5 / 310
5.理不尽
しおりを挟む
‥そもそも、一体なんでこんなことになったんだ??
へえ、‥あの、シークが相棒とはねぇ。しかも、魔術士の。
あの、魔術士嫌いがねえ。
しかも、あんな小さな女の子。奴はロリコンだったのか?
小柄なだけで、成人はしてるみたいだぞ。
成人してるって言ったって、どう見ても成人したてだろう。20半ばの奴とは10は変わりそうだ。
‥おいおい、それじゃやっぱりロリコンじゃねえか。
違いねえや。シークの奴モテなさ過ぎて、とうとう何も知らないような幼児に手を出したってか?(笑)
シークの奴、他の奴に彼女の顔を見られたくないから、ローブを着せて隠しているのか?
独占欲の強い男だな。まあ。あの年まで浮いた噂一つ無かった奴だ。折角捕まえた可愛い彼女を他の奴に取られたくないんだろう。‥なんかわかるなあ。
まあ、あいつ隠したがってるだけで、どうせ大したことねえんだろうさ。ま、どんな女だろうとシークの遅い春、生温かく見守ってやろうぜ。
生温かくってお前 (笑)
悪い悪い。つい、本音が出ちまった(笑)
でもま、ローブは、ブスだから被っているってのは間違いないだろうさ。
でも、肌は綺麗だったと見た奴が言っていたぞ。
ふうむ、‥肌が綺麗でも美人とは限らないだろう。
そんな下世話な会話をする奴の横で‥別な奴が、
シークは彼女を嫁にする為狙っている様だ。
いや、彼女の方がシークにアプローチをかけている様だったぞ?
‥まさか、シークみたいにモテない奴にアプローチをかける女なんて‥。
だけど、Sランク冒険者だから。‥騙されてるんじゃねえの? 大丈夫かよ。
でも、あいつはSランク冒険者とはいえ、そう稼ぎが多いわけでもない。
そうだな。あいつは、そう賞金にこだわらないから。だけど、ホントに‥奴が浮かれてのぼせあがってるなら、忠告してやるのが親切ってもんだよな。
なんて、「親切に」心配してくれる奴もいる。
‥モテないとか、放っておいて欲しい。
‥こういう会話を、さも、俺の知り合いかの様にするわけだ。‥全然俺と面識がない奴が! ‥俺の何を知ってるっていうんだ‥。お前は俺のことを見知ってる程度で、俺に至っては、お前なんぞ知らん。
そんな奴らがおためごかしに、ああだこうだと心配のまねごとをしたり、あからさまに嘲笑したり。
本当に、煩わしい。
‥わざわざ言われなくてもいいことを聞く羽目になるのは‥ごめんだ。
それもこれも、こいつのせい!
「そもそも、君はなんなんだ? 冒険者になりたかったのか!? 俺は、相棒とか持たないタイプなんだけど」
シークがコリンの後ろからぼそり、と呟き、ため息をついた。
コリンが顔だけでちょっと振り向くと、にこり、とシークに微笑む。
「冒険者になりたい‥というより、シークさんと一緒にいる為にはそうすれば一番いいかなあって」
そんな様子を見て、周りがまたぼそぼそと囁き合う。
‥煩わしい。周りも煩わしいが、コリンも煩わしい。
‥理由が不純だ‥。そういう浮ついたことを言って、舐めてる奴が一番困るんだ。
迷惑をかけられるのも御免だ。
パーティーへのお誘いは今までもあったが、‥何しろ人間関係が煩わしい。クエストの内容以外で煩わしい想いをするのは嫌だと、断って来た。
それなのに‥。
‥本当に勘弁してほしい。
怒りを堪えて、依頼に目を通す。
と、一枚の依頼書がシークの目にとまる。
「受けたい依頼があるんだが」
煩わしい周りの声を一切無視して、シークは受付に依頼書を見せた。
シークの声に、受付嬢が顔を上げ、依頼書を受け取る。
「これですか? ‥相変わらずですねぇ。分かりました。‥‥よろしくお願いいたします」
受付嬢は、じっと依頼書を見て、苦笑いした。
相変わらず、「変な依頼を受けるんですね」分かりました。
って‥口には出されなかった言葉。
そして、最後のつい口から出た言葉「よろしくお願いします」は、でも彼女の本音だろう。
受付嬢にとって、誰がどの依頼を受けようが関係はない。
でも、‥あの依頼を受けるのは、きっとシークの様な「もの好き」位だ。きっと、シークがあの依頼を受けなければ誰も受けない。そして、その結果、被害は更に広がるかもしれない。受付嬢個人には関係が無いものの‥被害が出ている村は彼女の故郷だった。
家族はもう、あの村にはいない。知り合いもいなかった。
12で捨てて出て来た田舎だとはいえ、‥何も出来ないで‥何も気にもかけられないで、故郷が踏みにじられていくのはやっぱり‥イヤだった。
受付を済ませ、まだガヤつくギルドを出る。
依頼には、移動も含め時間がかかりそうだ。今日これから出かける‥というわけにもいかない。
食料などの用意も必要だ。‥旅慣れていないコリンは、更に道具や服装も買い揃えなければならないだろう。
すこし移動して、そこで取り敢えず宿をとることにした。
ギルドから、直接移動をした。
自宅に一度帰らないでいいのかコリンが聞いてきたが、「時間が惜しい」と断った。
‥(自宅は)暫く帰っていない。その間、掃除も勿論していない。出掛ける前に、どんな状態だったかな‥。
以前、食料を出したままにしていて、帰ってきたら腐ってたこともあったよな‥。(あれは酷かった‥)
それを思うと、コリンと一緒だから‥ではなく、自分自身もちょっと帰るのが戸惑われた。
「初仕事ですね~! 僕も頑張ります。よろしくお願いします」
とった宿には、1部屋しか空きが無く、シークは同室を嫌々了承した。ちらりとコリンを見たが、気にしている様子はない。珍しそうに、部屋をキョロキョロと見て回ったり、窓を開けて換気したりしている。
好きな人と同室だ! って大喜びするかと思いきや、それもない。
シークは、ほっとするのと同時に、「あれはやっぱり口だけの事で、今は設定すら忘れているんじゃないか? 」って思った。
自分(シーク)を揶揄う為に言った嘘の設定だから、意識しないと設定を忘れる。
実に有り得る話だ。
不機嫌な視線をコリンの背中に向けるシークを他所に、コリンはうきうきと空間魔法で、異空間にさっき買って来た荷物を詰めている。
それにしても‥
‥凄い魔術だな。流石魔術士の職業紋持ちだ。異空間保管とかまでも出来るんだ‥。
って感心したのは、内緒だ。(不必要に関わらないって決めてるんだ! )
ふう、とため息をつきわざと静かな声で「コリン」と名を呼んだ。
今は、二人っきりの室内と言うことでフードをかぶっていないコリンが振り向く。
「さっきもそれ言ってたが‥。‥何の冗談か知らないけど、揶揄うなら他の者にした方がいい。俺の反応を楽しもうって思ってるんだったら、‥見当違いだ。俺は、そんな言葉には惑わされない。‥はっきり言って、俺はそういう冗談は嫌いだ」
不機嫌に‥ストレートに不快であることを告げる。
ちょっと厳しずぎるかな‥(でも、厳しい位に言っておかないとね)って思いながら言うと、
「冗談なんかじゃないです。僕は、シークさんに‥一目惚れしてしまったんです」
コリンが困ったように、眉を寄せた。
そんな顔も、信じられない程可愛らしい。
‥本当に‥煩わしい。
「そんなわけあるか」
かっと、頬が赤くなるのが自分で分かった。
シークは慌てて顔をコリンから背けた。
普段全くモテないシークはそんなこと言われ慣れていない。
‥ホントに、なんでここで赤くなる! 俺は、自分が情けない。
ぎり、っと歯を噛み締めた。
コリンは真剣な顔をしているんだろう。‥顔は見えなかったが、声は真剣そのものだった。
「シークさん。シークさんは僕の事知らないから、付き合えない‥そういう対象に考えられないっていうんですよね? じゃあ、これから僕の事知って行って下さい」
「何勝手に、一緒に行くことになってる?! 」
ばっと、シークがコリンを振り返り、‥自分でも驚いたが、咄嗟に叫んでしまった。
コリンが目を見開く
「あ‥そうですよね‥僕‥
でも、僕‥シークさんと一緒にいたいんです! 」
泣きそうに‥でも、最後は強い口調で、シークの目を見ながら言った。
目がキラキラしている。
キラキラして見えるのは、泣きそうで涙が目に溜まっているからだ。
‥ホントに俺の事を‥?
いや‥騙されるな‥。
「‥勝手にしろ‥」
ふう‥
気が付いたら、ため息と共に、そんな言葉が自分の口から出ていた。
「! 」
コリンがふわっと、大輪の花が咲くみたいに微笑む。
自分に、絶世の美女‥美少年? が「一目ぼれした」って微笑みかける。
‥こんな光景、今までの人生で一度たりとも見たことない。
‥相手は、女じゃなく、男だけどな。
へえ、‥あの、シークが相棒とはねぇ。しかも、魔術士の。
あの、魔術士嫌いがねえ。
しかも、あんな小さな女の子。奴はロリコンだったのか?
小柄なだけで、成人はしてるみたいだぞ。
成人してるって言ったって、どう見ても成人したてだろう。20半ばの奴とは10は変わりそうだ。
‥おいおい、それじゃやっぱりロリコンじゃねえか。
違いねえや。シークの奴モテなさ過ぎて、とうとう何も知らないような幼児に手を出したってか?(笑)
シークの奴、他の奴に彼女の顔を見られたくないから、ローブを着せて隠しているのか?
独占欲の強い男だな。まあ。あの年まで浮いた噂一つ無かった奴だ。折角捕まえた可愛い彼女を他の奴に取られたくないんだろう。‥なんかわかるなあ。
まあ、あいつ隠したがってるだけで、どうせ大したことねえんだろうさ。ま、どんな女だろうとシークの遅い春、生温かく見守ってやろうぜ。
生温かくってお前 (笑)
悪い悪い。つい、本音が出ちまった(笑)
でもま、ローブは、ブスだから被っているってのは間違いないだろうさ。
でも、肌は綺麗だったと見た奴が言っていたぞ。
ふうむ、‥肌が綺麗でも美人とは限らないだろう。
そんな下世話な会話をする奴の横で‥別な奴が、
シークは彼女を嫁にする為狙っている様だ。
いや、彼女の方がシークにアプローチをかけている様だったぞ?
‥まさか、シークみたいにモテない奴にアプローチをかける女なんて‥。
だけど、Sランク冒険者だから。‥騙されてるんじゃねえの? 大丈夫かよ。
でも、あいつはSランク冒険者とはいえ、そう稼ぎが多いわけでもない。
そうだな。あいつは、そう賞金にこだわらないから。だけど、ホントに‥奴が浮かれてのぼせあがってるなら、忠告してやるのが親切ってもんだよな。
なんて、「親切に」心配してくれる奴もいる。
‥モテないとか、放っておいて欲しい。
‥こういう会話を、さも、俺の知り合いかの様にするわけだ。‥全然俺と面識がない奴が! ‥俺の何を知ってるっていうんだ‥。お前は俺のことを見知ってる程度で、俺に至っては、お前なんぞ知らん。
そんな奴らがおためごかしに、ああだこうだと心配のまねごとをしたり、あからさまに嘲笑したり。
本当に、煩わしい。
‥わざわざ言われなくてもいいことを聞く羽目になるのは‥ごめんだ。
それもこれも、こいつのせい!
「そもそも、君はなんなんだ? 冒険者になりたかったのか!? 俺は、相棒とか持たないタイプなんだけど」
シークがコリンの後ろからぼそり、と呟き、ため息をついた。
コリンが顔だけでちょっと振り向くと、にこり、とシークに微笑む。
「冒険者になりたい‥というより、シークさんと一緒にいる為にはそうすれば一番いいかなあって」
そんな様子を見て、周りがまたぼそぼそと囁き合う。
‥煩わしい。周りも煩わしいが、コリンも煩わしい。
‥理由が不純だ‥。そういう浮ついたことを言って、舐めてる奴が一番困るんだ。
迷惑をかけられるのも御免だ。
パーティーへのお誘いは今までもあったが、‥何しろ人間関係が煩わしい。クエストの内容以外で煩わしい想いをするのは嫌だと、断って来た。
それなのに‥。
‥本当に勘弁してほしい。
怒りを堪えて、依頼に目を通す。
と、一枚の依頼書がシークの目にとまる。
「受けたい依頼があるんだが」
煩わしい周りの声を一切無視して、シークは受付に依頼書を見せた。
シークの声に、受付嬢が顔を上げ、依頼書を受け取る。
「これですか? ‥相変わらずですねぇ。分かりました。‥‥よろしくお願いいたします」
受付嬢は、じっと依頼書を見て、苦笑いした。
相変わらず、「変な依頼を受けるんですね」分かりました。
って‥口には出されなかった言葉。
そして、最後のつい口から出た言葉「よろしくお願いします」は、でも彼女の本音だろう。
受付嬢にとって、誰がどの依頼を受けようが関係はない。
でも、‥あの依頼を受けるのは、きっとシークの様な「もの好き」位だ。きっと、シークがあの依頼を受けなければ誰も受けない。そして、その結果、被害は更に広がるかもしれない。受付嬢個人には関係が無いものの‥被害が出ている村は彼女の故郷だった。
家族はもう、あの村にはいない。知り合いもいなかった。
12で捨てて出て来た田舎だとはいえ、‥何も出来ないで‥何も気にもかけられないで、故郷が踏みにじられていくのはやっぱり‥イヤだった。
受付を済ませ、まだガヤつくギルドを出る。
依頼には、移動も含め時間がかかりそうだ。今日これから出かける‥というわけにもいかない。
食料などの用意も必要だ。‥旅慣れていないコリンは、更に道具や服装も買い揃えなければならないだろう。
すこし移動して、そこで取り敢えず宿をとることにした。
ギルドから、直接移動をした。
自宅に一度帰らないでいいのかコリンが聞いてきたが、「時間が惜しい」と断った。
‥(自宅は)暫く帰っていない。その間、掃除も勿論していない。出掛ける前に、どんな状態だったかな‥。
以前、食料を出したままにしていて、帰ってきたら腐ってたこともあったよな‥。(あれは酷かった‥)
それを思うと、コリンと一緒だから‥ではなく、自分自身もちょっと帰るのが戸惑われた。
「初仕事ですね~! 僕も頑張ります。よろしくお願いします」
とった宿には、1部屋しか空きが無く、シークは同室を嫌々了承した。ちらりとコリンを見たが、気にしている様子はない。珍しそうに、部屋をキョロキョロと見て回ったり、窓を開けて換気したりしている。
好きな人と同室だ! って大喜びするかと思いきや、それもない。
シークは、ほっとするのと同時に、「あれはやっぱり口だけの事で、今は設定すら忘れているんじゃないか? 」って思った。
自分(シーク)を揶揄う為に言った嘘の設定だから、意識しないと設定を忘れる。
実に有り得る話だ。
不機嫌な視線をコリンの背中に向けるシークを他所に、コリンはうきうきと空間魔法で、異空間にさっき買って来た荷物を詰めている。
それにしても‥
‥凄い魔術だな。流石魔術士の職業紋持ちだ。異空間保管とかまでも出来るんだ‥。
って感心したのは、内緒だ。(不必要に関わらないって決めてるんだ! )
ふう、とため息をつきわざと静かな声で「コリン」と名を呼んだ。
今は、二人っきりの室内と言うことでフードをかぶっていないコリンが振り向く。
「さっきもそれ言ってたが‥。‥何の冗談か知らないけど、揶揄うなら他の者にした方がいい。俺の反応を楽しもうって思ってるんだったら、‥見当違いだ。俺は、そんな言葉には惑わされない。‥はっきり言って、俺はそういう冗談は嫌いだ」
不機嫌に‥ストレートに不快であることを告げる。
ちょっと厳しずぎるかな‥(でも、厳しい位に言っておかないとね)って思いながら言うと、
「冗談なんかじゃないです。僕は、シークさんに‥一目惚れしてしまったんです」
コリンが困ったように、眉を寄せた。
そんな顔も、信じられない程可愛らしい。
‥本当に‥煩わしい。
「そんなわけあるか」
かっと、頬が赤くなるのが自分で分かった。
シークは慌てて顔をコリンから背けた。
普段全くモテないシークはそんなこと言われ慣れていない。
‥ホントに、なんでここで赤くなる! 俺は、自分が情けない。
ぎり、っと歯を噛み締めた。
コリンは真剣な顔をしているんだろう。‥顔は見えなかったが、声は真剣そのものだった。
「シークさん。シークさんは僕の事知らないから、付き合えない‥そういう対象に考えられないっていうんですよね? じゃあ、これから僕の事知って行って下さい」
「何勝手に、一緒に行くことになってる?! 」
ばっと、シークがコリンを振り返り、‥自分でも驚いたが、咄嗟に叫んでしまった。
コリンが目を見開く
「あ‥そうですよね‥僕‥
でも、僕‥シークさんと一緒にいたいんです! 」
泣きそうに‥でも、最後は強い口調で、シークの目を見ながら言った。
目がキラキラしている。
キラキラして見えるのは、泣きそうで涙が目に溜まっているからだ。
‥ホントに俺の事を‥?
いや‥騙されるな‥。
「‥勝手にしろ‥」
ふう‥
気が付いたら、ため息と共に、そんな言葉が自分の口から出ていた。
「! 」
コリンがふわっと、大輪の花が咲くみたいに微笑む。
自分に、絶世の美女‥美少年? が「一目ぼれした」って微笑みかける。
‥こんな光景、今までの人生で一度たりとも見たことない。
‥相手は、女じゃなく、男だけどな。
0
お気に入りに追加
117
あなたにおすすめの小説
今世はメシウマ召喚獣
片里 狛
BL
オーバーワークが原因でうっかり命を落としたはずの最上春伊25歳。召喚獣として呼び出された世界で、娼館の料理人として働くことになって!?的なBL小説です。
最終的に溺愛系娼館主人様×全般的にふつーの日本人青年。
※女の子もゴリゴリ出てきます。
※設定ふんわりとしか考えてないので穴があってもスルーしてください。お約束等には疎いので優しい気持ちで読んでくださると幸い。
※誤字脱字の報告は不要です。いつか直したい。
※なるべくさくさく更新したい。
【完結】『ルカ』
瀬川香夜子
BL
―――目が覚めた時、自分の中は空っぽだった。
倒れていたところを一人の老人に拾われ、目覚めた時には記憶を無くしていた。
クロと名付けられ、親切な老人―ソニーの家に置いて貰うことに。しかし、記憶は一向に戻る気配を見せない。
そんなある日、クロを知る青年が現れ……?
貴族の青年×記憶喪失の青年です。
※自サイトでも掲載しています。
2021年6月28日 本編完結
秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
めぐみ
BL
☆俺はお前を何度も抱き、俺なしではいられぬ淫らな身体にする。宿命という名の数奇な運命に翻弄される王子達☆
―俺はそなたを玩具だと思ったことはなかった。ただ、そなたの身体は俺のものだ。俺はそなたを何度でも抱き、俺なしではいられないような淫らな身体にする。抱き潰すくらいに抱けば、そなたもあの宦官のことなど思い出しもしなくなる。―
モンゴル大帝国の皇帝を祖父に持ちモンゴル帝国直系の皇女を生母として生まれた彼は、生まれながらの高麗の王太子だった。
だが、そんな王太子の運命を激変させる出来事が起こった。
そう、あの「秘密」が表に出るまでは。

虐げられている魔術師少年、悪魔召喚に成功したところ国家転覆にも成功する
あかのゆりこ
BL
主人公のグレン・クランストンは天才魔術師だ。ある日、失われた魔術の復活に成功し、悪魔を召喚する。その悪魔は愛と性の悪魔「ドーヴィ」と名乗り、グレンに契約の代償としてまさかの「口づけ」を提示してきた。
領民を守るため、王家に囚われた姉を救うため、グレンは致し方なく自分の唇(もちろん未使用)を差し出すことになる。
***
王家に虐げられて不遇な立場のトラウマ持ち不幸属性主人公がスパダリ系悪魔に溺愛されて幸せになるコメディの皮を被ったそこそこシリアスなお話です。
・ハピエン
・CP左右固定(リバありません)
・三角関係及び当て馬キャラなし(相手違いありません)
です。
べろちゅーすらないキスだけの健全ピュアピュアなお付き合いをお楽しみください。
***
2024.10.18 第二章開幕にあたり、第一章の2話~3話の間に加筆を行いました。小数点付きの話が追加分ですが、別に読まなくても問題はありません。
悪役令息の七日間
リラックス@ピロー
BL
唐突に前世を思い出した俺、ユリシーズ=アディンソンは自分がスマホ配信アプリ"王宮の花〜神子は7色のバラに抱かれる〜"に登場する悪役だと気付く。しかし思い出すのが遅過ぎて、断罪イベントまで7日間しか残っていない。
気づいた時にはもう遅い、それでも足掻く悪役令息の話。【お知らせ:2024年1月18日書籍発売!】

転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…
月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた…
転生したと気づいてそう思った。
今世は周りの人も優しく友達もできた。
それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。
前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。
前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。
しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。
俺はこの幸せをなくならせたくない。
そう思っていた…
俺は魔法使いの息子らしい。
高穂もか
BL
吉村時生、高校一年生。
ある日、自分の父親と親友の父親のキスシーンを見てしまい、平穏な日常が瓦解する。
「時生くん、君は本当はぼくと勇二さんの子供なんだ」
と、親友の父から衝撃の告白。
なんと、二人は魔法使いでカップルで、魔法で子供(俺)を作ったらしい。
母ちゃん同士もカップルで、親父と母ちゃんは偽装結婚だったとか。
「でさ、魔法で生まれた子供は、絶対に魔法使いになるんだよ」
と、のほほんと言う父親。しかも、魔法の存在を知ったが最後、魔法の修業が義務付けられるらしい。
でも、魔法学園つったって、俺は魔法なんて使えたことないわけで。
同じ境遇の親友のイノリと、時生は「全寮制魔法学園」に転校することとなる。
「まー、俺はぁ。トキちゃんと一緒ならなんでもいいかなぁ」
「そおかあ? お前ってマジ呑気だよなあ」
腹黒美形×強気平凡の幼馴染BLです♡
※とても素敵な表紙は、小槻みしろさんに頂きました(*^^*)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる