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4.プロテア防衛戦
68.プロテア防衛戦2
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次第に近づいて来る黒い塊と地面の巨人の群れ。
オレの願いは叶わずほぼ全数が同時に向かってきているようだ。
そんな中圧倒されている前線のプレイヤーの中に居る、オレ達の隣に一人のプレイヤーが現れる。
アメリカ政府の依頼を受けた、スナイパースタイルのシンディだ。
平原で分かりにくくする為であろう、似たような色の迷彩服を身につけて肩に銃を背負っている。
「並木、上野。待ってるのに飽きたから、ちょっと撃つ」
そうは言うがまだ敵との距離は遠く、一匹は米粒のような大きさだ。現実のスナイパーライフルであれば、数km先を狙ったとの話もあるが…RDOの銃ではそこまでの性能はないはず。
並木さんがシンディさんに尋ねる。
「この距離で当たるのかい?RDOのスナイパーライフルでは200mが良い所って話を聞いたけど」
「流石にあれだけ居れば当たるんじゃない?それとシステム補正が200mなだけで、もっと離れてても当たる」
そういうとシンディさんは地面に寝そべり、そのまま銃のスコープを覗く。
「じゃあいく。3……2……1……0」
0と同時にシンディさんの銃が緑色に光る。何らかのアクティブスキルだろうか?
ターンという大きな銃声が周囲に響く。正直遠すぎて当たったかどうかは分からない。
「ヒット。次行くよ」
シンディさんの動作を見ていたが、どうやら銃弾の排出はいらないようだ。何ていうんだっけ?ボルトアクション?
再度響く銃声。
「避けられた。流石に頭に当たれば死ぬけど、二発目は警戒されたかな」
「ってことは一匹は死んだと?」
オレは疑問を口にする。
「落ちていったからそうだと思う。ただ流石に範囲外で経験値とかは入らないね」
「それは流石に…」
「よし、検証できたし城壁に戻る。後は頑張って」
そういうとシンディさんは銃をまた肩に担ぎ、じゃっ、と手を振って去っていく。
どうやら口下手なだけで、嫌われてる訳では無さそうだ。
現在のプレイヤー達の布陣は、前線に騎士等の前衛職。城壁前にプリースト等の中衛。そして城壁の上にガンナーや魔法使いとなっている。
本来であれば天使達に城壁の後衛を狙われると辛いのだが、プロテア等の各国の首都では結界が張られており、敵の侵入を防ぐ役割をしている。
その結界を後衛の防御に使うという訳だ。
ただ…運営側が調べた内容によると、結界には耐久値があり敵の攻撃を受けすぎると壊されてしまうそうだ。耐久値は時間で回復せず、完全な消耗品。
その為結界を盾に使いつつも、プレイヤー側は出来る限り結界を守らなければならない。あまりにも消耗した場合、次の防衛戦で使えなくなってしまう。
さて…米粒のようだった天使や巨人の姿も、目視で姿が見えるようになってきた。
もう少しすれば遠距離職の射程範囲に入り、もうすぐ戦いが始まる。戦闘開始の合図は城壁上の遠距離職の一斉攻撃。
前線では既に支援魔法をかけ始めている。
「そろそろかな…」
並木さんがそう呟くのとほぼ同時に、後衛職により天使達に向けて一斉に矢や魔法が放たれる。
…戦闘開始だ。
天使達は後衛の攻撃を防御魔法で防ぎ、被害は与えられていないように見える。
攻撃を防いだ後、一気に敵の進軍が早まり急速に距離を詰めてくる。
そして、最前戦の前衛プレイヤー部隊と巨人の交戦が始まる。
巨人とはいってもユミルよりは小さく体長は3m程。だがRDOではこのサイズの敵はあまり居らず、不慣れなプレイヤー達は体当たりで簡単に弾き飛ばされHPを減らす。
その勢いは進軍のまま止まらず、結界付近まで侵入しようとしていた。
だがそこに向けて後衛の範囲攻撃が着弾し、巨人の前線がダメージを受け足を止める。
(巨人は突破力は有るが防御魔法は使えない?)
巨人の侵攻が止まったのを確認し、中衛のプレイヤー達が動き始める。
「佐山さん、鈴さん突っ込みます」
「ああ」
「ええ」
オレと二人も同時に動き三人で巨人の群れに突っ込む。
そしてそれに続くプレイヤー達。
オレに気付いた巨人が大きな拳で殴りつけてくるが、オレは冷静にそれを回避し、胸に掌底を打ち込む。
その衝撃によろめく巨人。
よろめいた所を佐山さんと鈴さんが走り込んだ勢いのまま、刀や剣により巨人の両足を斬りつける。両足に傷をつけられた事で…巨人が膝を折る。
そこをすぐに佐山さんが二撃目。両手持ちの斬り上げにより巨人の首を切り落とす。
「次!」
佐山さんが声をあげる。
オレは囲まれないように位置を気をつけつつ、巨人の攻撃をかわす。オレの前には三匹の巨人が居るが、連携もなってないし攻撃も遅いので容易く回避できる。
三匹の巨人の一人に再度掌底。そこを佐山さんと鈴さんの連携。
三人で巨人を一匹づつ確実にしとめていった。
だがそこに鈴さんの叫ぶ声、
「上野君!上!」
オレはバックステップで引きながら上に視線を送る。
するとオレの頭上に魔法陣が浮かび上がっており、魔法が発動する直前だった。その直後、先程まで居た場所に落ちてくる雷の魔法。
「鈴さん助かった!」
上空を見ると天使の群れが集まってきていた。周囲のプレイヤー達も雷の被害を受けているようだ。
巨人が盾となり時間を稼ぎ天使の魔法でプレイヤーを倒す。
前衛後衛の基本的な動きだが、敵にやられると厄介だ。
それからは魔法を気にするあまり巨人を倒せず、ただ時間だけが過ぎていく。
城壁からの後衛の攻撃により、天使にも巨人にも被害を与えているようだが…このままでは前線のプレイヤーが崩壊するのが先だ。
実際に前線で戦闘不能になっているプレイヤーの姿も複数確認できる。
その都度プリーストが蘇生をしているようだが、蘇生は短時間で二回行なう事ができず、一度戦闘不能になったプレイヤーは結界の中に戻り戦力外になる。
徐々に減っていくプレイヤー陣営。だが天使と巨人はまだまだ多い。
そんな中、佐山さんが動く。
「上野君、フォローを頼む」
そういうと佐山さんはスキルにより上空の天使達の中心に突っ込む。
佐山さんは天使たちの中心でスキルを発動。
「”桜花斬”」
佐山さんを中心に斬撃が放たれる。これはサムライの範囲スキル。佐山さんから放たれた桜の花弁のような細かい斬撃が、当たった数匹の天使が地に落とす。
だがその直後、佐山さんの頭上に魔法陣が現れる。…佐山さんはスキル後の硬直で回避出来ない。
オレは残影で佐山さんの脇に跳び、急いで佐山さんの服を引っ張る。
それと同時に落ちる雷。…少し服に掠ったが雷の直撃は免れた。
オレはそのめま佐山さんを前線の方へ投げる。
だがオレはそのまま落ちていき、頭上にまた魔法陣。
回避出来ないと判断した俺は、ナックルを前に構えて防御を試みる。
そして落ちてくる雷……。
「”マジックガード”!」
鈴さんの声が戦場に響く。するとオレの頭上に盾が現れ雷を遮断する。
お陰で少しピリっときたが、ダメージはほぼ受けていない。地面に着地後、残影で佐山さんと鈴さんに合流する。
「お父さん何無茶してんのよ!上野君が危なかったじゃない!」
「いやー膠着を崩したくてね。失敗失敗」
そう言って笑う佐山さん。
だが作戦は失敗では無いようだった。
一時的に天使達の意識が俺たちに向き、防御魔法が緩む。そこに後衛の攻撃が着弾していく。
そうしてまた数匹の天使が地に落ちていく。
だが同じ手には行かないようで、天使達は範囲スキルを警戒し間隔を開き始める。
「まあ無事だったし結果オーライで。俺たちは天使に集中しましょう」
天使達が間隔を空けた事で、少し距離の空いた天使が出始めた。オレと佐山さんはその孤立した天使を各個撃破していく。
次第に後衛の天使達が崩れ、魔法によるプレイヤーの被害が減り始める。後衛も巨人を狙う余裕が出てきたようだ。
このままならいける。そう思ったときだった。
突如突風が吹き、前線のプレイヤー達を吹き飛ばす。
「はあ…人間相手に情けないねえ……。フルングニルさんよ、さっさと片付けるよ」
「スルーズ…お前に言われんでもそうするわい。早く帰って酒が飲みたいしの」
前線の巨人の奥には空に浮かぶ巨大な斧を手にした青い髪の女性の姿と、周囲の巨人よりも大きい石の巨人の姿。
プレイヤー達は突如現れた神の姿に、驚愕するしかなかった。
オレの願いは叶わずほぼ全数が同時に向かってきているようだ。
そんな中圧倒されている前線のプレイヤーの中に居る、オレ達の隣に一人のプレイヤーが現れる。
アメリカ政府の依頼を受けた、スナイパースタイルのシンディだ。
平原で分かりにくくする為であろう、似たような色の迷彩服を身につけて肩に銃を背負っている。
「並木、上野。待ってるのに飽きたから、ちょっと撃つ」
そうは言うがまだ敵との距離は遠く、一匹は米粒のような大きさだ。現実のスナイパーライフルであれば、数km先を狙ったとの話もあるが…RDOの銃ではそこまでの性能はないはず。
並木さんがシンディさんに尋ねる。
「この距離で当たるのかい?RDOのスナイパーライフルでは200mが良い所って話を聞いたけど」
「流石にあれだけ居れば当たるんじゃない?それとシステム補正が200mなだけで、もっと離れてても当たる」
そういうとシンディさんは地面に寝そべり、そのまま銃のスコープを覗く。
「じゃあいく。3……2……1……0」
0と同時にシンディさんの銃が緑色に光る。何らかのアクティブスキルだろうか?
ターンという大きな銃声が周囲に響く。正直遠すぎて当たったかどうかは分からない。
「ヒット。次行くよ」
シンディさんの動作を見ていたが、どうやら銃弾の排出はいらないようだ。何ていうんだっけ?ボルトアクション?
再度響く銃声。
「避けられた。流石に頭に当たれば死ぬけど、二発目は警戒されたかな」
「ってことは一匹は死んだと?」
オレは疑問を口にする。
「落ちていったからそうだと思う。ただ流石に範囲外で経験値とかは入らないね」
「それは流石に…」
「よし、検証できたし城壁に戻る。後は頑張って」
そういうとシンディさんは銃をまた肩に担ぎ、じゃっ、と手を振って去っていく。
どうやら口下手なだけで、嫌われてる訳では無さそうだ。
現在のプレイヤー達の布陣は、前線に騎士等の前衛職。城壁前にプリースト等の中衛。そして城壁の上にガンナーや魔法使いとなっている。
本来であれば天使達に城壁の後衛を狙われると辛いのだが、プロテア等の各国の首都では結界が張られており、敵の侵入を防ぐ役割をしている。
その結界を後衛の防御に使うという訳だ。
ただ…運営側が調べた内容によると、結界には耐久値があり敵の攻撃を受けすぎると壊されてしまうそうだ。耐久値は時間で回復せず、完全な消耗品。
その為結界を盾に使いつつも、プレイヤー側は出来る限り結界を守らなければならない。あまりにも消耗した場合、次の防衛戦で使えなくなってしまう。
さて…米粒のようだった天使や巨人の姿も、目視で姿が見えるようになってきた。
もう少しすれば遠距離職の射程範囲に入り、もうすぐ戦いが始まる。戦闘開始の合図は城壁上の遠距離職の一斉攻撃。
前線では既に支援魔法をかけ始めている。
「そろそろかな…」
並木さんがそう呟くのとほぼ同時に、後衛職により天使達に向けて一斉に矢や魔法が放たれる。
…戦闘開始だ。
天使達は後衛の攻撃を防御魔法で防ぎ、被害は与えられていないように見える。
攻撃を防いだ後、一気に敵の進軍が早まり急速に距離を詰めてくる。
そして、最前戦の前衛プレイヤー部隊と巨人の交戦が始まる。
巨人とはいってもユミルよりは小さく体長は3m程。だがRDOではこのサイズの敵はあまり居らず、不慣れなプレイヤー達は体当たりで簡単に弾き飛ばされHPを減らす。
その勢いは進軍のまま止まらず、結界付近まで侵入しようとしていた。
だがそこに向けて後衛の範囲攻撃が着弾し、巨人の前線がダメージを受け足を止める。
(巨人は突破力は有るが防御魔法は使えない?)
巨人の侵攻が止まったのを確認し、中衛のプレイヤー達が動き始める。
「佐山さん、鈴さん突っ込みます」
「ああ」
「ええ」
オレと二人も同時に動き三人で巨人の群れに突っ込む。
そしてそれに続くプレイヤー達。
オレに気付いた巨人が大きな拳で殴りつけてくるが、オレは冷静にそれを回避し、胸に掌底を打ち込む。
その衝撃によろめく巨人。
よろめいた所を佐山さんと鈴さんが走り込んだ勢いのまま、刀や剣により巨人の両足を斬りつける。両足に傷をつけられた事で…巨人が膝を折る。
そこをすぐに佐山さんが二撃目。両手持ちの斬り上げにより巨人の首を切り落とす。
「次!」
佐山さんが声をあげる。
オレは囲まれないように位置を気をつけつつ、巨人の攻撃をかわす。オレの前には三匹の巨人が居るが、連携もなってないし攻撃も遅いので容易く回避できる。
三匹の巨人の一人に再度掌底。そこを佐山さんと鈴さんの連携。
三人で巨人を一匹づつ確実にしとめていった。
だがそこに鈴さんの叫ぶ声、
「上野君!上!」
オレはバックステップで引きながら上に視線を送る。
するとオレの頭上に魔法陣が浮かび上がっており、魔法が発動する直前だった。その直後、先程まで居た場所に落ちてくる雷の魔法。
「鈴さん助かった!」
上空を見ると天使の群れが集まってきていた。周囲のプレイヤー達も雷の被害を受けているようだ。
巨人が盾となり時間を稼ぎ天使の魔法でプレイヤーを倒す。
前衛後衛の基本的な動きだが、敵にやられると厄介だ。
それからは魔法を気にするあまり巨人を倒せず、ただ時間だけが過ぎていく。
城壁からの後衛の攻撃により、天使にも巨人にも被害を与えているようだが…このままでは前線のプレイヤーが崩壊するのが先だ。
実際に前線で戦闘不能になっているプレイヤーの姿も複数確認できる。
その都度プリーストが蘇生をしているようだが、蘇生は短時間で二回行なう事ができず、一度戦闘不能になったプレイヤーは結界の中に戻り戦力外になる。
徐々に減っていくプレイヤー陣営。だが天使と巨人はまだまだ多い。
そんな中、佐山さんが動く。
「上野君、フォローを頼む」
そういうと佐山さんはスキルにより上空の天使達の中心に突っ込む。
佐山さんは天使たちの中心でスキルを発動。
「”桜花斬”」
佐山さんを中心に斬撃が放たれる。これはサムライの範囲スキル。佐山さんから放たれた桜の花弁のような細かい斬撃が、当たった数匹の天使が地に落とす。
だがその直後、佐山さんの頭上に魔法陣が現れる。…佐山さんはスキル後の硬直で回避出来ない。
オレは残影で佐山さんの脇に跳び、急いで佐山さんの服を引っ張る。
それと同時に落ちる雷。…少し服に掠ったが雷の直撃は免れた。
オレはそのめま佐山さんを前線の方へ投げる。
だがオレはそのまま落ちていき、頭上にまた魔法陣。
回避出来ないと判断した俺は、ナックルを前に構えて防御を試みる。
そして落ちてくる雷……。
「”マジックガード”!」
鈴さんの声が戦場に響く。するとオレの頭上に盾が現れ雷を遮断する。
お陰で少しピリっときたが、ダメージはほぼ受けていない。地面に着地後、残影で佐山さんと鈴さんに合流する。
「お父さん何無茶してんのよ!上野君が危なかったじゃない!」
「いやー膠着を崩したくてね。失敗失敗」
そう言って笑う佐山さん。
だが作戦は失敗では無いようだった。
一時的に天使達の意識が俺たちに向き、防御魔法が緩む。そこに後衛の攻撃が着弾していく。
そうしてまた数匹の天使が地に落ちていく。
だが同じ手には行かないようで、天使達は範囲スキルを警戒し間隔を開き始める。
「まあ無事だったし結果オーライで。俺たちは天使に集中しましょう」
天使達が間隔を空けた事で、少し距離の空いた天使が出始めた。オレと佐山さんはその孤立した天使を各個撃破していく。
次第に後衛の天使達が崩れ、魔法によるプレイヤーの被害が減り始める。後衛も巨人を狙う余裕が出てきたようだ。
このままならいける。そう思ったときだった。
突如突風が吹き、前線のプレイヤー達を吹き飛ばす。
「はあ…人間相手に情けないねえ……。フルングニルさんよ、さっさと片付けるよ」
「スルーズ…お前に言われんでもそうするわい。早く帰って酒が飲みたいしの」
前線の巨人の奥には空に浮かぶ巨大な斧を手にした青い髪の女性の姿と、周囲の巨人よりも大きい石の巨人の姿。
プレイヤー達は突如現れた神の姿に、驚愕するしかなかった。
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