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第2章 

第21話 ※

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 満足したのかアルゼオはまた挿入を開始する。

「あ"ぅ…ぅ…っん、……あッ…」

腕はさっきのように引かれてはいないから、顔を隠そうと思えばできる。でももう俺にはそんな体力は残っていなかった。

 あられもない声は大きくなる。きっとアルゼオにはどんな小さな声も聞こえているのだろう。アルゼオは喉を鳴らしていて、時々漏れる声もなかなか男らしい太い声がするのに、俺の方は少し高めで途切れ途切れに喘ぐだけだ。

「ある……アル、ふぁっ、や……あっ…」

ばちゅん、と律動は激しくなるばかりで、俺は何度も絶頂に達する。アルゼオも何度も達しているが、その度に奥へ奥へ擦りつけてくる。もちろんこの世界には避妊具はない。俺の尻はとっくの前にアルゼオの吐き出すどろりとした白濁で溢れている。最初は感じていたはずの嫌悪感もなにもない。

「あぅ"ぅ……いっ、あ"っん……ぁ」

何度か出した後、少しだけ掻き出してはくれる。ただ邪魔なのか思いやりなのか、獣を現にしているアルゼオのことはわからない。

はっ、はっ、と息をして、それと同時に腰を打ちつける。止まることを知らない体力オバケのアルゼオは、見た目に違わぬ"獣"だと思った。

四つん這いの体勢で、アルゼオが種付けをするかのようにのっしりと乗っかったまま、奥にアルゼオのソレをぐりぐりと押しつけられる。おかげで奥にずっと刺激がこびりついていてビクビクは止まらないし、出しすぎて出てくるのはさらさらの薄い液体になっている。
 それに、首もとにアルゼオの息が触れて熱い。

(熱い、ちから、はいんね……)

身を捩り快感を逃がすこともできないので、俺はもう気絶しかけていた。そしてまた次のラストスパートをかけるようにアルゼオの腰つきが早くなる。

「う"ッ、ぅ……あ"ぁんっ、は、」
「ンっ……」
「ふぁッ、ヤっ……あ"ぁッ、!!」

 最奥にぐりっ、と押しつけられて、目の前に白い星がチカチカと光った。その瞬間にも、アルゼオは俺の首にガブりと噛みつく。


アルゼオが欲望のままに動き、俺は快楽を得る。それだけでなく身体中もアルゼオの鋭い歯で噛みつかれる。そういう行為をしているのか、目の前の獲物を喰らおうとしているのか。いや、どっちもなのかもしれない。そんなのが丸一日中続いた。



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