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127.結婚に対する想いあれこれ(ロナウの場合)
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僕って‥なんて不幸なんだろう。
学生時代「可愛いな」って思ってた子にはフラれ、「一生ついて行きます!! 」って思った兄貴にはあっさり断られ(あのあとそういうことがあった)
ぞの上、同級生のフタバと偽装婚約を、作戦の為にする羽目になった。
婚約ってか、結婚って偽装でしていいもんじゃない。
世間を欺くのは悪い‥とかいうこととは別に、
結婚は
もっと神聖なもののはずだし、
もっと、ロマンチックなもんのはずだ。
景色のいいところでプロポーズとか‥
そういうの、僕は結構憧れがある。
‥というか、そういう憧れは女の子のフタバちゃんの方が強いんじゃないだろうか?
フタバちゃんはいつもあんな感じでクールだけど、女の子らしいところもある。家の為なんて言いながら、目をつける(←言い方言い方!! )のは、標準のスペックを持ち合わせたイケメンだ。(ここ重要)
スペックが同じ様な男二人がいたら、フタバちゃんが目を付けるのは‥イケメンの方だ。
それも、女の扱いが上手そうな「気の利いたイケメン」。自分の容姿をきっちり理解しているような‥遊び慣れた感じ。
フタバちゃん曰く「気が利いてるってのは、すなわち頭の回転が速いって事よ。女タラシは即ち女子のニーズを正確に読み取れる能力があるってこと。家は商売をしてるから、そういうのが役に立つ」らしい。
「気の利かない男に商売人は務まらないわ」
らしい。
なんともフタバらしい‥って思ったけど‥
っていっても、嫌じゃない? 自分の旦那が他の女に色目使ってる‥とか。しかも、「これは商売の為。別に浮気とかじゃない」ってケロッとしてる‥とか。
そういうのがスマートって言うなら、僕は無理だな~。
さらに、それは「貴族の外交・社交」にも通じるらしい。
貴族として生きていくには、「そういうスキル」は必須なのだという。
僕は‥僕にだって、人付き合いのノウハウ位ある。庶民的な処世術だけど‥。
貴族としてではなく、庶民として付き合う‥。
‥そういうところが兄さんたちに「まだまだだな」って言われるところなんだろう。
あの時はそれが嫌で、兄たちになんとしてでも認められたいって思ってた。
‥騎士としての肩書さえてにいれたら僕だって‥って思ってたけど
‥そういうことではなく、性格的なもんを言ってたんだなって‥今更になって分かった。
真面目なだけで、世間っていうものを分かっていない「子供」に家を背負わせることは‥出来ないわなあ。
「結婚によって、ロナウが子爵家の人間になる。
ただの子爵家ではなく、最近急成長を見せている‥羽振りのいい「ジェラルナン家」の一人娘と結婚して‥いずれはジェラルナン家の後継者になる。
世間にそれを知ってもらうのが重要なのです。
ロナウと私の婚約は、同級生同士、気が合って‥好き合って結婚するわけではありません。きちんと、貴族として結婚する‥と、世間に知らしめることが重要なんです」
って、フタバが言った。
つまり、個人としてではなく、家の繋がりを強調しないといけない、と。
そういって、何人かの人間に紹介された。(彼女曰く、「周りへの「婚約者アピールです」らしい)
「貴族の結婚かあ」
そういう世界があるってことは知ってたけど、自分には関係ないって思ってた。
両親は貴族っていっても、下流も下流の貴族だったから、社交がどう‥とか、考えていなかっただろうし(しらないけど、多分)
‥ぶっちゃけ、他の貴族だって父さんたちなんて気にもかけなかっただろう。
だけど、羽振りのいい名の知れた貴族ってのは‥違うんだろう。
夫婦仲さえも、「世間にどう見えるか」「どう見せるか」って意識しないといけない。
‥それこそ、メディアを味方につけないといけない。
貴族っていうのは窮屈なもんだ。
まだ心の整理がつかなくて悶々としていた僕が今呼び出されているのは、第一騎士団の団長の執務室だ。
呼び出したのは、この部屋の主‥つまり、第一騎士団の団長。
つまり
フタバちゃんの実父だ。
マッチョで脳筋ってフタバちゃんが言ってた人物だ。
確かに、ムキムキな肢体が‥暑苦しいい。
力強そ‥
しかも、なんでさっきから
黙ってるの‥?
呼びだしたのに、黙ってるって‥どうかなあ~って思うんだけど‥。
っていうか、‥空気が重い。
表情は‥怒ってないけど‥機嫌は絶対‥良くないよね??
あれかな‥この後の展開って言ったら‥「娘と結婚するなら、俺を倒してからいけ」‥的な感じになるのかな?? (絶対そうなんだろうね! )
‥いや、絶対無理だよ? 闇の魔力を纏わせたこの魔剣使っていいですかね?? それなら、僕そこそこあなたとでも戦える自信あります。フタバちゃんが、「父さんは魔法はそう使えない」って言ってたし。
‥でも、相手は脳筋の騎士様だもんな~。
「男なら、腕で勝負だ!この模擬刀つかえ! 」
‥とかになったらアウトだな。だって、僕は、魔法騎士だもん。
剣は習って来た。一応貴族だから‥。だけど、長男に比べると決して才能があるとは言えなかった。‥次男よりはましだったみたいだけど‥。
次男は「もういいや」って結構早い段階で投げ出した。
それを見て「これだ! 」って思ったんだ。優秀な兄にも不得手なものがあって、しかも、弱音をはいて投げ出したんだ! じゃあ、これを続ければ、俺に兄さんより勝るものが出来るんじゃないか? って。
‥今思えば、兄さんは別に弱音をはいて投げ出したわけじゃなくって、自分の能力をきちんと理解したうえで、早々に見切りを付けて、自分の能力にあった方に時間をかけることを選んだにすぎなかったんだ。
一方の僕は、ただ「兄を見返したい」その為に「騎士という肩書」が欲しかっただけ。
進化型の騎士のことを知って「これだ! 」って思った。正規のルートにこだわらなくても、騎士にさえなれたら‥って。
騎士になれた時は、‥予想してたよりずっと嬉しかった。
兄たちも喜んでくれた。
‥コリンに言われなくても、兄の身代わりにされたこと位分かってた。
それでもいいって思った位‥嬉しかった。
‥騎士になれたんだからって。
でも
騎士になって‥それから?
その後の将来の予定なんて‥勿論の事ながら「ノープラン」だったんだ‥。
思えばあの頃は子供だった。
‥切に思う。
正直言って今は、逃げ出してしまいたい。
そんな感じ‥不純な理由で「騎士になれさえすればいい」なんて、‥騎士に失礼だって思わないのか。
特に‥。
脳筋で「騎士職命」のフタバちゃんのお父さんにとったら僕なんか所詮邪道でしかないだろう。
‥絶対嫌われる要素しかないじゃん?
娘を奪う憎い男 + 邪道な騎士‥。
睨まれてる今現在どころか‥呼び出された時、もう既に終わったって思ったよ。
‥なんちゃって婚約者だから、穏便にお願いします‥。
フタバちゃんも無責任だよ。子爵様には計画を打ち明けて、実の父親には話さない‥とか。
その理由が「父さんは嘘とかつけない人だから‥」「嘘とかつこうと思っても顔に出ちゃう。だから、父さんには「なんちゃって婚約者です」って設定は出来ない‥っていうか‥」
なんだそりゃ、ホントに貴族か!? 腹芸が苦手‥とかで済むもんなのか??
どう考えても、問題あるよね??
なのに‥
「敵を欺くにはまず味方からともいうし‥まあいいよね」
ってどうなんだ??
僕は思ってたよ!? それは問題あるって。
‥案の定、この状況だ。
「なんちゃって騎士の分際で、騎士団長である俺の娘と結婚したいだ!? 命位かける覚悟は出来てるんだろうな!? 」
とか思われてるんだろう。
なんちゃって婚約者に命かけたくないです‥。
てか、‥フタバちゃん養子に出されてるんだから、「お父さん」って子爵様(優しそうな人だった)じゃないの?? なんで、「娘のことで話がある」って騎士団長が出てくるわけ??
向かい合うこと(← 一方的に睨まれること、が正しい)小半時。
突然、執務室のドアが乱暴に開けられた。
この場(騎士の職場)には似つかわしくない‥ふわふわの水色のドレス。
小さくって華奢な身体。
黙ってたら、氷の結晶か? 雪の妖精か? って錯覚しそうな‥
美少女。
フタバだった。
「父さん! 」
走って来たらしく、息が荒い。
いつもは真っ白な頬がほんのり高揚して、いつも以上に可愛い。
全く、見た目だけは満点だ。
‥見た目だけは。
「フタバ‥? 」
騎士団長の視線がフタバを捕らえる。
驚いてるのが、一番なんだけど、‥ちょっと嬉しそうな顔してませんかね。
気持ちは分かります。
‥で、僕を睨み直す。
‥やっぱそうなりますよね?
分かってました‥。
「なに!? これってどういう状態?? 」
学生時代「可愛いな」って思ってた子にはフラれ、「一生ついて行きます!! 」って思った兄貴にはあっさり断られ(あのあとそういうことがあった)
ぞの上、同級生のフタバと偽装婚約を、作戦の為にする羽目になった。
婚約ってか、結婚って偽装でしていいもんじゃない。
世間を欺くのは悪い‥とかいうこととは別に、
結婚は
もっと神聖なもののはずだし、
もっと、ロマンチックなもんのはずだ。
景色のいいところでプロポーズとか‥
そういうの、僕は結構憧れがある。
‥というか、そういう憧れは女の子のフタバちゃんの方が強いんじゃないだろうか?
フタバちゃんはいつもあんな感じでクールだけど、女の子らしいところもある。家の為なんて言いながら、目をつける(←言い方言い方!! )のは、標準のスペックを持ち合わせたイケメンだ。(ここ重要)
スペックが同じ様な男二人がいたら、フタバちゃんが目を付けるのは‥イケメンの方だ。
それも、女の扱いが上手そうな「気の利いたイケメン」。自分の容姿をきっちり理解しているような‥遊び慣れた感じ。
フタバちゃん曰く「気が利いてるってのは、すなわち頭の回転が速いって事よ。女タラシは即ち女子のニーズを正確に読み取れる能力があるってこと。家は商売をしてるから、そういうのが役に立つ」らしい。
「気の利かない男に商売人は務まらないわ」
らしい。
なんともフタバらしい‥って思ったけど‥
っていっても、嫌じゃない? 自分の旦那が他の女に色目使ってる‥とか。しかも、「これは商売の為。別に浮気とかじゃない」ってケロッとしてる‥とか。
そういうのがスマートって言うなら、僕は無理だな~。
さらに、それは「貴族の外交・社交」にも通じるらしい。
貴族として生きていくには、「そういうスキル」は必須なのだという。
僕は‥僕にだって、人付き合いのノウハウ位ある。庶民的な処世術だけど‥。
貴族としてではなく、庶民として付き合う‥。
‥そういうところが兄さんたちに「まだまだだな」って言われるところなんだろう。
あの時はそれが嫌で、兄たちになんとしてでも認められたいって思ってた。
‥騎士としての肩書さえてにいれたら僕だって‥って思ってたけど
‥そういうことではなく、性格的なもんを言ってたんだなって‥今更になって分かった。
真面目なだけで、世間っていうものを分かっていない「子供」に家を背負わせることは‥出来ないわなあ。
「結婚によって、ロナウが子爵家の人間になる。
ただの子爵家ではなく、最近急成長を見せている‥羽振りのいい「ジェラルナン家」の一人娘と結婚して‥いずれはジェラルナン家の後継者になる。
世間にそれを知ってもらうのが重要なのです。
ロナウと私の婚約は、同級生同士、気が合って‥好き合って結婚するわけではありません。きちんと、貴族として結婚する‥と、世間に知らしめることが重要なんです」
って、フタバが言った。
つまり、個人としてではなく、家の繋がりを強調しないといけない、と。
そういって、何人かの人間に紹介された。(彼女曰く、「周りへの「婚約者アピールです」らしい)
「貴族の結婚かあ」
そういう世界があるってことは知ってたけど、自分には関係ないって思ってた。
両親は貴族っていっても、下流も下流の貴族だったから、社交がどう‥とか、考えていなかっただろうし(しらないけど、多分)
‥ぶっちゃけ、他の貴族だって父さんたちなんて気にもかけなかっただろう。
だけど、羽振りのいい名の知れた貴族ってのは‥違うんだろう。
夫婦仲さえも、「世間にどう見えるか」「どう見せるか」って意識しないといけない。
‥それこそ、メディアを味方につけないといけない。
貴族っていうのは窮屈なもんだ。
まだ心の整理がつかなくて悶々としていた僕が今呼び出されているのは、第一騎士団の団長の執務室だ。
呼び出したのは、この部屋の主‥つまり、第一騎士団の団長。
つまり
フタバちゃんの実父だ。
マッチョで脳筋ってフタバちゃんが言ってた人物だ。
確かに、ムキムキな肢体が‥暑苦しいい。
力強そ‥
しかも、なんでさっきから
黙ってるの‥?
呼びだしたのに、黙ってるって‥どうかなあ~って思うんだけど‥。
っていうか、‥空気が重い。
表情は‥怒ってないけど‥機嫌は絶対‥良くないよね??
あれかな‥この後の展開って言ったら‥「娘と結婚するなら、俺を倒してからいけ」‥的な感じになるのかな?? (絶対そうなんだろうね! )
‥いや、絶対無理だよ? 闇の魔力を纏わせたこの魔剣使っていいですかね?? それなら、僕そこそこあなたとでも戦える自信あります。フタバちゃんが、「父さんは魔法はそう使えない」って言ってたし。
‥でも、相手は脳筋の騎士様だもんな~。
「男なら、腕で勝負だ!この模擬刀つかえ! 」
‥とかになったらアウトだな。だって、僕は、魔法騎士だもん。
剣は習って来た。一応貴族だから‥。だけど、長男に比べると決して才能があるとは言えなかった。‥次男よりはましだったみたいだけど‥。
次男は「もういいや」って結構早い段階で投げ出した。
それを見て「これだ! 」って思ったんだ。優秀な兄にも不得手なものがあって、しかも、弱音をはいて投げ出したんだ! じゃあ、これを続ければ、俺に兄さんより勝るものが出来るんじゃないか? って。
‥今思えば、兄さんは別に弱音をはいて投げ出したわけじゃなくって、自分の能力をきちんと理解したうえで、早々に見切りを付けて、自分の能力にあった方に時間をかけることを選んだにすぎなかったんだ。
一方の僕は、ただ「兄を見返したい」その為に「騎士という肩書」が欲しかっただけ。
進化型の騎士のことを知って「これだ! 」って思った。正規のルートにこだわらなくても、騎士にさえなれたら‥って。
騎士になれた時は、‥予想してたよりずっと嬉しかった。
兄たちも喜んでくれた。
‥コリンに言われなくても、兄の身代わりにされたこと位分かってた。
それでもいいって思った位‥嬉しかった。
‥騎士になれたんだからって。
でも
騎士になって‥それから?
その後の将来の予定なんて‥勿論の事ながら「ノープラン」だったんだ‥。
思えばあの頃は子供だった。
‥切に思う。
正直言って今は、逃げ出してしまいたい。
そんな感じ‥不純な理由で「騎士になれさえすればいい」なんて、‥騎士に失礼だって思わないのか。
特に‥。
脳筋で「騎士職命」のフタバちゃんのお父さんにとったら僕なんか所詮邪道でしかないだろう。
‥絶対嫌われる要素しかないじゃん?
娘を奪う憎い男 + 邪道な騎士‥。
睨まれてる今現在どころか‥呼び出された時、もう既に終わったって思ったよ。
‥なんちゃって婚約者だから、穏便にお願いします‥。
フタバちゃんも無責任だよ。子爵様には計画を打ち明けて、実の父親には話さない‥とか。
その理由が「父さんは嘘とかつけない人だから‥」「嘘とかつこうと思っても顔に出ちゃう。だから、父さんには「なんちゃって婚約者です」って設定は出来ない‥っていうか‥」
なんだそりゃ、ホントに貴族か!? 腹芸が苦手‥とかで済むもんなのか??
どう考えても、問題あるよね??
なのに‥
「敵を欺くにはまず味方からともいうし‥まあいいよね」
ってどうなんだ??
僕は思ってたよ!? それは問題あるって。
‥案の定、この状況だ。
「なんちゃって騎士の分際で、騎士団長である俺の娘と結婚したいだ!? 命位かける覚悟は出来てるんだろうな!? 」
とか思われてるんだろう。
なんちゃって婚約者に命かけたくないです‥。
てか、‥フタバちゃん養子に出されてるんだから、「お父さん」って子爵様(優しそうな人だった)じゃないの?? なんで、「娘のことで話がある」って騎士団長が出てくるわけ??
向かい合うこと(← 一方的に睨まれること、が正しい)小半時。
突然、執務室のドアが乱暴に開けられた。
この場(騎士の職場)には似つかわしくない‥ふわふわの水色のドレス。
小さくって華奢な身体。
黙ってたら、氷の結晶か? 雪の妖精か? って錯覚しそうな‥
美少女。
フタバだった。
「父さん! 」
走って来たらしく、息が荒い。
いつもは真っ白な頬がほんのり高揚して、いつも以上に可愛い。
全く、見た目だけは満点だ。
‥見た目だけは。
「フタバ‥? 」
騎士団長の視線がフタバを捕らえる。
驚いてるのが、一番なんだけど、‥ちょっと嬉しそうな顔してませんかね。
気持ちは分かります。
‥で、僕を睨み直す。
‥やっぱそうなりますよね?
分かってました‥。
「なに!? これってどういう状態?? 」
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