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2.そして少しずつ動き出す
35.リリーとサラ 2
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オレ、リリー、サラの3人は地下3Fへの階段を下る。
まずオレが前に出て2人を制止し、入り口の様子を伺うが…敵の姿は無いようだ。
「敵は居ないから来て良いよ」
オレの言葉を聞き、リリーとサラが降りてくる。
地下3Fになると敵が強く、流石にお喋りしている余裕は無い。
3人共に周囲を警戒しつつ慎重に歩く。
暫く歩くと、通路の先にはスケルトンアサシンが一匹見えた。
一匹ならちょうど良い。
「オレが戦いながら説明するから、二人は見てて」
オレが近づいていくと、スケルトンアサシンが気付いて襲ってくる。
近づき次第に両手の短剣で切りかかってくるが、オレは余裕をもって回避する。
「基本的にモンスターの動きは、決まったパターンを持っている。スケルトンアサシンだと5パターンかな。パターンが同じだと、剣筋の高さも距離も全く同じ。それを覚える事で戦いに余裕が出ると思う。例えば」
スケルトンアサシンが両手でクロスするように、切りつけて来る。
オレは短剣が振り下ろされた瞬間に、拳で殴りつける。
オレの攻撃は、スケルトンアサシンのあばら骨に直撃した。
「…こんな風に隙の多いパターンを狙って攻撃する事で、安全に対応できる。ただイレギュラーとなって事故が恐いのが…」
スケルトンアサシンが短剣を後ろに大きく引く。
その直後、短剣が紫の光を纏いながら突き刺し。
オレは後ろにバックステップして避ける。
「今みたいなアクティブスキル。ダメージも大きいし、絶対に攻撃を受けてはダメ。もし状態異常スキルなら掠っただけでアウトだよ」
オレはその後も攻撃を回避し続けて説明を続ける。
「安全に倒すのなら…まず手数を減らす」
スケルトンアサシンの隙を狙い、左肘の骨を砕く。
「こうする事で、片手になり手数が減る。スケルトンアサシンの場合は、片手になっても攻撃パターンがあまり変わらないから、両手で避けることが出来るなら問題ないと思う。で、後は攻撃してれば倒せるだろう」
片手になったスケルトンアサシンの頭を狙って強打を放ち、頭蓋骨を砕く。
スケルトンアサシンはそのまま光の粒子となって消えていった。
「ふう…簡単に説明するとこんな所かな。分かった?」
オレが2人の様子を見るため、後ろに振り返ると…。
リリーとサラの二人は、驚いてポカーンと口を開けていた。
…何故だろう?
「うーんと……説明分かりにくかった?」
オレは心配になり、二人に質問をする。
すると呆然とした表情のまま、リリーが答える。
「いや…説明以前に…あれだけの至近距離距離で、樹が余裕を持って回避してるのがおかしい…。パターンについては分かったんだけど、あれは真似出来るものじゃないよ…」
続けてサラ。
「うん。私もアレは真似出来ない。元々私は近づかれたらアウトだけど、見てて一発も避けれる気がしなかった」
「…樹の戦闘センスが異常な事が良く分かったよ…。うーん…私達じゃ真似しきれないけど、倒し方についてはやってみようかな」
とリリー。
「ま、部位欠損を狙うっていうのは思ってなかったね。その辺は参考になるね。ただ…リリーがあれだけ避けるのには、結構な努力が必要かな。…樹って本当に人?AIとかプログラムで動いてない?」
「いやいやサラさん、正真正銘ただの一般人だから…。オレなんて反応も動きも鈍い方だよ?」
「「それは絶対に無いよ(わ)」」
2人同時に言わなくても…。
もっと強い人なんて居ると思うんだけどな…。
「そ、それなら!スケルトンアーチャーだと良いかも!…弓矢だから攻撃は読みやすいし、矢の射線上に入らなければ良いだけだから!」
「「…参考になるかは分かりませんが、一応見せて下さい」」
リリーとサラが口を揃えて返事をする。
オレは納得がいかないまま、単体のスケルトンアーチャーを探す。
だが、それより先に単体のスケルトンアサシンに遭遇した。
「ちょうどいいから、2人で倒してみて」
「「分かった(わ)」」
リリーはスケルトンアサシンに近づくと、その攻撃を少し大きい動作で後ろに下がって回避し…時間を稼ぐ。
そしてスケルトンアサシンが攻撃したタイミングで、サラが矢を放つ。
リリーはサラの矢が当たるかどうか…という絶妙なタイミングで前に出る。
直後…スケルトンアサシンの左肩に矢が当たり仰反り、大きな隙が生まれる。
そこにリリーの連打拳からの粉砕拳。
これだけの隙があれば十分間に合う。
リリーのナックルがスケルトンアサシンを砕く。
…見事な連携で、スケルトンアサシンは倒れた。
「す、凄い連携じゃないか。これ…オレが来る必要あった?」
驚くオレを前に、リリーとサラがハイタッチ。
「うまく連携決まったねー。でもサラが左肩を部位破損させたから、そのお陰で踏み込めたんだよ?それを教えてくれたのは樹じゃない」
「そうよ。そんな発想無かったから本当に苦労したのよ…。私の逃げ打ちじゃ効率悪すぎてね」
「いや、でも…リリーが前に出たの矢が当たる前じゃ…」
「サラがどこを狙ったかは、何となく分かるんだよね」
「いや、その何となく分かるリリーも、命中精度のおかしいサラも人間業じゃないから…」
はぁ…人の事を人外呼ばわりしといてこれは酷い。
あんな連携されたら、オレじゃ手も足も出ないよ。
そしてこう言っても本人達は素知らぬ顔。
「まあ、次はスケルトンアーチャーだ。ちょうどそこに居るしいくよ」
スケルトンアーチャーはオレが近づこうとすると、弓を構えて矢を放とうとする。
「スケルトンアーチャーは基本的に読みやすい。放つ0.5秒前位に矢の軌道が確定するようで、狙ってくるのはどちらかの足の太ももか胴の中心3パターン。どこを狙われても、真横に回避すれば避けられると思う」
オレの胴中心目掛けてスケルトンアーチャーの矢が飛んでくるが、オレは上半身を捻って回避する。
「慣れれば弓の角度で、どこを狙ってるかも分かるようになる。足か胴か分かるようになれば、最低限の動きで回避できるようになるかな」
「そして次の攻撃までに間隔があるから、その間に距離を詰めて…」
オレは走って一気に距離を詰め、スケルトンアーチャーの前に立つ。
「後は攻撃すれば終わり」
スケルトンアーチャーの頭部に連打拳を放つと一撃で倒すことが出来た。
「注意する所は、二人の場合だと避けた矢がサラに当たる可能性があるので注意すること。そのためにサラも動いてスケルトンアーチャーとリリーの斜線上から外れるよう意識した方がいいかも」
オレが振り返る前に、リリーから返事が返って来た。
「これならまだ簡単そうだね。距離を詰める速度は、真似出来そうに無いけど」
「後衛も位置を気にする。基本だけど忘れがちね。言われて気づいたわ」
リリーもサラも、納得してくれたようで良かった。
「じゃあ後は二人で倒してみて。何か気付いたらその時に教えるよ」
「「はい」」
完全に先生と生徒。…まあ良いか。
その後二人の様子を見ていたが、危なげなく敵を倒していた。
サラの弓矢の精度は、相当な練習に加えて才能も感じる。
狙った箇所を確実に貫き、無力化する。
サラのような後衛なら、安心して後ろを任せる事が出来るだろう。
リリーも戦う度に回避が上手になっていて、更に動きに無駄が無くなっている。
前衛と後衛。この二人の連携は見ていて楽しい。
というかリリーの連携先読みは理解出来ない。これがエスパーか…。
今後二人はもっと強くなっていき、ソロのオレを簡単に越えていくんだろう。
はあ…そう考えると少し悲しくなってきた。
2人の信頼関係が素直に羨ましい。
------
暫く狩りを続け、スキルクエストの収拾品が集まった。
そこで二人は夕飯の時間となったようで、入り口まで戻って解散することになった。
帰りは最初の緊張感もなく、他愛もない会話をしながら入り口に戻ってきた。
サラはフレンド登録をすると、「やばい!急がないと怒られる!」とすぐにログアウトした。
残るのはオレとリリー。
そう言えばはぐらかされてるあの質問が知りたい。
「あー…そういえばリリー。聞きたい事があるんだけど…」
「ん?何かな?」
「オレの事前から知ってたりする?ちょっとだけ会話に違和感が…」
「うーん…実は…」
「…実は?」
「…どうだろうね?ヒミツー!じゃあまた今度ね!」
「なッ!」
リリーはそう言い残し笑顔で手を振りながら消えていく。
結局謎は分からずじまい。
だが、トラウマの件は食事とリリー達のおかげで、完全に気持ちの切り替えが出来た。
明日からは、最高のモチベーションでレベリングに戻れそうだ。
時刻は午後2時半。
今日も色々あったし流石に眠い。
まずオレが前に出て2人を制止し、入り口の様子を伺うが…敵の姿は無いようだ。
「敵は居ないから来て良いよ」
オレの言葉を聞き、リリーとサラが降りてくる。
地下3Fになると敵が強く、流石にお喋りしている余裕は無い。
3人共に周囲を警戒しつつ慎重に歩く。
暫く歩くと、通路の先にはスケルトンアサシンが一匹見えた。
一匹ならちょうど良い。
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「…こんな風に隙の多いパターンを狙って攻撃する事で、安全に対応できる。ただイレギュラーとなって事故が恐いのが…」
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オレはその後も攻撃を回避し続けて説明を続ける。
「安全に倒すのなら…まず手数を減らす」
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「こうする事で、片手になり手数が減る。スケルトンアサシンの場合は、片手になっても攻撃パターンがあまり変わらないから、両手で避けることが出来るなら問題ないと思う。で、後は攻撃してれば倒せるだろう」
片手になったスケルトンアサシンの頭を狙って強打を放ち、頭蓋骨を砕く。
スケルトンアサシンはそのまま光の粒子となって消えていった。
「ふう…簡単に説明するとこんな所かな。分かった?」
オレが2人の様子を見るため、後ろに振り返ると…。
リリーとサラの二人は、驚いてポカーンと口を開けていた。
…何故だろう?
「うーんと……説明分かりにくかった?」
オレは心配になり、二人に質問をする。
すると呆然とした表情のまま、リリーが答える。
「いや…説明以前に…あれだけの至近距離距離で、樹が余裕を持って回避してるのがおかしい…。パターンについては分かったんだけど、あれは真似出来るものじゃないよ…」
続けてサラ。
「うん。私もアレは真似出来ない。元々私は近づかれたらアウトだけど、見てて一発も避けれる気がしなかった」
「…樹の戦闘センスが異常な事が良く分かったよ…。うーん…私達じゃ真似しきれないけど、倒し方についてはやってみようかな」
とリリー。
「ま、部位欠損を狙うっていうのは思ってなかったね。その辺は参考になるね。ただ…リリーがあれだけ避けるのには、結構な努力が必要かな。…樹って本当に人?AIとかプログラムで動いてない?」
「いやいやサラさん、正真正銘ただの一般人だから…。オレなんて反応も動きも鈍い方だよ?」
「「それは絶対に無いよ(わ)」」
2人同時に言わなくても…。
もっと強い人なんて居ると思うんだけどな…。
「そ、それなら!スケルトンアーチャーだと良いかも!…弓矢だから攻撃は読みやすいし、矢の射線上に入らなければ良いだけだから!」
「「…参考になるかは分かりませんが、一応見せて下さい」」
リリーとサラが口を揃えて返事をする。
オレは納得がいかないまま、単体のスケルトンアーチャーを探す。
だが、それより先に単体のスケルトンアサシンに遭遇した。
「ちょうどいいから、2人で倒してみて」
「「分かった(わ)」」
リリーはスケルトンアサシンに近づくと、その攻撃を少し大きい動作で後ろに下がって回避し…時間を稼ぐ。
そしてスケルトンアサシンが攻撃したタイミングで、サラが矢を放つ。
リリーはサラの矢が当たるかどうか…という絶妙なタイミングで前に出る。
直後…スケルトンアサシンの左肩に矢が当たり仰反り、大きな隙が生まれる。
そこにリリーの連打拳からの粉砕拳。
これだけの隙があれば十分間に合う。
リリーのナックルがスケルトンアサシンを砕く。
…見事な連携で、スケルトンアサシンは倒れた。
「す、凄い連携じゃないか。これ…オレが来る必要あった?」
驚くオレを前に、リリーとサラがハイタッチ。
「うまく連携決まったねー。でもサラが左肩を部位破損させたから、そのお陰で踏み込めたんだよ?それを教えてくれたのは樹じゃない」
「そうよ。そんな発想無かったから本当に苦労したのよ…。私の逃げ打ちじゃ効率悪すぎてね」
「いや、でも…リリーが前に出たの矢が当たる前じゃ…」
「サラがどこを狙ったかは、何となく分かるんだよね」
「いや、その何となく分かるリリーも、命中精度のおかしいサラも人間業じゃないから…」
はぁ…人の事を人外呼ばわりしといてこれは酷い。
あんな連携されたら、オレじゃ手も足も出ないよ。
そしてこう言っても本人達は素知らぬ顔。
「まあ、次はスケルトンアーチャーだ。ちょうどそこに居るしいくよ」
スケルトンアーチャーはオレが近づこうとすると、弓を構えて矢を放とうとする。
「スケルトンアーチャーは基本的に読みやすい。放つ0.5秒前位に矢の軌道が確定するようで、狙ってくるのはどちらかの足の太ももか胴の中心3パターン。どこを狙われても、真横に回避すれば避けられると思う」
オレの胴中心目掛けてスケルトンアーチャーの矢が飛んでくるが、オレは上半身を捻って回避する。
「慣れれば弓の角度で、どこを狙ってるかも分かるようになる。足か胴か分かるようになれば、最低限の動きで回避できるようになるかな」
「そして次の攻撃までに間隔があるから、その間に距離を詰めて…」
オレは走って一気に距離を詰め、スケルトンアーチャーの前に立つ。
「後は攻撃すれば終わり」
スケルトンアーチャーの頭部に連打拳を放つと一撃で倒すことが出来た。
「注意する所は、二人の場合だと避けた矢がサラに当たる可能性があるので注意すること。そのためにサラも動いてスケルトンアーチャーとリリーの斜線上から外れるよう意識した方がいいかも」
オレが振り返る前に、リリーから返事が返って来た。
「これならまだ簡単そうだね。距離を詰める速度は、真似出来そうに無いけど」
「後衛も位置を気にする。基本だけど忘れがちね。言われて気づいたわ」
リリーもサラも、納得してくれたようで良かった。
「じゃあ後は二人で倒してみて。何か気付いたらその時に教えるよ」
「「はい」」
完全に先生と生徒。…まあ良いか。
その後二人の様子を見ていたが、危なげなく敵を倒していた。
サラの弓矢の精度は、相当な練習に加えて才能も感じる。
狙った箇所を確実に貫き、無力化する。
サラのような後衛なら、安心して後ろを任せる事が出来るだろう。
リリーも戦う度に回避が上手になっていて、更に動きに無駄が無くなっている。
前衛と後衛。この二人の連携は見ていて楽しい。
というかリリーの連携先読みは理解出来ない。これがエスパーか…。
今後二人はもっと強くなっていき、ソロのオレを簡単に越えていくんだろう。
はあ…そう考えると少し悲しくなってきた。
2人の信頼関係が素直に羨ましい。
------
暫く狩りを続け、スキルクエストの収拾品が集まった。
そこで二人は夕飯の時間となったようで、入り口まで戻って解散することになった。
帰りは最初の緊張感もなく、他愛もない会話をしながら入り口に戻ってきた。
サラはフレンド登録をすると、「やばい!急がないと怒られる!」とすぐにログアウトした。
残るのはオレとリリー。
そう言えばはぐらかされてるあの質問が知りたい。
「あー…そういえばリリー。聞きたい事があるんだけど…」
「ん?何かな?」
「オレの事前から知ってたりする?ちょっとだけ会話に違和感が…」
「うーん…実は…」
「…実は?」
「…どうだろうね?ヒミツー!じゃあまた今度ね!」
「なッ!」
リリーはそう言い残し笑顔で手を振りながら消えていく。
結局謎は分からずじまい。
だが、トラウマの件は食事とリリー達のおかげで、完全に気持ちの切り替えが出来た。
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