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復活編

第3話悪夢の様な再会

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ブレイクは1週間も帰って来ない。
どうしてだろう。
スパークは〈電気の殺人〉に入った状態で思う。
ちなみに今、マスターであるコサメは転校した中学校にアニメ友達であるシズクと会話しながら通学している。
するとなにか自分が知っている気がする、そんな化け物が立っていた。
「デビルだー!」
友達の言葉に反応し、共にその場から逃げ出す。
(あれってまさかブレイク? でもあの姿はなに? なんかバイオチックな姿だったけど、もしかして別人? 似てるデビルはいるし、気のせいだよね)
そう思う、いやそう思いたい。
なぜなら、あんなブレイクを見たくないから。
するとデビルが目の前に現れた。
さっきまで逃げていたコサメ達の前に突然現れた。
(まさか、自分に「あそこに高速で移動できない」を破壊して瞬間移動した!?)
もうなんでもありなブレイクの能力。
後ろを振り返り、逃げ様とする。
だがそこには、九尾が全身の電鋸を回転させた状態で待ち構えていた。
「逃がさないぜー、行くぞブレイク」
「分かった」
やはり、やはりブレイクだった。
これを聞いたスパークは表情を歪ませ、そして心のなにかが壊れる。
「逃げても良いんだぜ、お前達のスピードより早く走って殺してやるからよぉー」
「コサメ! 早く逃げるよ!」
「分かってる!」
幸いな事にここはT字路。
3つ目の通路の方に2人は逃げ出す。
「兄貴!」
「分かってます、弟よ」
九尾はトランプのハートの5を取り出す。
「ハイスピードアタック」
そう言うとハートの5が消滅し、ものすごいスピードでコサメ達を追いかける。
それを見た巡回をしているスリープ、ガルガ、シンはジープを走らせ、九尾を追跡する。
シンは姿を変え、黄金の姿になる。
対デビル用の銃弾をマガジンに搭載したガトリングガンを取り込み、左手がガトリングガンに変化、屋根に登り、銃口を九尾に向ける。
「クソ、子どもがいて撃てねぇ」
「ならあの狐野郎を蹴り飛ばしてやるだけよ。ガルガ君」
「分かりました。因縁の相手も何回も復活されると疲れて来る物ですね」
高速で走る九尾がコサメを捕まえる。
「捕まえたぞ、さあ悪はここで地獄に落ちてもらうぜ」
「いやー!」
「コサメを離しなさいよぉー!」
シズクは九尾に殴りかかるが、逆に片手で捕まる。
「離せー!」
「悪に慈悲も是非も俺達には持ち合わせてねぇ、さっさと死になぁ」
電鋸が回転し始め、仕留めにかかる。
「待て、後ろから軍隊の車が来るぞ。乗ってるのは、フォックスキラー部隊の奴らだ」
「ボス、それは本当ですか! なんでこんな時に」
「おそらく噂で聞いたデビルを倒しに来たのだろう、りだが復讐相手があちらから来てくれた。仲間の無念を今果たす時」
「ならば私から行かせてもらいましょう」
2人を投げ飛ばし、電鋸を引っ込め、背中から触手を伸ばす。
ガルガはそれを見て、ブレーキをかけ、完全に止まったところで、3人共降りる。
アタッシュケースを開けて〈ノーリロードリザード〉を2丁取り出し、九尾に銃口を向ける。
「久しぶりねフォックス達、正義の味方はさっさと天国に行って英雄として崇められてると思ったけど」
「我々は天国にも地獄にも行けない、神は正義でも悪でもないと判断した。だから亡霊になった。だが我々は絶対なる正義だ、誰が言おうと正義なのだ」
「人間に正義も悪もない、それを決めたのは人間自身だ。天国と地獄が存在している考えは人間の幻想に過ぎない」
シンの言葉に九尾ことフォックス達は怒りと納得の感情に苛まれ、牙を剥き出しにする。
「私は許さない、2度も私を殺したあなたを。行くよボーン、あいつを倒すわよ」
「分かりましたゼロ。あのキンピカを先に仕留めましょう」
フォックスは日本刀を出現させ、掴み取る。
そしてかつてフォックスキラー部隊の兵士だったユウタの能力〈ゴーストアーマークリエイター〉を発動、幽霊達が集まって行き、最終的に鎧になる。
「なるほど。ユウタの能力をコピーしたって言うのはあんたね」
「その通りです。ですが同じ能力を持つあの方には後もうすこしで勝てるところだったのですが、後一歩で負けてしまいました。しかし今回はあの方はいない様ですね、全力で殺させていただきます、覚悟してもらいますよ」
フォックスは日本刀を構え、3人に襲いかかる。
その間にコサメとシズクはその場から逃げ出す。
「待て」
ブレイクは空間を破壊し、瞬間移動する。
「俺はデビルを追いかける、フォックスは頼んだぞ」
「分かったわシン。行くわよガルガ君、もう一度あいつらをブチのめす!」
「その言葉を待ってました! あの世に送ってやるぜー!」
シンはブレイクを追いかけ、スリープとガルガはフォックスと戦闘になる。
「まずはあなた達から! やっつけてやる!」
「良いですよ、もっと殺意を爆発させなさい。そうすればきっとあいつらを倒せますよ」
その動きは、まさに、一流の刀使いの動きを思わせた。
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