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第39話 幼馴染み達との思い出
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「それじゃ、あとでもっと可愛い姿見せるからね♪」
そんな事を言いながら、俺の手を引っ張っていく後ろ姿が
小学校の頃の里奈の姿に重なった気がした。
----------------------------------------------------
リナの自宅に向かいながら、俺はリナと出会った頃の事を思い出していた。
俺と幼馴染であるサオリは、家も近い事もあり、いつも2人で居たんだが、小学校高学年になるなる頃に他の同級生からからかいを受ける様になったんだ。
『お前なんで、いつも女子と一緒にいるんだよ』
『あんな何言ってんだかわかんない奴ほっとこうぜ。詰まらないだろ?』
俺もそう言われたあとに意識してしまって、ちょっとサオリと距離を置こうとしたら、サオリはもっとくっ付いて来る様になってしまった。
最初は、そんなサオリを面倒臭く感じたんだけれど、その頃の幼馴染は引っ込み思案で、他の子と上手くおしゃべりする事が出来なかったんだ。
俺もあまり、新しい友達を作ろうと言う気持ちにもならずサオリと一緒に居る方が楽しかったから、その時はなんとなくではあるけれど俺たちの関係は元に戻れた。
今思えばその頃は、男子が女子を意識し始める時期だから、いつも男女で一緒にいる俺たちが疎ましかったのかもしれない。
そんな事があり、俺が周りの奴らがちょっと嫌いになった時に、俺たちに近づいてきたのが当時は黒髪に近かった里奈だ。この子は、俺たちの話を聞いて、一緒に遊びたいと言って来たんだ。
そんな里奈ちゃんとも、サオリは最初は普通には喋れてなかったけれど、まだ小さい弟が居ると言う話をしたら
『わたし弟ちゃんを見たい!! おうちに行ってもいい? というかいくよ!!』
突然、俺の家に一緒に行くと言い出して強引に来てしまった。そこで、俺の弟と遊んでる中で、2人は仲良くなった。そしてもちろん俺ともだ。
ただ、3人で連んで遊んで居る。そんな楽しい時間もある日終わってしまった。切っ掛けは里奈ちゃんが引っ越したからだ。当時の俺たちは携帯電話もスマフォを持たせても無かったから、連絡が全然取れなくなった。
その時は、何故引っ越したのか分からなかった。けれど、この間両親が離婚していたと言っていたからそれが原因なんだろう。と思う。
まさか、再会したら、髪の毛の色が金色っぽくなって、お化粧もするようになって外見がギャルっぽくなった上にエロゲ好きになってるとは思わなかった。三年ちょっとの変化にしては大きすぎる。。。
いや、サオリもか。ここ最近の変化は大きい。女の娘ってすごい。
----------------------------------------------------
俺が昔の事に思いを馳せながら、リナの自宅まで送り届けると
『着替えと準備するからリビングで待ってて』と家の中に通された。
サオリの家以外にお邪魔するなんて久しぶりだ………中学生になってからもほとんど友達を作らなかったし、中学2年生になった頃にサオリのおっぱいが、急激に大きくなり始めてからはもっと、新しい友達を作りたくなくなった。
だって、小学校の頃は
『なんで、女子とばっか遊んでんだよ』とか言ってた様な男子が、
ある日、突然『お前はいいよな、あんなおっぱい大きい娘と仲良くしてて』とか言って来るんだぜ。そんな事を言われても困る。
正直、サオリのお母さんは結構、いやかなりデカイ方だから、サオリも将来は、もしかしたら………とは思ってはいたけれどさ。それを目的に仲良くしてた訳じゃない。
そして、中学の卒業式を終えて、高校に入る前、サオリが段々とお化粧に慣れて来た頃にサオリの家に呼ばれたんだ。
その日、サオリは高校の制服を着ていて、化粧だけでなく髪型も変えていて、全体的にとても可愛かった。
それに対して、俺が何も言えずにいると。目の前の娘から問いかけられた。
「ね、どう思う?」
「どうって、どこが?」
全体的に変わりすぎていて、どこから伝えたらいいか分からない。
今まで、知っていた内気な幼馴染ではないようだ。
「だからさ、イケてるかな? アタシ」
そう言って、制服をつまんでポーズしてくる。
メイドさんとかがやる、カーテシー? とか言うポーズだ。
「確かにお洒落になったと思う。可愛いくて、まるで、知らない娘と話しているみたいだよ」
「何それ、アタシはアタシだよ。でも可愛いいって言ってくれてありがとう♪」
そう言って、コロコロと笑っているサオリは、やっぱり前とは違うとは感じた。けれど、とても好ましい変化だとも思ったんだ。
そして高校に入ってサオリは高校デビューを成功させて、俺は一人暮らしを始めたことで、俺たち二人の関係は大きく変わってしまった。
----------------------------------------------------
ちょっと昔の事を思い出してしまったけれど、今はリナの家だ。
今日はこれから別の娘を褒めないとならないんだ。まるで本当の浮気野郎だな。と思ってしまう。
って、それで思い出した! 今のうちにサオリに連絡しておこう。
何も連絡しないよりはいい筈だし………こんな事を考えてる時点で………。
いかん、思考がループしてしまった。スマフォを取り出してメッセを打つ。
いち:リナの家に着いたから、準備出来たら出発する予定。もし何かあったら連絡して
つづく
----------------------------------------------------
あとがき
今回は主人公のモノローグ回でした。
いままで独白は多かったですが
1話がほぼ独白だったのは初めてですね。
続きが気になると言う方は是非
お気に入り登録をお願いいたします!
そんな事を言いながら、俺の手を引っ張っていく後ろ姿が
小学校の頃の里奈の姿に重なった気がした。
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リナの自宅に向かいながら、俺はリナと出会った頃の事を思い出していた。
俺と幼馴染であるサオリは、家も近い事もあり、いつも2人で居たんだが、小学校高学年になるなる頃に他の同級生からからかいを受ける様になったんだ。
『お前なんで、いつも女子と一緒にいるんだよ』
『あんな何言ってんだかわかんない奴ほっとこうぜ。詰まらないだろ?』
俺もそう言われたあとに意識してしまって、ちょっとサオリと距離を置こうとしたら、サオリはもっとくっ付いて来る様になってしまった。
最初は、そんなサオリを面倒臭く感じたんだけれど、その頃の幼馴染は引っ込み思案で、他の子と上手くおしゃべりする事が出来なかったんだ。
俺もあまり、新しい友達を作ろうと言う気持ちにもならずサオリと一緒に居る方が楽しかったから、その時はなんとなくではあるけれど俺たちの関係は元に戻れた。
今思えばその頃は、男子が女子を意識し始める時期だから、いつも男女で一緒にいる俺たちが疎ましかったのかもしれない。
そんな事があり、俺が周りの奴らがちょっと嫌いになった時に、俺たちに近づいてきたのが当時は黒髪に近かった里奈だ。この子は、俺たちの話を聞いて、一緒に遊びたいと言って来たんだ。
そんな里奈ちゃんとも、サオリは最初は普通には喋れてなかったけれど、まだ小さい弟が居ると言う話をしたら
『わたし弟ちゃんを見たい!! おうちに行ってもいい? というかいくよ!!』
突然、俺の家に一緒に行くと言い出して強引に来てしまった。そこで、俺の弟と遊んでる中で、2人は仲良くなった。そしてもちろん俺ともだ。
ただ、3人で連んで遊んで居る。そんな楽しい時間もある日終わってしまった。切っ掛けは里奈ちゃんが引っ越したからだ。当時の俺たちは携帯電話もスマフォを持たせても無かったから、連絡が全然取れなくなった。
その時は、何故引っ越したのか分からなかった。けれど、この間両親が離婚していたと言っていたからそれが原因なんだろう。と思う。
まさか、再会したら、髪の毛の色が金色っぽくなって、お化粧もするようになって外見がギャルっぽくなった上にエロゲ好きになってるとは思わなかった。三年ちょっとの変化にしては大きすぎる。。。
いや、サオリもか。ここ最近の変化は大きい。女の娘ってすごい。
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俺が昔の事に思いを馳せながら、リナの自宅まで送り届けると
『着替えと準備するからリビングで待ってて』と家の中に通された。
サオリの家以外にお邪魔するなんて久しぶりだ………中学生になってからもほとんど友達を作らなかったし、中学2年生になった頃にサオリのおっぱいが、急激に大きくなり始めてからはもっと、新しい友達を作りたくなくなった。
だって、小学校の頃は
『なんで、女子とばっか遊んでんだよ』とか言ってた様な男子が、
ある日、突然『お前はいいよな、あんなおっぱい大きい娘と仲良くしてて』とか言って来るんだぜ。そんな事を言われても困る。
正直、サオリのお母さんは結構、いやかなりデカイ方だから、サオリも将来は、もしかしたら………とは思ってはいたけれどさ。それを目的に仲良くしてた訳じゃない。
そして、中学の卒業式を終えて、高校に入る前、サオリが段々とお化粧に慣れて来た頃にサオリの家に呼ばれたんだ。
その日、サオリは高校の制服を着ていて、化粧だけでなく髪型も変えていて、全体的にとても可愛かった。
それに対して、俺が何も言えずにいると。目の前の娘から問いかけられた。
「ね、どう思う?」
「どうって、どこが?」
全体的に変わりすぎていて、どこから伝えたらいいか分からない。
今まで、知っていた内気な幼馴染ではないようだ。
「だからさ、イケてるかな? アタシ」
そう言って、制服をつまんでポーズしてくる。
メイドさんとかがやる、カーテシー? とか言うポーズだ。
「確かにお洒落になったと思う。可愛いくて、まるで、知らない娘と話しているみたいだよ」
「何それ、アタシはアタシだよ。でも可愛いいって言ってくれてありがとう♪」
そう言って、コロコロと笑っているサオリは、やっぱり前とは違うとは感じた。けれど、とても好ましい変化だとも思ったんだ。
そして高校に入ってサオリは高校デビューを成功させて、俺は一人暮らしを始めたことで、俺たち二人の関係は大きく変わってしまった。
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ちょっと昔の事を思い出してしまったけれど、今はリナの家だ。
今日はこれから別の娘を褒めないとならないんだ。まるで本当の浮気野郎だな。と思ってしまう。
って、それで思い出した! 今のうちにサオリに連絡しておこう。
何も連絡しないよりはいい筈だし………こんな事を考えてる時点で………。
いかん、思考がループしてしまった。スマフォを取り出してメッセを打つ。
いち:リナの家に着いたから、準備出来たら出発する予定。もし何かあったら連絡して
つづく
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あとがき
今回は主人公のモノローグ回でした。
いままで独白は多かったですが
1話がほぼ独白だったのは初めてですね。
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