33 / 42
ファパー編
第33話 混沌の戦士
しおりを挟む
「神に従いし者が我々堕天使の力を扱うなど、やはりあってはならない。この手で倒す。この手で」
アームド・ダークエンジェルの1人がゴアドに対して拳を握り怒りを表すと、連続突きをビームソードで受け止める。
しかし〈カオスグリフォン〉を持っていた彼はさらに上空へ上昇していた。
「なに!?」
光と闇が混じり合い、混沌を生み出しながら両足から繰り出される必殺の一撃。
「ホオォォォォォォ!!」
〈ドラゴニックカオス〉が装甲を持つ堕天使の頭に命中した。
「もう1発、食らわせてやるか」
なんと頭を踏み台にし、高く飛び上がる。
「ホオォォォォォォォォォォォォ!!」
そして〈ドラゴニックカオス〉を2発目を食らわせ、全身に亀裂を入れ爆散させた。
「おのれぇ! お前だけは絶対に許さん!」
残り1人となり、失った仲間の想いを胸に宿したアームド・ダークエンジェルはビームソードの持ち手を握り締め高速飛行で攻撃を仕掛けた。
一方でオリジンザーガは暴走するザーガに馬乗りになると、憎しみの戦士から解放するため面と向かっていた。
黒き複眼からは過去の自分を映したように見える。
かつて六問もこの状態になったことがあり、研究者のアレックスからは〈リベンジアイ〉と呼称された。
リベンジアイはザーガの腕輪が怒り、憎しみ、復讐心などに反応して発動する。
全身に破壊エネルギーを放出し、敵と判断した者を容赦なく倒す。
体力の消耗が激しく、さらに暴走状態のため体の自由が効かない。
すべて腕輪の有通りに動いてしまうのだ。
(ヒサくんの〈リベンジアイ〉を克服させるには更なる変身をしてもらう必要がある。そのためにもここで止めなければならない)
ザーガの新たなる変身。
〈ザ・ヒーロー〉を超える正義の姿、それに成らなければ憎しみの戦士と永遠に付き合うことになる。
「ヒサくん! ここを乗り越えなきゃ君は永遠に憎しみの戦士と戦うことになる。それでも良いのかい! 幕昰さんやZ3の2人にもその拳を向けるのかい!」
説得を続ける中で漆黒の複眼が赤き複眼に変色していく。
複眼から涙を流しながらヒサは後悔に体を捩らせた。
「六問………さん………俺………俺………」
「いいんだよ。それよりもヒサくんには更なる高みを目指してもらう。憎しみの戦士に成らずともさらに強く成るためにね」
六問は優しい声で手厳しいことを言うと、立ち上がりながら最後のアームド・ダークエンジェルに視線を向ける。
「その前に敵を倒そう。特訓はその後だ」
「はい!」
堕天使に向けザーガはビームライフルを、オリジンザーガはロケットランチャーを生成する。
破壊エネルギーを武器に集中させ、狙いを定める。
「ゴアドさん!」
ヒサの叫びに西前は振り向くと、再び堕天使の方を見つめバックステップから高く羽ばたき〈カオスグリフォン〉を投げつける。
「今更そんな物!」
槍をビームソードで力任せにはじかれるが、彼の予定通りに動いてくれた。
隙が生まれたところで混沌の力で〈ガンバロン〉を〈カオスバロン〉に強化し、コッキングレバーを引っ張る。
「「「フン!」」」
「しまっ………!?」
3人同時に放たれる必殺の一撃〈トライシューティング〉を食らい装甲が耐え切れるはずもなく「堕天使は必ず人間を滅ぼす。グワァァァァァァァァ!?」と叫びを上げながら爆散した。
その光景を見ていた幕昰が覆面パトカーから出てカギを占める。
「やったな! 3人共!」
相棒の声が聞こえたザーガの2人は変身を解除し、人の姿に戻り笑顔でサムズアップする。
「それにしても六問、どうして突然いなくなったんだ?」
「実はですね」
そう言ってスマホを取り出すと、とある画像を観せる。
そこにはアームド・ダークエンジェルが装着していたパワードスーツを量産化している工場の異質な存在があった。
「なんじゃこりゃ!?」
思わず声を上げる幕昰に、六問が説明に入る。
「おそらくさっきの堕天使達が守っていたパワードスーツの製造工場でしょう。電源は壊したので使い物にはならないとは思いますが」
その発言に西前はため息を吐き、戦っていたビル内に入ろうとする。
「あまいな。あいつらの科学力は日に日に高まっている。それぐらいのことじゃあすぐに修復されるぞ。もう1人のザーガ、案内してくれないか? その生け簀ない工場を完全に破壊する」
右拳を左手の平に叩きつけ、神から引き受けた使命を全うする。
「分かった。ヒサくん、幕昰さん、一緒に来てくれないかな? もしかしたらまだ堕天使が潜んでいるかもしれない」
「もちろんだ。行くぞヒサ、必ずあいつらの野望を食い止めるぞ」
2人の正義の熱意にヒサは「これ以上の被害者を出すわけにはいかない」と決意を固める。
「そうですね。六問さん、案内お願いします」
「あぁ。俺について来てくれ」
こうして六問の案内でパワードスーツ量産工場に向かうことになった。
体力はギリギリ保つか。
それでも人間を脅かす存在がいる限り戦い続けるのだった。
アームド・ダークエンジェルの1人がゴアドに対して拳を握り怒りを表すと、連続突きをビームソードで受け止める。
しかし〈カオスグリフォン〉を持っていた彼はさらに上空へ上昇していた。
「なに!?」
光と闇が混じり合い、混沌を生み出しながら両足から繰り出される必殺の一撃。
「ホオォォォォォォ!!」
〈ドラゴニックカオス〉が装甲を持つ堕天使の頭に命中した。
「もう1発、食らわせてやるか」
なんと頭を踏み台にし、高く飛び上がる。
「ホオォォォォォォォォォォォォ!!」
そして〈ドラゴニックカオス〉を2発目を食らわせ、全身に亀裂を入れ爆散させた。
「おのれぇ! お前だけは絶対に許さん!」
残り1人となり、失った仲間の想いを胸に宿したアームド・ダークエンジェルはビームソードの持ち手を握り締め高速飛行で攻撃を仕掛けた。
一方でオリジンザーガは暴走するザーガに馬乗りになると、憎しみの戦士から解放するため面と向かっていた。
黒き複眼からは過去の自分を映したように見える。
かつて六問もこの状態になったことがあり、研究者のアレックスからは〈リベンジアイ〉と呼称された。
リベンジアイはザーガの腕輪が怒り、憎しみ、復讐心などに反応して発動する。
全身に破壊エネルギーを放出し、敵と判断した者を容赦なく倒す。
体力の消耗が激しく、さらに暴走状態のため体の自由が効かない。
すべて腕輪の有通りに動いてしまうのだ。
(ヒサくんの〈リベンジアイ〉を克服させるには更なる変身をしてもらう必要がある。そのためにもここで止めなければならない)
ザーガの新たなる変身。
〈ザ・ヒーロー〉を超える正義の姿、それに成らなければ憎しみの戦士と永遠に付き合うことになる。
「ヒサくん! ここを乗り越えなきゃ君は永遠に憎しみの戦士と戦うことになる。それでも良いのかい! 幕昰さんやZ3の2人にもその拳を向けるのかい!」
説得を続ける中で漆黒の複眼が赤き複眼に変色していく。
複眼から涙を流しながらヒサは後悔に体を捩らせた。
「六問………さん………俺………俺………」
「いいんだよ。それよりもヒサくんには更なる高みを目指してもらう。憎しみの戦士に成らずともさらに強く成るためにね」
六問は優しい声で手厳しいことを言うと、立ち上がりながら最後のアームド・ダークエンジェルに視線を向ける。
「その前に敵を倒そう。特訓はその後だ」
「はい!」
堕天使に向けザーガはビームライフルを、オリジンザーガはロケットランチャーを生成する。
破壊エネルギーを武器に集中させ、狙いを定める。
「ゴアドさん!」
ヒサの叫びに西前は振り向くと、再び堕天使の方を見つめバックステップから高く羽ばたき〈カオスグリフォン〉を投げつける。
「今更そんな物!」
槍をビームソードで力任せにはじかれるが、彼の予定通りに動いてくれた。
隙が生まれたところで混沌の力で〈ガンバロン〉を〈カオスバロン〉に強化し、コッキングレバーを引っ張る。
「「「フン!」」」
「しまっ………!?」
3人同時に放たれる必殺の一撃〈トライシューティング〉を食らい装甲が耐え切れるはずもなく「堕天使は必ず人間を滅ぼす。グワァァァァァァァァ!?」と叫びを上げながら爆散した。
その光景を見ていた幕昰が覆面パトカーから出てカギを占める。
「やったな! 3人共!」
相棒の声が聞こえたザーガの2人は変身を解除し、人の姿に戻り笑顔でサムズアップする。
「それにしても六問、どうして突然いなくなったんだ?」
「実はですね」
そう言ってスマホを取り出すと、とある画像を観せる。
そこにはアームド・ダークエンジェルが装着していたパワードスーツを量産化している工場の異質な存在があった。
「なんじゃこりゃ!?」
思わず声を上げる幕昰に、六問が説明に入る。
「おそらくさっきの堕天使達が守っていたパワードスーツの製造工場でしょう。電源は壊したので使い物にはならないとは思いますが」
その発言に西前はため息を吐き、戦っていたビル内に入ろうとする。
「あまいな。あいつらの科学力は日に日に高まっている。それぐらいのことじゃあすぐに修復されるぞ。もう1人のザーガ、案内してくれないか? その生け簀ない工場を完全に破壊する」
右拳を左手の平に叩きつけ、神から引き受けた使命を全うする。
「分かった。ヒサくん、幕昰さん、一緒に来てくれないかな? もしかしたらまだ堕天使が潜んでいるかもしれない」
「もちろんだ。行くぞヒサ、必ずあいつらの野望を食い止めるぞ」
2人の正義の熱意にヒサは「これ以上の被害者を出すわけにはいかない」と決意を固める。
「そうですね。六問さん、案内お願いします」
「あぁ。俺について来てくれ」
こうして六問の案内でパワードスーツ量産工場に向かうことになった。
体力はギリギリ保つか。
それでも人間を脅かす存在がいる限り戦い続けるのだった。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

真面目な部下に開発されました
佐久間たけのこ
BL
社会人BL、年下攻め。甘め。完結までは毎日更新。
※お仕事の描写など、厳密には正しくない箇所もございます。フィクションとしてお楽しみいただける方のみ読まれることをお勧めします。
救急隊で働く高槻隼人は、真面目だが人と打ち解けない部下、長尾旭を気にかけていた。
日頃の努力の甲斐あって、隼人には心を開きかけている様子の長尾。
ある日の飲み会帰り、隼人を部屋まで送った長尾は、いきなり隼人に「好きです」と告白してくる。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

シビトの案内人 恋華 (3人用声劇台本)(男2:女1)or(男1:不問1:女1)
あいすりぅ
キャラ文芸
シビトの案内人 恋華ーーーーーーーー
〖 比率〗
(男2:女1)or(男1:不問1:女1)
〖 時間〗30〜40分
〖 配役〗
•シノ:(女)死んだ人間の魂を案内する妖。
•屍人:(男.不問)記憶を消された少年。死んでいる。
•思人:(男)16才ぐらいの人の子。若くして亡くなっている。生前はシノと縁があった。
※
•0:ト書きみたいなものですが、思人役のセリフが少ないので、ナレーションとして思人役の人が読んでもオッケーです!
ーーーーーーーーーーーー
⭐︎性別変換○
⭐︎屍人、思人兼ね役の2人台本にしても大丈夫です!
楽しんで演じてくださったら嬉しいです〜。
【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】
絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。
下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。
※全話オリジナル作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる