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第八話 二度目のステータス確認後に
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武器防具を整えて噴水のベンチに腰掛けてステータスを確認する。
『LV20』
『名前』アイア
『種族』人族
『職』ノービス
『ステータス』
HP 156
MP 31
STR 18
AGI 10
VIT 16
INT 5
DEX 15
LUK 1
『スキル』
なし
『装備品』
青銅の剣+1
青銅の鎧
女ノービスのワンピース
ウッズボアのブーツ+4
狩りまくったイノシシの素材でサンダルからブーツに装備を変えることもできた。
武器にプラス値を振ることもできた。
素材となるアイテムを持っていると、武器防具は攻撃力や防御力を強化することができる。
また特殊素材があれば、スキルや効果をつけることもできるのだ。
低レベルモンスターの素材でも、重なれば立派な装備にも引けを取らない。
「うんうん、いい感じじゃないかな!」
ステータスを見ながら頷いていると、目の前に立つプレイヤーに声をかけられた。
「可愛い子発見ー! ねぇねぇ、初心者? 俺らのギルドクラブ入らない?」
と、チャラそうな男性に声をかけられてしまった。
そこで再確認する。
僕は今、女剣士だったんだ。
周りを見渡しても、女性キャラはいない。
「え……あ、あの、あの、ぼく、いぇ、私は……」
苦手とするタイプの男に声をかけられ、僕は口ごもってしまう。
チャラそうな男はベンチに座っている僕の横に腰掛け、
「いいじゃん、楽しいよ? 装備とかアイテムとかあげるしさ~」
と、ニヤニヤしながら、詰め寄ってくる。
「ご、ごめんなさい、まだギルドクラブとかは……」
「大丈夫だって、気軽にいこーよ、気軽にさ~」
馴れ馴れしい手つきで肩に手を回される。
そして、触れている手から不意に電気が流れた。
肩から、一瞬に全身が電気が流れ、頭で弾ける。
『マインドショック』
男が発したスキル名を聞いた瞬間、僕はピンッを体を硬直させたまま、頭の中が真っ白になった。
立つことも、声を出すことも、ログアウトすることもできない。
「っぁ、っ……っぁ」
口から微かな吐息が漏れるだけだ。
そのまま意識が無くなっていく……。
僕の視界に最後に移ったのは、口元を釣り上げているチャラそうな男だった――。
『LV20』
『名前』アイア
『種族』人族
『職』ノービス
『ステータス』
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STR 18
AGI 10
VIT 16
INT 5
DEX 15
LUK 1
『スキル』
なし
『装備品』
青銅の剣+1
青銅の鎧
女ノービスのワンピース
ウッズボアのブーツ+4
狩りまくったイノシシの素材でサンダルからブーツに装備を変えることもできた。
武器にプラス値を振ることもできた。
素材となるアイテムを持っていると、武器防具は攻撃力や防御力を強化することができる。
また特殊素材があれば、スキルや効果をつけることもできるのだ。
低レベルモンスターの素材でも、重なれば立派な装備にも引けを取らない。
「うんうん、いい感じじゃないかな!」
ステータスを見ながら頷いていると、目の前に立つプレイヤーに声をかけられた。
「可愛い子発見ー! ねぇねぇ、初心者? 俺らのギルドクラブ入らない?」
と、チャラそうな男性に声をかけられてしまった。
そこで再確認する。
僕は今、女剣士だったんだ。
周りを見渡しても、女性キャラはいない。
「え……あ、あの、あの、ぼく、いぇ、私は……」
苦手とするタイプの男に声をかけられ、僕は口ごもってしまう。
チャラそうな男はベンチに座っている僕の横に腰掛け、
「いいじゃん、楽しいよ? 装備とかアイテムとかあげるしさ~」
と、ニヤニヤしながら、詰め寄ってくる。
「ご、ごめんなさい、まだギルドクラブとかは……」
「大丈夫だって、気軽にいこーよ、気軽にさ~」
馴れ馴れしい手つきで肩に手を回される。
そして、触れている手から不意に電気が流れた。
肩から、一瞬に全身が電気が流れ、頭で弾ける。
『マインドショック』
男が発したスキル名を聞いた瞬間、僕はピンッを体を硬直させたまま、頭の中が真っ白になった。
立つことも、声を出すことも、ログアウトすることもできない。
「っぁ、っ……っぁ」
口から微かな吐息が漏れるだけだ。
そのまま意識が無くなっていく……。
僕の視界に最後に移ったのは、口元を釣り上げているチャラそうな男だった――。
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