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【BL】騎士団長の俺が若返ってからみんながおかしい
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国境付近の岩肌が見え差し色程度に緑がポツポツと生える悪路に豪奢な馬車が数台走っていた。いかにも襲ってくれと言わんばかりだが、近道するにはこの道が最適だった。悪路から見える山の上から、獲物を狙っていた賊達が馬に乗って斜面を一気に駆って走る馬車に襲いかかる。警護していた騎士達は賊を斬りつけるが、貴い身分の人物が乗っているとわかる一際豪奢な馬車に隙をつかれて馬車の戸が開けられた。
しかし賊は馬車に押し入ることもなく喉笛を切りつけられて、血を吹き出しながら地面に倒れた。
「おい!お前ら!襲われてんじゃねーか!」
馬車の戸を掴み短刀を持った身なりのよい衣服を着た黒髪の少年が甲高い声で騎士たちを怒鳴りつける。馬車の中から騎士服を着た男が少年に声をかける。
「団長、一応あなたは王子ってことになってるんですよ?大人しく…あっ、言ってるそばから」
少年は走って賊の腹を切り裂き、騎士たちに混じって応戦していた。
「小さくなっても人の話を聞かないな…」
男は剣を持って馬車から出ると、自身も賊達を殲滅しに走っていった。
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一ヶ月前――――――
「つまり俺に王子の身代わりになれってことですか?」
「え?無理ですよね?」
王宮の一室で、この国の騎士団長のロイクと副団長のテランスは、向かって座る宰相に無茶なことを言われて戸惑っていた。ロイクは鍛えた体の成人男性で動物に例えると熊のような男だ。そんな熊のような大男に今、成人になるかならないかの王子の影武者――身代わりになれということだ。無理難題以前の問題だった。
「それはわかっている。しかし君が少年の頃の絵を見るとすごい美少年だったそうじゃないか」
「そんな昔の話をされても困ります!ガキの頃の俺は軟弱で思い出したくもないです」
「確かに美少年でした。あの頃は団長も可愛かったですね。一緒に剣の練習しましたね」
「うるさい殴るぞ」
騎士にしては細身の涼し気な顔の副団長のテランスは、ロイクと幼馴染である。幼い頃のロイクを知っている一人である。
「言われてみると、団長の子供の頃は王子殿下に似てなくもないかも…」
「おいっ!お前まで!俺じゃなく殿下と同い年の騎士見習いの少年使えばいいだろ」
「今回、身代わりの者を運ぶ馬車のルートは近頃、山賊が多く物騒なんだ。騎士見習いでは無理だ」
「俺達が鍛えてやりますが?」
不機嫌を隠さずに宰相に言うロイクだが、宰相は臆しなかった。
「山賊に武器や馬の提供をしているのが隣国らしいとの情報がある。」
「本当ですか!?」
「なるほど、自分たちの手を汚さずに賊に王子を消してもらうってやり方ですか」
「やり口が汚えな」
ただのふざけた身代わり話と思っていたが、なかなかきな臭い悪い話になり、ロイクとテランスは真面目に聞くことにした。
「宰相殿、わかりました。しかし俺はもう成人です。王子の影武者は無理です」
「それなんだが、問題はない。これを見てくれ」
テーブルに紙の束を宰相は置くと、ロイクとテランスに説明を始める
「我が国の魔術師は優秀なのは知っているな」
「はい」
「ええ」
渡された紙の束をロイクとテランスは確認してめくっていく。そこには魔術師のある研究の論文が書かれており、魔術式や図解が載っていたが、専門ではない二人にはわからなかった。
「ここにあるのは、ある魔術師の研究だ。人間を肉体変化する魔術のことが書いてある」
「肉体変化?」
「つまり、騎士団長、君が王子の影武者になることが可能なんだよ」
宰相はにっこりと笑って言ったが、ロイクはまったく笑えなかった。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
「坊主…じゃなかった団長!がんばりましたね!」
「ボク…じゃなくて団長!腹減ってないですか?」
「どこか痛いところはないか坊や…じゃなくて団長」
「おい!お前ら、ガキ扱いはやめろ!!!!」
目的である賊達を殲滅し、野営地で休むことになったが、小さくなったロイクは騎士団の部下達から、近所の少年に対するような扱いをされていた。
「だって団長、こんなにかわいくなるとは思わなったんですよ」
「マジでかわいいですね!こんな弟がほしかった!」
確かにロイクは可愛くなった。黒髪はつややかで瑞々しく目は光り輝くような瞳で肌は健康的な色をして頬は朱をさしたようで、身体は中性的で柔らかい線で描かれたように伸び伸びとしている。少年時代の本人はコンプレックスだったようだが。
部下たちに、髪の毛をワシャワシャと撫でられ可愛がらててロイクは憮然としてしまう。
「お前ら!元に戻ったらしごいてやるから覚悟しとけよ!」
「………」
「どうしたんだお前ら…?」
いつもなら縮み上がる部下の騎士たちは、まるで猫を見るような目でロイクを見ていた。
「すいません…団長、全然怖くないっス」
「むしろ、かわいいですね」
「お前ら、いい加減にしろ!!」
「怒ってもかわいい」
激怒すればするほど、部下たちは笑うのでロイクは腹が立ってしょうがなかった。国を守るためとはいえ、魔術で少年になって部下たちに可愛がられるなど、騎士団長として頑張ってきたロイクには屈辱だった。
「お前達、そこまでにしておけ」
「っ……、副団長!!」
「すっ…すいません」
なんともちょうどいいタイミングでテランスが助け舟を出してきた。頭や肩や背中を触りまくっていた部下たちはロイクから離れて行く。
「テランス、助かった。悪いな」
「いえ……」
テランスはロイクから目を逸す。テランスもロイクの今の姿に馴れないのだろうとロイクは思っていた。幼馴染みで共に育ち学び剣の腕を磨き騎士になった。そんなロイクが昔の姿に戻ったので戸惑っているのかもしれない。一緒に歩くと、ちょっと前まではロイクのほうが目線が高かったが、今は見上げないとテランスの顔が見えなかった。
「仕事ならなんでもやるが、影武者でこんなガキに戻るとは思わなかったな。早く元に戻りたい……」
「別に…そのままでも…」
「ん?なんか言ったか?」
ロイクはテランスを見上げるが、涼しい顔でテランスは笑う
「いいえ、なにも」
++++++++++++++++++++++++++
「あれ?団長、全然食べてませんね?」
「身体が小さくなったから食えないんだ」
野営地での食事で騎士団の部下たちと焚き火を囲みいつものように食事を食べるが、身体が小さくなったためかいつもは軽く平らげる量が全然食べられなかった。
「駄目ですよ。たくさん食べないと大きくなりませんよ」
「団長、甘いものいります?」
近くにいた部下が飴を差し出してきた。
「だからガキ扱いするなって!!!お前なんで飴を持ってるんだよ!」
いつもなら怒鳴るだけで縮み上がる部下達は、ロイクが怒っても笑うだけだった。腹を立てながらいつものように飲み物を口するが、すぐロイクは吐き出した。
「まずい!なんだこの水!ぺっぺっ!うえぇ…」
「それはいつも飲んでる酒ですが?」
「あー味覚も変わってるんだな」
「おい、団長が小さくなってるのに酒って大丈夫なのか?」
「うっ…なんか気持ち悪い……」
ロイクは酒で目が回ったのかその場に倒れ込んでしまう。周りで見ていた部下達は慌ててロイクを抱き起こす。
「あちゃー、身体が小さくなったから酒に弱くなったのか。大丈夫か?」
「あの、鬼熊団長がな。こんなにかわいくなって」
「マジで美少年だな……」
部下達はロイクを地面に寝かして、衣服を緩めるがそのうち酒に酔った一人がふと呟いた。
「本当にかわいいですよね団長……俺、今の団長ならいけるかもしれない」
「何がだよ」
「いやーなんかムラムラしてきちゃったというか…」
ロイクの部下達はみんなで顔を合わせるが、みんな酒を飲んでいて頭が回らない状態だったので、次第におかしなことを言い始めた。
「ここまで美少年だと本当に男かわからんな」
「じゃあ調べてみるか。服、脱がそうぜ」
++++++++++++++++++++++++
ロイクは酷い頭痛がするなか、目を少しづつ開ける。暗いが近くで焚き火がある。自分が小さくなってるのに酒を飲んで気を失ってしまったことをなんとなく思い出す。
『まさか酒で倒れるとは…部下達に情けない所を見せてしまった…』
起き上がろうとするが、気のせいか身体が何故か薄寒く感じた。まるで服を着ていないような…
寝たまま目を向けるとロイクは自分の上半身を見ると本当に服を着ていなかったので驚愕した。しかも下半身も生まれたままの姿だ。何故、服を脱いでいるのかロイクにはわからなかった。
『まさか記憶はないが自分で脱いだのか?』
ロイクが一人考えていると、近くの気配に気づいた。ここまで近づかれていたのに気づかなかったとは、どうやら若返った反動なのか勘が鈍っているようだ。頭が痛いが上半身を起こすと、周りに部下達が自分を囲んで見ていることに気づいてロイクは驚く。
「おっ…お前らどうしたんだ……?俺の服は?」
起き上がろうとすると周りの部下達が身体を押さえつけてきた。ふざけているのかと思ったが、普段は厳しい自覚があるロイクはこれは報復なのではないと考えるが、暴力はふるわれていないようだった。
「……小さくなった団長がぁ、あんまりにも可愛かったのでぇ、女なのか調べてたんですよぉー」
「付いてたんでちょっとみんなでがっかりしてたんですよぉ……」
「お前ら、酔ってるだろ」
まさか、そんなバカらしいことで裸にされたとは思わなかった。ロイクは立ち上がろうとするが、両手を近くにいた部下に掴まれそのまま上げられてしまい軽く吊るされたような状態になった。
「おっ、おい!離せっ!」
「本当にかわいいですよね団長……いや本当に団長なのかぁ?」
「そうだな、大人になった顔と似ても似つかないしなぁ……」
「ただの騎士見習いの美少年だったりして……?」
他の部下が、尻たぶを揉むように掴むとロイクは身体をビクッと硬直させる。
「おいっ!ふざけるのもいい加減にしろ!」
「ふざけてませんよ」
「これは身体検査みたいなもんです団長」
そう言うと酒に酔った部下達はロイクの身体をベタベタと触りまくる。抵抗しようにも体格差で勝てずになすがままにされてしまう。
「やっ、やめろっ!お前ら!あとから厳罰だぞ!」
「かわいい……厳罰になってもいい」
「厳罰受けてもいいから今の団長によろしくお願いしたい」
部下達はかなり不穏になってきてしまい、ロイクは焦る。よく見ると部下達は勃っているようだ。まさかこのまま犯されてしまうのかとロイクは恐怖する。
「やめろ!お前ら!こんなことしてただで済むと思うなよ!」
「…団長が悪いんですよ。こんなに美少年になって俺たちの前に現れるんですから」
「そうそう、団長が悪い」
四つん這いにされて上半身を押さえつけられて臀部が丸見えになってしまう屈辱的な体勢にされて、ロイクはもがくがびくともしない。このまま部下達に犯されてしまうのか……と半ば観念したロイクと今にも犯そうとする部下達にゆらりと人影が現れた。
「なにやってるんだお前ら……」
そこには副団長のテランスが立っていた。
「テランス!!」
「ふっ、副団長!」
「おっ…おれたちは何もしてません!」
「うそつけ!」
テランスは眉を吊り上げて部下たちを見回す。そして全裸のロイクを見ると目を細めた。
「処分はどうするかは明日考える。今日はもう休め。……団長、こちらへ……」
テランスはロイクの手を握り、テントの方に歩いていく。
「ちょ、ちょっとまて!俺、裸!服拾わせろよ」
「服はテント内にありますから」
そう言うとテランスは無理矢理ロイクを連れてどんどん歩いていく。
テント内に入ったときに、ロイクは乱暴に簡易ベッドに投げ出されてしまった。小さくなったとはいえ、騎士団長のロイクが部下たちにいいように遊ばれるという情けない事実にテランスが怒っているとロイクは考えた。
「テランス、本当に悪いと思ってる。うっかり酒のんでひっくり返って気を失って気づいたらアイツラにすっ裸にされてたんだ。俺も悪かった……情けない所を見せたな……すまなかった」
テランスは黙ったままだった。まさか呆れ果てて何も何も言えないのか…こいつは昔からそうだったと、恐る恐るテランスを見ると酒瓶をラッパ飲みしていた。よく見ると地面に酒瓶が何本も落ちている。
「テランス…どうしたんだ?お前飲み過ぎだろ……?」
「団長……ロイク……あなたが悪いんですよ?」
「えっ?俺?!」
テランスの発言に驚く。ロイクが部下達に滑られまくったことがそんなに失望したのかとロイクはショックを受ける。
「すっ…すまないテランス…でもこの姿は非力で……」
「いえ非力なんて…とんでもない」
ロイクがいる簡易ベッドにテランスが酒に酔った目でロイクを見つめながらベッドに乗り上がる。
「ロイク、あなたはいつでも努力を惜しまず弱音を吐かず高潔な精神でした……幼馴染みの私は……貴方が憧れであり……でした……」
いきなり褒められてしまい驚くが、酒に酔っているテランスの言葉は所々、聞きづらい箇所があった。
「あなたの高潔さは変わってません……それなのに……あのバカどもはあなたを汚そうとした……私は目の前が怒りで真っ赤になりました……」
「お、落ち着け。高潔っておい、大げさだな。飲みすぎたんじゃねえのテランス」
「飲んでませんよ?」
そう言うとテランスは持っている酒瓶を口につけて一気に飲み干したので、ロイクは啞然とする。
「おい、どうしたんだよテランス!いつもは落ち着いてるお前が……」
「落ち着いている…?」
テランスは酒に酔った目でロイクを射抜くように見据えると、一気に捲し立てた。
「落ち着いているように見えるだけです!今も昔もあなたの近くにいると心がざわめきます。逞しく立派な騎士団長のロイクもですが、少年の頃の天使のようなあなたをまた見たら自分の蓋をしていた気持ちが蘇ってきて…………」
瞬時にロイクに近寄ったテランスは、ロイクの身体を掻き抱き、呆気に取られている口に唇で塞ぐ。
「……?!!?!!?!」
「ずっとあなたが好きでした……あんな部下達に陵辱されるくらいなら私があなたを……」
「ち、ちょっと待て!!!!」
ロイクはジタバタと全身でテランスから離れようとするが、、テランスの身体はびくともしなかった。
「落ち着け!俺は今は子供だけど、鬼熊団長って呼ばれてたムキムキモジャモジャおっさんだぞ!!無理だって!」
「……今まで言いませんでしたが鬼熊団長の時のあなたもお慕いしてました……というかずっとお慕いしてます……」
「いっ…今は俺、子供だぞ!お前は子供に手を出すのか?!変態になってしまう!」
「人体実験をした魔術師殿がおっしゃってましたが、あなたは子供に見えても細胞は大人の年齢らしいので問題はないと考えます」
「やっやめろっ……んんっ?!」
ロイクが声を出そうとするとテランスが口を塞いでくる。無理矢理、ロイクの舌を吸おうとするので抵抗するが体型の差により舌をすわれてしまう。
「んっーーー!」
「……ロイクの唾液は美味しいですね……」
テランスに無理矢理に組み敷かれてもはや絶体絶命のロイクだった。
「やめろ!お前はそんなやつじゃなかったはずだ…どうして……」
もはや力の差は歴然、涙目でロイクはテランスを見ると、テランスはそっとロイクの頬を指で撫でて愛おしい目でロイクを見つめ返した。
「団長…いえ、ロイク、あなたが悪いんです。私の蓋した感情を呼び起こしたんですから……」
++++++++++++++++++++++++++
「ううっ……んンッ……お願いだ…もうやめろ……」
ロイクは酒で酔っているテランスに全身をずっと舐められて悶ていた。足の裏や脇の下など、今は執拗に尻の周辺を舐められていてロイクはどうかなりそうだった。
「はぁっ…ロイクの身体はどこも美味しいですね……もっと早くこうしたかった……」
いつもはロイクと違って冷静沈着のスマートな男が、ロイクの尻を舐めている。ロイクは一刻も早く彼に正気に戻ってほしかった。
「お前はそんな奴じゃなかったはずだっ……ああっ?!なっ……?!」
尻のあわいの窄まりに湿った指が入れられてしまい、ロイクは体内の圧迫感に恐れおののいた。
「何してるんだよ!?おいっ!そこは指を入れるところじゃない!」
「あなたを人体実験した魔術師殿がくれたエロい目的の香油です……なんか媚薬入だそうで使った感想を教えてくださいって言われたので早速使ってます……」
香油で滑りが良くなったのか、テランスの指はロイクの中の柔肉を淫らな動きで出し入れをしてロイクの中を蹂躪した。
「ひっ…ひいっ……やめろぉっ……!!」
ヌチャヌチャと指で充分慣らしたと判断したテランスは指を抜いて、ロイクの後孔に自身の猛り立った陰茎を当てる。
「やっ…やめろ!テランス!やめてくれっ!」
「……何年もこうすることを妄想してきました……今は感無量です…… 」
「どうして……」
ロイクは双眸から涙を流した。部下副団長で幼馴染みのテランスがこうもおかしくなったのは酒だけではなかった。原因は自分にもあったとは言え、受け入れられなかった。
「……あなたが悪いんです……」
そう言うと、テランスは陰茎を指で慣らした後孔に埋め込むように挿入した。ロイクは指とは違う圧迫感に、内臓が押しつぶされそうな感覚を喰らって目から火花がでるようだった。
「あっ…やっ…いやだっ…抜いてくれっ…ああっ……」
「あなたはこんな声で啼くんですね……もっと聞かせてくれませんか?」
テランスはロイクの両腰を掴むとゆっくりと抽送を開始する。最初はゆっくりとした律動が、だんだんと早くなり結合部からは淫らな水音が響きますますテランスを興奮させてしまった。
「ひうっっ……だめぇっ……!おかしくなるっ!!熱いいっ!」
「あ、媚薬の効果効いてきました?私のセックスのことしか考えられなくなるくらいハメて差し上げますからね団長……!」
猛りまくった陰茎を深く突き上げてロイクの体内の深い所を突くと熱い白濁をぶちまける。テランスの想いを中に放精されてロイクは身体を仰け反らせて自身も小さくなった控えめなペニスから射精する。
「あっーーっああっ……」
体内でテランスの放精した陰茎がビクビクと痙攣するように動くのをロイクは感じていた。
『ああ…これでやっと解放される……』
ロイクは涙と涎まみれの顔でほっとするが、体勢をうつ伏せにされてしまい慌てて、テランスの方を見る。
「ロイク…言いましたよねさっき…私とのセックスのことしか考えられなくなるくらいハメて差し上げるって……」
「もうやめてくれテランス!正気に戻ってくれ!」
ロイクは懇願するが、テランスはロイクの身体に再び陰茎を突き入れて喘がせる。
「もっ…もう許してくれっ……!このままじゃ、おかしくなるっ…ああっ……!」
「……あなたが悪いんですよ……ロイク……」
テランスは朝近くまでロイクを犯しぬいた。ロイクは腰が立たなくなるほど辱められた。昼過ぎに起きたテランスはロイクに速攻土下座をしたが、後の祭りであった。
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「ええ!?元に戻れない?!」
「えっ?本当ですか魔術師殿!」
王都に戻ったロイクは、速攻で人体実験をしてロイクを子供にした魔術師のもとにやってきたが、元に戻る魔術をかけられても何故かロイクは元に戻れなかった。
酒に酔った行為ということでロイクはテランスを許し今日は同席をしている。
「魔術式は完璧なはずなんですがね…」
「おい!魔術師殿!冗談はやめてくれよ!それじゃあ俺はガキのままじゃないか!」
ロイクは泣きそうになるが、内面は大人だが外面は美少年なので、泣き顔も絵になっていた。
黒髪が長く前髪も長い魔術師はちょっと考えてからロイクに質問をした。
「ロイク様、あなたは何かしました?例えば人間はあまりにも怒ると内臓が通常よりも何センチか上がるんです。そういう些細なことでも、元に戻る魔術式がうまくかからないことがあります。例えば、人体実験してから何かしました?激しく恐怖を感じたり怒ったり、あとは性交をしたとか?」
ロイクは青白い顔をして魔術師の話を聞いていた。今、魔術師が話した原因をすべてしていた…
「性交は相手の精の交換、陰と陽、若返る魔術を受けた者がするのは構いませんが、元に戻る場合は魔術がかからなくなるのでしないほうがいいんですかって言ってませんでした?」
「いえ、魔術師殿は言ってましたよ」
ニコニコとテランスは受け答える。ロイクはテランスの顔を凝視する。まさかわかっててやったのでは…ロイクは頭が痛くなりグワングワンと目が回るようだった。
「でも元に戻れないってわけじゃないですよ。時間を置いてまた元に戻る魔術をかけます。でもあまり時間が立つともう戻れませんからね?」
魔術師が言う言葉にロイクは安心し安堵した。しかし、隣に座るテランスの目が笑ってなかった。
魔術師のいる研究所から帰る時に、テランスは小さい姿にも慣れたロイクの歩幅に合わせてゆっくりと歩く。ロイクはそれに気づかず1人ぼやいていた。
「しかしまいったな。この姿じゃ規約とはいえ騎士の寮も泊まれないなんて…」
騎士団は16から入隊が可能だが、今のロイクはそれよりも下に見えているからだった。テランスがアパートを借りてくれたので、次の魔術師の実験までそこに住むこととなった。
「悪いなテランス」
「いいえ。ところで住むのに私も一緒ですがいいんですか?」
テランスはロイクに聞くが、ロイクは笑いながら答えた。
「前は酒のせいだったんだろ?俺はもう忘れたからいいぜ」
そう言ってロイクは笑った。テランスは
『この人、本当にチョロいなあ…まあ落とすの楽だからいいか』
と、気持ちを表情に出さずに微笑んだ。
しかし賊は馬車に押し入ることもなく喉笛を切りつけられて、血を吹き出しながら地面に倒れた。
「おい!お前ら!襲われてんじゃねーか!」
馬車の戸を掴み短刀を持った身なりのよい衣服を着た黒髪の少年が甲高い声で騎士たちを怒鳴りつける。馬車の中から騎士服を着た男が少年に声をかける。
「団長、一応あなたは王子ってことになってるんですよ?大人しく…あっ、言ってるそばから」
少年は走って賊の腹を切り裂き、騎士たちに混じって応戦していた。
「小さくなっても人の話を聞かないな…」
男は剣を持って馬車から出ると、自身も賊達を殲滅しに走っていった。
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一ヶ月前――――――
「つまり俺に王子の身代わりになれってことですか?」
「え?無理ですよね?」
王宮の一室で、この国の騎士団長のロイクと副団長のテランスは、向かって座る宰相に無茶なことを言われて戸惑っていた。ロイクは鍛えた体の成人男性で動物に例えると熊のような男だ。そんな熊のような大男に今、成人になるかならないかの王子の影武者――身代わりになれということだ。無理難題以前の問題だった。
「それはわかっている。しかし君が少年の頃の絵を見るとすごい美少年だったそうじゃないか」
「そんな昔の話をされても困ります!ガキの頃の俺は軟弱で思い出したくもないです」
「確かに美少年でした。あの頃は団長も可愛かったですね。一緒に剣の練習しましたね」
「うるさい殴るぞ」
騎士にしては細身の涼し気な顔の副団長のテランスは、ロイクと幼馴染である。幼い頃のロイクを知っている一人である。
「言われてみると、団長の子供の頃は王子殿下に似てなくもないかも…」
「おいっ!お前まで!俺じゃなく殿下と同い年の騎士見習いの少年使えばいいだろ」
「今回、身代わりの者を運ぶ馬車のルートは近頃、山賊が多く物騒なんだ。騎士見習いでは無理だ」
「俺達が鍛えてやりますが?」
不機嫌を隠さずに宰相に言うロイクだが、宰相は臆しなかった。
「山賊に武器や馬の提供をしているのが隣国らしいとの情報がある。」
「本当ですか!?」
「なるほど、自分たちの手を汚さずに賊に王子を消してもらうってやり方ですか」
「やり口が汚えな」
ただのふざけた身代わり話と思っていたが、なかなかきな臭い悪い話になり、ロイクとテランスは真面目に聞くことにした。
「宰相殿、わかりました。しかし俺はもう成人です。王子の影武者は無理です」
「それなんだが、問題はない。これを見てくれ」
テーブルに紙の束を宰相は置くと、ロイクとテランスに説明を始める
「我が国の魔術師は優秀なのは知っているな」
「はい」
「ええ」
渡された紙の束をロイクとテランスは確認してめくっていく。そこには魔術師のある研究の論文が書かれており、魔術式や図解が載っていたが、専門ではない二人にはわからなかった。
「ここにあるのは、ある魔術師の研究だ。人間を肉体変化する魔術のことが書いてある」
「肉体変化?」
「つまり、騎士団長、君が王子の影武者になることが可能なんだよ」
宰相はにっこりと笑って言ったが、ロイクはまったく笑えなかった。
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「坊主…じゃなかった団長!がんばりましたね!」
「ボク…じゃなくて団長!腹減ってないですか?」
「どこか痛いところはないか坊や…じゃなくて団長」
「おい!お前ら、ガキ扱いはやめろ!!!!」
目的である賊達を殲滅し、野営地で休むことになったが、小さくなったロイクは騎士団の部下達から、近所の少年に対するような扱いをされていた。
「だって団長、こんなにかわいくなるとは思わなったんですよ」
「マジでかわいいですね!こんな弟がほしかった!」
確かにロイクは可愛くなった。黒髪はつややかで瑞々しく目は光り輝くような瞳で肌は健康的な色をして頬は朱をさしたようで、身体は中性的で柔らかい線で描かれたように伸び伸びとしている。少年時代の本人はコンプレックスだったようだが。
部下たちに、髪の毛をワシャワシャと撫でられ可愛がらててロイクは憮然としてしまう。
「お前ら!元に戻ったらしごいてやるから覚悟しとけよ!」
「………」
「どうしたんだお前ら…?」
いつもなら縮み上がる部下の騎士たちは、まるで猫を見るような目でロイクを見ていた。
「すいません…団長、全然怖くないっス」
「むしろ、かわいいですね」
「お前ら、いい加減にしろ!!」
「怒ってもかわいい」
激怒すればするほど、部下たちは笑うのでロイクは腹が立ってしょうがなかった。国を守るためとはいえ、魔術で少年になって部下たちに可愛がられるなど、騎士団長として頑張ってきたロイクには屈辱だった。
「お前達、そこまでにしておけ」
「っ……、副団長!!」
「すっ…すいません」
なんともちょうどいいタイミングでテランスが助け舟を出してきた。頭や肩や背中を触りまくっていた部下たちはロイクから離れて行く。
「テランス、助かった。悪いな」
「いえ……」
テランスはロイクから目を逸す。テランスもロイクの今の姿に馴れないのだろうとロイクは思っていた。幼馴染みで共に育ち学び剣の腕を磨き騎士になった。そんなロイクが昔の姿に戻ったので戸惑っているのかもしれない。一緒に歩くと、ちょっと前まではロイクのほうが目線が高かったが、今は見上げないとテランスの顔が見えなかった。
「仕事ならなんでもやるが、影武者でこんなガキに戻るとは思わなかったな。早く元に戻りたい……」
「別に…そのままでも…」
「ん?なんか言ったか?」
ロイクはテランスを見上げるが、涼しい顔でテランスは笑う
「いいえ、なにも」
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「あれ?団長、全然食べてませんね?」
「身体が小さくなったから食えないんだ」
野営地での食事で騎士団の部下たちと焚き火を囲みいつものように食事を食べるが、身体が小さくなったためかいつもは軽く平らげる量が全然食べられなかった。
「駄目ですよ。たくさん食べないと大きくなりませんよ」
「団長、甘いものいります?」
近くにいた部下が飴を差し出してきた。
「だからガキ扱いするなって!!!お前なんで飴を持ってるんだよ!」
いつもなら怒鳴るだけで縮み上がる部下達は、ロイクが怒っても笑うだけだった。腹を立てながらいつものように飲み物を口するが、すぐロイクは吐き出した。
「まずい!なんだこの水!ぺっぺっ!うえぇ…」
「それはいつも飲んでる酒ですが?」
「あー味覚も変わってるんだな」
「おい、団長が小さくなってるのに酒って大丈夫なのか?」
「うっ…なんか気持ち悪い……」
ロイクは酒で目が回ったのかその場に倒れ込んでしまう。周りで見ていた部下達は慌ててロイクを抱き起こす。
「あちゃー、身体が小さくなったから酒に弱くなったのか。大丈夫か?」
「あの、鬼熊団長がな。こんなにかわいくなって」
「マジで美少年だな……」
部下達はロイクを地面に寝かして、衣服を緩めるがそのうち酒に酔った一人がふと呟いた。
「本当にかわいいですよね団長……俺、今の団長ならいけるかもしれない」
「何がだよ」
「いやーなんかムラムラしてきちゃったというか…」
ロイクの部下達はみんなで顔を合わせるが、みんな酒を飲んでいて頭が回らない状態だったので、次第におかしなことを言い始めた。
「ここまで美少年だと本当に男かわからんな」
「じゃあ調べてみるか。服、脱がそうぜ」
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ロイクは酷い頭痛がするなか、目を少しづつ開ける。暗いが近くで焚き火がある。自分が小さくなってるのに酒を飲んで気を失ってしまったことをなんとなく思い出す。
『まさか酒で倒れるとは…部下達に情けない所を見せてしまった…』
起き上がろうとするが、気のせいか身体が何故か薄寒く感じた。まるで服を着ていないような…
寝たまま目を向けるとロイクは自分の上半身を見ると本当に服を着ていなかったので驚愕した。しかも下半身も生まれたままの姿だ。何故、服を脱いでいるのかロイクにはわからなかった。
『まさか記憶はないが自分で脱いだのか?』
ロイクが一人考えていると、近くの気配に気づいた。ここまで近づかれていたのに気づかなかったとは、どうやら若返った反動なのか勘が鈍っているようだ。頭が痛いが上半身を起こすと、周りに部下達が自分を囲んで見ていることに気づいてロイクは驚く。
「おっ…お前らどうしたんだ……?俺の服は?」
起き上がろうとすると周りの部下達が身体を押さえつけてきた。ふざけているのかと思ったが、普段は厳しい自覚があるロイクはこれは報復なのではないと考えるが、暴力はふるわれていないようだった。
「……小さくなった団長がぁ、あんまりにも可愛かったのでぇ、女なのか調べてたんですよぉー」
「付いてたんでちょっとみんなでがっかりしてたんですよぉ……」
「お前ら、酔ってるだろ」
まさか、そんなバカらしいことで裸にされたとは思わなかった。ロイクは立ち上がろうとするが、両手を近くにいた部下に掴まれそのまま上げられてしまい軽く吊るされたような状態になった。
「おっ、おい!離せっ!」
「本当にかわいいですよね団長……いや本当に団長なのかぁ?」
「そうだな、大人になった顔と似ても似つかないしなぁ……」
「ただの騎士見習いの美少年だったりして……?」
他の部下が、尻たぶを揉むように掴むとロイクは身体をビクッと硬直させる。
「おいっ!ふざけるのもいい加減にしろ!」
「ふざけてませんよ」
「これは身体検査みたいなもんです団長」
そう言うと酒に酔った部下達はロイクの身体をベタベタと触りまくる。抵抗しようにも体格差で勝てずになすがままにされてしまう。
「やっ、やめろっ!お前ら!あとから厳罰だぞ!」
「かわいい……厳罰になってもいい」
「厳罰受けてもいいから今の団長によろしくお願いしたい」
部下達はかなり不穏になってきてしまい、ロイクは焦る。よく見ると部下達は勃っているようだ。まさかこのまま犯されてしまうのかとロイクは恐怖する。
「やめろ!お前ら!こんなことしてただで済むと思うなよ!」
「…団長が悪いんですよ。こんなに美少年になって俺たちの前に現れるんですから」
「そうそう、団長が悪い」
四つん這いにされて上半身を押さえつけられて臀部が丸見えになってしまう屈辱的な体勢にされて、ロイクはもがくがびくともしない。このまま部下達に犯されてしまうのか……と半ば観念したロイクと今にも犯そうとする部下達にゆらりと人影が現れた。
「なにやってるんだお前ら……」
そこには副団長のテランスが立っていた。
「テランス!!」
「ふっ、副団長!」
「おっ…おれたちは何もしてません!」
「うそつけ!」
テランスは眉を吊り上げて部下たちを見回す。そして全裸のロイクを見ると目を細めた。
「処分はどうするかは明日考える。今日はもう休め。……団長、こちらへ……」
テランスはロイクの手を握り、テントの方に歩いていく。
「ちょ、ちょっとまて!俺、裸!服拾わせろよ」
「服はテント内にありますから」
そう言うとテランスは無理矢理ロイクを連れてどんどん歩いていく。
テント内に入ったときに、ロイクは乱暴に簡易ベッドに投げ出されてしまった。小さくなったとはいえ、騎士団長のロイクが部下たちにいいように遊ばれるという情けない事実にテランスが怒っているとロイクは考えた。
「テランス、本当に悪いと思ってる。うっかり酒のんでひっくり返って気を失って気づいたらアイツラにすっ裸にされてたんだ。俺も悪かった……情けない所を見せたな……すまなかった」
テランスは黙ったままだった。まさか呆れ果てて何も何も言えないのか…こいつは昔からそうだったと、恐る恐るテランスを見ると酒瓶をラッパ飲みしていた。よく見ると地面に酒瓶が何本も落ちている。
「テランス…どうしたんだ?お前飲み過ぎだろ……?」
「団長……ロイク……あなたが悪いんですよ?」
「えっ?俺?!」
テランスの発言に驚く。ロイクが部下達に滑られまくったことがそんなに失望したのかとロイクはショックを受ける。
「すっ…すまないテランス…でもこの姿は非力で……」
「いえ非力なんて…とんでもない」
ロイクがいる簡易ベッドにテランスが酒に酔った目でロイクを見つめながらベッドに乗り上がる。
「ロイク、あなたはいつでも努力を惜しまず弱音を吐かず高潔な精神でした……幼馴染みの私は……貴方が憧れであり……でした……」
いきなり褒められてしまい驚くが、酒に酔っているテランスの言葉は所々、聞きづらい箇所があった。
「あなたの高潔さは変わってません……それなのに……あのバカどもはあなたを汚そうとした……私は目の前が怒りで真っ赤になりました……」
「お、落ち着け。高潔っておい、大げさだな。飲みすぎたんじゃねえのテランス」
「飲んでませんよ?」
そう言うとテランスは持っている酒瓶を口につけて一気に飲み干したので、ロイクは啞然とする。
「おい、どうしたんだよテランス!いつもは落ち着いてるお前が……」
「落ち着いている…?」
テランスは酒に酔った目でロイクを射抜くように見据えると、一気に捲し立てた。
「落ち着いているように見えるだけです!今も昔もあなたの近くにいると心がざわめきます。逞しく立派な騎士団長のロイクもですが、少年の頃の天使のようなあなたをまた見たら自分の蓋をしていた気持ちが蘇ってきて…………」
瞬時にロイクに近寄ったテランスは、ロイクの身体を掻き抱き、呆気に取られている口に唇で塞ぐ。
「……?!!?!!?!」
「ずっとあなたが好きでした……あんな部下達に陵辱されるくらいなら私があなたを……」
「ち、ちょっと待て!!!!」
ロイクはジタバタと全身でテランスから離れようとするが、、テランスの身体はびくともしなかった。
「落ち着け!俺は今は子供だけど、鬼熊団長って呼ばれてたムキムキモジャモジャおっさんだぞ!!無理だって!」
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「んっーーー!」
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もはや力の差は歴然、涙目でロイクはテランスを見ると、テランスはそっとロイクの頬を指で撫でて愛おしい目でロイクを見つめ返した。
「団長…いえ、ロイク、あなたが悪いんです。私の蓋した感情を呼び起こしたんですから……」
++++++++++++++++++++++++++
「ううっ……んンッ……お願いだ…もうやめろ……」
ロイクは酒で酔っているテランスに全身をずっと舐められて悶ていた。足の裏や脇の下など、今は執拗に尻の周辺を舐められていてロイクはどうかなりそうだった。
「はぁっ…ロイクの身体はどこも美味しいですね……もっと早くこうしたかった……」
いつもはロイクと違って冷静沈着のスマートな男が、ロイクの尻を舐めている。ロイクは一刻も早く彼に正気に戻ってほしかった。
「お前はそんな奴じゃなかったはずだっ……ああっ?!なっ……?!」
尻のあわいの窄まりに湿った指が入れられてしまい、ロイクは体内の圧迫感に恐れおののいた。
「何してるんだよ!?おいっ!そこは指を入れるところじゃない!」
「あなたを人体実験した魔術師殿がくれたエロい目的の香油です……なんか媚薬入だそうで使った感想を教えてくださいって言われたので早速使ってます……」
香油で滑りが良くなったのか、テランスの指はロイクの中の柔肉を淫らな動きで出し入れをしてロイクの中を蹂躪した。
「ひっ…ひいっ……やめろぉっ……!!」
ヌチャヌチャと指で充分慣らしたと判断したテランスは指を抜いて、ロイクの後孔に自身の猛り立った陰茎を当てる。
「やっ…やめろ!テランス!やめてくれっ!」
「……何年もこうすることを妄想してきました……今は感無量です…… 」
「どうして……」
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「あっ…やっ…いやだっ…抜いてくれっ…ああっ……」
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「ひうっっ……だめぇっ……!おかしくなるっ!!熱いいっ!」
「あ、媚薬の効果効いてきました?私のセックスのことしか考えられなくなるくらいハメて差し上げますからね団長……!」
猛りまくった陰茎を深く突き上げてロイクの体内の深い所を突くと熱い白濁をぶちまける。テランスの想いを中に放精されてロイクは身体を仰け反らせて自身も小さくなった控えめなペニスから射精する。
「あっーーっああっ……」
体内でテランスの放精した陰茎がビクビクと痙攣するように動くのをロイクは感じていた。
『ああ…これでやっと解放される……』
ロイクは涙と涎まみれの顔でほっとするが、体勢をうつ伏せにされてしまい慌てて、テランスの方を見る。
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「もうやめてくれテランス!正気に戻ってくれ!」
ロイクは懇願するが、テランスはロイクの身体に再び陰茎を突き入れて喘がせる。
「もっ…もう許してくれっ……!このままじゃ、おかしくなるっ…ああっ……!」
「……あなたが悪いんですよ……ロイク……」
テランスは朝近くまでロイクを犯しぬいた。ロイクは腰が立たなくなるほど辱められた。昼過ぎに起きたテランスはロイクに速攻土下座をしたが、後の祭りであった。
++++++++++++++++++
「ええ!?元に戻れない?!」
「えっ?本当ですか魔術師殿!」
王都に戻ったロイクは、速攻で人体実験をしてロイクを子供にした魔術師のもとにやってきたが、元に戻る魔術をかけられても何故かロイクは元に戻れなかった。
酒に酔った行為ということでロイクはテランスを許し今日は同席をしている。
「魔術式は完璧なはずなんですがね…」
「おい!魔術師殿!冗談はやめてくれよ!それじゃあ俺はガキのままじゃないか!」
ロイクは泣きそうになるが、内面は大人だが外面は美少年なので、泣き顔も絵になっていた。
黒髪が長く前髪も長い魔術師はちょっと考えてからロイクに質問をした。
「ロイク様、あなたは何かしました?例えば人間はあまりにも怒ると内臓が通常よりも何センチか上がるんです。そういう些細なことでも、元に戻る魔術式がうまくかからないことがあります。例えば、人体実験してから何かしました?激しく恐怖を感じたり怒ったり、あとは性交をしたとか?」
ロイクは青白い顔をして魔術師の話を聞いていた。今、魔術師が話した原因をすべてしていた…
「性交は相手の精の交換、陰と陽、若返る魔術を受けた者がするのは構いませんが、元に戻る場合は魔術がかからなくなるのでしないほうがいいんですかって言ってませんでした?」
「いえ、魔術師殿は言ってましたよ」
ニコニコとテランスは受け答える。ロイクはテランスの顔を凝視する。まさかわかっててやったのでは…ロイクは頭が痛くなりグワングワンと目が回るようだった。
「でも元に戻れないってわけじゃないですよ。時間を置いてまた元に戻る魔術をかけます。でもあまり時間が立つともう戻れませんからね?」
魔術師が言う言葉にロイクは安心し安堵した。しかし、隣に座るテランスの目が笑ってなかった。
魔術師のいる研究所から帰る時に、テランスは小さい姿にも慣れたロイクの歩幅に合わせてゆっくりと歩く。ロイクはそれに気づかず1人ぼやいていた。
「しかしまいったな。この姿じゃ規約とはいえ騎士の寮も泊まれないなんて…」
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「いいえ。ところで住むのに私も一緒ですがいいんですか?」
テランスはロイクに聞くが、ロイクは笑いながら答えた。
「前は酒のせいだったんだろ?俺はもう忘れたからいいぜ」
そう言ってロイクは笑った。テランスは
『この人、本当にチョロいなあ…まあ落とすの楽だからいいか』
と、気持ちを表情に出さずに微笑んだ。
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