恋人から性欲処理は浮気じゃないとキレられた僕はクラスメートに寝取られる

雫谷 美月

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4 実家で待ち伏せ

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3 実家で待ち伏せ

【前書き】
今回エロ行為はありません!ごめんなさい!

【本文】
昨日は、騎士団長の息子のサレイユと何処ぞの令息との野外での性行為を偶然見たあとにクラスメートのカラスバに拉致られて犯された。あまりにも色々なことが起こりすぎてロジェは教室の自分の机で授業にも身に入らず現実ではないような心持ちでぼんやりとしていると同じクラスメートのウスマから話しかけられた。

「ロジェ、お前カラスバくんと仲良かったの?」
「はっ?えっ?」
「さっき、廊下でカラスバくんから声を掛けられてロジェはいるかって聞かれたんだ。お前いつの間に仲良くなってんだよ」
「えっ…いや…別に…仲良くなんてないよ…」
「後からクラスに来るって言ってたぞ。」

それを聞いた瞬間に自分での身体から血の気が引くのがわかった。また何をされるかわからない恐怖に、ロジェは逃げることにした。

「俺…体調悪いから帰るわ。授業の内容は次にでも教えて…じゃっ」
「ロジェ?」

ロジェは荷物を持って教室から逃げるように出ていった。ロジェはこの学園の寮に住んでいたが、もしも寮の部屋にカラスバが待ち構えていたらと思うと寮に帰るのは得策ではない。

「一度、実家に帰ろう…」

ロジェの実家は学園のある王都で片隅で小さいながらもポーション屋を魔術師の父が経営をしているが、小さい店なのでそんなに大儲けはしていない上に家族も手伝う家族経営だ。

『せっかく父さんと母さんに無理させて学園に通うわせてもらったのに…なんて言い訳しよう』

王都の大通りからは慣れた我が家に向かってロジェは徒歩で向かった。

+++++++++++++++++++++++++++

店舗兼実家のドアの前に立ち、ロジェの気分は憂鬱だった。昨日、辱められたと親に言えるわけはない。休学するか退学して家のポーション屋を継ぐと言えばいいだろうかと悶々と考えていると、後ろから聞き覚えのある声が聞こえる。

「ロジェ、あんたどうしたの?店の前で突っ立ってて?」
「姉さん」

ロジェが振り返ると、同じ栗色の髪とブラウンの瞳の気が強そうな姉のロージアが買い物の荷物を持って立っていた。姉は学園には通っていないが、父からポーション作りのイロハを教わっている店の看板娘だ。

「あんた、友達を待たしてるわよ。早く中に入りなさいよ」
「えっ?友達…?」
「父さんとポーションの話で盛り上がってて、父さんすごくその友達のこと気に入ってるわよ。あんたにあんなイケメンのお友達がいるなんて知らなかったわ」
「…まさか…」

後頭部が急激に冷えるかのように血の気が引きロジェは顔を青ざめた。まさか、実家にカラスバがいる?このまま逃げ出そうと思ったときに、店のドアが開いて出てきた人物は今一番会いたくない男だった。

「ロジェくん、待ってたよ。帰ったってクラスのウスマ君が言ってたから、心配で実家まで心配で来たんだ」

昨日の行為のことなんか知らないと言わんばかりの笑顔でロジェを見つめながら目の前までやってきた。


「カラスバ君、ごめんなさい。うちの弟がお待たせして。ロジェ、アンタ遅いわよ」
「…なんで家…知ってるの…」
「やだなあ、ロジェくんは僕の助手で友達じゃないか」
「ロジェ!カラスバ君またせてるから、お茶の用意を手伝って」
「あ、ロジェくんのお姉さん、お構いなく。そうだ、僕、ロジェ君のお部屋みたいな」
「はっ?えっ?なんでお前なんかに…いてっ!」

ロジェは姉のロージアに頭を引っ叩かれてしまい、痛みでうずくまる。

「お友達を待たせた上にその言葉使いは何なの!さっさと部屋に案内しなさい!あとお茶の準備を忘れないで。まったくだめな弟よね。ごめんなさい」
「いえ、全然そんなことないですよ」

ニコニコと姉に対応したカラスバはロジェの耳元で小声で囁く。

「君のお姉さん、怖いね。かわいいのに。あっ、でもロジェくんのほうが僕は好きだな」
「……」

すごく不本意だが、ロジェは実家の自室に案内をした。


「へぇ、ここがロジェくんの部屋か。すっきりと整理整頓されてて、ロジェくんらしさがわかる部屋だね。おっ!この魔術書、懐かしいなー僕も読んだよ」
「…なんで家に来たんですか?」

ロジェは部屋の本棚の前にいるカラスバに向かって問いかける。はっきり言って今すぐにでも帰ってほしいし、二度と会いたくなかった。

「昨日、約束したじゃん。僕の性処理係と助手になって欲しいって。君は負けたからね。早く学校に戻って研究と性欲処理の手伝いしてほしいんだよね」
「ふざけるな!あんな…ぼ、僕を辱めて…素直に助手になんかなるわけないよ!」
「ロジェくん声大きい。仕方ない。静音魔法と防音魔法かけるね」

カラスバは指を鳴らして魔法をかけた。魔術としては簡単なほうだが詠唱なしで一瞬で発動させて、カラスバはやはりすごい魔術師なんだとロジェは思った。

「…なんで、僕なんです?」
「ん?」
「僕は成績も中くらいで突出したものもありません。あなたのように天才ではないから、助手になっても役には立ちませんよ」
「いや!それ!君のそこがいいの!」

カラスバは椅子に座っているロジェのところに一気に歩いてきてロジェの手を取り熱弁を振るう。

「助手の候補とか先生から推薦されたこともあるけど、プライド高い奴や嫌味な奴ばっかりでダメなんだよ。勉強できるとか才能があるとかじゃなくて、忠実で真面目な人を求めているの!偶然にもロジェ君はそれがピッタリ!ついでに身体も最高だし。昨日の出会いは間違いなく運命だね!」
「えっ?そんなことでわかるわけない…」
「いや、わかるね。君が実家に来るまで、君のお父さんと話してたけど、君のお父さんの作ったポーションは、商品の品質のレベルはどれも一定以上に保たれているしハズレがない。置いてある魔道具、魔術式、魔法紙、魔術書も品質がいいし値段は適正だし真面目な商売をしているとわかるね」
「はあ…どうも…」

カラスバにいきなり父と店を褒められてしまい、こそばゆく感じてしまう。

「そんなお父さんとお母さんとお姉さんがやってるポーションの店。好感度高いよ。そこの一人息子だもの。助手にはピッタリだよ。君は魔術薬や実験での実技や試験は成績いいよね」
「ちょっと……なんで僕の成績を知っているの?!」
「まあ、僕の助手になるからには成績は上の上になってもらうけど。あっ勉強は合間合間で教えるからね」
「ちょっと待って!僕はあなたの助手にも性欲処理にもならない!」
「だめー決定事項だよ。そうそうこれ見て」

四角いガラスのような箱の中に魔石が入っている物を見せられた。カラスバはロジェの手のひらにそれを置くと、空中になにかが写った。


『ほらー!ロジェくん、僕のチンポはどうかなあ?!』
『ああっ!いいっ!すごくっ!すごくいいよっ!カラスバくんのチンポいいっ!』

カラスバの身体にまたがってはしたなく腰を振って喘いでいる自分ロジェの姿がそこにあった。

「……っ……映像魔道具……」
「そう、実は昨日の一部始終は映像魔道具で記録してあるんだ。」
「僕…僕がこんな…」
「あー昨日、ハメまくってて途中からロジェ君、媚薬の効果で記憶混濁してますます淫乱になっちゃって、僕のちんちん離してくれなくて凄かったよ。今もちんちんがヒリヒリしてるよ。昨日の君はまさに最高のメス犬だった。記憶がないのは、これからの媚薬開発で考えるねー」
「こんなの…記録して…どうするの…?」

カラスバはニヤリと悪い顔をしてロジェ微笑んだ。

「これ、家族やクラスメートに見られたくないでしょう?あと彼氏、あれもう元カレだっけ?ふふふっ。だから、僕の助手になってよ!あと性欲処理も。」

こんな映像を取られたからにはもうロジェには助手にも性欲処理にもなるしかなかった。絶望的な気分に叩き落されたロジェにカラスバは言葉を続けた。

「彼氏も言ってたじゃん!性欲処理は浮気じゃないって。だから大丈夫だよ!」

この日、ロジェはカラスバの助手となった。


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<余談>
カラスバくんはロジェの実家に来るときに、お父さんへのワインとお母さんとお姉さんのために高級お菓子をお土産に持ってきているので、ロジェ家族からの好感度はMAXです。
実家もバレてるし逃げ場がないロジェはどうなってしまうのか!
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