
クラシルはロゼッタに懺悔したところ(愚痴ったところ? )でちょっとすっきりしたみたい。
真っすぐ前を向いて、照れっとした顔をして、
「あと。
あの姿の俊哉も綺麗だけど‥俺は「俺の俊哉」の方がずっと綺麗だって思った」
ってさらっと「更なる惚気」をして来た。
ご馳走様‥もう勘弁してくれ。バカップルめ‥。
ロゼッタはもう、糖度過多で胸やけ気味だ。
「俺の俊哉が一番綺麗なんだ‥」
「そ‥ソウデスね」
俺の綺麗は‥気が付けば「俊哉そのもの」になってた。
誰よりも何よりも、俊哉が綺麗だって思う。
いつもの俊哉が一番綺麗だって思う。
照れ屋で、恥ずかしがり屋で、自己評価が低くって‥ずっと顔を隠してる俊哉。いつも一緒にいる‥恋人である俺にさえ顔をたまにしか見せてくれない‥だけど、目をつぶってたって「見える」輝くような笑顔で笑う「いつもの俊哉」。俺の知ってる俊哉。優しくって、真面目で、芯の強い俊哉。
俺が愛して、‥俺を愛してくれる俊哉。
「早くいつもの俊哉に会いたいね」
微笑むリリアン(← 王妃様スマイル。こころの中はもう「砂糖吐きそう」なんだけどね)にクラシルはしっかり頷いた。
ほんとにそう。
胸があったかい。
俊哉のことを考えるだけで‥顔が‥表情が自然とほころぶ。
向かい合って笑い合うクラシルたち(※ 心から笑うクラシルと、王妃スマイル(営業スマイルだね)になっちゃってるいっぱいいっぱいなロゼッタ)を王子が微笑ましいって顔で見てる。
王子は「おのれクラシルめ」とか嫉妬しない。「ロゼッタ、浮気? 」とか疑わない。なんて言うか‥人間が違うって気がする。人間の器? が違う気がする。(そしてきっと王子はきっと‥作り笑いになっちゃってるロゼッタの気持ちだってわかってる)
公明正大で広い心。公平で、自分の気持ちより国民のことを考える。正しく、温かく優しい人。クラシルはこの境地にはまだ近づける気がしない。ベルクにはきっと絶対一生かかっても無理だろう。
ロゼッタが王子のもとに帰って行ったタイミングでベルクがクラシルに話しかける。「王妃様と何の話してたの? (※ ベルクはそれ程ロゼッタとは親しくない)」とは、でも無粋だから聞かない。(あんまり興味ないし‥どうせ俊哉のことだろうって想像つくしね)代わりに、さっきの王子の表情の話をして、
「う~ん。王子さまは人間が出来てるなあって思ったよ」
ってしみじみと‥感心したような表情をした。
「俺だったら無理。自分の嫁が他の男と笑い合ってるの穏やかな顔で見るとか、無理」
腕を組みながらちょっと考える様な顔をして‥「想像してみたけど、やっぱ、無理」って呟く。
だって嫌だ。
もし、リリアンと誰か(たとえ相手が不細工な王子やクラシルだとしても)が微笑みあってたら‥嫌だ。
だって、リリアンは(ベルクにはその気持ちが分からないんだけど)どうやら常人と顔の趣味が違うらしい。ってことは、自分には不細工にしか見えない王子やクラシルだってリリアンにとっては「カッコイイ! 」って思ってるってこともあるかもしれないってことだ。(※ そして、残念なことにそれは本当なんだ)
不細工だから大丈夫安心、とかじゃない。
ってか‥誰だろうと嫌だ。自分以外の人間と仲良くなんてしないで欲しい。
‥俊哉とは全然心配してないけど。(ってか、俊哉に嫉妬して「あわないで」って言ったらリリアンに嫌われそうな気がする。いや、気がするどころか絶対嫌われる。一週間位会話してさえもらえなくなりそう。それどころか「家出します」って言われそう。‥それは絶対嫌だ)
「いいさ、嫉妬しなくなるほど枯れなくていいさ。俺は一生現役でリリアンに恋する。嫉妬とかヤキモチって恋の醍醐味じゃない? 生涯恋愛って良くない? 」
にこっと「いい顔で」笑うベルクに(自分のことを棚に上げて)クラシルが苦笑いして
「お前は‥もうちょっと寛容になれ。ちょっとの嫉妬は恋のエッセンスかもしれないけど、あまり度が過ぎると相手に嫌がられるぞ」
そのまま自分にブーメランで帰ってきそうなセリフを吐いた。
ああ、早く俊哉に(リリアンに)会いたいなあ!
今自分の横にいるのが可愛い恋人じゃなく鬱陶しい同僚だって事にいい加減うんざりする二人だった。
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