32 / 89
33.あの子のせい? (side 修斗)
しおりを挟む
あの子は‥泣いてた。
「ゴメンね。修斗。私が悪い」
そう言って泣くあの子。
女の子の涙って‥なんでこんなに強いんだろう。
嘘泣きとか見破れない程、お人好しじゃない。
この子は、ホントに泣いてるんだ。
男泣きとは違う力があるよね。女の子の涙。
でもさ、さっきさ、ビクターの涙を見て、同じこと思っちゃった。
守ってあげたい。涙を止めるために、何でもしなきゃって思っちゃう。
「なんで君が悪いのさ」
ハンカチは無かったから袖口で涙を拭いたら、
「いい‥」
って拒否された。
今は優しくなんてされたくない、らしい。
‥うん、そういう時あるよね。
俺は納得したって感じで頷いた。
あの子は、
「‥どっから話したらいいだろ‥」
自分の手の甲で涙を強引に拭ったあと、ふう‥って大きくため息をついた。
「君の何が悪いって思うの? 」
神様に対しておこがましいかもしれないけど‥助け舟を出すつもりで(‥このままじゃ話が進まない気がしたんだ)俺が聞くと、あの子は「うん」って頷いて
「‥私ってね。実は神様なんだけど、全然信仰されてないの」
って言ったんだ。
「へえ」
‥それっぽいよね。って俺が頷くと、あの子は
「ちょっと! そこはそう思ってても「そんなことないよ! 」って慰めるところでしょ? 違うわね‥「え!? 君、神様だったの!? 」って驚くのが先じゃない?! 」
え‥そのリアクションいる? 「分かってるけど気付かない振りしろ」っていう暗黙の了解だと思ってた。‥流石にその工程は要らんくない? ってか、早く話進めてよ。
俺の白け切った表情に、あの子も諦めたらしく話を続けた。
「この国では、身長が大きな子と小さな子がまるで別の人種かのような認識があるの」
確かにそんな感じだって以前から思ってて、俺には異論はないので、黙って相槌を打つ。
「大きな子からの信仰は‥あるって思ってる。昔、突然変異で産まれた醜い‥大きな子の王子と「特別な乙女」を出合わせたから。‥あの話は今でも、大きな子たちの間で根強い人気がある。
だから、大きな子たちは私を信仰しているの。
‥恋の女神として。
だけど、小さな子たちにとっては、その話は「有名ではなるが自分たちに関係がない話」なの。
‥私はね、他の創世神同様この世界の総てを創り、守ってきたの。特別な乙女の奇跡は‥言うならばオマケみたいなものなの。なのに! この話が有名になりすぎて、ここの国民の私に対する認識は「醜き者の救世神」「恋の神様」よ?! 冗談じゃないわ‥」
あ~。ロマンスの神様扱いって訳ね。確かに俺も君に対して‥そういう認識しかない。
‥で、何? 愚痴りたいの? それって、俺に対して謝ったことと何か関係ある?
俺が首を傾げていると、
「いや‥つまりね。私はビクターと修斗がこうなることを‥はじめっから想定できてたの」
こうなること?
‥もしかして、‥エッチしちゃうってだろうってこと?? 恥ずかしいから‥口に出さないでよ。あれは‥その場の成り行きでああなったことで、別にビクターが俺をはじめっからそう言う目で見てたわけじゃないぞ?!
俺が真っ赤になってそう言うと、
「はじめっからそう言う目で見てなかったら、私に祈るわけないじゃない。私は皆の認識ではただの恋の神様なんだから! 」
あの子は怒ったような口調でそう早口でまくし立てた。
‥ああ、そう思っちゃったわけか。
う~ん。つまり、「私に祈ったってことはビクターは最初から俺をどうこうしたいって下心があった。だけど、そのことを俺に予め言わなかった。結果、ビクターは「俺の意見を聞かずに」俺を襲った。そして、俺に執着し俺をこの世界に監禁しようと目論んだ。そして、俺が勇気を振り絞って断ろうとしていた」‥そう思ったってこと?
「苦しく怖い思いをさせてゴメン」ってこと? 「はじめっから「ビクターには下心があるかも」って伝えてたら、修斗は断る選択肢があったかもしれないのに‥そんな情報も教えずゴメン」さらに、「断りにくいだろうに、怖いだろうに‥断らせようとしてゴメン」ってこと?
ないない。そんな話じゃない。
呆然とする俺に、あの子は目にうっすら涙を浮かべながら‥
「修斗にこれ以上辛い思いさせたくない。襲われて酷い目にあったのに、きっと怖かっただろうに‥更に、勇気を出して断ろうするなんて! 。
もう大丈夫だから、後のことは私に任せてくれたらいいから!
‥ホントに、ごめんなさい! 私‥もしかしてビクターがそんなことするかもってちょっとは思ったけど、でも疑うのは良くないな、ビクターを信じないといけないな‥って‥ちょっと期待してた。信じてたの。なのに‥! 」
芝居の台詞かのような長文を淀むことなく一気に言いきった。
役にはいっちゃってるな~。
正義の味方‥いや違うか奇跡のヒロイン? とにかく、なんかの役をやってるみたいな気分になっちゃってる。
でも‥違うから!
「ビクターはただ純粋にもう一度カメラを見てみたいって思っただけだったと思うよ。別に(カメラのことは口実で)俺に恋愛感情があったから、恋愛の神様って認識されてる君にお願いしたとかじゃないって思う。‥ビクターはそういうこと全然考えてなかったって思う。
俺のことは‥でも、少しは好意的に思ってくれてたかもね。仕事する姿を凄く褒めてくれたから。ビクターとああなったのは‥さっきも言ったけど急に襲われたんじゃなくて、話の流れで何とな~くそうなっただけだ。全然、無理やりとかじゃない。‥俺は、全然嫌じゃなかったんだ。つまり‥あれだ。‥同意の上って奴だ。
断るのが苦しそうに見えたんだろうけど‥別にビクターが怖かったからとかじゃない。
ビクターとずっと一緒に居たいって気持ちはあるけど‥現実問題としては無理って思ってたから、苦しかったんだ」
俺が時々照れながらそう言うのを、あの子は「嘘言ってない? 」「無理してない? 」って目で見てた。
だけど、最後は
「そっか‥」
って納得してくれた。俺はそんな彼女に、
「俺は後悔してないし、こんなところに連れてきやがってとか‥君のこと恨んだりなんてしてないよ。
寧ろ、感謝してる。
今までビクター程‥人のこと好きになったことがないって思えるほど!
‥でも、そうだね。
もう二度と会えないのが苦しいから‥いっそ初めから会わない方がよかった‥て思うかもね。
‥だけど、それって後ろ向きな考え方だよね。俺は‥会えてよかった。この思い出だけで、これから先実りのある人生を送れそうだ」
苦笑いして付け加えた。
あ‥ダメだ。泣きそう。
こんなのただの強がりだ。
俺はその場‥あの子の足元に崩れ落ちた。
「嫌だ‥。このまま一生会えないとか‥嫌だ。会ったことは‥後悔してない! でも、‥だからこそ、苦しい‥っ! でも、でも俺は‥死ぬわけにはいかないっ!。カメラもやめたくない‥! 」
最後は叫び声みたいになってた。
涙が‥止まらない。
神様なら‥何とかしてよ!
「じゃあ‥」
頭の上であの子の声がして、俺は首だけあげてあの子を見た。
「ゴメンね。修斗。私が悪い」
そう言って泣くあの子。
女の子の涙って‥なんでこんなに強いんだろう。
嘘泣きとか見破れない程、お人好しじゃない。
この子は、ホントに泣いてるんだ。
男泣きとは違う力があるよね。女の子の涙。
でもさ、さっきさ、ビクターの涙を見て、同じこと思っちゃった。
守ってあげたい。涙を止めるために、何でもしなきゃって思っちゃう。
「なんで君が悪いのさ」
ハンカチは無かったから袖口で涙を拭いたら、
「いい‥」
って拒否された。
今は優しくなんてされたくない、らしい。
‥うん、そういう時あるよね。
俺は納得したって感じで頷いた。
あの子は、
「‥どっから話したらいいだろ‥」
自分の手の甲で涙を強引に拭ったあと、ふう‥って大きくため息をついた。
「君の何が悪いって思うの? 」
神様に対しておこがましいかもしれないけど‥助け舟を出すつもりで(‥このままじゃ話が進まない気がしたんだ)俺が聞くと、あの子は「うん」って頷いて
「‥私ってね。実は神様なんだけど、全然信仰されてないの」
って言ったんだ。
「へえ」
‥それっぽいよね。って俺が頷くと、あの子は
「ちょっと! そこはそう思ってても「そんなことないよ! 」って慰めるところでしょ? 違うわね‥「え!? 君、神様だったの!? 」って驚くのが先じゃない?! 」
え‥そのリアクションいる? 「分かってるけど気付かない振りしろ」っていう暗黙の了解だと思ってた。‥流石にその工程は要らんくない? ってか、早く話進めてよ。
俺の白け切った表情に、あの子も諦めたらしく話を続けた。
「この国では、身長が大きな子と小さな子がまるで別の人種かのような認識があるの」
確かにそんな感じだって以前から思ってて、俺には異論はないので、黙って相槌を打つ。
「大きな子からの信仰は‥あるって思ってる。昔、突然変異で産まれた醜い‥大きな子の王子と「特別な乙女」を出合わせたから。‥あの話は今でも、大きな子たちの間で根強い人気がある。
だから、大きな子たちは私を信仰しているの。
‥恋の女神として。
だけど、小さな子たちにとっては、その話は「有名ではなるが自分たちに関係がない話」なの。
‥私はね、他の創世神同様この世界の総てを創り、守ってきたの。特別な乙女の奇跡は‥言うならばオマケみたいなものなの。なのに! この話が有名になりすぎて、ここの国民の私に対する認識は「醜き者の救世神」「恋の神様」よ?! 冗談じゃないわ‥」
あ~。ロマンスの神様扱いって訳ね。確かに俺も君に対して‥そういう認識しかない。
‥で、何? 愚痴りたいの? それって、俺に対して謝ったことと何か関係ある?
俺が首を傾げていると、
「いや‥つまりね。私はビクターと修斗がこうなることを‥はじめっから想定できてたの」
こうなること?
‥もしかして、‥エッチしちゃうってだろうってこと?? 恥ずかしいから‥口に出さないでよ。あれは‥その場の成り行きでああなったことで、別にビクターが俺をはじめっからそう言う目で見てたわけじゃないぞ?!
俺が真っ赤になってそう言うと、
「はじめっからそう言う目で見てなかったら、私に祈るわけないじゃない。私は皆の認識ではただの恋の神様なんだから! 」
あの子は怒ったような口調でそう早口でまくし立てた。
‥ああ、そう思っちゃったわけか。
う~ん。つまり、「私に祈ったってことはビクターは最初から俺をどうこうしたいって下心があった。だけど、そのことを俺に予め言わなかった。結果、ビクターは「俺の意見を聞かずに」俺を襲った。そして、俺に執着し俺をこの世界に監禁しようと目論んだ。そして、俺が勇気を振り絞って断ろうとしていた」‥そう思ったってこと?
「苦しく怖い思いをさせてゴメン」ってこと? 「はじめっから「ビクターには下心があるかも」って伝えてたら、修斗は断る選択肢があったかもしれないのに‥そんな情報も教えずゴメン」さらに、「断りにくいだろうに、怖いだろうに‥断らせようとしてゴメン」ってこと?
ないない。そんな話じゃない。
呆然とする俺に、あの子は目にうっすら涙を浮かべながら‥
「修斗にこれ以上辛い思いさせたくない。襲われて酷い目にあったのに、きっと怖かっただろうに‥更に、勇気を出して断ろうするなんて! 。
もう大丈夫だから、後のことは私に任せてくれたらいいから!
‥ホントに、ごめんなさい! 私‥もしかしてビクターがそんなことするかもってちょっとは思ったけど、でも疑うのは良くないな、ビクターを信じないといけないな‥って‥ちょっと期待してた。信じてたの。なのに‥! 」
芝居の台詞かのような長文を淀むことなく一気に言いきった。
役にはいっちゃってるな~。
正義の味方‥いや違うか奇跡のヒロイン? とにかく、なんかの役をやってるみたいな気分になっちゃってる。
でも‥違うから!
「ビクターはただ純粋にもう一度カメラを見てみたいって思っただけだったと思うよ。別に(カメラのことは口実で)俺に恋愛感情があったから、恋愛の神様って認識されてる君にお願いしたとかじゃないって思う。‥ビクターはそういうこと全然考えてなかったって思う。
俺のことは‥でも、少しは好意的に思ってくれてたかもね。仕事する姿を凄く褒めてくれたから。ビクターとああなったのは‥さっきも言ったけど急に襲われたんじゃなくて、話の流れで何とな~くそうなっただけだ。全然、無理やりとかじゃない。‥俺は、全然嫌じゃなかったんだ。つまり‥あれだ。‥同意の上って奴だ。
断るのが苦しそうに見えたんだろうけど‥別にビクターが怖かったからとかじゃない。
ビクターとずっと一緒に居たいって気持ちはあるけど‥現実問題としては無理って思ってたから、苦しかったんだ」
俺が時々照れながらそう言うのを、あの子は「嘘言ってない? 」「無理してない? 」って目で見てた。
だけど、最後は
「そっか‥」
って納得してくれた。俺はそんな彼女に、
「俺は後悔してないし、こんなところに連れてきやがってとか‥君のこと恨んだりなんてしてないよ。
寧ろ、感謝してる。
今までビクター程‥人のこと好きになったことがないって思えるほど!
‥でも、そうだね。
もう二度と会えないのが苦しいから‥いっそ初めから会わない方がよかった‥て思うかもね。
‥だけど、それって後ろ向きな考え方だよね。俺は‥会えてよかった。この思い出だけで、これから先実りのある人生を送れそうだ」
苦笑いして付け加えた。
あ‥ダメだ。泣きそう。
こんなのただの強がりだ。
俺はその場‥あの子の足元に崩れ落ちた。
「嫌だ‥。このまま一生会えないとか‥嫌だ。会ったことは‥後悔してない! でも、‥だからこそ、苦しい‥っ! でも、でも俺は‥死ぬわけにはいかないっ!。カメラもやめたくない‥! 」
最後は叫び声みたいになってた。
涙が‥止まらない。
神様なら‥何とかしてよ!
「じゃあ‥」
頭の上であの子の声がして、俺は首だけあげてあの子を見た。
0
お気に入りに追加
198
あなたにおすすめの小説

美醜逆転異世界で、非モテなのに前向きな騎士様が素敵です
花野はる
恋愛
先祖返りで醜い容貌に生まれてしまったセドリック・ローランド、18歳は非モテの騎士副団長。
けれども曽祖父が同じ醜さでありながら、愛する人と幸せな一生を送ったと祖父から聞いて育ったセドリックは、顔を隠すことなく前向きに希望を持って生きている。けれどやはりこの世界の女性からは忌み嫌われ、中身を見ようとしてくれる人はいない。
そんな中、セドリックの元に異世界の稀人がやって来た!外見はこんなでも、中身で勝負し、専属護衛になりたいと頑張るセドリックだが……。
醜いイケメン騎士とぽっちゃり喪女のラブストーリーです。
多分短い話になると思われます。
サクサク読めるように、一話ずつを短めにしてみました。
虐げられている魔術師少年、悪魔召喚に成功したところ国家転覆にも成功する
あかのゆりこ
BL
主人公のグレン・クランストンは天才魔術師だ。ある日、失われた魔術の復活に成功し、悪魔を召喚する。その悪魔は愛と性の悪魔「ドーヴィ」と名乗り、グレンに契約の代償としてまさかの「口づけ」を提示してきた。
領民を守るため、王家に囚われた姉を救うため、グレンは致し方なく自分の唇(もちろん未使用)を差し出すことになる。
***
王家に虐げられて不遇な立場のトラウマ持ち不幸属性主人公がスパダリ系悪魔に溺愛されて幸せになるコメディの皮を被ったそこそこシリアスなお話です。
・ハピエン
・CP左右固定(リバありません)
・三角関係及び当て馬キャラなし(相手違いありません)
です。
べろちゅーすらないキスだけの健全ピュアピュアなお付き合いをお楽しみください。
***
2024.10.18 第二章開幕にあたり、第一章の2話~3話の間に加筆を行いました。小数点付きの話が追加分ですが、別に読まなくても問題はありません。
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18


【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

僕のために、忘れていて
ことわ子
BL
男子高校生のリュージは事故に遭い、最近の記憶を無くしてしまった。しかし、無くしたのは最近の記憶で家族や友人のことは覚えており、別段困ることは無いと思っていた。ある一点、全く記憶にない人物、黒咲アキが自分の恋人だと訪ねてくるまでは────
【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件
白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる