恋人から性欲処理は浮気じゃないとキレられた僕はクラスメートに寝取られる

雫谷 美月

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32 【番外編】クリスマスの過ごし方

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「ロジェくん!ケーキ食べたい」
「え?何?いきなり」
「今日はクリスマスでしょ?僕ケーキ食べたい」
「……買ってこいってこと?僕は助手であってカラスバくんのお母さんじゃないんだけど…」
「僕のお母さんは、ケーキは作れないタイプなんだ」
「いや、そういう意味で言ってるんじゃないよ……」

カラスバの研究の手伝いが終わってもう帰ろうと思っていたロジェは、急にケーキが食べたいと騒ぎ出したカラスバにうんざりしてしまう。クリスマスくらいは心穏やかに過ごしたかったが、そうはさせてはくれなかった。

「僕が奢るからレストランとか行こうよ。ケーキ食べよう」
「……え?僕も行くの?」
「そうだよ、おしゃれなレストランで一緒に『はいあーん』とかやって食べさせっこしよう」
「いや…それやるくらいなら今から買ってくる…」
「やったー!」

ロジェはマフラーをして急いで外に出る。ひんやりとした冷たい空気が頬を流れた。急いで学園の歩道を通り門を過ぎて街に向かう。街に近づくにつれてキラキラとした飾りつけをした町並みになってきた。見ているだけで心が踊るようだ。ロジェはお店の飾りつけを見て思わず微笑んでしまう。そういえばカラスバはケーキが食べたいしか言わなかったが、ケーキの種類を聞くのを忘れていた。基本、カラスバは好き嫌いがないのでなんでも食べるので、何を買っていってもいいだろうとロジェは考えた。

「…まあ別になんでもいいか…」
「何がなんでもいいの?」

いつの間にか横にカラスバが歩いていて、ロジェは驚いて飛び上がる。

「うわぁっ!なんでいるの!?」
「ロジェくんと一緒にケーキ選びたくなったから追いかけてきたんだ」


結局、ケーキを買いに行くだけでもカラスバに付きまとわれるのかとロジェは浮足だっていた気分が下がる。そんなことは気にせず、カラスバはロジェの手をいきなり握ってきた。

「ロジェくん手が冷たいね。手袋を買ってあげようか?」

カラスバはいきなりにロジェに言う。

「手袋ならもうあるよ」
「新しいのプレゼントしてあげるよ。君のヨレヨレだったじゃん」
「自分で買うから」
「えー?僕がプレゼントしたいんだよ。いいでしょ?」

クリスマスで溢れる人出の中をすり抜けて、手を握られて歩きながらカラスバがしつこく言うので、ロジェはすっかり疲れてしまって根負けしてしまう。

「うん、いいよ……」
「やったー!初めてロジェくんにあげるプレゼントかも!嬉しいな!」
「そうだね…」
「ロジェくんも僕にプレゼントしてくれてもいいんだよ?」
「えっ……何も用意してないよ……」

相変わらずの無茶振りにロジェは更に疲れるが、一応カラスバに聞くことにした。

「なにか、リクエストがあれば言って。まあ僕、お金持ちじゃないから高価なものは無理だけど」
「リクエスト、そうだなあ?」

カラスバはニヤリとイタズラをするような悪い顔をロジェの耳元に寄せてそっと呟く。

「僕、ロジェくんが欲しい」
「はぁ?プレゼントって言ったよね?」
「僕はロジェくんがプレゼントなら嬉しいよ」
「もう!ふざけないで…わっ…」

カラスバに腕を引っ張られ、歩いていた大通りから脇道と言えるかどうかの建物の隙間に引き釣りこまれる。人が通れるくらいの隙間のような通路で湿気でひんやりとした空気でロジェは身体を震わせた。

「急になにすんだよ!」
「いやー、つい連れ込むのに良さそうな通路だったから連れ込んじゃった。僕へのプレゼントはここの通路で青姦でいいよ」
「は?え?……んんっ…?!」

口をカラスバに塞がれて唇のあわいから舌を入れられて、舌を絡め取られて吸われてしまう。

「はっ…はぁ…だめだよ、こんなところで…人に見られたら……うぅんっ…」

舌を吸われ歯列を尖らせた舌先でなぞられて、ゾクゾクした刺激が身体を駆け巡りロジェはカラスバの腕を掴んだ。

「だっ…だめっ…ここ外でしょ…?こんなところで…」
「でもロジェくん、キスだけで勃ってるよね……?」

口内をカラスバに蹂躪されながら股間の昂ぶった膨らみを手で撫でられて反応してしまい、ますます硬度が増してしまう。すぐそこに人が沢山歩いている大通りがあるのに、路地裏でキスされただけで興奮してしまう自分にロジェは嫌になるが、感情とは裏腹に舌を吸われて身体は欲情し悦んでしまっていた。いつの間にかロジェのほうがカラスバの口内を貪っていた。

「んんっ…ハァッ…ぅうんんっ……」
「ねぇロジェくん、僕もキスだけで勃ってきちゃったよ。手でしてほしいな」

ロジェはカラスバの服の隙間に手を差し込んで、猛り立った陰茎を触りその熱さだけで身体が更に発情してしまう。深く口付けしながら手で陰茎を上下に擦り上げていく度に硬さが増していくのを感じ、ロジェは路地裏ということも忘れてカラスバに懇請する。


「……カラスバくんの……口でしたい……」
「僕もそう思ってたところ。お願いするね」

ロジェはしゃがんでカラスバの衣服を緩めて陰茎を取り出すと口に含んで奉仕を始める。舌を這わすとビクビクと脈動するのがわかりそれだけで興奮してしまい、ロジェは陶酔した表情で咥えたままカラスバを見る。

「ロジェくん、気持ちいいよ。」

カラスバがロジェの頭を撫でながら上機嫌で言う。

「美味しそうにしゃぶってるね。嬉しいよ。僕のちんちん好き?」
「…んぅっ…好き…はぁっ……んっ……」

の気持ちよさの先を知っているロジェはうっとりとした顔で答える。すっかり発情しきった顔で奉仕するロジェは、嬉しそうに陰茎をしゃぶって唾液まみれにしている。

「カラスバくん…お願い…もう…」
「ロジェくん、こういう時はおねだりするって前に教えたよね?」
「…あっ…ごめんなさい…」

ロジェは立ち上がり、ローブをたくし上げてスボンを下ろし下半身を曝け出すと、カラスバに腰を突き出すようにし懇願する。

「……僕のいやらしい身体をカラスバくんに犯してほしい……」
「はい、よく言えました。じゃあご褒美だよ」
「……あっ……嬉しい……早く……」

カラスバは陰茎の先を淫孔に擦りつけ、わざと焦らすように動くとロジェは身体を揺らして身悶え甘いメス声を出してしまう。

「やあっ……そんな意地悪しないで……」
「ふふふ、そんなに動くと入れられないよ」
「だって……我慢できなくて……あっああっ…」

カラスバに腰を掴まれて陰茎を挿入されると、中を抉るように侵犯する肉の圧に支配され身体に緊張が走る。立ったまま穿かれて腰が浮きそうになり、ロジェはつま先立ちをしてしまう。

「ああっ……早く動いてっ!」
「ここが路地裏って忘れてるね。いやらしい性奴隷くんにはお仕置きが必要だ」

ロジェの口にカラスバは右手の指を咥えさせて、左手で腰を掴んで抽送を開始する。指を吸いながらロジェは腰を揺らして陰茎からの肉の愉悦を味わってしまう。

「んんっ…んっ…ぅ……」
「あーロジェくん、その指の吸い方はエロい。僕もう出ちゃいそうっ」

荒々しく腰を突き動かし一際奥に突き入れるとカラスバの陰茎がロジェの中に吐精する。その衝撃に目から火花が出るような快感が腰から背骨を通り脳髄をきロジェも自身の陰茎から吐精した。

「んううっ…」

近くに人通りがある路地裏で性行為をする非常識にも関わらず、ロジェは快楽に支配されて発情してしまっていた。もっとカラスバに犯されたくて我慢ができなくなっていた。


「はぁっ……もっと欲しいよ……カラスバくん……」
「ここ路地裏なんだけどね。さすがに路地裏じゃ寒いし、もうそろそろ人に見つかりそうだから移動しようか」

そう言ったカラスバが呪文を唱えると、周りの風景が代わりに二人は一瞬でどこかの部屋に移動した。高級感溢れる部屋のベッドの上に移動したが、快楽で頭が蕩けているロジェは部屋の内装は気にもしなかった。

「ここは僕が予約したホテルだよロジェくん。今日はクリスマスだし、一緒に過ごしたいと思って予約したんだ。こうでもしないとロジェくん、来てくれないよね…って聞いてる?」

ロジェはカラスバの腰に抱きついて、陰茎に頬ずりしつつ、また舌を這わせ側面を舐め始めた。

「はあっ…カラスバくんのこれ、好き…もっと気持ちよくして」
「もう!せっかく僕がいいことを言ってるのに酷いよ。お仕置きだよ!」

ロジェの脚を開かせて後孔に陰茎の先をあてて擦りつけると、ロジェは蕩けた顔で喘いで腰を揺らして悦んでしまう。

「すっかり淫乱になっちゃったね。淫乱は僕のちんちんで朝までお仕置きしないとね」
「…あっ……うれしい……いっぱいお仕置きして……」



++++++++++++++++++++++++++

目が覚めるといつもよりもいい寝心地のベットでロジェは昨日のことを思い出し、頭を抱えたくなる。しかしカラスバが後ろから抱きついていて頭を抱えたくても腕を動かせなかった。

『なんてことだ……またカラスバくんに流されてしまった……』

自己嫌悪に陥るも、悦んで陵辱をされていたのは自分だった。最後の方はカラスバの上にまたがって襲っていたのはロジェはだった。しかもしっかり覚えているので自己嫌悪に陥っていた。

「もうやだ…」
「何が嫌なの?」

いつの間にかカラスバが起きていてロジェは驚く。カラスバは上機嫌でロジェに抱きしめる。

「おはよう。昨日はよかったよロジェくん!」
「……言わないで……」
「最後の方は僕が襲われちゃってたようなものだったよね」
「……忘れて……」

カラスバがロジェの頬にキスをして後ろから強く抱きしめる。

「素敵なクリスマスだったよ。また来年も一緒に過ごそうね!」
「……もう路地裏ではやめてよね……」

せめて外はやめてほしいとロジェは言うのが精一杯だった。!
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