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42.貴族(side 俊哉)
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昨日の朝、いつも通りベルクさんと出勤したクラシルさんがその日の夕方「いつも通り」帰って来ることはなかった。
戸惑っていると、ベルクさんから、
「団長から、「今日、城に呼ばれたから帰れないと伝えて欲しい」って言われたんだ」
って聞かされた。ベルクさんの表情は硬い。
「‥何かあったの? 」
って不安な顔をしたであろう僕に、ベルクさんは「ごめんね」って謝って
「心配ないと伝えてって言われただけで詳しくは何も聞いてないんだ」
って言った。
何か隠しているようには見えないし、嘘をついているようにも見えない。
‥そもそも、ベルクさんは嘘とか不得意そう。
きっとホントに知らないんだろう。
何も知らないから、答えようが無い。だから、不安なのは、僕だけじゃない。きっと、ベルクさんも不安なんだ。
ここで、僕が(これ以上)何か言ったって(聞いたって)きっとベルクさんに迷惑をかけるだけだろう。(だって、答えようがないんだから)‥誰の為にもならないし、時間の無駄だ。
きっとクラシルさんがベルクさんに(何らかの事情があって)話さなかったたんだろう。‥なら、これ以上何かを言わない方が良い。ここで、憶測ばかり話し合っても仕方がない。
僕は
「分かった。大丈夫。きっと明日になったら「疲れた~」って帰って来るよ」
って笑顔を作った。
リリアンが心配そうに
「大丈夫? 私、今日泊っていこうか? 」
って言ってくれたけど、そこは
「大丈夫」
って言った。
さっきの「大丈夫」はやせ我慢だけど、‥これはホントの「大丈夫」。
そりゃ、大丈夫だ。
だって、男だし。
忘れられがちだけど、地球の成人男性の標準の力位ある。ここの成人男性の標準かっていわれるとよく分からないけど、「小さい人たち」基準だったら‥そう変わらないんじゃないかな? この頃、騎士の皆ばかり見てるからそこら辺の感覚がバグりそうになるけど。
だけど‥思えば、ここに来て一人で家にいるのは初めだった。
ホントは‥ちょっと心細い。
いつの間にこんなに弱くなったんだろうなって思った。
そして、朝、扉を叩く音で目が覚めた。
クラシルさん?! って思って慌てて扉を開けると、ロゼッタに「確かめもせずに扉を開けちゃダメ」って怒られた。
だって‥今日この家に朝っぱらから訪ねて来るような人なんてクラシルさんしかいないって思ったんだもん。
って思ったけど、そこは‥ぐっと我慢して言わずに‥素直に謝った。
ロレッタだけかと思ったら、後ろに侍女さんかな? 召使いの人が三人付いて来てる。そりゃそうだろう。ロゼッタは王子妃だから。一人で来ることなんて出来ないだろう。
三人とも、黙って存在感を消して俯いている。「私たちのことはいない者と思ってください」ってスタンスらしい。よく見ると、近くに騎士の人もいる。きっと護衛騎士って奴だろう。そういうの見ると改めてロゼッタが遠い人になったって思う。
僕はそれだけでもう落ち着かなかったんだけど、ロゼッタはそんなことお構いなしって様子で、僕の腕を掴んで、素早く扉を閉めた。
「?? 」
あまりのことに目を見開いていると、
「俊哉! 」
ロゼッタは興奮した様子で僕の名前を呼び、クラシルさんの現状を教えてくれた。
その内容に‥
「え? 」
僕は目を見開いた。
クラシルさんは、今、ベルディヴィヒ伯爵って人に訴えられているらしく、今城で話し合いをしているらしい。
話は昨日の午後に遡る。
「たまたま」そっちに用事があったベルディヴィヒ伯爵が、彼の姪っ子であるリリアーナの夫である(はずの)クラシルさんに会いに騎士団にふらっと立ち寄った、らしい。
「リリアーナ? クラシルさんが夫って? 」
口に出して‥瞬時にあの話を想い出した。
クラシルさんから結婚予定の人がいたって聞いたことがある。‥きっと、その人がリリアーナさんなのだろう。そして、そのリリアーナさんはベルディヴィヒ伯爵の姪っ子だった。
だけど、その話はリリアーナさんがクラシルさんの弟さんと結婚したことでなくなったはずでは?
黙ったまま、ちょっと眉を寄せた。
ロゼッタは僕をちらりと見てから、話を続ける。
「そこで、クラシルさんに「リリアーナは元気していますか? 」ってベルディヴィヒ伯爵が声をかけた」
そして、クラシルさんは今回のことを洗いざらい話し、ベルディヴィヒ伯爵に誠心誠意謝罪した。
リリアーナさんの方から勝手にクラシルさんの弟さんに乗り換えたのにクラシルさんが謝罪するってのもおかしいとは思うけど‥って僕なんかは思ったんだけど‥どうやらそこは貴族の世界では「そういうわけ」にはいかないらしい。
「どういうことですか? リリアーナの結婚相手は‥騎士団長だと伺っていたのですが? 」
ってベルディヴィヒ伯爵は激怒した。
「相手が騎士団長だから許したんです。それが‥平民の‥たかが大工の子倅と結婚なんて! そんなこと‥許すわけがないじゃないですか! 」
そこでそこに丁度居合わせた近衛隊の隊長が
「ここで言い合っても仕方がないから」
って場所を変えて話すことを提案してくれて、今現在クラシルさんは城のその近衛隊の隊長の私室にいるらしい。
何のためにって、
今朝、今回の事の話し合いをするためだ。
で、今もその話をしているらしい。ロゼッタはそのことを僕に伝えるためにここに来てくれたらしい。
本人間の問題じゃ済まない。
‥そういえば、なんでそんなことに今まで気付かなかったんだろうか。
政府直轄の結婚相談所の秘宝館の信用‥ひいては政府の信用にかかわって来る問題だ。
だから、近衛隊の隊長さんは場所を変えることを提案したんだろう。
あの場所で多くの人間が耳にするのは良くないから‥。
なのに、貴族であるベルディヴィヒ伯爵がそんなことに気付かないっておかしくない? ‥姪っ子さんのことでかっとなったとしても‥だ。
僕が眉を寄せると、ロゼッタが「そうよね」って頷いた。
「思うにね。それが初めからベルディヴィヒ伯爵の狙いだったと思うの。「娘のことを少しでも可哀そうって思うなら‥大事にするのは止めてくれ。ここは内々に処理しよう」って話を切り上げさせるために、あんな場所で騒いだんだって思うわ。
‥近衛隊長がいたのは‥彼にとって想定外だったと思うわ」
つまり、騒がれたくなかったら、お金でかたをつけましょう。示談金で手を打ちますよって感じか? 金銭目的のタカリってこと? ‥ゴロツキのような奴だな。
憤りを隠せない僕に、ロゼッタは
「だけど、まあ、貴族としてそれは‥確かに問題だってのはあるわよね。貴族の結婚は政略結婚が主流なわけだから、家門に何の得もない結婚を「させた」クラシルさんに咎があるっていう彼の言い分も‥多分通る」
‥それは‥まあ‥そうかも。
「それに、秘宝館にしても、ベルディヴィヒ伯爵に訴えられたら困るわけだから‥今回クラシルさんのしたことは許せないわよね」
‥そうだよね‥。
え‥でも、そのリリアーナさんって人がクラシルさんの弟に勝手に乗り換えたわけだし?
僕はそれを口には出さなかったが、ロゼッタには僕が何を言いたかったのか伝わった様だ。(多分、ロゼッタもこころではそう思ってたんだろう)小さく首を振って
「それは‥通用しないと思う。ベルディヴィヒ伯爵のいい分は「秘宝館と貴方は「クラシルとリリアーナが結婚する」という契約をしたはずだ。貴方は秘宝館と契約違反をしたことになる。そして、私は秘宝館に「政府に貢献している前途ある若者」を紹介してくれるように約束した。今回のことは、私と秘宝館両方に対する契約違反だ」ってところかしら」
って言った。
「どうしよう‥」
心臓がバクバクと早く打って‥落ち着かない。
目の前はもう‥真っ暗だ。
どうなるんだろうって落ち着かない。
今回の場合どうなるの? クラシルさんとリリアーナさんが結婚しなくちゃいけなくなっちゃうの? そんなの‥嫌だ。リリアーナさんは「普通の人」でクラシルさんを嫌悪してた‥ってクラシルさんの話を聞いてて思った。クラシルさんも‥(こう言っちゃなんだけど)‥そんなにリリアーナさんのこと好きじゃなさそう。そんな結婚双方にとっていいことなんかないじゃないか‥。
心臓が痛い。
バクバクバクバク‥もう、うるさいくらいだ。
「俊哉‥」
膝から崩れ落ちた僕を、ロゼッタが抱きしめてくれた。
「秘宝館に行きましょう。行って‥情報を集めましょう。何か今回のことで出来ることがあるかもしれない‥」
戸惑っていると、ベルクさんから、
「団長から、「今日、城に呼ばれたから帰れないと伝えて欲しい」って言われたんだ」
って聞かされた。ベルクさんの表情は硬い。
「‥何かあったの? 」
って不安な顔をしたであろう僕に、ベルクさんは「ごめんね」って謝って
「心配ないと伝えてって言われただけで詳しくは何も聞いてないんだ」
って言った。
何か隠しているようには見えないし、嘘をついているようにも見えない。
‥そもそも、ベルクさんは嘘とか不得意そう。
きっとホントに知らないんだろう。
何も知らないから、答えようが無い。だから、不安なのは、僕だけじゃない。きっと、ベルクさんも不安なんだ。
ここで、僕が(これ以上)何か言ったって(聞いたって)きっとベルクさんに迷惑をかけるだけだろう。(だって、答えようがないんだから)‥誰の為にもならないし、時間の無駄だ。
きっとクラシルさんがベルクさんに(何らかの事情があって)話さなかったたんだろう。‥なら、これ以上何かを言わない方が良い。ここで、憶測ばかり話し合っても仕方がない。
僕は
「分かった。大丈夫。きっと明日になったら「疲れた~」って帰って来るよ」
って笑顔を作った。
リリアンが心配そうに
「大丈夫? 私、今日泊っていこうか? 」
って言ってくれたけど、そこは
「大丈夫」
って言った。
さっきの「大丈夫」はやせ我慢だけど、‥これはホントの「大丈夫」。
そりゃ、大丈夫だ。
だって、男だし。
忘れられがちだけど、地球の成人男性の標準の力位ある。ここの成人男性の標準かっていわれるとよく分からないけど、「小さい人たち」基準だったら‥そう変わらないんじゃないかな? この頃、騎士の皆ばかり見てるからそこら辺の感覚がバグりそうになるけど。
だけど‥思えば、ここに来て一人で家にいるのは初めだった。
ホントは‥ちょっと心細い。
いつの間にこんなに弱くなったんだろうなって思った。
そして、朝、扉を叩く音で目が覚めた。
クラシルさん?! って思って慌てて扉を開けると、ロゼッタに「確かめもせずに扉を開けちゃダメ」って怒られた。
だって‥今日この家に朝っぱらから訪ねて来るような人なんてクラシルさんしかいないって思ったんだもん。
って思ったけど、そこは‥ぐっと我慢して言わずに‥素直に謝った。
ロレッタだけかと思ったら、後ろに侍女さんかな? 召使いの人が三人付いて来てる。そりゃそうだろう。ロゼッタは王子妃だから。一人で来ることなんて出来ないだろう。
三人とも、黙って存在感を消して俯いている。「私たちのことはいない者と思ってください」ってスタンスらしい。よく見ると、近くに騎士の人もいる。きっと護衛騎士って奴だろう。そういうの見ると改めてロゼッタが遠い人になったって思う。
僕はそれだけでもう落ち着かなかったんだけど、ロゼッタはそんなことお構いなしって様子で、僕の腕を掴んで、素早く扉を閉めた。
「?? 」
あまりのことに目を見開いていると、
「俊哉! 」
ロゼッタは興奮した様子で僕の名前を呼び、クラシルさんの現状を教えてくれた。
その内容に‥
「え? 」
僕は目を見開いた。
クラシルさんは、今、ベルディヴィヒ伯爵って人に訴えられているらしく、今城で話し合いをしているらしい。
話は昨日の午後に遡る。
「たまたま」そっちに用事があったベルディヴィヒ伯爵が、彼の姪っ子であるリリアーナの夫である(はずの)クラシルさんに会いに騎士団にふらっと立ち寄った、らしい。
「リリアーナ? クラシルさんが夫って? 」
口に出して‥瞬時にあの話を想い出した。
クラシルさんから結婚予定の人がいたって聞いたことがある。‥きっと、その人がリリアーナさんなのだろう。そして、そのリリアーナさんはベルディヴィヒ伯爵の姪っ子だった。
だけど、その話はリリアーナさんがクラシルさんの弟さんと結婚したことでなくなったはずでは?
黙ったまま、ちょっと眉を寄せた。
ロゼッタは僕をちらりと見てから、話を続ける。
「そこで、クラシルさんに「リリアーナは元気していますか? 」ってベルディヴィヒ伯爵が声をかけた」
そして、クラシルさんは今回のことを洗いざらい話し、ベルディヴィヒ伯爵に誠心誠意謝罪した。
リリアーナさんの方から勝手にクラシルさんの弟さんに乗り換えたのにクラシルさんが謝罪するってのもおかしいとは思うけど‥って僕なんかは思ったんだけど‥どうやらそこは貴族の世界では「そういうわけ」にはいかないらしい。
「どういうことですか? リリアーナの結婚相手は‥騎士団長だと伺っていたのですが? 」
ってベルディヴィヒ伯爵は激怒した。
「相手が騎士団長だから許したんです。それが‥平民の‥たかが大工の子倅と結婚なんて! そんなこと‥許すわけがないじゃないですか! 」
そこでそこに丁度居合わせた近衛隊の隊長が
「ここで言い合っても仕方がないから」
って場所を変えて話すことを提案してくれて、今現在クラシルさんは城のその近衛隊の隊長の私室にいるらしい。
何のためにって、
今朝、今回の事の話し合いをするためだ。
で、今もその話をしているらしい。ロゼッタはそのことを僕に伝えるためにここに来てくれたらしい。
本人間の問題じゃ済まない。
‥そういえば、なんでそんなことに今まで気付かなかったんだろうか。
政府直轄の結婚相談所の秘宝館の信用‥ひいては政府の信用にかかわって来る問題だ。
だから、近衛隊の隊長さんは場所を変えることを提案したんだろう。
あの場所で多くの人間が耳にするのは良くないから‥。
なのに、貴族であるベルディヴィヒ伯爵がそんなことに気付かないっておかしくない? ‥姪っ子さんのことでかっとなったとしても‥だ。
僕が眉を寄せると、ロゼッタが「そうよね」って頷いた。
「思うにね。それが初めからベルディヴィヒ伯爵の狙いだったと思うの。「娘のことを少しでも可哀そうって思うなら‥大事にするのは止めてくれ。ここは内々に処理しよう」って話を切り上げさせるために、あんな場所で騒いだんだって思うわ。
‥近衛隊長がいたのは‥彼にとって想定外だったと思うわ」
つまり、騒がれたくなかったら、お金でかたをつけましょう。示談金で手を打ちますよって感じか? 金銭目的のタカリってこと? ‥ゴロツキのような奴だな。
憤りを隠せない僕に、ロゼッタは
「だけど、まあ、貴族としてそれは‥確かに問題だってのはあるわよね。貴族の結婚は政略結婚が主流なわけだから、家門に何の得もない結婚を「させた」クラシルさんに咎があるっていう彼の言い分も‥多分通る」
‥それは‥まあ‥そうかも。
「それに、秘宝館にしても、ベルディヴィヒ伯爵に訴えられたら困るわけだから‥今回クラシルさんのしたことは許せないわよね」
‥そうだよね‥。
え‥でも、そのリリアーナさんって人がクラシルさんの弟に勝手に乗り換えたわけだし?
僕はそれを口には出さなかったが、ロゼッタには僕が何を言いたかったのか伝わった様だ。(多分、ロゼッタもこころではそう思ってたんだろう)小さく首を振って
「それは‥通用しないと思う。ベルディヴィヒ伯爵のいい分は「秘宝館と貴方は「クラシルとリリアーナが結婚する」という契約をしたはずだ。貴方は秘宝館と契約違反をしたことになる。そして、私は秘宝館に「政府に貢献している前途ある若者」を紹介してくれるように約束した。今回のことは、私と秘宝館両方に対する契約違反だ」ってところかしら」
って言った。
「どうしよう‥」
心臓がバクバクと早く打って‥落ち着かない。
目の前はもう‥真っ暗だ。
どうなるんだろうって落ち着かない。
今回の場合どうなるの? クラシルさんとリリアーナさんが結婚しなくちゃいけなくなっちゃうの? そんなの‥嫌だ。リリアーナさんは「普通の人」でクラシルさんを嫌悪してた‥ってクラシルさんの話を聞いてて思った。クラシルさんも‥(こう言っちゃなんだけど)‥そんなにリリアーナさんのこと好きじゃなさそう。そんな結婚双方にとっていいことなんかないじゃないか‥。
心臓が痛い。
バクバクバクバク‥もう、うるさいくらいだ。
「俊哉‥」
膝から崩れ落ちた僕を、ロゼッタが抱きしめてくれた。
「秘宝館に行きましょう。行って‥情報を集めましょう。何か今回のことで出来ることがあるかもしれない‥」
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