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第11章「巡礼という名の異世界冒険はここからだ」
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朝、アリアが目覚めると、愛液でビシャビシャにした、壁や床やシーツが綺麗になっていた。
「……あれ? 昨日その辺濡れてた気がするんだけど……気のせいだったのか」
アリアは快感のあまり、寝る前の記憶が曖昧になっていて、勘違いだったのかなと、首を傾げると……。
トントンと、ドアが優しくノックされる。
「アリア様、おはようございます、お着替えのお手伝いに参りました」
「はーい、どうぞー」
エリシラが来たので、アリアはさっきまで考えていた部屋のことを忘れて、今日の朝食を考え始めるのだった。
朝食後は、エリシラ、リンデルとともに町の結界の確認をすることになっていた。
本当はエリシラとリンデル二人だけでする予定だったのだが、アリア自身が結界がどうなってるのか気になっていたので、参加させてもらったのだ。
「アリア様、エリシラ様、おはようございます。お忙しいところ恐れ入ります」
「「リンデルさん、おはようございます」」
リンデルに教会まで迎えに来てもらい、そのまま三人で町の外周を見回っていく。
朝の明るい光が注ぎ込む中、アリア、エリシラ、リンデルは結界が正常に機能しているかを確認する。
アリアがキョロキョロと周囲を観察するなか、エリシラは魔法の感覚を研ぎ澄まし、結界の異常を感知するよう努めていた。
一方で、リンデルは町の外側に目を向け、森や丘陵地帯からの異変に注意を払っていた。
「それにしても、朝の空気は気持ちいいですね。パドギアの町の景色もとても素晴らしいし」
アリアが二人に向けて声をかけると、
「そうですね、この景色も空気もすべてアリア様が守ったのですよ、結界も今のところ特に異常はないようですね」
「はい、アリア様のおかげです。これならパドギアの人達は安心して過ごせるでしょう、全ての民にかわりお礼を言います」
2人がそんな風に言ってくれるので、アリアは誇らしさと照れから顔が赤くなってしまう。
結界がしっかりと機能していることを確認し、森に偵察にでていた兵士達から、魔物が全滅してる報告を受けて、3人は町へと戻った。
町は相変わらず賑やかで活気にあふれていた。
「アリア様、結界があるおかげで安心だよ。ありがとうございます」
「町の平和が守られてる安心感みたいなのが結界から感じられます」
「聞いたよ、魔物もみんな倒したんだってね? 聖女様すごいや!」
アリア、エリシラ、リンデルが歩くと、すぐに住人が集まり歓迎の声が広がっていく。
聖女としての力と美しさに見惚れ立ち尽くす者や、アリアに祈りのポーズを向け動きを止めてしまう人達まで現れて、3人の周りはすぐに人だかりができてしまう。
「アリア=マナリアス様ー! あなたがいればこの街は安全ですー!」
「アリア様ー! 愛してますー!」
アリアは人々からの注目と尊敬の声に戸惑いながらも、微笑みを浮かべて応えていた。
かつてのサラリーマンとしての自分から、異世界で美女として崇められ、強大な力を持つ存在となったことに照れはあるものの、だいぶ受け入れられるようになってきていた。
結界の確認、魔物の報告、町の人たちとの会話を終えて、ギルドのギルド長室に戻ってきたのは正午をだいぶ過ぎてからだった。
ギルド長室に昼食を用意して、3人で食べながら話す。
「アリア様、エリシラ様、パドギアの町はこれでもうしばらくは安全です」
「そうですね、私たちはこの町を守り切ったと言えるでしょう。神も喜んでいることでしょう」
「この、ご飯美味しい~」
「……そこで、ですね、隣町のリードンにも結界を張るのはどうでしょうか?」
「はい、私もその話をしようと思っていました。お告げにも巡礼せよとありました」
「こっちのパンも美味しい~、ギルドのご飯っておいしいんですね!」
2人が真剣な話をしてるなか、お腹を空かせていたアリアはパクパクとお皿を空にしていく。
「アリア様が喜んでいたと、後で料理長に伝えておきますよ、きっと大喜びです……それでは巡礼として各地に結界を張って魔物の進行を食い止めましょう!」
前半はアリアに、後半はエリシラに向けてリンデルは語る。
「アリア様、こっちのスープもおいしいですよ、あ~ん。……えぇ、国王にもこの件を伝え、付き添ってくれる兵士を募りたいと思います」
こちらも前半はアリアに、後半はリンデルに向けてエリシラが言う。
アリアはまた話についていけないが、自分は聖女として、やれることをしようと決意していた。
「エリシラ様、巡礼には、私もぜひお供させてください」
「ギルド長、自らいいのですか?」
「構いません! 私がアリア様、エリシラ様とともに行きたいのです」
リンデルは力強く頷いた。
そして数日後、アリア、エリシラ、リンデルは、数人の兵士ともに、異世界を巡る巡礼の旅に出発することになった。
アリアの心には冒険への興味と好奇心が膨らみ、まだ見ぬ異世界への好奇心が湧き上がっていた。
「いってらっしゃいませ、アリア様、エリシラ様」
「いってきます、後のことは頼みますよ」
「いってきます!」
アリアは背中に荷物を背負い、教会の扉を開け一歩外に踏み出し、広大な世界へと足を踏み入れるのでした。
巡礼の旅は、美しい風景や厳しい試練、出会いや別れといった様々な経験が待っているでしょう――。
おしまい
彼女達の活躍をご期待ください!
……あと一話だけ続くんじゃよ!
「……あれ? 昨日その辺濡れてた気がするんだけど……気のせいだったのか」
アリアは快感のあまり、寝る前の記憶が曖昧になっていて、勘違いだったのかなと、首を傾げると……。
トントンと、ドアが優しくノックされる。
「アリア様、おはようございます、お着替えのお手伝いに参りました」
「はーい、どうぞー」
エリシラが来たので、アリアはさっきまで考えていた部屋のことを忘れて、今日の朝食を考え始めるのだった。
朝食後は、エリシラ、リンデルとともに町の結界の確認をすることになっていた。
本当はエリシラとリンデル二人だけでする予定だったのだが、アリア自身が結界がどうなってるのか気になっていたので、参加させてもらったのだ。
「アリア様、エリシラ様、おはようございます。お忙しいところ恐れ入ります」
「「リンデルさん、おはようございます」」
リンデルに教会まで迎えに来てもらい、そのまま三人で町の外周を見回っていく。
朝の明るい光が注ぎ込む中、アリア、エリシラ、リンデルは結界が正常に機能しているかを確認する。
アリアがキョロキョロと周囲を観察するなか、エリシラは魔法の感覚を研ぎ澄まし、結界の異常を感知するよう努めていた。
一方で、リンデルは町の外側に目を向け、森や丘陵地帯からの異変に注意を払っていた。
「それにしても、朝の空気は気持ちいいですね。パドギアの町の景色もとても素晴らしいし」
アリアが二人に向けて声をかけると、
「そうですね、この景色も空気もすべてアリア様が守ったのですよ、結界も今のところ特に異常はないようですね」
「はい、アリア様のおかげです。これならパドギアの人達は安心して過ごせるでしょう、全ての民にかわりお礼を言います」
2人がそんな風に言ってくれるので、アリアは誇らしさと照れから顔が赤くなってしまう。
結界がしっかりと機能していることを確認し、森に偵察にでていた兵士達から、魔物が全滅してる報告を受けて、3人は町へと戻った。
町は相変わらず賑やかで活気にあふれていた。
「アリア様、結界があるおかげで安心だよ。ありがとうございます」
「町の平和が守られてる安心感みたいなのが結界から感じられます」
「聞いたよ、魔物もみんな倒したんだってね? 聖女様すごいや!」
アリア、エリシラ、リンデルが歩くと、すぐに住人が集まり歓迎の声が広がっていく。
聖女としての力と美しさに見惚れ立ち尽くす者や、アリアに祈りのポーズを向け動きを止めてしまう人達まで現れて、3人の周りはすぐに人だかりができてしまう。
「アリア=マナリアス様ー! あなたがいればこの街は安全ですー!」
「アリア様ー! 愛してますー!」
アリアは人々からの注目と尊敬の声に戸惑いながらも、微笑みを浮かべて応えていた。
かつてのサラリーマンとしての自分から、異世界で美女として崇められ、強大な力を持つ存在となったことに照れはあるものの、だいぶ受け入れられるようになってきていた。
結界の確認、魔物の報告、町の人たちとの会話を終えて、ギルドのギルド長室に戻ってきたのは正午をだいぶ過ぎてからだった。
ギルド長室に昼食を用意して、3人で食べながら話す。
「アリア様、エリシラ様、パドギアの町はこれでもうしばらくは安全です」
「そうですね、私たちはこの町を守り切ったと言えるでしょう。神も喜んでいることでしょう」
「この、ご飯美味しい~」
「……そこで、ですね、隣町のリードンにも結界を張るのはどうでしょうか?」
「はい、私もその話をしようと思っていました。お告げにも巡礼せよとありました」
「こっちのパンも美味しい~、ギルドのご飯っておいしいんですね!」
2人が真剣な話をしてるなか、お腹を空かせていたアリアはパクパクとお皿を空にしていく。
「アリア様が喜んでいたと、後で料理長に伝えておきますよ、きっと大喜びです……それでは巡礼として各地に結界を張って魔物の進行を食い止めましょう!」
前半はアリアに、後半はエリシラに向けてリンデルは語る。
「アリア様、こっちのスープもおいしいですよ、あ~ん。……えぇ、国王にもこの件を伝え、付き添ってくれる兵士を募りたいと思います」
こちらも前半はアリアに、後半はリンデルに向けてエリシラが言う。
アリアはまた話についていけないが、自分は聖女として、やれることをしようと決意していた。
「エリシラ様、巡礼には、私もぜひお供させてください」
「ギルド長、自らいいのですか?」
「構いません! 私がアリア様、エリシラ様とともに行きたいのです」
リンデルは力強く頷いた。
そして数日後、アリア、エリシラ、リンデルは、数人の兵士ともに、異世界を巡る巡礼の旅に出発することになった。
アリアの心には冒険への興味と好奇心が膨らみ、まだ見ぬ異世界への好奇心が湧き上がっていた。
「いってらっしゃいませ、アリア様、エリシラ様」
「いってきます、後のことは頼みますよ」
「いってきます!」
アリアは背中に荷物を背負い、教会の扉を開け一歩外に踏み出し、広大な世界へと足を踏み入れるのでした。
巡礼の旅は、美しい風景や厳しい試練、出会いや別れといった様々な経験が待っているでしょう――。
おしまい
彼女達の活躍をご期待ください!
……あと一話だけ続くんじゃよ!
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