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偶然編
第1話プリンセスSOS
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放課後、家に帰る途中、ヒメはパン屋で買ったクリーム入りのアンパンを食べながら、席に座り、スマホをいじる。
ゲームをしつつ、アンパンを食べていると、軍服を着た女性が近づいて来た。
「ちょっと話、良いかしら」
「いきなりなんですか、警察呼びますよ」
「失礼、私は軍隊のサイバレンコ。最近デビル事件が多発しているから、いろんな人に話を聞いているの」
軍隊である事を証明する手帳をヒメに見せながらあいさつをする。
「そうなんですか」
スマホのゲームをポーズ画面にして、電源を切り、バックにしまう。
「最近学校とかでデビルに出くわした事あるかしら」
そう言ってメモ帳を取り出し、メモを書き始める。
「あります。ヤマダセイギてっ奴がデビルを使って学校の生徒を殺させてました」
「なるほど、でっ、デビルはどんな奴だった」
「○面ライダーみたいな見た目をしてました。後自分の事を正義の味方だと思いこんでます」
「分かったわ、一応確認だけど、あなたのバッグの中をチェックさせて」
「えっ」
予想はしていたが、いざ言われるとドキッとなる。
「いいですよ」
ヒメはバッグをレンコに渡し、確認させる。
その時だった。
鎧を身につけたデビルが槍を構え、外で人を襲い始めた。
レンコはバッグをヒメに渡し、パン屋を出て、パワードスーツ〈Z4〉に乗り込み、ブレイドを構え、ジェット噴射でデビルに襲いかかる。
それに気づいたデビルは槍で攻撃を防ぎ、蹴りを繰り出す。
だがレンコはジェット噴射での突進でそのままデビルを吹き飛ばす。
その反動を利用してデビルは槍を逆手で持ち、レンコに向けて投げる。
勢いはまるでミサイルの様だ。
これを避けてしまえば市民に危害が及ぶ。
レンコはブレイドで槍を防ごうとする。
槍がブレイドとぶつかり合い、弾き合う。
デビルは足から着地し、次元の裂け目からトライデントを取り出し、刺しに行く。
しかしジェット噴射で上空に飛ばれ、回避された。
その戦いを見ていたヒメはこの場から離れる。
「軍隊もデビルもいるなんてホントついてない」
ヒメの言葉に〈救いの殺人〉の中にいるヘルプが話かけてくる。
『そんな事言ってるから運が逃げて行くんだよ、ヒメ』
「だってホントの事じゃない、もうやだ、いじめられるし、デビルに轢き殺されそうになるし、いろいろとやな事ばかりで疲れちゃうよ」
「友達がいるだけましでしょ、まったく、不憫アピールはもうやめてよね」
ヘルプの注意に、ヒメはため息を吐いた。
「人間のくせにやりますねぇ」
「・・・・・」
「無視ですか、まあいいでしょう、私の名前はランス、槍を暗示する者です」
自己紹介の間にレンコは〈サンダーボルテックス〉を撃ち放つ。
鼻を鳴らし、ランスは電磁砲を躱し、高い身体能力でジャンプし、レンコにトライデントを放つ。
(こんな物)
冷静に考えれば、槍だろうと銃弾だろうと関係ない。
なんとレンコはトライデントを掴み取り、逆に刺しに行った。
自分の予想と違う事が起きて驚くランスだがすぐに考え方を切り替える。
次元の裂け目から槍を取り出し、サブスキルを使い、空気を爆発させ、加速、連続突きを繰り出す。
しかし連続突きを躱され、さらにトライデントで刺されてしまった。
「自分の鎧より強い槍を使うなんて、バカなの」
貫通したトライデントをねじ込み、激痛を与える。
その状態でレンコは急落下、地面にランスを叩きつけた。
仕留めた。そう思った時、ランスが高笑いを上げる。
すると、レンコの側の空気が爆発し、吹き飛ばされる。
ランスはすぐ様立ち上がり、トライデントを引き抜く。
「こんな事で殺せるなんて思いました? バカなのはあなたなんじゃないんですか?」
「そうかもね、だけど、私とあなたは決定的に違うところがある。それは仲間がいる事」
「なに?」
驚くランスに後ろからジェット噴射音が聴こえて来る。
(まさか新手か)
後ろを振り返る。
「殺してやる、デビルを、すべて!」
〈T6〉がブレイドを構えながらランスに襲いかかって来た。
一方急ぎ足で家に帰ろうとするヒメの前にデビルが立っていた。
少年を思わせる風貌、上半身裸で黒い肌、白い紋章が大量に描かれている、頭には赤黒いハチマキを巻き、ジーンズを履いている。
「ヘルプ」
ヒメはヘルプを召喚し、デビルとの戦闘に入る。
「分かってる、殺れば良いんでしょう」
そう言ってヘルプはナイフと〈増殖の殺人〉を構える。
「自己紹介をしよう、俺の名前はソウル、魂を暗示する者だ」
「私はヘルプ、救いを暗示する者よ」
「俺の能力が名前だけで分からないだろ」
「それはあなたも同じでしょ」
「じゃあ見せてやる、俺の能力を」
ソウルは自信有り気な言葉に、ヘルプは身構える。
と思わせておいて〈増殖の殺人〉からプロリレーションを召喚する。
昆虫を思わせる黒い戦士、まるで分身する様に増殖していく。
その間にソウルの周りに魂が集まって来る。
その中で1つの魂がソウルに憑依する。
するとソウルの姿がかつてブレイドが倒したはずのファイヤーに変わった。
「ヒメは家に帰ってて、危ないから」
「分かった。お願いだから死なないでね」
そう言ってヒメはその場を逃げ出した。
ゲームをしつつ、アンパンを食べていると、軍服を着た女性が近づいて来た。
「ちょっと話、良いかしら」
「いきなりなんですか、警察呼びますよ」
「失礼、私は軍隊のサイバレンコ。最近デビル事件が多発しているから、いろんな人に話を聞いているの」
軍隊である事を証明する手帳をヒメに見せながらあいさつをする。
「そうなんですか」
スマホのゲームをポーズ画面にして、電源を切り、バックにしまう。
「最近学校とかでデビルに出くわした事あるかしら」
そう言ってメモ帳を取り出し、メモを書き始める。
「あります。ヤマダセイギてっ奴がデビルを使って学校の生徒を殺させてました」
「なるほど、でっ、デビルはどんな奴だった」
「○面ライダーみたいな見た目をしてました。後自分の事を正義の味方だと思いこんでます」
「分かったわ、一応確認だけど、あなたのバッグの中をチェックさせて」
「えっ」
予想はしていたが、いざ言われるとドキッとなる。
「いいですよ」
ヒメはバッグをレンコに渡し、確認させる。
その時だった。
鎧を身につけたデビルが槍を構え、外で人を襲い始めた。
レンコはバッグをヒメに渡し、パン屋を出て、パワードスーツ〈Z4〉に乗り込み、ブレイドを構え、ジェット噴射でデビルに襲いかかる。
それに気づいたデビルは槍で攻撃を防ぎ、蹴りを繰り出す。
だがレンコはジェット噴射での突進でそのままデビルを吹き飛ばす。
その反動を利用してデビルは槍を逆手で持ち、レンコに向けて投げる。
勢いはまるでミサイルの様だ。
これを避けてしまえば市民に危害が及ぶ。
レンコはブレイドで槍を防ごうとする。
槍がブレイドとぶつかり合い、弾き合う。
デビルは足から着地し、次元の裂け目からトライデントを取り出し、刺しに行く。
しかしジェット噴射で上空に飛ばれ、回避された。
その戦いを見ていたヒメはこの場から離れる。
「軍隊もデビルもいるなんてホントついてない」
ヒメの言葉に〈救いの殺人〉の中にいるヘルプが話かけてくる。
『そんな事言ってるから運が逃げて行くんだよ、ヒメ』
「だってホントの事じゃない、もうやだ、いじめられるし、デビルに轢き殺されそうになるし、いろいろとやな事ばかりで疲れちゃうよ」
「友達がいるだけましでしょ、まったく、不憫アピールはもうやめてよね」
ヘルプの注意に、ヒメはため息を吐いた。
「人間のくせにやりますねぇ」
「・・・・・」
「無視ですか、まあいいでしょう、私の名前はランス、槍を暗示する者です」
自己紹介の間にレンコは〈サンダーボルテックス〉を撃ち放つ。
鼻を鳴らし、ランスは電磁砲を躱し、高い身体能力でジャンプし、レンコにトライデントを放つ。
(こんな物)
冷静に考えれば、槍だろうと銃弾だろうと関係ない。
なんとレンコはトライデントを掴み取り、逆に刺しに行った。
自分の予想と違う事が起きて驚くランスだがすぐに考え方を切り替える。
次元の裂け目から槍を取り出し、サブスキルを使い、空気を爆発させ、加速、連続突きを繰り出す。
しかし連続突きを躱され、さらにトライデントで刺されてしまった。
「自分の鎧より強い槍を使うなんて、バカなの」
貫通したトライデントをねじ込み、激痛を与える。
その状態でレンコは急落下、地面にランスを叩きつけた。
仕留めた。そう思った時、ランスが高笑いを上げる。
すると、レンコの側の空気が爆発し、吹き飛ばされる。
ランスはすぐ様立ち上がり、トライデントを引き抜く。
「こんな事で殺せるなんて思いました? バカなのはあなたなんじゃないんですか?」
「そうかもね、だけど、私とあなたは決定的に違うところがある。それは仲間がいる事」
「なに?」
驚くランスに後ろからジェット噴射音が聴こえて来る。
(まさか新手か)
後ろを振り返る。
「殺してやる、デビルを、すべて!」
〈T6〉がブレイドを構えながらランスに襲いかかって来た。
一方急ぎ足で家に帰ろうとするヒメの前にデビルが立っていた。
少年を思わせる風貌、上半身裸で黒い肌、白い紋章が大量に描かれている、頭には赤黒いハチマキを巻き、ジーンズを履いている。
「ヘルプ」
ヒメはヘルプを召喚し、デビルとの戦闘に入る。
「分かってる、殺れば良いんでしょう」
そう言ってヘルプはナイフと〈増殖の殺人〉を構える。
「自己紹介をしよう、俺の名前はソウル、魂を暗示する者だ」
「私はヘルプ、救いを暗示する者よ」
「俺の能力が名前だけで分からないだろ」
「それはあなたも同じでしょ」
「じゃあ見せてやる、俺の能力を」
ソウルは自信有り気な言葉に、ヘルプは身構える。
と思わせておいて〈増殖の殺人〉からプロリレーションを召喚する。
昆虫を思わせる黒い戦士、まるで分身する様に増殖していく。
その間にソウルの周りに魂が集まって来る。
その中で1つの魂がソウルに憑依する。
するとソウルの姿がかつてブレイドが倒したはずのファイヤーに変わった。
「ヒメは家に帰ってて、危ないから」
「分かった。お願いだから死なないでね」
そう言ってヒメはその場を逃げ出した。
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