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軍事同盟
二国の未来 弐
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「そんなところまでしっかりとジンホ殿は見ていてくれたのだな。ありがとう」
リョンヘの素直な感謝の言葉に、ジンホが目を瞠る。まさか礼を言われると思っていなかったのだろう。
「ああ。それほど良い国だと思うからこそ、リョンヘ殿やリョンヤン殿に、燐を守ってほしいと思う。」
「もちろんだ、私も燐を大切に思っているからな。唯一無二の私の故郷で、他の者に奪われるわけにはいかない。」
(この人は、本当に民のことや国のことを大切に思っているんだな…)
そう力強く言ったリョンヘの言葉は、ハヨンにとってこの上なく嬉しい言葉だった。今までリョンとしての関わりの方が圧倒的に多かったので、リョンヘに対しては友のような、仲間意識の方が強かった。しかし、こうして国を王族としても守りたいという意志を知ることにより、ハヨンは彼へ忠誠を尽くしたいという気持ちが沸き起こってきた。
以前、リョンヤンに己の役目を果たして、仕えたいと思っていたが、それは彼の人柄や、恩を感じていたことから生まれたものだった。リョンヘとリョンヤンに抱く気持ちは、似ているようで異なっているのだ。
「そうだな…。私もこの滓を、そして民達の平穏な暮らしを守っていきたい。国の未来を支える存在として、お互いに頑張って行きたいな。」
「ああ」
そうして笑顔でこれからの国の未来を、理想を語りあう二人の姿を、ハヨンは頼もしく思いながら見ているのだった。
リョンヘの素直な感謝の言葉に、ジンホが目を瞠る。まさか礼を言われると思っていなかったのだろう。
「ああ。それほど良い国だと思うからこそ、リョンヘ殿やリョンヤン殿に、燐を守ってほしいと思う。」
「もちろんだ、私も燐を大切に思っているからな。唯一無二の私の故郷で、他の者に奪われるわけにはいかない。」
(この人は、本当に民のことや国のことを大切に思っているんだな…)
そう力強く言ったリョンヘの言葉は、ハヨンにとってこの上なく嬉しい言葉だった。今までリョンとしての関わりの方が圧倒的に多かったので、リョンヘに対しては友のような、仲間意識の方が強かった。しかし、こうして国を王族としても守りたいという意志を知ることにより、ハヨンは彼へ忠誠を尽くしたいという気持ちが沸き起こってきた。
以前、リョンヤンに己の役目を果たして、仕えたいと思っていたが、それは彼の人柄や、恩を感じていたことから生まれたものだった。リョンヘとリョンヤンに抱く気持ちは、似ているようで異なっているのだ。
「そうだな…。私もこの滓を、そして民達の平穏な暮らしを守っていきたい。国の未来を支える存在として、お互いに頑張って行きたいな。」
「ああ」
そうして笑顔でこれからの国の未来を、理想を語りあう二人の姿を、ハヨンは頼もしく思いながら見ているのだった。
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