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1.スタダ
20.アサスケ?
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精錬所を後にしたオレは教会墓地にやってきた。
またまたスキルクエストの収集品集めでいい加減うんざりだ。
地下1F、2Fと下に降り、フロア中央にある地下3Fへの階段を見つけて下る。
地下3Fに居たのは…スケルトンアサシンというスケルトンの上位種モンスター。
スケルトンが両手にナイフを持っている姿。
アクティブなようで、降りたオレに対してすぐに襲ってきた。
両手に持ったナイフですばやく切りつけてくる。
速さは半漁人と同等。かなり強い部類のモンスターだろう。
また、半漁人と同等という事はアクティブスキルを使ってくる可能性が高い。
(スキルだけは直撃しないようにしないと、このナイフなら死ねるな…)
様子を見ながら回避しつつ反撃を始める。
半漁人ことモンク先輩との練習の効果か、敵の攻撃を見て回避する事には余裕がある。
スケルトンアサシンの攻撃パターンもたいたい分かってきた。
(左手の大振り攻撃はここが隙だらけ)
パターンに合わせてスケルトンアサシンの左肘あたりを殴る。
すると、左肘が折れて右手だけの状態となる。
このゲームRDOでは部位欠損が存在する。
右手に大きな傷を負えば右手が使えなくなるし、足に傷を負えば歩けなくなったりもする。
もしオレが足に大きな傷を受け、足が動かなくなった場合…回避出来なくなり死ぬことになるだろう。
その危険を減らす為にもダメージを減らすパッシブの鉄壁や、傷を癒すことが出来るヒールといった魔法は重要になってくると思っている。
緊急時の回復薬も考えなければならないかもしれない。
さて…右手だけになったスケルトンアサシンが、右手を大きく後ろに下げた。
これは今まで見たことがない動作で。
アクティブスキルの可能性が高いと考えたオレは、大きく後ろへ跳躍する。
その瞬間…先程までオレの居た場所へと、スケルトンアサシンのナイフによる高速の突きが放たれる。
突き出したナイフは紫色に光っていふので、間違いなくアクティブスキルだろう。
紫色から察するに毒効果か闇属性を持つ攻撃か?
どちらにせよ当たれば危険なのは間違いない。
そして分かったのはモンスターがアクティブスキルを使うにはクールタイム…再使用時間が有るようだ。
モンク先輩の時もそうだったのだが、アクティブスキルを連発して来る事は一度も無かった。
1匹につき一回は使ってきていたが、モンク先輩2匹を相手にしていた時でも同じ固体が2回連打拳を使ってくることは無かった。
そこから考えられるにモンスターのアクティブスキルにはクールタイムがある。
そして戦闘開始と同時にクールタイムが減っていき、使用可能になるとアクティブスキルを放ってくるのだと思う。
勿論例外もあるだろう。強いモンスターはプレイヤーと同様にスキルを連続して使用してくるかもしれない。
初めて戦う敵はそういった情報が生死を分ける。
オレはそう考えながら戦い、スケルトンアサシンを決して油断せずに攻撃を続ける。
半漁人の手の精錬のお陰だろうか、モンク先輩の時より攻撃の衝撃が大きい気がする。
安全マージンをとりながら頭にクリティカルを三発与えると、スケルトンアサシンの骨の体が崩れ去った。
敵が強くなる程に攻撃パターンが増えている。
そのために戦闘時間もどんどん増えていく。
オレはステータスだけで何とかなるゲームと違う、ソロの厳しさを感じてきていた。
地下3Fで、もう一匹のクエスト収拾品対象がスケルトンアーチャー。
弓矢により遠距離攻撃をしてくる面倒なモンスターだ。
ただ一つ一つの攻撃モーションが大きく、矢の軌道も読みやすかったので避けるのは容易かった。
こちらもアクティブスキルを使ってきた。
矢を構えるモーションが長いな?と思い身構えたら、急に矢を2本連続で撃ってきたのだ。
オレは少し焦ったが2本とも同じ軌道で撃ってきたので、反射的に回避することが出来た。
また、先程と同じく片手を壊してみたら、スケルトンアーチャーは…なんと弓を投げ捨てて矢を持ち突き刺してきた。
うん。モンスターの思考能力は高い。
その後は、まず手を攻撃して手の部位欠損を狙う。
それにより手数が減ることで、隙が多くなったところをアクティブスキルに注意しながら倒す。
その方法で順調に狩りは進み…スキルクエストの収拾品を集めきった。
常に気を抜けない戦いが続き、オレの頭は疲れ切っていた。
もしパーティー狩りであれば少しのミスならリカバリーも容易い。
ただオレはソロ。
ミス1つで怪我を負えばリカバリーは難しく、フォローしてくれるパーティーメンバーも居ない。
もしそうなったら…待っているのは死だ。
今後もっと高レベルのモンスターを相手にするのであれば、パーティーを組む必要も出てくるだろう。
RDOはまだサーバーオープン二日目なのだが、信頼できる人とパーティー組みたい…とオレは思ってしまった。
はあ…とにかくこれでスキルクエストは終わった。
あっお使いクエもしなきゃ…。
またまたスキルクエストの収集品集めでいい加減うんざりだ。
地下1F、2Fと下に降り、フロア中央にある地下3Fへの階段を見つけて下る。
地下3Fに居たのは…スケルトンアサシンというスケルトンの上位種モンスター。
スケルトンが両手にナイフを持っている姿。
アクティブなようで、降りたオレに対してすぐに襲ってきた。
両手に持ったナイフですばやく切りつけてくる。
速さは半漁人と同等。かなり強い部類のモンスターだろう。
また、半漁人と同等という事はアクティブスキルを使ってくる可能性が高い。
(スキルだけは直撃しないようにしないと、このナイフなら死ねるな…)
様子を見ながら回避しつつ反撃を始める。
半漁人ことモンク先輩との練習の効果か、敵の攻撃を見て回避する事には余裕がある。
スケルトンアサシンの攻撃パターンもたいたい分かってきた。
(左手の大振り攻撃はここが隙だらけ)
パターンに合わせてスケルトンアサシンの左肘あたりを殴る。
すると、左肘が折れて右手だけの状態となる。
このゲームRDOでは部位欠損が存在する。
右手に大きな傷を負えば右手が使えなくなるし、足に傷を負えば歩けなくなったりもする。
もしオレが足に大きな傷を受け、足が動かなくなった場合…回避出来なくなり死ぬことになるだろう。
その危険を減らす為にもダメージを減らすパッシブの鉄壁や、傷を癒すことが出来るヒールといった魔法は重要になってくると思っている。
緊急時の回復薬も考えなければならないかもしれない。
さて…右手だけになったスケルトンアサシンが、右手を大きく後ろに下げた。
これは今まで見たことがない動作で。
アクティブスキルの可能性が高いと考えたオレは、大きく後ろへ跳躍する。
その瞬間…先程までオレの居た場所へと、スケルトンアサシンのナイフによる高速の突きが放たれる。
突き出したナイフは紫色に光っていふので、間違いなくアクティブスキルだろう。
紫色から察するに毒効果か闇属性を持つ攻撃か?
どちらにせよ当たれば危険なのは間違いない。
そして分かったのはモンスターがアクティブスキルを使うにはクールタイム…再使用時間が有るようだ。
モンク先輩の時もそうだったのだが、アクティブスキルを連発して来る事は一度も無かった。
1匹につき一回は使ってきていたが、モンク先輩2匹を相手にしていた時でも同じ固体が2回連打拳を使ってくることは無かった。
そこから考えられるにモンスターのアクティブスキルにはクールタイムがある。
そして戦闘開始と同時にクールタイムが減っていき、使用可能になるとアクティブスキルを放ってくるのだと思う。
勿論例外もあるだろう。強いモンスターはプレイヤーと同様にスキルを連続して使用してくるかもしれない。
初めて戦う敵はそういった情報が生死を分ける。
オレはそう考えながら戦い、スケルトンアサシンを決して油断せずに攻撃を続ける。
半漁人の手の精錬のお陰だろうか、モンク先輩の時より攻撃の衝撃が大きい気がする。
安全マージンをとりながら頭にクリティカルを三発与えると、スケルトンアサシンの骨の体が崩れ去った。
敵が強くなる程に攻撃パターンが増えている。
そのために戦闘時間もどんどん増えていく。
オレはステータスだけで何とかなるゲームと違う、ソロの厳しさを感じてきていた。
地下3Fで、もう一匹のクエスト収拾品対象がスケルトンアーチャー。
弓矢により遠距離攻撃をしてくる面倒なモンスターだ。
ただ一つ一つの攻撃モーションが大きく、矢の軌道も読みやすかったので避けるのは容易かった。
こちらもアクティブスキルを使ってきた。
矢を構えるモーションが長いな?と思い身構えたら、急に矢を2本連続で撃ってきたのだ。
オレは少し焦ったが2本とも同じ軌道で撃ってきたので、反射的に回避することが出来た。
また、先程と同じく片手を壊してみたら、スケルトンアーチャーは…なんと弓を投げ捨てて矢を持ち突き刺してきた。
うん。モンスターの思考能力は高い。
その後は、まず手を攻撃して手の部位欠損を狙う。
それにより手数が減ることで、隙が多くなったところをアクティブスキルに注意しながら倒す。
その方法で順調に狩りは進み…スキルクエストの収拾品を集めきった。
常に気を抜けない戦いが続き、オレの頭は疲れ切っていた。
もしパーティー狩りであれば少しのミスならリカバリーも容易い。
ただオレはソロ。
ミス1つで怪我を負えばリカバリーは難しく、フォローしてくれるパーティーメンバーも居ない。
もしそうなったら…待っているのは死だ。
今後もっと高レベルのモンスターを相手にするのであれば、パーティーを組む必要も出てくるだろう。
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あっお使いクエもしなきゃ…。
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