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22.コリン、初めての主張(?) Side ザッカ
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ちょっと思い込みが激しい子ではある。
でも、真面目だし、しっかりしてるし、責任感もちゃんとある。
ちょっと強引だけど、実力から来た自信みたいな感じなのかな? 兎に角、「できもしないのにデカい口叩いて」って感じではない。何でも自分でやろうとする彼の性格がそういう発言をさせたりするんだろう。
就職が決まった後、教会の方に挨拶がてら彼の話を聞きに行ったんだけど、先生や同級生の口ぶりから彼が沢山の人間に愛されてるってことが分かった。
特に、先生方の「コリンを騙したら容赦しない」ってこっちを探る目には、苦笑するほどだった。
いい先生に恵まれている。
そして、その時先生方から聞いた、容姿のせいでろくな就職先に恵まれなかったっていう話。
成程、顔がいいというのも良いことばかりではないのだな。
なんて思った。
‥ナナフルが外でそんな目にあったら‥って考えると、怒りが抑えられなかった。
そんな俺の横でナナフルは、「そんな最低野郎どもは、いつか潰す。ペンは剣よりも強いことを思い知らせてやるよ‥」って、柄になく不穏なことを呟いていたな‥。
「コリンをよろしくお願いします」
教会の先生方に見送られて、教会を出た時、これからは、自分たちがこの先生たちに変わって、コリンを守ってやろうってナナフルと一緒に決めた。
彼の話にちょこちょこ出て来る、家族もきっと彼を愛しているいい家族なんだろう。金持ちのボンボンとかじゃないんだけど、‥育ちがいいって感じがする。きっと、愛に包まれて育ったんだろう。
周りに恵まれている。
だけど、彼自身はそんな「ぬるま湯そだち」なところはない。
自分の容姿で、彼を知らない者に傷つけられて、‥人間不信気味にすらなっていた。
それを、人に言えず‥不器用で、頑固なところがある彼は周りに言わなかった。
泣き言を言うこともなく、悪口を言うこともない。
一人で泣くこともあっただろう。
だけど、彼はずっと前を向いて頑張って来た。
そんな彼を俺たちは誇りに思っている。
まだ短い付き合いだけど、俺たち‥ナナフルも俺もコリンを信用している。新しい大切な仲間‥家族だと思っている。
コリンも、俺たちを家族だと思ってくれたらいいのに、って思う。
コリンは、今まで恋愛なんてしてきたことなかったって言ってた。
そういう風に仲間を見たことなかったって。
だから、コリンはそういうことに、全然慣れてない。
彼が、つまらない奴に騙されて泣かない様に俺たちが気をつけてやろうってことも、ナナフルと話し合った。
そういうの、両親より先輩の方が話しやすかったりするじゃない? だから。
気を付けてみてたけど、コリンは周りからの好意に鈍いし、天然なところもある。善意や好意には鈍感‥そのくせ、悪意には敏感で、彼を邪まな目で見て来る奴にも容赦が無かった。
悪いものを自分に寄せ付けない様にって結界を(勿論、物理的な意味ではなく、だ)張って、そして、自分に向けられる好意も弾いている様に見えた。
彼はきっと、人との付き合いに、臆病なんだろうなって思ってた。
だのに
今、目の前にいるコリンは、シーク・ナーサリーを庇って‥
「一番信用出来て、一番好きな人だ」
って言っている。
凄い成長だ。
それは喜ぶべきことなんだけど、同時にちょっと‥
子供が「子離れ」したみたいで寂しいって思ったり。
「コリン」
ナナフルの‥コリンを見つめる瞳にも、戸惑いと一緒に、ちょっと寂しさがにじんでる。
ナナフルは、まだコリンの成長を受け止められてないみたいだ。
諦めろよ‥って思わないでもないが、同時に、それも仕方が無いわな~とも思ったり。
コリンの事、弟みたいに思ってたもんな。
心配なんだろう。
思ったより長い時間フリーズしていた俺たちに、コリンは、改めて
「ああ‥そうだ。紹介しますね。
僕の一番大事で、一番大好きな人、シークさんです。それは知ってますよね。ええと‥、僕はまだ、インタビューは出来てないんですけど‥、取り敢えず、シークさんの人となりは‥分かりました。
シークさんは強くって、凄く優しいし‥凄くかっこいいんです」
照れ照れした顔。
見てて、寂しいけど‥嬉しくもなるね。
‥にしても、「強くて、優しくて、カッコいい」って‥そんな調査結果、あるか!
ふう、とため息をついて、
「コリン。目がハートになってるぞ‥。ホントに好きなんだな。‥顔は平凡だけど、Sランクの冒険者だし、きっと今まで凄い努力して来たんだろうな」
俺は、苦笑いして言った。
あ、顔が平凡はどうでも良かったか。(つい、思ったこと言っちゃったよ‥。ってか、コリンが「カッコイイ」なんて言うから、つい‥訂正したくなったというか‥。あるでしょ、話し相手が言葉の使い方とか間違ってたら、言いたいことは伝わるからどうでもいいんだけど‥つい、その部分を訂正したくなること‥)
シーク・ナーサリーの顔が平凡だろうがカッコよかろうが、確かにどうでもいいんだけど(個人の感想だからね)ついね。1000人に聞いて、999人が「平凡な顔」っていうであろう顔は‥雑誌記者として、カッコいいと書くわけにはいかないわな。‥書くなら容姿については触れない方向‥って感じかな。
でも、‥顔で選ぶとろくなことないから、「恋人の選び方」としては‥これってけっこう重要だよな。
「顔は平凡だけど、優しそうな人だね。きっといい人なんだろうね」
ナナフルも満足そうだ。
そうだよな。言っちゃうよな。
「顔は平凡」
なんか、シークさんが‥苦笑いしてる。‥まあ、確かに赤の他人‥今会ったばかりの他人に「顔は平凡」って言われるのも‥どうかと思うわな。(でも、きっと言われ慣れてると思う)※ そう人の評価が気にならない上に、面と向かってそんなことを言う様な知り合いは、シークにはいないから、言われ慣れてはいない。
コリンがめっちゃ不満げな顔をしてる。
「平凡じゃないもん」「カッコいいもん」
とか小声で抗議してるけど‥言っとくけど、他に類を見ない程平凡だからな?
カッコイイとか思ってるんだとしたら、それは「痘痕も靨」「恋は盲目」的補正だからな!
自由に言えばいい‥
が、
「ザッカさん‥シークさんがカッコいいからって、悔しいんだな‥」
ってつぶやきは‥ちょっと許せないぞ!!
なんにせよ、良かったなって思ったり。
「あの‥どうしてここに? 」
シーク・ナーサリーが、ちょっと躊躇して聞いてきた。
そうだよな。気にするよね、そこ。コリンが気にしてない方が、おかしいんだからな! ‥ちょっと、ここら辺はまだまだ心配だなあ。
何でこの場所を知ってたか、とか、‥なんでこのタイミング? とか。
コリンから、場所を聞いてたとしても、このタイミングで来るって、結構驚くよな?
‥まあ、場所もタイミングも何にも。コリンから連絡なんて受けてないんだけどな。
コリンは、ホントに‥色々と抜けてるよな。(社会人の務め、報告・連絡・相談‥とかもね)
なんてことはない。我々は、シーク・ナーサリーにターゲットを決めて以来、シーク・ナーサリーの情報が常に入ってくる態勢をつくっている。ギルド内にも勿論情報屋がいる。だから、コリンの居場所を知っていたというより、シーク・ナーサリーの居場所を知っていたのだ。
ギルドから「どうやら、魔術士の相棒と依頼を受けた」って連絡をもらって、その依頼の場所に来て、現地を調べた。そしたら、魔術で隠されているらしく人の気配はない。‥しかも、コリンたちの気配もない。門を守っている兵士に何気なく聞いても「誰も来ていない」って言ってるし。
シーク・ナーサリーの足跡は、ここに来て急に‥きれいさっぱり消えちゃったってこと。‥そんなわけがないよな。
この森にいるんだろうけど、気配はない。
‥余程出来た結界だったんだろう。結界が破れるまでは、本当に全然何も分からなかったよ。
だけど、いるんだろう。ってのは半分勘だったんだけど‥そういう勘も雑誌屋としては大事なんだ。
まあ‥とにかく、その「長年培った勘」を信じて、周辺を調べながら見張ってたら、‥案の定こうなったって話なんだ。
アンバーという名前の犯罪者と、コリンが派手にやり合いだした時に、結界がなくなって、やっと外から見えるようになった。
‥このタイミングでは‥助けに行けなかった。多分、行ってたら、「気が付かれることもなく」流れ弾的なもので倒れていた。
見えるけど、‥近寄れないって状態。
因みに、俺たちが踏み込んだタイミングについてだけど、
戦闘が終わる。
↓
森の再生を始めた様だ。
↓
騎士団が踏み込んだ様だ。
↓
騎士団の捕り物が終了した様だ。(流石にここで乱入したら、捕り物の邪魔になるから、これは待つ)
↓
騎士団が帰った様だ。
のタイミングで、コリンを探しに森に入っただけで、決してコリンたちのラブシーン? を邪魔しようと思ったわけではない。断じて、違う。
‥間が悪かっただけだ。‥そんなこと、結構、あるだろ?
でも、真面目だし、しっかりしてるし、責任感もちゃんとある。
ちょっと強引だけど、実力から来た自信みたいな感じなのかな? 兎に角、「できもしないのにデカい口叩いて」って感じではない。何でも自分でやろうとする彼の性格がそういう発言をさせたりするんだろう。
就職が決まった後、教会の方に挨拶がてら彼の話を聞きに行ったんだけど、先生や同級生の口ぶりから彼が沢山の人間に愛されてるってことが分かった。
特に、先生方の「コリンを騙したら容赦しない」ってこっちを探る目には、苦笑するほどだった。
いい先生に恵まれている。
そして、その時先生方から聞いた、容姿のせいでろくな就職先に恵まれなかったっていう話。
成程、顔がいいというのも良いことばかりではないのだな。
なんて思った。
‥ナナフルが外でそんな目にあったら‥って考えると、怒りが抑えられなかった。
そんな俺の横でナナフルは、「そんな最低野郎どもは、いつか潰す。ペンは剣よりも強いことを思い知らせてやるよ‥」って、柄になく不穏なことを呟いていたな‥。
「コリンをよろしくお願いします」
教会の先生方に見送られて、教会を出た時、これからは、自分たちがこの先生たちに変わって、コリンを守ってやろうってナナフルと一緒に決めた。
彼の話にちょこちょこ出て来る、家族もきっと彼を愛しているいい家族なんだろう。金持ちのボンボンとかじゃないんだけど、‥育ちがいいって感じがする。きっと、愛に包まれて育ったんだろう。
周りに恵まれている。
だけど、彼自身はそんな「ぬるま湯そだち」なところはない。
自分の容姿で、彼を知らない者に傷つけられて、‥人間不信気味にすらなっていた。
それを、人に言えず‥不器用で、頑固なところがある彼は周りに言わなかった。
泣き言を言うこともなく、悪口を言うこともない。
一人で泣くこともあっただろう。
だけど、彼はずっと前を向いて頑張って来た。
そんな彼を俺たちは誇りに思っている。
まだ短い付き合いだけど、俺たち‥ナナフルも俺もコリンを信用している。新しい大切な仲間‥家族だと思っている。
コリンも、俺たちを家族だと思ってくれたらいいのに、って思う。
コリンは、今まで恋愛なんてしてきたことなかったって言ってた。
そういう風に仲間を見たことなかったって。
だから、コリンはそういうことに、全然慣れてない。
彼が、つまらない奴に騙されて泣かない様に俺たちが気をつけてやろうってことも、ナナフルと話し合った。
そういうの、両親より先輩の方が話しやすかったりするじゃない? だから。
気を付けてみてたけど、コリンは周りからの好意に鈍いし、天然なところもある。善意や好意には鈍感‥そのくせ、悪意には敏感で、彼を邪まな目で見て来る奴にも容赦が無かった。
悪いものを自分に寄せ付けない様にって結界を(勿論、物理的な意味ではなく、だ)張って、そして、自分に向けられる好意も弾いている様に見えた。
彼はきっと、人との付き合いに、臆病なんだろうなって思ってた。
だのに
今、目の前にいるコリンは、シーク・ナーサリーを庇って‥
「一番信用出来て、一番好きな人だ」
って言っている。
凄い成長だ。
それは喜ぶべきことなんだけど、同時にちょっと‥
子供が「子離れ」したみたいで寂しいって思ったり。
「コリン」
ナナフルの‥コリンを見つめる瞳にも、戸惑いと一緒に、ちょっと寂しさがにじんでる。
ナナフルは、まだコリンの成長を受け止められてないみたいだ。
諦めろよ‥って思わないでもないが、同時に、それも仕方が無いわな~とも思ったり。
コリンの事、弟みたいに思ってたもんな。
心配なんだろう。
思ったより長い時間フリーズしていた俺たちに、コリンは、改めて
「ああ‥そうだ。紹介しますね。
僕の一番大事で、一番大好きな人、シークさんです。それは知ってますよね。ええと‥、僕はまだ、インタビューは出来てないんですけど‥、取り敢えず、シークさんの人となりは‥分かりました。
シークさんは強くって、凄く優しいし‥凄くかっこいいんです」
照れ照れした顔。
見てて、寂しいけど‥嬉しくもなるね。
‥にしても、「強くて、優しくて、カッコいい」って‥そんな調査結果、あるか!
ふう、とため息をついて、
「コリン。目がハートになってるぞ‥。ホントに好きなんだな。‥顔は平凡だけど、Sランクの冒険者だし、きっと今まで凄い努力して来たんだろうな」
俺は、苦笑いして言った。
あ、顔が平凡はどうでも良かったか。(つい、思ったこと言っちゃったよ‥。ってか、コリンが「カッコイイ」なんて言うから、つい‥訂正したくなったというか‥。あるでしょ、話し相手が言葉の使い方とか間違ってたら、言いたいことは伝わるからどうでもいいんだけど‥つい、その部分を訂正したくなること‥)
シーク・ナーサリーの顔が平凡だろうがカッコよかろうが、確かにどうでもいいんだけど(個人の感想だからね)ついね。1000人に聞いて、999人が「平凡な顔」っていうであろう顔は‥雑誌記者として、カッコいいと書くわけにはいかないわな。‥書くなら容姿については触れない方向‥って感じかな。
でも、‥顔で選ぶとろくなことないから、「恋人の選び方」としては‥これってけっこう重要だよな。
「顔は平凡だけど、優しそうな人だね。きっといい人なんだろうね」
ナナフルも満足そうだ。
そうだよな。言っちゃうよな。
「顔は平凡」
なんか、シークさんが‥苦笑いしてる。‥まあ、確かに赤の他人‥今会ったばかりの他人に「顔は平凡」って言われるのも‥どうかと思うわな。(でも、きっと言われ慣れてると思う)※ そう人の評価が気にならない上に、面と向かってそんなことを言う様な知り合いは、シークにはいないから、言われ慣れてはいない。
コリンがめっちゃ不満げな顔をしてる。
「平凡じゃないもん」「カッコいいもん」
とか小声で抗議してるけど‥言っとくけど、他に類を見ない程平凡だからな?
カッコイイとか思ってるんだとしたら、それは「痘痕も靨」「恋は盲目」的補正だからな!
自由に言えばいい‥
が、
「ザッカさん‥シークさんがカッコいいからって、悔しいんだな‥」
ってつぶやきは‥ちょっと許せないぞ!!
なんにせよ、良かったなって思ったり。
「あの‥どうしてここに? 」
シーク・ナーサリーが、ちょっと躊躇して聞いてきた。
そうだよな。気にするよね、そこ。コリンが気にしてない方が、おかしいんだからな! ‥ちょっと、ここら辺はまだまだ心配だなあ。
何でこの場所を知ってたか、とか、‥なんでこのタイミング? とか。
コリンから、場所を聞いてたとしても、このタイミングで来るって、結構驚くよな?
‥まあ、場所もタイミングも何にも。コリンから連絡なんて受けてないんだけどな。
コリンは、ホントに‥色々と抜けてるよな。(社会人の務め、報告・連絡・相談‥とかもね)
なんてことはない。我々は、シーク・ナーサリーにターゲットを決めて以来、シーク・ナーサリーの情報が常に入ってくる態勢をつくっている。ギルド内にも勿論情報屋がいる。だから、コリンの居場所を知っていたというより、シーク・ナーサリーの居場所を知っていたのだ。
ギルドから「どうやら、魔術士の相棒と依頼を受けた」って連絡をもらって、その依頼の場所に来て、現地を調べた。そしたら、魔術で隠されているらしく人の気配はない。‥しかも、コリンたちの気配もない。門を守っている兵士に何気なく聞いても「誰も来ていない」って言ってるし。
シーク・ナーサリーの足跡は、ここに来て急に‥きれいさっぱり消えちゃったってこと。‥そんなわけがないよな。
この森にいるんだろうけど、気配はない。
‥余程出来た結界だったんだろう。結界が破れるまでは、本当に全然何も分からなかったよ。
だけど、いるんだろう。ってのは半分勘だったんだけど‥そういう勘も雑誌屋としては大事なんだ。
まあ‥とにかく、その「長年培った勘」を信じて、周辺を調べながら見張ってたら、‥案の定こうなったって話なんだ。
アンバーという名前の犯罪者と、コリンが派手にやり合いだした時に、結界がなくなって、やっと外から見えるようになった。
‥このタイミングでは‥助けに行けなかった。多分、行ってたら、「気が付かれることもなく」流れ弾的なもので倒れていた。
見えるけど、‥近寄れないって状態。
因みに、俺たちが踏み込んだタイミングについてだけど、
戦闘が終わる。
↓
森の再生を始めた様だ。
↓
騎士団が踏み込んだ様だ。
↓
騎士団の捕り物が終了した様だ。(流石にここで乱入したら、捕り物の邪魔になるから、これは待つ)
↓
騎士団が帰った様だ。
のタイミングで、コリンを探しに森に入っただけで、決してコリンたちのラブシーン? を邪魔しようと思ったわけではない。断じて、違う。
‥間が悪かっただけだ。‥そんなこと、結構、あるだろ?
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