2 / 36
迷子の猫ちゃんの初恋
2
しおりを挟む
「それで、どうする? 一緒に交番に来る?」
若い警察官は私たちを振り返ると無表情で問いかけた。
「えっと……」
言葉が出なかった。私も友人も目の前の出来事に圧倒されてしまったから。何とか言葉を搾り出し「その人さえどうにかしてくれたら特にはいいです……」と精一杯伝えた。
本当はもっとこの警察官と話がしたい。警察の仕事を近くで見てみたと思った。それに、怖い思いをさせられた酔っぱらいに仕返しをしたいとさえ思うくらいだ。
けれど腕をつかまれただけで他に体を触られたわけではない。気持ち悪いけれどこれ以上大事にはしたくなかった。この駅は通学で利用する駅だ。万が一おじさんに顔を覚えられてまた何かされるのも怖い。それに再びホームに人が増えてきて、女子高生と警察官と酔ったおじさんという組み合わせは自然と目立っていた。早く家に帰りたい。
「それじゃあこのままこの人を連れて行くから、君たちは気をつけて帰るんだよ」
若い警察官はさっきとは打って変わって優しい笑顔を向けてくれた。その笑顔にすっかり恐怖心は消えた。
「はい。ありがとうございました」
酔ったおじさんの両腕を警察官二人が掴んで階段を引きずって連れて行った。
私たちはただ立っていただけの駅員さんにもお礼を言うと、ちょうど到着した電車に乗り込んだ。電車のドアが閉まるまで駅員さんにお礼を言い続けて頭を下げた。
動きだした電車の中で友人と一連の出来事を反芻していた。経験豊富であろう警察官よりも、大人の駅員さんよりも、大して年も変わらない警察官がとてもかっこよく見えた。ホームにいた周りの大人が誰も助けてくれなかったのに比べ、仕事だとしても盾になって守ってくれた警察官の姿が頭から離れない。通報してから来てくれるまでが早かったし、あの人たちは通常駅前の交番にいるのだろうか。
学校の最寄り駅のすぐそばにある交番は通学時にいつも通っている。前を通る時には何となく目を逸らしてしまっていた警察官の中にあの人はいつもいたのかもしれない。
「かっこよかったな……」
思わず呟いた言葉に友人も頷いた。
また会いたい。あの人ともう一度話がしたい。
◇◇◇◇◇
駅での出来事以降、警察官に会うために駅前交番に通うようになったのは私だけではなかった。
ホームでのことをクラスメートに話すと若い警察官を見てみたいという友人が増え、今まで素通りしていた交番には女子高校生が遊びに行くようになってしまった。
「シバケンって彼女いるの?」
「いないよ」
私がなかなか話しかけられないでいるうちに友人は気安く話しかけるようになっている。ぎゃあぎゃあと騒ぐ友人の端っこで私は何も言えないまま会話に溶け込みたくて笑っていた。
「うっそー、ほんとにいないの? シバケン可愛いのにね」
「可愛いってなんだよ、君たちもう帰れよ」
シバケンはそんな私たちに呆れながらも笑顔だった。
柴田健人。それがあのとき守ってくれたこの若い警察官の名前だ。いつの間にか誰かが名前を聞き出して、そのうち『シバケン』なんて呼ぶようになっていた。年齢は23歳で彼女がいないということが今わかった。もちろん名前や年齢などの情報は私が直接得たものではない。
この駅前交番にはシバケンの他にも二十代の若い警察官は何人かいた。それでもシバケンは人気者だった。年が一番近くて、笑うと目尻が垂れて、名前の通り柴犬みたいだった。顔だって整っている。恋愛経験の少ない女子高生には必要以上にかっこよく見えた。芸能人よりも現実に近づくことのできるイケメンだ。からかうと照れる反応が見たくてみんなシバケンに話しかける。
けれど私は積極的に話すことはなかった。年上の社会人なのに親しみやすいシバケンともっと近くなりたい。そう思っていたけれど、仕事中にこんな風に気安く話しかけるのは迷惑じゃないだろうかと不安にも思ってしまう。シバケンに鬱陶しがられることは嫌だった。
あのとき助けられたのは私ともう一人の友人だけなのに、関係ない子たちまでもシバケンに気安いのはいい気持ちではなかった。
学校帰りに交番の前を通るときは自然とシバケンを探してしまうようになった。彼がいたからといって私一人のときに話しかける勇気なんてなかったけれど。交番を横切る私に気づいたシバケンは軽く手を上げて挨拶してくれた。
「あれ、今日は一人なの?」
「はい……」
イスに座っていたのにわざわざ立ち上がって交番の外に出てきてくれた。その姿に気持ちが高揚する。
「少し落ち着いた?」
「え?」
シバケンの質問の意味が分からなくて聞き返した。
「駅で怖い思いしてたから、落ち着いたかなと思って」
ホームで酔っ払いのおじさんに絡まれたことを言っているのだと気がついた。
「覚えててくれたんですか?」
「そりゃそうでしょ。ほとんど毎日ここに来てるから顔も覚えるよ」
そう言ってシバケンは笑った。
「また何かあったら言ってきなよ」
「はい、ありがとうございます!」
嬉しかった。私の顔を覚えていてくれたこと、気遣ってくれたことが。
「かっこいいですね……」
思わず声に出た。シバケンはきょとんとして私の目を真っ直ぐに見返した。
「あ、あの、警察官ってかっこいいですね!」
慌てて言い直した。警察官はもちろんかっこいい。けれど今の私の発言は『警察官』に向けてではなく『柴田健人』に向けての言葉だったから。
思ったことをつい言ってしまった。恥ずかしさのあまり私は下を向いた。
「はは……ありがとう」
シバケンは笑った。少しだけ照れているようにも感じた。
「じゃ、じゃあ失礼します……」
「気をつけて帰ってね」
早足になる私の背中にシバケンの言葉が向けられる。そうして最後まで笑顔で見送ってくれた。その笑顔が私の頭の中をますます侵食する。
大人なのに女子高生をまともに相手してくれる優しいシバケンに憧れた。彼の影響で警察に密着したテレビ番組や事件の報道も積極的に見るようになった。シバケンに出会ってシバケン本人にはもちろん、警察組織自体にも憧れるようになった。
◇◇◇◇◇
3月になると交番にシバケンの姿がなくなってしまった。授業もほとんどなく学校に行く機会もなくなったから会う確率が減ってしまったせいだと思った。でもそうではなかった。他の警察官に聞くとシバケンは別の交番に異動になってしまったそうだ。
高校生の私には社会の仕組みや警察組織のことなどまだ分からない。シバケンの異動がいいことなのかそうじゃないのかは分からないけれど、私にとってシバケンと会えなくなることは大きなダメージだった。
3年生になっても他に顔見知りの警察官がいるうちは交番の前を通るたびに挨拶はしていた。その内徐々に交番を意識することも少なくなって、友人との間でシバケンの話題もしなくなると卒業を迎えた。けれど私の中でシバケンの存在はいつまでも大きくて、憧れを持ったまま霞むことはなかった。
若い警察官は私たちを振り返ると無表情で問いかけた。
「えっと……」
言葉が出なかった。私も友人も目の前の出来事に圧倒されてしまったから。何とか言葉を搾り出し「その人さえどうにかしてくれたら特にはいいです……」と精一杯伝えた。
本当はもっとこの警察官と話がしたい。警察の仕事を近くで見てみたと思った。それに、怖い思いをさせられた酔っぱらいに仕返しをしたいとさえ思うくらいだ。
けれど腕をつかまれただけで他に体を触られたわけではない。気持ち悪いけれどこれ以上大事にはしたくなかった。この駅は通学で利用する駅だ。万が一おじさんに顔を覚えられてまた何かされるのも怖い。それに再びホームに人が増えてきて、女子高生と警察官と酔ったおじさんという組み合わせは自然と目立っていた。早く家に帰りたい。
「それじゃあこのままこの人を連れて行くから、君たちは気をつけて帰るんだよ」
若い警察官はさっきとは打って変わって優しい笑顔を向けてくれた。その笑顔にすっかり恐怖心は消えた。
「はい。ありがとうございました」
酔ったおじさんの両腕を警察官二人が掴んで階段を引きずって連れて行った。
私たちはただ立っていただけの駅員さんにもお礼を言うと、ちょうど到着した電車に乗り込んだ。電車のドアが閉まるまで駅員さんにお礼を言い続けて頭を下げた。
動きだした電車の中で友人と一連の出来事を反芻していた。経験豊富であろう警察官よりも、大人の駅員さんよりも、大して年も変わらない警察官がとてもかっこよく見えた。ホームにいた周りの大人が誰も助けてくれなかったのに比べ、仕事だとしても盾になって守ってくれた警察官の姿が頭から離れない。通報してから来てくれるまでが早かったし、あの人たちは通常駅前の交番にいるのだろうか。
学校の最寄り駅のすぐそばにある交番は通学時にいつも通っている。前を通る時には何となく目を逸らしてしまっていた警察官の中にあの人はいつもいたのかもしれない。
「かっこよかったな……」
思わず呟いた言葉に友人も頷いた。
また会いたい。あの人ともう一度話がしたい。
◇◇◇◇◇
駅での出来事以降、警察官に会うために駅前交番に通うようになったのは私だけではなかった。
ホームでのことをクラスメートに話すと若い警察官を見てみたいという友人が増え、今まで素通りしていた交番には女子高校生が遊びに行くようになってしまった。
「シバケンって彼女いるの?」
「いないよ」
私がなかなか話しかけられないでいるうちに友人は気安く話しかけるようになっている。ぎゃあぎゃあと騒ぐ友人の端っこで私は何も言えないまま会話に溶け込みたくて笑っていた。
「うっそー、ほんとにいないの? シバケン可愛いのにね」
「可愛いってなんだよ、君たちもう帰れよ」
シバケンはそんな私たちに呆れながらも笑顔だった。
柴田健人。それがあのとき守ってくれたこの若い警察官の名前だ。いつの間にか誰かが名前を聞き出して、そのうち『シバケン』なんて呼ぶようになっていた。年齢は23歳で彼女がいないということが今わかった。もちろん名前や年齢などの情報は私が直接得たものではない。
この駅前交番にはシバケンの他にも二十代の若い警察官は何人かいた。それでもシバケンは人気者だった。年が一番近くて、笑うと目尻が垂れて、名前の通り柴犬みたいだった。顔だって整っている。恋愛経験の少ない女子高生には必要以上にかっこよく見えた。芸能人よりも現実に近づくことのできるイケメンだ。からかうと照れる反応が見たくてみんなシバケンに話しかける。
けれど私は積極的に話すことはなかった。年上の社会人なのに親しみやすいシバケンともっと近くなりたい。そう思っていたけれど、仕事中にこんな風に気安く話しかけるのは迷惑じゃないだろうかと不安にも思ってしまう。シバケンに鬱陶しがられることは嫌だった。
あのとき助けられたのは私ともう一人の友人だけなのに、関係ない子たちまでもシバケンに気安いのはいい気持ちではなかった。
学校帰りに交番の前を通るときは自然とシバケンを探してしまうようになった。彼がいたからといって私一人のときに話しかける勇気なんてなかったけれど。交番を横切る私に気づいたシバケンは軽く手を上げて挨拶してくれた。
「あれ、今日は一人なの?」
「はい……」
イスに座っていたのにわざわざ立ち上がって交番の外に出てきてくれた。その姿に気持ちが高揚する。
「少し落ち着いた?」
「え?」
シバケンの質問の意味が分からなくて聞き返した。
「駅で怖い思いしてたから、落ち着いたかなと思って」
ホームで酔っ払いのおじさんに絡まれたことを言っているのだと気がついた。
「覚えててくれたんですか?」
「そりゃそうでしょ。ほとんど毎日ここに来てるから顔も覚えるよ」
そう言ってシバケンは笑った。
「また何かあったら言ってきなよ」
「はい、ありがとうございます!」
嬉しかった。私の顔を覚えていてくれたこと、気遣ってくれたことが。
「かっこいいですね……」
思わず声に出た。シバケンはきょとんとして私の目を真っ直ぐに見返した。
「あ、あの、警察官ってかっこいいですね!」
慌てて言い直した。警察官はもちろんかっこいい。けれど今の私の発言は『警察官』に向けてではなく『柴田健人』に向けての言葉だったから。
思ったことをつい言ってしまった。恥ずかしさのあまり私は下を向いた。
「はは……ありがとう」
シバケンは笑った。少しだけ照れているようにも感じた。
「じゃ、じゃあ失礼します……」
「気をつけて帰ってね」
早足になる私の背中にシバケンの言葉が向けられる。そうして最後まで笑顔で見送ってくれた。その笑顔が私の頭の中をますます侵食する。
大人なのに女子高生をまともに相手してくれる優しいシバケンに憧れた。彼の影響で警察に密着したテレビ番組や事件の報道も積極的に見るようになった。シバケンに出会ってシバケン本人にはもちろん、警察組織自体にも憧れるようになった。
◇◇◇◇◇
3月になると交番にシバケンの姿がなくなってしまった。授業もほとんどなく学校に行く機会もなくなったから会う確率が減ってしまったせいだと思った。でもそうではなかった。他の警察官に聞くとシバケンは別の交番に異動になってしまったそうだ。
高校生の私には社会の仕組みや警察組織のことなどまだ分からない。シバケンの異動がいいことなのかそうじゃないのかは分からないけれど、私にとってシバケンと会えなくなることは大きなダメージだった。
3年生になっても他に顔見知りの警察官がいるうちは交番の前を通るたびに挨拶はしていた。その内徐々に交番を意識することも少なくなって、友人との間でシバケンの話題もしなくなると卒業を迎えた。けれど私の中でシバケンの存在はいつまでも大きくて、憧れを持ったまま霞むことはなかった。
0
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる
Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした
ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。
でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。
彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。


イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。

包んで、重ねて ~歳の差夫婦の極甘新婚生活~
吉沢 月見
恋愛
ひたすら妻を溺愛する夫は50歳の仕事人間の服飾デザイナー、新妻は23歳元モデル。
結婚をして、毎日一緒にいるから、君を愛して君に愛されることが本当に嬉しい。
何もできない妻に料理を教え、君からは愛を教わる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる