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ウォーノウ編
第13話 争いを止めざる戦士
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超級堕天使ウォーノウ、彼は人間の強さを恐れ自ら幕昰が持つUSBメモリーを破壊するため、そして研究員達を根絶やしにするため5人の部下を引き連れ下界する。
全員スーツ姿の人間に変身し、二手に分かれ行動を開始した。
「ウォーノウ様、人類は同胞を次々撃破しています。我々は人類を甘く見ていたのかもしれません」
部下の堕天使が彼に自分達の甘さを口にすると、「そうだな」と一言言って、次の様に述べる。
「この堕天使を屠る人類の戦闘力は実に悍ましい物だ。必ず絶滅させてやろうではないか」
「分かっております。そのためにもまずは」
「あぁ、堕天使を超えるなど許されるはずがない。急いで向かうぞ」
『御意!』
ウォーノウと共に歩く2人の堕天使は早足で、ザーガ達がいると思われるZトレーラーがある警察署を目指すのだった。
一方その頃そんなことなどつい知らず如鬼と鈴静は六問と幕昰を待ちつつ、対堕天使に向けて訓練所で実践形式による〈バーチャルリアリティシュミレーション〉を始めていた。
バーチャルリアリティとは、ARゴーグルと複数のモーションセンサーを使用することで行えるシステム。
これによって今まで戦ってきた堕天使と模擬戦をすることができる。
戦う相手はデュエリスト・ダークエンジェルの暴走態。
協力し戦わなければ倒せない相手だ。
「鈴静さん、よろしくお願いします」
「こちらこそ、無理せずいきましょう。如鬼さん」
如鬼は〈アーチャー・マーク2〉と〈セイバー〉を、鈴静は〈サイコロプスハント〉を装備している想定で戦闘を行う。
『では、訓練開始!』
光炎の掛け声で暴走態が起動を開始、大きな声で威嚇するように吠えたのち2人に向かって襲い掛かる。
すぐ様銃口を敵へ向け、連射しつつ如鬼は相手の弱点をスキャナーで分析する。
「敵の弱点は右胸に存在する燃える心臓です」
「それが分かれば撃破は容易ですね。如鬼さんはターゲットを惹きつけてください。僕の〈サイコロプスハント〉で仕留めます」
「はい。任せてください」
鈴静の指示に従い銃撃を行いこちらに惹きつけ、さらに〈セイバー〉で暴走態の左腕を切断した。
(今の2人なら、ジャーミーに頼んだ強化パーツを使いこなせるかもね。うっし、データが届くまでにZシリーズの調整しましょうか)
彼らの訓練中の映像を横見に2機の調整を始めようとする光炎、その時だ。
警報が鳴り始め、モニターに映し出されたのはスーツの男女が警察署内で次々と人を圧倒的な力で殺戮をしていた。
『2人共! 訓練は中止! 堕天使らしき奴らがこの警察署で暴れてるわ! すぐにZトレーラーに戻ってちょうだい!』
ARゴーグルの電源を切り「分かりました」と連絡を返し鈴静は如鬼と相槌を打ち合い、光炎の元へ急ぐのだった。
その頃六問はザーガに変身し、堕天使達と戦闘を行っていた。
スーツ姿の男性を模したウォーノウがボウガンを召喚、強張った表情でリボルバーを構える警官の胸を撃ち抜いた。
「お前達! どうしてこんなひどいことを平然とできる!」
「逆に問おう。なぜ人間は争いをやめない?」
その問いに対し古代の戦士は「それは人間への皮肉のつもりか?」と冷たくあしらいながら、警官の遺体の側にあるリボルバーを吸収する。
確かに人間は喧嘩から戦争まで、さまざまな争いを続けている。
だが今の言葉を肯定してしまえば、必ず弱みにつけ込まれる。
「私は本気で言っている。醜き争いを繰り返す人類は滅びるべきだとな」
「争いは必ず起きる物だ。それによって奪われる命もある。だけど、人を守りたいと言う想いまで不意にするのか!」
「そう言った者も結局は争いに参加する。繰り返されるのだよ。だからこそ元を正すのだ」
意思を曲げないウォーノウの右腕の裾をめくる。
「そっ、それは!?」
六問が驚くのも無理はない。
なぜならそこにあったのはザーガの腕輪を模した紫色の腕輪だったのだから。
両手首を下元でクロスすると黒き光が彼を包み始める。
「変身!」
全身が包まれ姿が変化、ザーガの姿を模した銀色の装飾が入った黒き戦士へと変わる。
一角獣を彷彿とさせる1本の黒き角、赤き複眼がバイザーで隠され、指先にはバルカン砲、肩にバズーカが搭載している。
「この姿の名はウェポニック・ダークエンジェル。ザーガよ。お前をここで倒す!」
ウォーノウはバズーカでミサイルを同時発射、しかし六問がそれを吸収し敵に向かって走り出した。
予想通りに動いてくれる。
そう感じ堕天使の全員にテレパシーを送る。
(ザーガは私が引き付ける。お前達は目的の者達を処刑しろ)
((御意!))
2人の堕天使がそこでの殺戮をやめ、Zトレーラーの捜索を開始する。
その時だった。
Z3とZ2が駆けつけ、〈アーチャー・マーク2〉の銃口を向けたのだ。
「皆さんは避難を優先してください! 我々が堕天使を倒します!」
如鬼の指示を聞き、戦いに参加していた警官達は互いに首を縦に振り、市民の避難誘導を率先して行う。
その光景に堕天使と思われる女性が鼻で笑った。
「目的の者達が、こんなにも都合良く来てくれるとは」
それに対しスーツの男性は目を細め冷たい視線を送り、右腕の裾をめくる。
「油断するな。あいつらは今まで何人者の同胞を倒してきたことか」
「分かっている。慢心しすぎたことを謝罪しよう」
そう言って彼女も腕輪を見せつける様に右腕の裾をめくる。
「「変身」」
2人の体が漆黒の光に包まれたと思えば、如鬼と鈴静の視界から消える。
不意打ちを繰り出すため、後ろに回り込んだ。
しかしZ3のスキャナーは動きを予測、それに応えるように堕天使達を如鬼は撃ち抜くのだった。
全員スーツ姿の人間に変身し、二手に分かれ行動を開始した。
「ウォーノウ様、人類は同胞を次々撃破しています。我々は人類を甘く見ていたのかもしれません」
部下の堕天使が彼に自分達の甘さを口にすると、「そうだな」と一言言って、次の様に述べる。
「この堕天使を屠る人類の戦闘力は実に悍ましい物だ。必ず絶滅させてやろうではないか」
「分かっております。そのためにもまずは」
「あぁ、堕天使を超えるなど許されるはずがない。急いで向かうぞ」
『御意!』
ウォーノウと共に歩く2人の堕天使は早足で、ザーガ達がいると思われるZトレーラーがある警察署を目指すのだった。
一方その頃そんなことなどつい知らず如鬼と鈴静は六問と幕昰を待ちつつ、対堕天使に向けて訓練所で実践形式による〈バーチャルリアリティシュミレーション〉を始めていた。
バーチャルリアリティとは、ARゴーグルと複数のモーションセンサーを使用することで行えるシステム。
これによって今まで戦ってきた堕天使と模擬戦をすることができる。
戦う相手はデュエリスト・ダークエンジェルの暴走態。
協力し戦わなければ倒せない相手だ。
「鈴静さん、よろしくお願いします」
「こちらこそ、無理せずいきましょう。如鬼さん」
如鬼は〈アーチャー・マーク2〉と〈セイバー〉を、鈴静は〈サイコロプスハント〉を装備している想定で戦闘を行う。
『では、訓練開始!』
光炎の掛け声で暴走態が起動を開始、大きな声で威嚇するように吠えたのち2人に向かって襲い掛かる。
すぐ様銃口を敵へ向け、連射しつつ如鬼は相手の弱点をスキャナーで分析する。
「敵の弱点は右胸に存在する燃える心臓です」
「それが分かれば撃破は容易ですね。如鬼さんはターゲットを惹きつけてください。僕の〈サイコロプスハント〉で仕留めます」
「はい。任せてください」
鈴静の指示に従い銃撃を行いこちらに惹きつけ、さらに〈セイバー〉で暴走態の左腕を切断した。
(今の2人なら、ジャーミーに頼んだ強化パーツを使いこなせるかもね。うっし、データが届くまでにZシリーズの調整しましょうか)
彼らの訓練中の映像を横見に2機の調整を始めようとする光炎、その時だ。
警報が鳴り始め、モニターに映し出されたのはスーツの男女が警察署内で次々と人を圧倒的な力で殺戮をしていた。
『2人共! 訓練は中止! 堕天使らしき奴らがこの警察署で暴れてるわ! すぐにZトレーラーに戻ってちょうだい!』
ARゴーグルの電源を切り「分かりました」と連絡を返し鈴静は如鬼と相槌を打ち合い、光炎の元へ急ぐのだった。
その頃六問はザーガに変身し、堕天使達と戦闘を行っていた。
スーツ姿の男性を模したウォーノウがボウガンを召喚、強張った表情でリボルバーを構える警官の胸を撃ち抜いた。
「お前達! どうしてこんなひどいことを平然とできる!」
「逆に問おう。なぜ人間は争いをやめない?」
その問いに対し古代の戦士は「それは人間への皮肉のつもりか?」と冷たくあしらいながら、警官の遺体の側にあるリボルバーを吸収する。
確かに人間は喧嘩から戦争まで、さまざまな争いを続けている。
だが今の言葉を肯定してしまえば、必ず弱みにつけ込まれる。
「私は本気で言っている。醜き争いを繰り返す人類は滅びるべきだとな」
「争いは必ず起きる物だ。それによって奪われる命もある。だけど、人を守りたいと言う想いまで不意にするのか!」
「そう言った者も結局は争いに参加する。繰り返されるのだよ。だからこそ元を正すのだ」
意思を曲げないウォーノウの右腕の裾をめくる。
「そっ、それは!?」
六問が驚くのも無理はない。
なぜならそこにあったのはザーガの腕輪を模した紫色の腕輪だったのだから。
両手首を下元でクロスすると黒き光が彼を包み始める。
「変身!」
全身が包まれ姿が変化、ザーガの姿を模した銀色の装飾が入った黒き戦士へと変わる。
一角獣を彷彿とさせる1本の黒き角、赤き複眼がバイザーで隠され、指先にはバルカン砲、肩にバズーカが搭載している。
「この姿の名はウェポニック・ダークエンジェル。ザーガよ。お前をここで倒す!」
ウォーノウはバズーカでミサイルを同時発射、しかし六問がそれを吸収し敵に向かって走り出した。
予想通りに動いてくれる。
そう感じ堕天使の全員にテレパシーを送る。
(ザーガは私が引き付ける。お前達は目的の者達を処刑しろ)
((御意!))
2人の堕天使がそこでの殺戮をやめ、Zトレーラーの捜索を開始する。
その時だった。
Z3とZ2が駆けつけ、〈アーチャー・マーク2〉の銃口を向けたのだ。
「皆さんは避難を優先してください! 我々が堕天使を倒します!」
如鬼の指示を聞き、戦いに参加していた警官達は互いに首を縦に振り、市民の避難誘導を率先して行う。
その光景に堕天使と思われる女性が鼻で笑った。
「目的の者達が、こんなにも都合良く来てくれるとは」
それに対しスーツの男性は目を細め冷たい視線を送り、右腕の裾をめくる。
「油断するな。あいつらは今まで何人者の同胞を倒してきたことか」
「分かっている。慢心しすぎたことを謝罪しよう」
そう言って彼女も腕輪を見せつける様に右腕の裾をめくる。
「「変身」」
2人の体が漆黒の光に包まれたと思えば、如鬼と鈴静の視界から消える。
不意打ちを繰り出すため、後ろに回り込んだ。
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