58 / 85
3.始動
55.限界突破
しおりを挟む
プロテアへと戻ったオレとリリーとサラ。
「取り敢えず、ギルドのみんなにレベル99達成を伝えるか」
「そうした方が良いよ!みんな楽しみにしてたもん」
「そうよ。」
「よし。じゃあ…」
『えーと皆さま。リリーとサラのお陰でオレは無事です。それと、レベル99達成しましたー!!』
『『『『『うおおおおおっっ!!!』』』』』
ボイスチャットから割れんばかりの歓声。耳痛い!
『それともう一つ。何とヴァルキリーを倒す事が出来ました!!』
『『『『『おおおおおおおっ!!!』』』』』
二つ目の報告にも再度大きな歓声が挙がる。
反応を待っていると、まず喋り始めたのは並木さん。
『上野君レベル99おめでとう!!でもヴァルキリー倒したってどういう事?無理しないで、強かったらすぐ逃げてねって言ったよね?』
やばい。普段温厚な並木さんが怒っている。
『そ、それは…思ったよりも戦えて…じ、実はヴァルキリー弱かっ…』
『はーい言い訳はそこまで。私とリリーが着いた時には、樹は瀕死で、死ぬ直前だったわ。けれど一人でヴァルキリーに勝ってたわ。でも後先考えずに空中戦して、阿修羅撃って、本当にバカよね』
『ちょっ!?サラ!?』
『ふーん。あれだけ大事な時以外は無理しないでって言ったのに、二人が着く前に阿修羅?これはギルマスとして、後で上野君に説教だね。で、何か他に言い訳は?』
『す、すいませんでしたあ!!!』
『皆のサポートあってのレベル99なんだから…ね?』
『は、はい。今後無いように気を付けます!』
『取り敢えずよろしい。でも後で説教ね』
結論。怒らせると並木さんは怖い。
『で、話は戻るけど…レベルは99で上限?』
『あ、えーと…EXPバーが消えたので、一応99が上限みたいです』
ギルドメンバーから様々な反応が出るが、オレと並木さんとしてはこれは悪いニュースだ。
何故なら神と対抗するのであれば、プレイヤーのレベル上限が高ければ高い程、ステータスでプレイヤー有利となるからだ。
『99で上限だと、そこから先はプレイヤースキル次第って事だね』
『残念だけどそうなりますね。でも…』
オレはステータス画面を開き、点滅しているアイコンを見つめる。
『ステータス画面にアイコンが増えてて、それをタップすると上限突破って文字が……』
Lv99の表示の隣にある、点滅しているアイコン。
戸惑いながらオレはそのアイコンに触れた。
するとシステムメッセージが浮かび上がる。
------
Lv99を達成しました!レベル上限突破が可能となります。
レベル上限突破の試練を受けますか?YES / NO
------
『…上限突破?何だろうね。クエストでも受けるとレベル100以上でも開放されるのかな?』
『やってみないと分かりませんね。試練って文字が有るから戦いのクエストかな…?取り敢えず一回受けてみようと思います』
『うーん。それは仕方ないね。上野君。もう一度だけ言うけど、無理だけはしないでね?』
『了解です!』
ギルドチャットをやめ、リリーとサラと話始める。
「あー…並木さんが怖かった」
「そんなの自業自得だよ。怒られて良かったんじゃない?」
「ま、ギルドメンバーへの体裁も有るからね。怒られるのは仕方ない仕方ない」
「後でこっそり謝ろうとしてのに、サラがバラしたんじゃないか!」
「「あははっ」」
街中で三人の笑い声が響く。
「よしじゃあ早速限界突破の試練を受けてみるか」
「どんな試練何だろうね?樹、人柱よろしくね!」
リリーさんサラッと酷いこと言ってますよ?
「いきなりクエスト開始は流石に無いでしょ?まずその内容だけ確認してみたら?」
「じゃあ…とりあえず押してみる」
オレはシステムメッセージのYESをタップする。
すると…レベル上限突破の条件が表示される。
そこに表示された文字を読み上げる。
「限界突破の条件は…ボスモンスターの討伐と、上限突破クエスト(ソロ限定)のクリア。ボスモンスターはさっき倒したからか達成になってるね。クエストは何か嫌な予感しかしない」
「ソロ前提のクエストかー。ま、樹なら大丈夫じゃない?というか樹で無理なら他のプレイヤーは無理だわ」
「そうだね。樹でクエストの突破が無理なら、私は諦める!」
サラとリリーがそう言い切る。
オレはレベルだけで、他に強いプレイヤーは居ると思うんだけどね。
「取りあえず受けてみようと思う。けどその前にヴァルキリー装備の強化と、ポーション買い込んでおこう」
「取り敢えず、ギルドのみんなにレベル99達成を伝えるか」
「そうした方が良いよ!みんな楽しみにしてたもん」
「そうよ。」
「よし。じゃあ…」
『えーと皆さま。リリーとサラのお陰でオレは無事です。それと、レベル99達成しましたー!!』
『『『『『うおおおおおっっ!!!』』』』』
ボイスチャットから割れんばかりの歓声。耳痛い!
『それともう一つ。何とヴァルキリーを倒す事が出来ました!!』
『『『『『おおおおおおおっ!!!』』』』』
二つ目の報告にも再度大きな歓声が挙がる。
反応を待っていると、まず喋り始めたのは並木さん。
『上野君レベル99おめでとう!!でもヴァルキリー倒したってどういう事?無理しないで、強かったらすぐ逃げてねって言ったよね?』
やばい。普段温厚な並木さんが怒っている。
『そ、それは…思ったよりも戦えて…じ、実はヴァルキリー弱かっ…』
『はーい言い訳はそこまで。私とリリーが着いた時には、樹は瀕死で、死ぬ直前だったわ。けれど一人でヴァルキリーに勝ってたわ。でも後先考えずに空中戦して、阿修羅撃って、本当にバカよね』
『ちょっ!?サラ!?』
『ふーん。あれだけ大事な時以外は無理しないでって言ったのに、二人が着く前に阿修羅?これはギルマスとして、後で上野君に説教だね。で、何か他に言い訳は?』
『す、すいませんでしたあ!!!』
『皆のサポートあってのレベル99なんだから…ね?』
『は、はい。今後無いように気を付けます!』
『取り敢えずよろしい。でも後で説教ね』
結論。怒らせると並木さんは怖い。
『で、話は戻るけど…レベルは99で上限?』
『あ、えーと…EXPバーが消えたので、一応99が上限みたいです』
ギルドメンバーから様々な反応が出るが、オレと並木さんとしてはこれは悪いニュースだ。
何故なら神と対抗するのであれば、プレイヤーのレベル上限が高ければ高い程、ステータスでプレイヤー有利となるからだ。
『99で上限だと、そこから先はプレイヤースキル次第って事だね』
『残念だけどそうなりますね。でも…』
オレはステータス画面を開き、点滅しているアイコンを見つめる。
『ステータス画面にアイコンが増えてて、それをタップすると上限突破って文字が……』
Lv99の表示の隣にある、点滅しているアイコン。
戸惑いながらオレはそのアイコンに触れた。
するとシステムメッセージが浮かび上がる。
------
Lv99を達成しました!レベル上限突破が可能となります。
レベル上限突破の試練を受けますか?YES / NO
------
『…上限突破?何だろうね。クエストでも受けるとレベル100以上でも開放されるのかな?』
『やってみないと分かりませんね。試練って文字が有るから戦いのクエストかな…?取り敢えず一回受けてみようと思います』
『うーん。それは仕方ないね。上野君。もう一度だけ言うけど、無理だけはしないでね?』
『了解です!』
ギルドチャットをやめ、リリーとサラと話始める。
「あー…並木さんが怖かった」
「そんなの自業自得だよ。怒られて良かったんじゃない?」
「ま、ギルドメンバーへの体裁も有るからね。怒られるのは仕方ない仕方ない」
「後でこっそり謝ろうとしてのに、サラがバラしたんじゃないか!」
「「あははっ」」
街中で三人の笑い声が響く。
「よしじゃあ早速限界突破の試練を受けてみるか」
「どんな試練何だろうね?樹、人柱よろしくね!」
リリーさんサラッと酷いこと言ってますよ?
「いきなりクエスト開始は流石に無いでしょ?まずその内容だけ確認してみたら?」
「じゃあ…とりあえず押してみる」
オレはシステムメッセージのYESをタップする。
すると…レベル上限突破の条件が表示される。
そこに表示された文字を読み上げる。
「限界突破の条件は…ボスモンスターの討伐と、上限突破クエスト(ソロ限定)のクリア。ボスモンスターはさっき倒したからか達成になってるね。クエストは何か嫌な予感しかしない」
「ソロ前提のクエストかー。ま、樹なら大丈夫じゃない?というか樹で無理なら他のプレイヤーは無理だわ」
「そうだね。樹でクエストの突破が無理なら、私は諦める!」
サラとリリーがそう言い切る。
オレはレベルだけで、他に強いプレイヤーは居ると思うんだけどね。
「取りあえず受けてみようと思う。けどその前にヴァルキリー装備の強化と、ポーション買い込んでおこう」
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
「メジャー・インフラトン」序章1/ 7(太陽の季節 DIVE!DIVE!DIVE!ダイブ!ダイブ!ダイブ!)
あおっち
SF
脈々と続く宇宙の無数の文明。その中でより高度に発展した高高度文明があった。その文明の流通、移動を支え光速を超えて遥か彼方の銀河や銀河内を瞬時に移動できるジャンプ技術。それを可能にしたジャンプ血清。
その血清は生体(人間)へのダメージをコントロールする血清、ワクチンなのだ。そのジャンプ血清をめぐり遥か大昔、大銀河戦争が起こり多くの高高度文明が滅びた。
その生き残りの文明が新たに見つけた地、ネイジェア星域。私達、天の川銀河の反対の宙域だった。そこで再び高高度文明が栄えたが、再びジャンプ血清供給に陰りが。天の川銀河レベルで再び紛争が勃発しかけていた。
そして紛争の火種は地球へ。
その地球では強大な軍事組織、中華帝国連邦、通称「AXIS」とそれに対抗する為、日本を中心とした加盟国軍組織「シーラス」が対峙していたのだ。
近未来の地球と太古から続くネイジェア星域皇国との交流、天然ジャンプ血清保持者の椎葉清らが居る日本と、高高度文明異星人(シーラス皇国)の末裔、マズル家のポーランド家族を描いたSF大河小説「メジャー・インフラトン」の前章譚、7部作。
第1部「太陽の季節 DIVE!DIVE!DIVE!ダイブ!ダイブ!ダイブ!」。
ジャンプ血清は保持者の傷ついた体を異例のスピードで回復させた。また血清のオリジナル保持者(ゼロ・スターター)は、独自の能力を飛躍的に引き上げる事が出来たのだ。
第2次大戦時、無敵兵士と言われた舩坂弘氏をモデルに御舩大(ミフネヒロシ)の無敵ふりと、近代世界のジャンプ血清保持者、椎葉きよし(通称:お子ちゃまきよし)の現在と過去。
ジャンプ血清の力、そして人類の未来をかけた壮大な戦いが、いま、始まる――。
彼らに関連する人々の生き様を、笑いと涙で送る物語。疲れたあなたに贈る微妙なSF物語です。
本格的な戦闘シーンもあり、面白い場面も増えます。
是非、ご覧あれ。
※加筆や修正が予告なしにあります。

ユニーク職業最弱だと思われてたテイマーが最強だったと知れ渡ってしまったので、多くの人に注目&推しにされるのなぜ?
水まんじゅう
SF
懸賞で、たまたま当たったゲーム「君と紡ぐ世界」でユニーク職業を引き当ててしまった、和泉吉江。 そしてゲームをプイイし、決まった職業がユニーク職業最弱のテイマーという職業だ。ユニーク最弱と罵られながらも、仲間とテイムした魔物たちと強くなっていき罵ったやつらを見返していく物語
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

初めての異世界転生
藤井 サトル
ファンタジー
その日、幸村 大地(ゆきむら だいち)は女神に選ばれた。
女神とのやり取りの末、大地は女神の手によって異世界へと転生する。その身には女神にいくつもの能力を授かって。
まさにファンタジーの世界へ来た大地は聖女を始めにいろんな人に出会い、出会い金を稼いだり、稼いだ金が直ぐに消えたり、路上で寝たり、チート能力を振るったりと、たぶん楽しく世界を謳歌する。
このお話は【転生者】大地と【聖女】リリア。そこに女神成分をひとつまみが合わさった異世界騒動物語である。

VRMMO~鍛治師で最強になってみた!?
ナイム
ファンタジー
ある日、友人から進められ最新フルダイブゲーム『アンリミテッド・ワールド』を始めた進藤 渚
そんな彼が友人たちや、ゲーム内で知り合った人たちと協力しながら自由気ままに過ごしていると…気がつくと最強と呼ばれるうちの一人になっていた!?

神速の冒険者〜ステータス素早さ全振りで無双する〜
FREE
ファンタジー
Glavo kaj Magio
通称、【GKM】
これは日本が初めて開発したフルダイブ型のVRMMORPGだ。
世界最大規模の世界、正確な動作、どれを取ってもトップレベルのゲームである。
その中でも圧倒的人気な理由がステータスを自分で決めれるところだ。
この物語の主人公[速水 光]は陸上部のエースだったが車との交通事故により引退を余儀なくされる。
その時このゲームと出会い、ステータスがモノを言うこの世界で【素早さ】に全てのポイントを使うことを決心する…

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる