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208.ワンクッション
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「このパターン? 」
ロナウとコリンはフタバの許可を取って封筒を開ける。
手紙の内容は‥一見したところは、ただの情報提供? いや‥フタバに宛てたラブレターかな?
「ロナウはろくでもないことに手を出してるしょうもない奴だから、そんな奴やめておいた方がいいよ。(= 俺の方が君を幸せにできますよ)」って風に‥親切ごかしを装ってるの。だけど、そんなの(ロナウがろくでもない奴だろうがショボかろうが‥)コイツには関係ないわけで‥、まあつまり、ロナウに対するやっかみだな。
終始‥いかにロナウを貶めて、自分の事を「心配してるイイ奴」って印象付けようか必死になってるって感じで‥そんなの読んでフタバちゃんが振り向いてくれるとでも思ったの? ってちょっと‥心配になる。哀れだよね。
色々と。
内容が支離滅裂で、うっすいの! うだうだ書かれてるけど‥最後まで読む気にすらなれないや~。
ま~、気持ちは‥ワカルけどね。
確かに、ロナウにはフタバちゃんは勿体ないって思うよな~。「ロナウなら俺のがましって言うか‥数倍良くない? 」って思う奴がいてもおかしくはないわな~。
別に不思議ではない。(寧ろ、普通)
‥で、この駄作のどこにフタバちゃんが待ち望んでた要素あるの?
コリンは苦笑いして、フタバを見た。
「フタバちゃん大好き、ロナウ消え失せろっていう‥すさまじい負のオーラを感じる手紙だね。‥これを待ってたの? フタバちゃん‥ファンクラブでも作りたいの? 」
コリンが首を傾げると、フタバが苦笑いして
「そんなこと言ってるんじゃないわ。‥苦痛だろうけど、最後まで読んでみて? 要らないところは読み飛ばしていいから」
って言った。
要らないとこを読み飛ばしたらなくなるんじゃないか? この手紙‥。
そんなことを思いながら、コリンはロナウから手紙を取り上げて、もう一度じっくり手紙を最初から読み直した。
拝啓‥(この後、フタバをほめたたえる文章がだらだらと書かれている。‥ウザいから読み飛ばす。きっと、関係ないだろう)
「ロナウが騒いでたあの「新ビジネス」の件、あの後調べさせたんですが、あの男があの時言っていた様な‥商談その他営業活動をしている様子は確認されていないです」
とか何とか‥ロナウの「新ビジネス」が全然進んでいないことを調べた‥ということをフタバちゃんに報告。「ロナウは口だけ野郎ですよ。フタバちゃんは騙されてるんですよ! 」みたいなことが書かれている。(その後、いかにロナウが学生時代から冴えない男だったか‥ってことがつらつらと書かれている。そして、反対に自分がどれ程優秀な人間だったかってことも書かれている。‥さっきこの辺りで読むのをやめたんだっけ‥)
だけど、今回はこの「殆どを占める要らん部分」を読み飛ばして読み進める。
「ロナウの奴はあの時、今まで出てきていなくて、だけど、この先需要が見込まれるもの‥と、商品名をぼかした‥。奴は「商品名をばらすわけがないでしょう」なんて言ったけれど、あれは「言ってはまずい」「公には出来ないもの」であったのではないか‥って僕にはピンと来たんです! (僕は頭が切れますからね)
そして‥この頃下級貴族や裕福な平民を中心に‥裏で密かに流通されている「ボンド」。奴はこれを貴族階級を中心に売ろうとしているのではないか? と予測したのです!
コリン・コーナーも一緒にいたようですが‥あの平民がそそのかしたんではないですか? 」
って続くのだ。(その後は、コリンに対する悪評の羅列と、それに対して自分がいかに誠実で実直な人間だったか‥っていうアピールが続く。ウザいので勿論読み飛ばす)
完!
お疲れ! 僕はやったよ! 頑張ったよ!
結果‥まあ‥なんか‥あったわ。情報。我慢って大切だな~。
‥ボンド。それが‥もしかして‥あの魔薬の名前かって話。
ボンド‥「絆」‥かな? (だっさいね! )
ふうん‥。
にしても‥コイツは‥なんでその名前を知ってる?
可能性として考えられるのは‥
1.巷で有名。
2.この話を聞いて「あいつが言ってた違法な物(← 彼はそう決めつけている)ってこれじゃね? 」ってピンと来て、調べさせた。
1は無いな。全然、今までそんな話聞いたことない。ってことは‥2か。「違法な物」ってアンテナを張って調べさせてたら「それらしい」ものの情報をキャッチした。「こいつに違いない」って思って‥フタバちゃんに連絡してきた‥。
いや‥コイツ、なぜフタバちゃんがロナウの「新ビジネス」の商品を知らないって思った?? 知らない訳ないだろ?? 婚約者だし‥父親の友達を紹介してほしい‥って言ってるんだぞ?
知らない訳ないじゃん。知らないとか有り得ない‥けど‥思ったんだろうな。「知らせてないに違いない」って。だって、公に出来ないような商品だから‥って‥。この「思い込み野郎」はそう思い込んだんだろう。
「フタバちゃんに相応しい地位は無理でも、資金を獲得する為に、ロナウはフタバちゃんに「何の仕事をするか」何の商品を売ろうとしているか」はろくに言わずに、考えなしに無茶なビジネスを始めようとしている」
→ (フタバちゃん! 君は騙されてるんですよ! )
「商品は違法だから、きっと将来ロナウは捕まって、‥その被害がフタバちゃんにも及ぶかも! 」
→ (ロナウは、先のことも読めないようなバカ者ですよ! )
「それに賢くて情報に明るい僕は気付いたんです! 」
→ (僕はロナウとは違って、賢いですよ! )
「フタバちゃん、そんな奴より、俺の方がいいですよ! 」
‥これくらいの感じだろう。
ってか‥ホント、コイツはフタバちゃんの事分かってない。フタバちゃんは、「好きだから、貴方のやることなら、何でも応援するわ! 」なんていうタイプじゃない。
そんな馬鹿じゃない。
‥そんなに優しくない。
それだけ‥じゃない? この手紙から得られた知識。
‥ウザかろうが、何言ってるかわかんなかろうが、手紙は最後まで読め。人間、忍耐力は必要だ‥っていう教訓的な‥感じ?
まあ‥総合すると‥
「ロナウは同級生から全然信用されていない」
「やっぱりフタバはモテる」
「もしかして、あの魔薬の名前は「ボンド」? 」
「そして、その「ボンド」は、この頃下級貴族や裕福な平民を中心に‥裏で密かに流通されている」
って話。
「ヤバい勘違い野郎だけど、ちょっとは有用かもしれない情報を持ってくることもありますよ~我慢して手紙を読めば、そういうのにあたることも‥稀にありますよ‥で、これがそのパターンってわけ? 」
コリンが首を傾げて、上の仮説を言うと、フタバは首を振る。
「違いますわ。(きっぱり)
ロナウが手を出そうとしているビジネスだもん、どうせロクなもんじゃないデショ。
「絶対、誰かに騙されてるデショ」「これがそうじゃね? 」って、初めっから「上手い話(悪の組織の売り子の話」を疑ってかかって、話半分にしか聞かない、そして、それを「これじゃね? これがこの前ロナウが言ってたのじゃね? ロナウはこれに騙されたんじゃね? ロナウ~なんでこんなのに騙されるかな~。俺は賢いから騙されないけどね! 」で、「親切な方が私に教えてくれる」っていうパターンよ。
重要な話よ?
売り子は‥はっきり言って話が旨いわ。疑いもなく聞いたら‥あっさり騙されてしまうかもしれない。
‥でも。
‥つい最近こんな話聞いたな‥誰からだっけ? あ、ロナウだ。‥じゃあ、この話、詐欺じゃね? ってなる。
人に(話を聞く前から)懐疑心を持たせる戦法。
で、見事戦法は成功を収めた‥ってわけ。
やっぱり、ロナウがやってよかったわ! 」
そう言って、ころころと笑うフタバにロナウはがーん‥ってなって、半泣きだ。
「‥でも、そそのかしてるのがコリン‥って思われたってのは‥、意外だったわ。ごめんなさいね。ちょっと信憑性をプラスしたかっただけなのに‥。(※ ロナウだけだったら、歯牙にもかけられない恐れがあったから)
‥コリンにそんなことが出来るわけがないのにね」
フタバはコリンに累が及んだことに罪悪感を感じている様だが‥コリンは気にした様子などなく、ケロッとしている。
「それは‥ほらあれだ。僕って魔性の麗人だから。つまり、人を惑わす悪女って奴だね! 」
‥この前からそれ言ってるけど、この前も皆に否定されてたけど‥コリンに悪女とか、無理だからね!
苦笑いするフタバだった。(ロナウはまだショックで放心状態のまま‥)
ロナウとコリンはフタバの許可を取って封筒を開ける。
手紙の内容は‥一見したところは、ただの情報提供? いや‥フタバに宛てたラブレターかな?
「ロナウはろくでもないことに手を出してるしょうもない奴だから、そんな奴やめておいた方がいいよ。(= 俺の方が君を幸せにできますよ)」って風に‥親切ごかしを装ってるの。だけど、そんなの(ロナウがろくでもない奴だろうがショボかろうが‥)コイツには関係ないわけで‥、まあつまり、ロナウに対するやっかみだな。
終始‥いかにロナウを貶めて、自分の事を「心配してるイイ奴」って印象付けようか必死になってるって感じで‥そんなの読んでフタバちゃんが振り向いてくれるとでも思ったの? ってちょっと‥心配になる。哀れだよね。
色々と。
内容が支離滅裂で、うっすいの! うだうだ書かれてるけど‥最後まで読む気にすらなれないや~。
ま~、気持ちは‥ワカルけどね。
確かに、ロナウにはフタバちゃんは勿体ないって思うよな~。「ロナウなら俺のがましって言うか‥数倍良くない? 」って思う奴がいてもおかしくはないわな~。
別に不思議ではない。(寧ろ、普通)
‥で、この駄作のどこにフタバちゃんが待ち望んでた要素あるの?
コリンは苦笑いして、フタバを見た。
「フタバちゃん大好き、ロナウ消え失せろっていう‥すさまじい負のオーラを感じる手紙だね。‥これを待ってたの? フタバちゃん‥ファンクラブでも作りたいの? 」
コリンが首を傾げると、フタバが苦笑いして
「そんなこと言ってるんじゃないわ。‥苦痛だろうけど、最後まで読んでみて? 要らないところは読み飛ばしていいから」
って言った。
要らないとこを読み飛ばしたらなくなるんじゃないか? この手紙‥。
そんなことを思いながら、コリンはロナウから手紙を取り上げて、もう一度じっくり手紙を最初から読み直した。
拝啓‥(この後、フタバをほめたたえる文章がだらだらと書かれている。‥ウザいから読み飛ばす。きっと、関係ないだろう)
「ロナウが騒いでたあの「新ビジネス」の件、あの後調べさせたんですが、あの男があの時言っていた様な‥商談その他営業活動をしている様子は確認されていないです」
とか何とか‥ロナウの「新ビジネス」が全然進んでいないことを調べた‥ということをフタバちゃんに報告。「ロナウは口だけ野郎ですよ。フタバちゃんは騙されてるんですよ! 」みたいなことが書かれている。(その後、いかにロナウが学生時代から冴えない男だったか‥ってことがつらつらと書かれている。そして、反対に自分がどれ程優秀な人間だったかってことも書かれている。‥さっきこの辺りで読むのをやめたんだっけ‥)
だけど、今回はこの「殆どを占める要らん部分」を読み飛ばして読み進める。
「ロナウの奴はあの時、今まで出てきていなくて、だけど、この先需要が見込まれるもの‥と、商品名をぼかした‥。奴は「商品名をばらすわけがないでしょう」なんて言ったけれど、あれは「言ってはまずい」「公には出来ないもの」であったのではないか‥って僕にはピンと来たんです! (僕は頭が切れますからね)
そして‥この頃下級貴族や裕福な平民を中心に‥裏で密かに流通されている「ボンド」。奴はこれを貴族階級を中心に売ろうとしているのではないか? と予測したのです!
コリン・コーナーも一緒にいたようですが‥あの平民がそそのかしたんではないですか? 」
って続くのだ。(その後は、コリンに対する悪評の羅列と、それに対して自分がいかに誠実で実直な人間だったか‥っていうアピールが続く。ウザいので勿論読み飛ばす)
完!
お疲れ! 僕はやったよ! 頑張ったよ!
結果‥まあ‥なんか‥あったわ。情報。我慢って大切だな~。
‥ボンド。それが‥もしかして‥あの魔薬の名前かって話。
ボンド‥「絆」‥かな? (だっさいね! )
ふうん‥。
にしても‥コイツは‥なんでその名前を知ってる?
可能性として考えられるのは‥
1.巷で有名。
2.この話を聞いて「あいつが言ってた違法な物(← 彼はそう決めつけている)ってこれじゃね? 」ってピンと来て、調べさせた。
1は無いな。全然、今までそんな話聞いたことない。ってことは‥2か。「違法な物」ってアンテナを張って調べさせてたら「それらしい」ものの情報をキャッチした。「こいつに違いない」って思って‥フタバちゃんに連絡してきた‥。
いや‥コイツ、なぜフタバちゃんがロナウの「新ビジネス」の商品を知らないって思った?? 知らない訳ないだろ?? 婚約者だし‥父親の友達を紹介してほしい‥って言ってるんだぞ?
知らない訳ないじゃん。知らないとか有り得ない‥けど‥思ったんだろうな。「知らせてないに違いない」って。だって、公に出来ないような商品だから‥って‥。この「思い込み野郎」はそう思い込んだんだろう。
「フタバちゃんに相応しい地位は無理でも、資金を獲得する為に、ロナウはフタバちゃんに「何の仕事をするか」何の商品を売ろうとしているか」はろくに言わずに、考えなしに無茶なビジネスを始めようとしている」
→ (フタバちゃん! 君は騙されてるんですよ! )
「商品は違法だから、きっと将来ロナウは捕まって、‥その被害がフタバちゃんにも及ぶかも! 」
→ (ロナウは、先のことも読めないようなバカ者ですよ! )
「それに賢くて情報に明るい僕は気付いたんです! 」
→ (僕はロナウとは違って、賢いですよ! )
「フタバちゃん、そんな奴より、俺の方がいいですよ! 」
‥これくらいの感じだろう。
ってか‥ホント、コイツはフタバちゃんの事分かってない。フタバちゃんは、「好きだから、貴方のやることなら、何でも応援するわ! 」なんていうタイプじゃない。
そんな馬鹿じゃない。
‥そんなに優しくない。
それだけ‥じゃない? この手紙から得られた知識。
‥ウザかろうが、何言ってるかわかんなかろうが、手紙は最後まで読め。人間、忍耐力は必要だ‥っていう教訓的な‥感じ?
まあ‥総合すると‥
「ロナウは同級生から全然信用されていない」
「やっぱりフタバはモテる」
「もしかして、あの魔薬の名前は「ボンド」? 」
「そして、その「ボンド」は、この頃下級貴族や裕福な平民を中心に‥裏で密かに流通されている」
って話。
「ヤバい勘違い野郎だけど、ちょっとは有用かもしれない情報を持ってくることもありますよ~我慢して手紙を読めば、そういうのにあたることも‥稀にありますよ‥で、これがそのパターンってわけ? 」
コリンが首を傾げて、上の仮説を言うと、フタバは首を振る。
「違いますわ。(きっぱり)
ロナウが手を出そうとしているビジネスだもん、どうせロクなもんじゃないデショ。
「絶対、誰かに騙されてるデショ」「これがそうじゃね? 」って、初めっから「上手い話(悪の組織の売り子の話」を疑ってかかって、話半分にしか聞かない、そして、それを「これじゃね? これがこの前ロナウが言ってたのじゃね? ロナウはこれに騙されたんじゃね? ロナウ~なんでこんなのに騙されるかな~。俺は賢いから騙されないけどね! 」で、「親切な方が私に教えてくれる」っていうパターンよ。
重要な話よ?
売り子は‥はっきり言って話が旨いわ。疑いもなく聞いたら‥あっさり騙されてしまうかもしれない。
‥でも。
‥つい最近こんな話聞いたな‥誰からだっけ? あ、ロナウだ。‥じゃあ、この話、詐欺じゃね? ってなる。
人に(話を聞く前から)懐疑心を持たせる戦法。
で、見事戦法は成功を収めた‥ってわけ。
やっぱり、ロナウがやってよかったわ! 」
そう言って、ころころと笑うフタバにロナウはがーん‥ってなって、半泣きだ。
「‥でも、そそのかしてるのがコリン‥って思われたってのは‥、意外だったわ。ごめんなさいね。ちょっと信憑性をプラスしたかっただけなのに‥。(※ ロナウだけだったら、歯牙にもかけられない恐れがあったから)
‥コリンにそんなことが出来るわけがないのにね」
フタバはコリンに累が及んだことに罪悪感を感じている様だが‥コリンは気にした様子などなく、ケロッとしている。
「それは‥ほらあれだ。僕って魔性の麗人だから。つまり、人を惑わす悪女って奴だね! 」
‥この前からそれ言ってるけど、この前も皆に否定されてたけど‥コリンに悪女とか、無理だからね!
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