俊哉君は無自覚美人。

文月

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54.写真と修斗と俊哉。

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「へぇ。そんなことあったんだ。大変だったね」
 って‥兄さんなら言うかな? でも、それは想像の域を出ることはない。
 僕は思い出話以外の話を兄さんとはしないって決めてるんだ。
 決めてるけど、ちょくちょくしてしまってるかもしれない。会うと嬉しくって‥「そういうこともある」から、もう会わない方がいいんだ。

 ホントはね、分かってる。今この状況が不自然だってこと。

 別にイイじゃないって言われるかもしれない。
 今の状況からして常軌を逸してるんだから、今更‥それっ位大したことじゃないのかもしれない。(ここの責任者である女神が決めたことだしね)
 だけど‥ダメなことだ。常識的じゃないし‥なにより「ズルい」じゃない。
 人間死んだら終わりなのに、ロスタイムがある人もいるとか‥ズルいじゃない。
 死んだ‥大事な人に会いたい人からしたら、これ以上にズルいことはない。

 大事な人が実際には死んじゃったんだけど、そんな気がしない。自分の中では、生きてる時とちっとも変わらない。
 ‥そういうことはある。
 父方のひいじぃちゃんは亡くなったんだけど、僕の中では生きてる時とちっとも変わらなかった。
 だけど、それは「それ程関心がないから」じゃない。使い古された表現だけど「こころの中で生きていた」からなんだって思う。
 ひいじぃちゃんの好きなものを食べる時は「美味しいね」って一緒に食べてるような気になったし、自分の耳元を吹く風がひいじぃちゃんの僕を呼ぶ声に聞こえたりしてた。
 ひいじぃちゃんのこと、それっ位身近に感じられてたんだ。
 そして、それを「ただの気のせい」じゃないって変な確信があった。
 ‥人は皆が忘れちゃわない限り、本当の意味で死ぬことはない。っていう言葉もあながち嘘じゃないかもな~って思ったりした。
 だけどね。
 こころの中で生きてるのと、実際に生きてるのはやっぱり違ったんだ。
 そのことを‥ある日「はっきりと」思い知らされた。

 つい「ねぇ! 見て! 」って声を掛けて振り向いて‥そこにその人がいないってはっきりと「自覚した」瞬間、‥その瞬間をはっきり覚えてる。
 ずっと感じていたその人の気配みたいなものが‥その瞬間、急になくなったのを感じた。
 否‥感じられなくなった。
 だけど、それはその時に限ったことじゃなかったんだ。‥もう、ずっと前から‥それこそじぃちゃんが死んじゃった瞬間から「なかった」んだ。
 ‥ホントは分かってた。分かってたけど‥分からない振りしてたんだ。

 死んじゃった人は‥
 話し掛けても、返事が返ってこない。
 思い出が増えていかない。
 記憶は消えなくても、記録は更新されない。

 ‥あの時、聞きそびれた「何か」も、もう一生聞けない‥。


 人間関係って、お互い「こうじゃないかな? 」って思って‥想像してても、話してみたら実はそうじゃない。‥そういうことは、結構当たり前にあることだけど、それはほとんどの場合一生答え合わせ出来ない。
 想像を「そうに決まってる」って決めつけて「聞かなくても分かってる」って思い込んだり、なんとなく聞き出しにくかったり、変に意地張ったり、「また今度でいいか」って先延ばしにしたり‥。
 親しい間柄ってのは、とかくそんなことをしがちだ。
 だけど、それを後悔する時は大概その相手と別れたり‥亡くなった時だ。
 ああ、あの時ちゃんと話せばよかったな。‥ホントはあの人はどう思ってたんだろうか。
 って‥その時になって初めて考えたりする。
 時には勘違いしたまま‥ずっと憎んだり、苦しんだりすることもある。

 話したら案外簡単なことだって多い。
「それは、誤解だ。そんなこと思ってない。それはこういうことだったんだ」
 って数分で説明がつくことだって多い。
 だけど、死人に口なし。
 簡単な「そんなこと」が他人の一生の心残りになってしまったりすることもある。

 墓場までもっていく秘密。
 
 僕には思えばそれが沢山あった。だけど、それは語ってしまえば小さなことなんだ。
 恥ずかしいから口に出したくない。人に知られたくない。
 死ぬまで内緒にしていたい。

 僕が兄さんたちに対して持ってた劣等感。
 母さん、父さんに対して抱いてた不満。
 ホントは、僕だって自分の顔のこと‥すっごい気にしてた。(「たいしたことない」って気にしない振りしてたけどね)

 だけど、黙ってたけど、家族には分かってたみたい。
 僕が黙ってるから、皆は口に‥話題に出せなかった。
 一緒に悩んだり、怒ったりできなかった。
 それがしたくなかったからなんだけど(だって、カッコ悪いでしょ)したらよかったかな。
 あと‥そういう家族じゃないって思ってた。
 言っても「気にするな」「気にするだけ無駄だ」としか言われないって思ってた。

 修斗兄さんのこと‥僕はホントに分かってなかったんだなって思った。
 僕は修斗兄さんのこと、他人に興味ない人間なんだって思ってた。僕には優しかったよ。でも、人に優しくするのと、人に興味があるのは違うじゃない? 誰にだって分け隔てなく優しい隣のおじいさんは、他人には優しくするのが当たり前って思ってる善人で、だけど、逆に言えば誰に対してもそう関心が無かった。
 常識的で善良な人。
 兄さんも‥そういう人だって思ってた。兄さんは僕に対してだけ善良だった。他の人に対しては‥そうでもなかったけど、代わりに愛想はよかった。
 愛想がよく、要領がいい人。
 そうやって要領よく世の中を渡っていって、他人にさく時間もこころも勿体ない~って感じで大好きなカメラにだけ没頭する。そんな人。‥そう思い込んでた。
 なのに、
 ビクターさんにあんなに楽しそうに笑いかけたり。あんなに‥愛おし気な瞳を向けたり‥兄さんの僕が知らない顔をいっぱい見た。
 兄さんは(ビクターさん限定かもしれないけど)「愛想のいい振りした無表情」じゃなかったんだ! 
 ‥兄さんに対しての僕の今までの認識は何だったんだって思ったよ。
 ‥他人に関心がないのは寧ろ僕だったのかも?? 洞察力がないってことかな??

「驚きだよ‥」
 ぼそっと‥ついこころの声が口に出ちゃった僕を見て、修斗兄さんが首を傾げる。
「ビクターのこと? 」
 僕がこくんと頷くと、修斗兄さんが
「ホント驚くよね~例のビクターの犬にそっくりで‥」
 って言ったんだ。
 ‥そんなこと思ったことはありません。
 ってか‥誤魔化しですよね? 弟と恋バナとかしたくないんですよね。弟に「ビクターさんのことホントに好きなんだね」って言われるの嫌ですよね。生暖かい目で見られたりとかしたくないですよね。
 そんなこと思いながら苦笑いすると、兄さんはふふっと笑って、またカメラのメンテナンスに戻った。
 僕がぼんやりとその様子を眺めていると、ビクターさんがぐっと僕に顔を近づけて‥
「ねえ、俊哉。修斗はいつからカメラが好きなの? 修斗って、絶対カメラが一番好きだよね。青春時代カメラしか友達いませんでしたってタイプだよね? 」
 聞いて来た。
 近い。
 前のめり感凄い。
 ‥ビクターさんそんなこと言って、「修斗はカメラばっかりで、恋人とかいなかったよね?? カメラが恋人だったんだよね?? 」って聞きたいんだよね?? ビクターさんって解りやすい‥。(WW)
 ってか‥緊張するから離れて。
 絶対的にクラシルさんの方がカッコイイイイんだけど、この人も(僕ら的に)かなりカッコイイ。
 ホントに‥もう困ってしまう。
 僕は苦笑いして、さりげなく(ちょこっと)ビクターさんから離れる。
 クラシルさんとか兄さんが焼き餅焼いちゃったらいけないから、とかじゃない。彼らはきっと僕らのことなんて見てない。兄さんはあの通りカメラのメンテナンスに夢中だし、クラシルさんはリリアンに衣装の最終確認されている。‥クラシルさん、リリアンとの距離が近いからすっごい緊張してるなぁ~(笑)僕が焼き餅焼かないのかって? やかないよ? だって、リリアンはベルクさんの奥さんだし。
 
「‥カメラが好きっていうか‥多分、初めは手段だったんだって思います」
 僕が言うと、
「手段? 」
 ビクターさんが首を傾げる。‥その角度が例のあの犬の首の角度で、つい笑ってしまいそうになる。‥さっきの兄さんの言葉はあながち誤魔化しじゃなかったのかもしれない。
「昔から兄さんは、気象に興味があったんです。特に、雲ですね。兄さんが僕に「今日高積雲が綺麗だったよ」って一生懸命教えてくれるんだけど‥僕は全然わかんなくて‥そんな僕に伝えるために‥写真を撮って来てくれたんです「ほら、こんなの。綺麗だろ? 見た方が説明するより分かりやすいだろ? 」って‥」
 ‥もっとも、それを見せられても僕は「綺麗だけど‥それで?? 」位しか感想はなかったんだけど‥
「つまり、カメラが初めから好きで写真を撮ってたっていうより、僕に見せるための手段としてカメラを始めたって感じなんじゃないかな」
 自分で口に出して‥はっとした。
 ‥そうだ、兄さんは僕の為にカメラを写し始めたんだ‥。
「へ~。意外と修斗って優しい兄ちゃんしてたんだね! 」
 はっとして思わず口をつぐんだ僕に気付かない様子でビクターさんが明るい口調で言った。大好きな恋人の「自分の知らない情報」が聞けて嬉しいって気持ちなんだろう。あと、僕の話に他の人間(恋人とか)の影が隠れてなかったのを感じ取って安心した? そんな感じかな?
「意外って何だ。‥でも、そうだったかも。俺は文章力が壊滅的だったから‥ってか、綺麗な景色って筆舌に尽くしがたいっていうじゃない? 。そういう時は、写真だよ。写真には真実が映るからね」
 カメラのメンテナンスが済んだのか、兄さんが僕たちの会話に交じってきた。
 僕とビクターに嫉妬してるってわけじゃないだろう。きっと「変なこと話してないかな」って心配になったんだろう。
「そうやって景色を写してるうちに、カメラの魅力に憑りつかれたって感じだな。同じ様に見えた景色でも、まったく違う顔に写ったり‥カメラは奥が深いからね。だけど、いつからか風景を撮ることより人間を撮ることの方が増えた。それも俊哉がきっかけだったな。俊哉に自分に自信を持ってもらいたくて「俊哉はホントはこんなに可愛いんだよ」って伝えたくて写真を撮ってた」
 これは、兄さん本人から聞かないと分からないことだった。
 ‥でも、僕の為だったのか‥僕に自信を持たせたく‥そうだったのか。僕はそんなこと知らずに兄さんはカメラが好きだから練習台として僕を撮ってるんだろうってくらいにしか思ってなかった。
 僕の中で兄さんの記録が更新される。
 ダメなことだって分かってるのに‥凄く嬉しいって思った。

 兄さんは‥僕が思ってた以上に人間らしくって、僕が思っていた以上に僕のことを考えてくれてたんだ‥。
 僕は‥僕が思う以上に兄さんにとって大きな存在だったんだ‥
「あのね。‥大学に入って‥自分のことカッコイイって思ってる変な人たちに絡まれたんだ‥」
 僕は‥「ズルい」って分かってたけど、「兄さんの知らない」普通だったら一生知り得ない、生前の僕の話をし始めた。
 兄さんの目がぎらって光ったのが分かった。
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