上 下
2 / 2

義弟はちょっとセクハラ親父くさいかもしれない。

しおりを挟む
うん、怖いわ。
フツーに怖いわ。

イケメン無罪の範囲を超えてるわ。

てか、もう10年も一緒にいるし、私にとっては、ほぼほぼ実の弟みたいなもんだから、余計怖いわ。

とはいえ、まあ、まだ明確な実害はないし(精神的なアレコレは除く)。
私が何かアクションを起こしたせいで、家族にヒビが入ることは避けたい(あの父に、バツイチとはいえあんな美人な妻が出来るなんて奇跡は二度はないだろうし…)。

まあ、ちょっと距離を置いて、ほとぼりが冷めれば、義弟も正気に戻るだろう(というか、戻ってくれ!!!)

義弟の性格に多少難があるとしても、幸いにして顔はイケメンである。
成績もスポーツもそれなりにできるのだから、周りの女子が放っておかないはずだ。

きっと、周りの女子とそれなりのお付き合いをして欲求不満が解消されれば、義弟も正気に戻り、手近な所で血迷ったりはしなくなるだろう。

という訳で、私は義弟からちょっと距離をとりつつ、義弟の周りの女子を応援した。

特に、義弟に気があるという噂の、義弟のクラスメイトの美少女、宮原さんを推しまくった。

さり気なく宮原さんを義弟の前で誉めつつ、宮原さんにはすれ違いざまに義弟の好みなどの情報を流した。
(宮原さんとは接点がなかったため、仕方なく、偶然を装って、すれ違いざまに友人と会話しつつ義弟の好みの話などをするハメになった。
突然前振りもなく義弟の好みを話し出すようになったせいで、私が友人にブラコン疑惑をかけられた。
名誉毀損も甚だしいうえ、精神的ダメージが半端なかった……。)

とにかく、家庭内平和のため、私の安全のため、私は出来るだけ頑張った。

だというのに、宮原さんは義弟にアッサリ振られたらしい。
結果、私のすり減ったメンタルと、友人からの不名誉な疑惑だけが残った。

解せぬ…………。

とはいえ、これだけならまだマシだった。

問題は、義弟と距離を置こうとした事によって起こった。

(………近い……)

私が義弟から一歩離れるようにしていたところ、何故か二歩詰め寄られるようになった。

その上、やたら「髪の毛が肩に~」とか、「ほこりが~」とか言いながら、髪やら肩やら腕やら背中やらに触れてくるのだ。

百万歩譲って、本当に付いていたのだとしても、そんなものはちょっと摘んでポイすれば済む話である。

髪の毛やらほこりやらを取るのに、なぜその場所をさわさわ撫でる必要があるのか。
少なくとも、「背中に何か付いてる」とか言いつつブラジャーの線を指でなぞる必要は絶対ないと断言できる。

(さすがに気持ち悪すぎて思わず殴った。
義弟にならって「ごめん蚊がいて~」とシラをきっておいた。)

私の義弟は、ちょっとセクハラ親父くさくなったかもしれない…。
しおりを挟む

この作品は感想を受け付けておりません。

あなたにおすすめの小説

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

ハイスペック上司からのドSな溺愛

鳴宮鶉子
恋愛
ハイスペック上司からのドSな溺愛

お母様が国王陛下に見染められて再婚することになったら、美麗だけど残念な義兄の王太子殿下に婚姻を迫られました!

奏音 美都
恋愛
 まだ夜の冷気が残る早朝、焼かれたパンを店に並べていると、いつもは慌ただしく動き回っている母さんが、私の後ろに立っていた。 「エリー、実は……国王陛下に見染められて、婚姻を交わすことになったんだけど、貴女も王宮に入ってくれるかしら?」  国王陛下に見染められて……って。国王陛下が母さんを好きになって、求婚したってこと!? え、で……私も王宮にって、王室の一員になれってこと!?  国王陛下に挨拶に伺うと、そこには美しい顔立ちの王太子殿下がいた。 「エリー、どうか僕と結婚してくれ! 君こそ、僕の妻に相応しい!」  え……私、貴方の妹になるんですけど?  どこから突っ込んでいいのか分かんない。

彼氏に別れを告げたらヤンデレ化した

Fio
恋愛
彼女が彼氏に別れを切り出すことでヤンデレ・メンヘラ化する短編ストーリー。様々な組み合わせで書いていく予定です。良ければ感想、お気に入り登録お願いします。

今日の授業は保健体育

にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり) 僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。 その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。 ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。

処理中です...