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不快になる女、気持ちを隠さない男
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田中さんのデスクの横にイスを持ってきた私はパソコンに向かいながら引き継ぎを始めていた。その姿を横目に武藤さんはカバンから資料を出してデスクに並べた。
ここ数日田中さんと私は頻繁にデスクを行ったり来たりしていた。外出の多い武藤さんはまだ参加してはいないけれど、退職が決まって浮かれている田中さんとは反対に私は引き継ぎに不安でいっぱいだ。
武藤さんの仕事に触れて改めて彼の優秀さがわかった。過去にプロデュースしたどの企画も気配りとオリジナリティがあり、他の部署からも評価が高い理由を思い知った。田中さんも武藤さんのサポートをするのは大変だっただろう。
「取りあえず水族館関係の書類はこのフォルダに、ブライダル系はここにあります。七夕祭りの過去のデータはデスクトップに置いているのであとで美優さんに送っときます」
「ありがとう」
田中さんの言葉を一言一句聞き漏らさないようメモを取る。引き継ぎが一段落したのを見計らって武藤さんが声をかけてきた。
「その七夕祭りで配るノベルティを作るから二人も手伝っていただけますか?」
「はーい」
田中さんの間の抜けた返事に武藤さんと共に笑った。
会議室には先程武藤さんが運んだ段ボールが置いてある。その中には来月のイベントで配るノベルティの材料が入っている。
「田中さんはスタンプラリーの紙を折ってください。戸田さんは田中さんが折った紙を短冊と一緒にしてビニールに入れていってください」
「かしこまりました」
長方形のテーブルに私と田中さんが並んで座り、向かいに武藤さんが座って作業を始めた。
田中さんは綺麗にケアされた長い爪を器用に使い紙の端を丁寧に合わせ折っていく。私はそれを受けとると短冊と一緒にビニールに入れ、糊付けされたテープを剥がして封をした。武藤さんは短冊とビニールの束をテーブルに出し、二人が作ったノベルティを数えながら段ボールに入れていった。
「そういえば美優さん、あれから彼氏とどうなりました?」
突然の田中さんの質問に私はもちろん武藤さんの手の動きも止まった。
「どうって……?」
「同棲の話とかしてみました?」
そういえば社員旅行で田中さんにそんなアドバイスをしてもらったのを思い出した。
「あー……まだしてないんだ」
「そうなんですか。でも順調なんですよね?」
「うーん……まあね。ケンカすることもなく、穏やかかな」
嘘ではないけれど順調でもない。穏やかでケンカなんてしないけれど、恋人らしいことがない。正広の話をすることはいい気分ではないのが正直なところだ。武藤さんの前で恋人の話をすることも気まずいのだから。
武藤さんの顔を盗み見ると私の視線に気づかないふりをしてノベルティの枚数を数えている。
「逆に美優さんからプロポーズもいいんじゃないですか?」
「え?」
「彼氏さんは美優さんがそばにいることに慣れて安心しきっているんですよ。結婚を意識させることも関係進展ですよ」
「そうかな……考えてみるね」
田中さんに向かって微笑んではみたものの、あまり乗り気ではない。
「ちょっとお手洗いにいってきます」
そう言って田中さんは立ち上がると会議室から出ていった。残された私と武藤さんは一気に緊張し始めた。田中さんがいなくなると話題もなくなり空調の音だけが会議室に響いた。
「戸田さん、僕のことは気にしないでください」
突然武藤さんから口を開いた。
「僕の気持ちを意識しないで普通に話してください」
「普通にしてるつもりなんですけど……」
「今彼氏の話題を早くやめようとしたでしょ」
「それは……」
私は口ごもった。武藤さんの言うとおりだった。武藤さんの前だからというのもあるけれど、正広のことを考えたくない。嫌でも暗い気持ちになってしまうから。
「仕事に支障が出るのはまずいですから、この間のことは気にしないでください。同僚との恋愛話も普通にしてください」
「はい……」
「僕は戸田さんにサポートについてもらえるだけで助かります。だから今後を気まずく思ってほしくないです」
「そうですね」
「もうこれっきりにしましょう、この話は。僕のことはただの仕事上の相棒と思ってください」
「はい……」
仕事上の相棒、その言葉が引っ掛かる。私はそう思えても私に告白してくれた武藤さんは心からそう思ってくれるのだろうか。
◇◇◇◇◇
日曜日に正広と会う約束をしていた。といっても私から会いたいと誘っただけで、午前中が仕事の正広は乗り気ではないようだったのをお願いしたのだ。
午後に正広が来る前に買い物に出かけた。
大型商業ビルで春物の服を買って出口まで歩いているとき私は足を止めた。ガラスドアの奥に見えるカラフルな商品に目がいった。その店は下着メーカーの店舗だった。大人の女性をターゲットにした少し高級感のある下着がマネキンに着せられているのに目を引かれた。買う予定などなかったけれど思わず店内に足を踏み入れた。
普段から安い下着を身につけているわけではないけれど、この店に展示された下着は私が持っていないセクシーで金額の高いものが多かった。
新しい下着か……たまには買ってみようかな。今日は正広とも会うしね。
下着を新しく買うことに深い意味はないけれど、普段と違う下着を身につけた姿を正広に見せる瞬間をつい想像せずにはいられない。
私はいつの間にか真剣に下着を選び始めた。
家に帰ると掃除をして正広が来るのを待った。この間酔った正広がいきなり来たことを除けば私の家に来ることは1年近くなかった。
お互いに1人暮らしだけれど、私の家は正広の会社からは遠くて滅多に来ることがない。暖かくなってはきたけれど鍋でも食べようと土鍋がある私の家に来ることになった。
買ってきた下着は袋に入れたまま洗面所に隠すように置いた。1度洗濯してから身につけようかと思ったけれど、今夜寝る前に身につけてすぐに正広に脱がせてもらおう、なんて成り行きを想像して心が踊る。
鍋に入れる野菜を切っていたときに正広はやってきた。
この間会った時よりも顎がすっきりして肩や腕が細くなった気がした。顔も疲れが滲み出ていて仕事が忙しいのかと心配になった。
「正広、大丈夫?」
「ああ……」
靴を脱いで玄関にカバンを置いた正広はいつも以上に口数が少ない。
「もうちょっと待ってて。今野菜切っちゃうから」
少しでも正広がリラックスできるように私は張り切っていた。
やはり疲れているのだろう正広は缶ビールを2本飲んだだけで床に寝転がったまま動こうとしなかった。
「泊まってくでしょ? お風呂入る?」
「うーん……まだもうちょっと……動けない」
「そう……なら私先に入るよ?」
「うん……」
食器を片付けて浴槽にお湯を張ると寝転がったままの正広を置いて浴室に入った。
正広はお酒に弱いわけじゃない。それなのに前回も今日もあんなに酔っているのは心配になる。明日は昼までゆっくり寝かせてあげるのもいいかもしれない。湯船に浸かりながらそうぼんやり考えた。
お風呂から出るとリビングからテレビの音と正広の笑い声が聞こえてきた。顔だけ出してリビングを見ると起き上がった正広はお笑い番組を見て笑っている。あのまま寝てしまうのではと思ったけれど、どうやら酔いは覚めたようだ。
そうなると自然と期待してしまう。今夜正広はこのまま家に泊まっていくだろう。私の足元にはいつもと違う新しい下着がある。
屈んで買い物袋から下着を取り出して身につけた。鏡には見慣れない下着をつけた自分が映る。ピンク色でレースが付いたブラジャーに、同じくレースがあしらわれた紐ショーツ。下着の上からタオル地のパーカーを着てショートパンツをはいた。
恥ずかしいけれど期待に胸が高鳴るのを自分では止められない。
ここ数日田中さんと私は頻繁にデスクを行ったり来たりしていた。外出の多い武藤さんはまだ参加してはいないけれど、退職が決まって浮かれている田中さんとは反対に私は引き継ぎに不安でいっぱいだ。
武藤さんの仕事に触れて改めて彼の優秀さがわかった。過去にプロデュースしたどの企画も気配りとオリジナリティがあり、他の部署からも評価が高い理由を思い知った。田中さんも武藤さんのサポートをするのは大変だっただろう。
「取りあえず水族館関係の書類はこのフォルダに、ブライダル系はここにあります。七夕祭りの過去のデータはデスクトップに置いているのであとで美優さんに送っときます」
「ありがとう」
田中さんの言葉を一言一句聞き漏らさないようメモを取る。引き継ぎが一段落したのを見計らって武藤さんが声をかけてきた。
「その七夕祭りで配るノベルティを作るから二人も手伝っていただけますか?」
「はーい」
田中さんの間の抜けた返事に武藤さんと共に笑った。
会議室には先程武藤さんが運んだ段ボールが置いてある。その中には来月のイベントで配るノベルティの材料が入っている。
「田中さんはスタンプラリーの紙を折ってください。戸田さんは田中さんが折った紙を短冊と一緒にしてビニールに入れていってください」
「かしこまりました」
長方形のテーブルに私と田中さんが並んで座り、向かいに武藤さんが座って作業を始めた。
田中さんは綺麗にケアされた長い爪を器用に使い紙の端を丁寧に合わせ折っていく。私はそれを受けとると短冊と一緒にビニールに入れ、糊付けされたテープを剥がして封をした。武藤さんは短冊とビニールの束をテーブルに出し、二人が作ったノベルティを数えながら段ボールに入れていった。
「そういえば美優さん、あれから彼氏とどうなりました?」
突然の田中さんの質問に私はもちろん武藤さんの手の動きも止まった。
「どうって……?」
「同棲の話とかしてみました?」
そういえば社員旅行で田中さんにそんなアドバイスをしてもらったのを思い出した。
「あー……まだしてないんだ」
「そうなんですか。でも順調なんですよね?」
「うーん……まあね。ケンカすることもなく、穏やかかな」
嘘ではないけれど順調でもない。穏やかでケンカなんてしないけれど、恋人らしいことがない。正広の話をすることはいい気分ではないのが正直なところだ。武藤さんの前で恋人の話をすることも気まずいのだから。
武藤さんの顔を盗み見ると私の視線に気づかないふりをしてノベルティの枚数を数えている。
「逆に美優さんからプロポーズもいいんじゃないですか?」
「え?」
「彼氏さんは美優さんがそばにいることに慣れて安心しきっているんですよ。結婚を意識させることも関係進展ですよ」
「そうかな……考えてみるね」
田中さんに向かって微笑んではみたものの、あまり乗り気ではない。
「ちょっとお手洗いにいってきます」
そう言って田中さんは立ち上がると会議室から出ていった。残された私と武藤さんは一気に緊張し始めた。田中さんがいなくなると話題もなくなり空調の音だけが会議室に響いた。
「戸田さん、僕のことは気にしないでください」
突然武藤さんから口を開いた。
「僕の気持ちを意識しないで普通に話してください」
「普通にしてるつもりなんですけど……」
「今彼氏の話題を早くやめようとしたでしょ」
「それは……」
私は口ごもった。武藤さんの言うとおりだった。武藤さんの前だからというのもあるけれど、正広のことを考えたくない。嫌でも暗い気持ちになってしまうから。
「仕事に支障が出るのはまずいですから、この間のことは気にしないでください。同僚との恋愛話も普通にしてください」
「はい……」
「僕は戸田さんにサポートについてもらえるだけで助かります。だから今後を気まずく思ってほしくないです」
「そうですね」
「もうこれっきりにしましょう、この話は。僕のことはただの仕事上の相棒と思ってください」
「はい……」
仕事上の相棒、その言葉が引っ掛かる。私はそう思えても私に告白してくれた武藤さんは心からそう思ってくれるのだろうか。
◇◇◇◇◇
日曜日に正広と会う約束をしていた。といっても私から会いたいと誘っただけで、午前中が仕事の正広は乗り気ではないようだったのをお願いしたのだ。
午後に正広が来る前に買い物に出かけた。
大型商業ビルで春物の服を買って出口まで歩いているとき私は足を止めた。ガラスドアの奥に見えるカラフルな商品に目がいった。その店は下着メーカーの店舗だった。大人の女性をターゲットにした少し高級感のある下着がマネキンに着せられているのに目を引かれた。買う予定などなかったけれど思わず店内に足を踏み入れた。
普段から安い下着を身につけているわけではないけれど、この店に展示された下着は私が持っていないセクシーで金額の高いものが多かった。
新しい下着か……たまには買ってみようかな。今日は正広とも会うしね。
下着を新しく買うことに深い意味はないけれど、普段と違う下着を身につけた姿を正広に見せる瞬間をつい想像せずにはいられない。
私はいつの間にか真剣に下着を選び始めた。
家に帰ると掃除をして正広が来るのを待った。この間酔った正広がいきなり来たことを除けば私の家に来ることは1年近くなかった。
お互いに1人暮らしだけれど、私の家は正広の会社からは遠くて滅多に来ることがない。暖かくなってはきたけれど鍋でも食べようと土鍋がある私の家に来ることになった。
買ってきた下着は袋に入れたまま洗面所に隠すように置いた。1度洗濯してから身につけようかと思ったけれど、今夜寝る前に身につけてすぐに正広に脱がせてもらおう、なんて成り行きを想像して心が踊る。
鍋に入れる野菜を切っていたときに正広はやってきた。
この間会った時よりも顎がすっきりして肩や腕が細くなった気がした。顔も疲れが滲み出ていて仕事が忙しいのかと心配になった。
「正広、大丈夫?」
「ああ……」
靴を脱いで玄関にカバンを置いた正広はいつも以上に口数が少ない。
「もうちょっと待ってて。今野菜切っちゃうから」
少しでも正広がリラックスできるように私は張り切っていた。
やはり疲れているのだろう正広は缶ビールを2本飲んだだけで床に寝転がったまま動こうとしなかった。
「泊まってくでしょ? お風呂入る?」
「うーん……まだもうちょっと……動けない」
「そう……なら私先に入るよ?」
「うん……」
食器を片付けて浴槽にお湯を張ると寝転がったままの正広を置いて浴室に入った。
正広はお酒に弱いわけじゃない。それなのに前回も今日もあんなに酔っているのは心配になる。明日は昼までゆっくり寝かせてあげるのもいいかもしれない。湯船に浸かりながらそうぼんやり考えた。
お風呂から出るとリビングからテレビの音と正広の笑い声が聞こえてきた。顔だけ出してリビングを見ると起き上がった正広はお笑い番組を見て笑っている。あのまま寝てしまうのではと思ったけれど、どうやら酔いは覚めたようだ。
そうなると自然と期待してしまう。今夜正広はこのまま家に泊まっていくだろう。私の足元にはいつもと違う新しい下着がある。
屈んで買い物袋から下着を取り出して身につけた。鏡には見慣れない下着をつけた自分が映る。ピンク色でレースが付いたブラジャーに、同じくレースがあしらわれた紐ショーツ。下着の上からタオル地のパーカーを着てショートパンツをはいた。
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