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第一章 燻る火種と冒険の始まり
第九話 戦うべき敵
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爺さんが2階から写真撮影用の機材を持って下りてきた。カメラはかなり古いタイプのものでおれたちはホールの前で並び、爺さんが撮影の準備をしている。おれとレイは隣同士に並び、おれの方に婆さんが立っている。多分爺さんがレイの隣に並ぶんだろう。爺さんが慣れた手つきで準備を終わらせる。
「準備は終わったよぉ。タイマーをセットしたらパシャって撮るからのぉ」
「爺さんや遅れないで並んでくださいねぇ」
「ハハハそこまで衰えておらんよぉ」
そろそろ始まる。この一瞬の隙を突かないと勝機はない。おれの手は汗でぐっしょりだ。緊張してきた。しくじれば二人とも生きたまま喰われてあの世行きだ。
「それじゃいくぞぉ。ほれ」
爺さんがタイマーをセットしてこちらにやってくる。爺さんがレイの隣に並んだ時に婆さんたちが不気味に笑いながら話し始める。シャッターはまだ切られない。
「写真はたまらんのぉ。みんな笑顔じゃもんのぉ。じゃけど、笑顔から絶望へ変わる最期の顔はもぉっとたまらんのぉ」
「ねぇ坊やたち。私たちは一晩もお預けを食らってたのよぉ。知ってるかしらぁ?魂色は珍しいほどに旨いのよぉ。それが儀式を終えたばかりの子供ならより新鮮で旨くなるのよぉ!」
シャッターが切られてフラッシュが焚かれた。おれたちは急いで前に出る。それと同時にあいつらの殴打による初撃を躱すことに成功した。
「あらまぁあらまぁ避けちゃって。恐怖が続くだけなのよぉ」
「そいつはどうかな?正体現せ!化け物」
「”ボミット”!」
おれたちは反撃に移る。レイは魔法の小瓶でさっきトイレに行ったと嘘をついた時に回収した応接室の暖炉の火を放出する。放たれた炎はあいつらを包み込む。だが、炎が消え去り中から不気味な笑い声をあげながら出てきたのは先程までの弱々しい皺だらけの老夫婦ではなかった。あれは……本当に化け物だ!
顔だけは老婆のままだが身体には翼が生えて鋭い鉤爪を持つ鳥のような見た目の化け物。もう片方も顔は老爺だが床に着くほど腕が伸びて全身は毛に覆われており猿のような見た目をしている。どちらも恐ろしいというか不気味だ。
「そんなのじゃ全然効かないわねぇ」
「そうじゃのそうじゃの。こっちはもうお腹が減ってるからのぉ。ゲネタよ橙色の子供はわしがもらうぞぉ」
「グルザ!旨い方を取るんじゃないよ!橙色の子供は私のものよぉ」
身体が恐怖で震える。こんなにも恐ろしい魔物は初めて見た。これまで戦ってきたゴブリンやウォーバットはこいつらに比べればかわいいもんだ。牙や爪の鋭さも放っている殺気も比べ物にならない。おれたちはそれぞれ武器を構える。おれはゴブリンの手作り棍棒。レイは短剣。作戦として火が効かないのは想定外だった。覚悟を決めるためにおれたちは顔を見合わせる。
「レイ、やっぱり逃げるのは無しだ。こんな奴らを生かしておくわけにはいかない」
「僕も同じ気持ちだよ。こいつらは倒さなくちゃ!これ以上誰かが犠牲にならないように」
レイもやる気だ。目の前に得体の知れない人喰い化け物たちがいるっていうのに不思議と身体の震えは止まっているし力が湧いてくる感じがしている。
「お互いに離れないように戦うぞ」
「それはつまらないから駄目よぉ」
「そうじゃのそうじゃの橙色の子供はいただいていくよぉ」
そう言うと猿野郎の尻尾がレイを掴んで階段の方へと投げ飛ばした。よく見えないがレイが横になって倒れている。
「うわぁぁ!」
「レイー!無事なのかー?」
「痛いけどこっちは大丈夫だよ。それよりもどうする?はぐれちゃったよ」
迂闊だった。あいつらはどう考えてもレイの方を狙っている。さっきの話が事実ならそりゃ旨い方を狙うにきまってる。このままだとレイが集中攻撃されてしまう。おれは一か八か武器をズタ袋にしまってから化け物たちを煽る。
「おい!化け物ども。おれの魂色が何か覚えてるか?」
「あらまぁあらまぁ。灰色でしょぉ。あんなのクソ不味くて食べてられないわぁ」
「そうじゃのそうじゃの。わしは嫌いじゃないけどのぉ」
もっと時間を稼がないとレイが動けなさそうだ。おれは仕方なく本当のことを話す。
「あれは嘘だよ!俺の本当の色は”青”だ!」
「ハハハハハハ!あらまぁあらまぁ。こんな時に苦し紛れの嘘をつくなんて恥ずかしいわねぇ」
「そうじゃのそうじゃの。お馬鹿さんじゃのぉ」
おれは更に声を張り上げて馬鹿にするように化け物を煽る。
「おいおい冗談だろ!森暮らしの古臭い化け物は青い魂色も知らねぇのか!あらまぁあらまぁ無知ってのは恥ずかしいなぁ」
「あらまぁあらまぁ。どうやら死にたいみたいだねぇ。グルザ、私があいつをぶっ殺すよ!」
「そうじゃのそうじゃの。それがいいのぉ。じゃあ、わしは旨い方をいただくぞぉ」
あの鳥野郎の方はかなり頭に来てるっぽい。一匹はレイから引き離すことができたが猿野郎の方はレイを狙っている。だが、おれが引きつけている間にレイは上手くその場を離れて寝室側に移動している。
この状況はかなり好機かもしれない。化け物たちが固まっているところ目掛けて爆破石を投げつける。
「くらえぇー!」
ドッカ――――ン!!!
爆破石は見事に化け物たちを巻き込んだ。だが、煙の中から鳥野郎がこちらに突っ込んできた。
「やってくれたねぇー!死になぁッ!」
「しまった!」
避けるのが少し遅れてしまったので鳥野郎の鉤爪がおれの肩を掠める。刃物みたいに切られたというよりも削り取られる感覚だ、少し掠っただけでもかなり痛い。肩から少量だが血が流れている。肝心の鳥野郎は玄関の扉にぶつかっていたが、その扉はとんでもない力のせいでひしゃげている。
だけど、これだけ怒っているということは爆破石は化け物たちにかなりのダメージを与えてるってことだ。
「よく避けたねぇ。でも、次はないわよぉ!」
この状況どうすればいいんだ?とりあえず距離を取らなければ。レイとの連携は厳しそうだな。おれは食事場の方へと逃げながらレイに呼びかける。
「レイー!絶対に勝つぞ!」
「分かってる!」
レイは返事をすると寝室へと逃げていった。
今は目の前の鳥野郎に集中しないと。唯一ダメージが確認できた爆破石も残り二つしかない。爆破石以外で鳥野郎を追い詰めないと二匹を倒すことはできない。なんとしてでも作戦を成功させなければ。
あの檻に閉じ込められていた子供は絶対に助ける。おれはもう逃げるわけにはいかない。
「準備は終わったよぉ。タイマーをセットしたらパシャって撮るからのぉ」
「爺さんや遅れないで並んでくださいねぇ」
「ハハハそこまで衰えておらんよぉ」
そろそろ始まる。この一瞬の隙を突かないと勝機はない。おれの手は汗でぐっしょりだ。緊張してきた。しくじれば二人とも生きたまま喰われてあの世行きだ。
「それじゃいくぞぉ。ほれ」
爺さんがタイマーをセットしてこちらにやってくる。爺さんがレイの隣に並んだ時に婆さんたちが不気味に笑いながら話し始める。シャッターはまだ切られない。
「写真はたまらんのぉ。みんな笑顔じゃもんのぉ。じゃけど、笑顔から絶望へ変わる最期の顔はもぉっとたまらんのぉ」
「ねぇ坊やたち。私たちは一晩もお預けを食らってたのよぉ。知ってるかしらぁ?魂色は珍しいほどに旨いのよぉ。それが儀式を終えたばかりの子供ならより新鮮で旨くなるのよぉ!」
シャッターが切られてフラッシュが焚かれた。おれたちは急いで前に出る。それと同時にあいつらの殴打による初撃を躱すことに成功した。
「あらまぁあらまぁ避けちゃって。恐怖が続くだけなのよぉ」
「そいつはどうかな?正体現せ!化け物」
「”ボミット”!」
おれたちは反撃に移る。レイは魔法の小瓶でさっきトイレに行ったと嘘をついた時に回収した応接室の暖炉の火を放出する。放たれた炎はあいつらを包み込む。だが、炎が消え去り中から不気味な笑い声をあげながら出てきたのは先程までの弱々しい皺だらけの老夫婦ではなかった。あれは……本当に化け物だ!
顔だけは老婆のままだが身体には翼が生えて鋭い鉤爪を持つ鳥のような見た目の化け物。もう片方も顔は老爺だが床に着くほど腕が伸びて全身は毛に覆われており猿のような見た目をしている。どちらも恐ろしいというか不気味だ。
「そんなのじゃ全然効かないわねぇ」
「そうじゃのそうじゃの。こっちはもうお腹が減ってるからのぉ。ゲネタよ橙色の子供はわしがもらうぞぉ」
「グルザ!旨い方を取るんじゃないよ!橙色の子供は私のものよぉ」
身体が恐怖で震える。こんなにも恐ろしい魔物は初めて見た。これまで戦ってきたゴブリンやウォーバットはこいつらに比べればかわいいもんだ。牙や爪の鋭さも放っている殺気も比べ物にならない。おれたちはそれぞれ武器を構える。おれはゴブリンの手作り棍棒。レイは短剣。作戦として火が効かないのは想定外だった。覚悟を決めるためにおれたちは顔を見合わせる。
「レイ、やっぱり逃げるのは無しだ。こんな奴らを生かしておくわけにはいかない」
「僕も同じ気持ちだよ。こいつらは倒さなくちゃ!これ以上誰かが犠牲にならないように」
レイもやる気だ。目の前に得体の知れない人喰い化け物たちがいるっていうのに不思議と身体の震えは止まっているし力が湧いてくる感じがしている。
「お互いに離れないように戦うぞ」
「それはつまらないから駄目よぉ」
「そうじゃのそうじゃの橙色の子供はいただいていくよぉ」
そう言うと猿野郎の尻尾がレイを掴んで階段の方へと投げ飛ばした。よく見えないがレイが横になって倒れている。
「うわぁぁ!」
「レイー!無事なのかー?」
「痛いけどこっちは大丈夫だよ。それよりもどうする?はぐれちゃったよ」
迂闊だった。あいつらはどう考えてもレイの方を狙っている。さっきの話が事実ならそりゃ旨い方を狙うにきまってる。このままだとレイが集中攻撃されてしまう。おれは一か八か武器をズタ袋にしまってから化け物たちを煽る。
「おい!化け物ども。おれの魂色が何か覚えてるか?」
「あらまぁあらまぁ。灰色でしょぉ。あんなのクソ不味くて食べてられないわぁ」
「そうじゃのそうじゃの。わしは嫌いじゃないけどのぉ」
もっと時間を稼がないとレイが動けなさそうだ。おれは仕方なく本当のことを話す。
「あれは嘘だよ!俺の本当の色は”青”だ!」
「ハハハハハハ!あらまぁあらまぁ。こんな時に苦し紛れの嘘をつくなんて恥ずかしいわねぇ」
「そうじゃのそうじゃの。お馬鹿さんじゃのぉ」
おれは更に声を張り上げて馬鹿にするように化け物を煽る。
「おいおい冗談だろ!森暮らしの古臭い化け物は青い魂色も知らねぇのか!あらまぁあらまぁ無知ってのは恥ずかしいなぁ」
「あらまぁあらまぁ。どうやら死にたいみたいだねぇ。グルザ、私があいつをぶっ殺すよ!」
「そうじゃのそうじゃの。それがいいのぉ。じゃあ、わしは旨い方をいただくぞぉ」
あの鳥野郎の方はかなり頭に来てるっぽい。一匹はレイから引き離すことができたが猿野郎の方はレイを狙っている。だが、おれが引きつけている間にレイは上手くその場を離れて寝室側に移動している。
この状況はかなり好機かもしれない。化け物たちが固まっているところ目掛けて爆破石を投げつける。
「くらえぇー!」
ドッカ――――ン!!!
爆破石は見事に化け物たちを巻き込んだ。だが、煙の中から鳥野郎がこちらに突っ込んできた。
「やってくれたねぇー!死になぁッ!」
「しまった!」
避けるのが少し遅れてしまったので鳥野郎の鉤爪がおれの肩を掠める。刃物みたいに切られたというよりも削り取られる感覚だ、少し掠っただけでもかなり痛い。肩から少量だが血が流れている。肝心の鳥野郎は玄関の扉にぶつかっていたが、その扉はとんでもない力のせいでひしゃげている。
だけど、これだけ怒っているということは爆破石は化け物たちにかなりのダメージを与えてるってことだ。
「よく避けたねぇ。でも、次はないわよぉ!」
この状況どうすればいいんだ?とりあえず距離を取らなければ。レイとの連携は厳しそうだな。おれは食事場の方へと逃げながらレイに呼びかける。
「レイー!絶対に勝つぞ!」
「分かってる!」
レイは返事をすると寝室へと逃げていった。
今は目の前の鳥野郎に集中しないと。唯一ダメージが確認できた爆破石も残り二つしかない。爆破石以外で鳥野郎を追い詰めないと二匹を倒すことはできない。なんとしてでも作戦を成功させなければ。
あの檻に閉じ込められていた子供は絶対に助ける。おれはもう逃げるわけにはいかない。
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