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第三章 たった一人の隣人
死霊術師、策謀する
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「聞きたくない気分だ‥‥‥」
「いいじゃないのー元恋人の隠された過去。あなたも被害者かもね? あなたが気に病むのはちょっと可哀想だから、これだけ教えてあげる。あの子が五年前にうちに登録した時のことを調べろって言ったのを無視したの、覚えてる?」
「覚えているが、それがどうしたんだ? 過去の話だろう??」
「はあ‥‥‥。いい、アーチャー? あの時にあの子、シェニアは三人、ペアを変えているの」
「三人? ライルが勇者に正式に選ばれて俺と加入するまでの間のたった二年間で、三人もか? それはいくらなんでも――恋愛関係だったりとか‥‥‥か?」
「そうねえ、こんな余計なこと言いたくないし、あなたも知るべきじゃないかもしれないけど。私は昔のことを独り言として呟いておこうかなー‥‥‥? いま勇者になったライル、聖騎士グスタフ、それと、武装神官にいまはなってるけど。当時はまだ神官見習いでうちに研修に来ていたアレンの三人。順番にシェニアとコンビを組んでは喧嘩して別れ、またくっついては別の相手とコンビを組みってね。そんな問題児ばっかりが集まったのよ、あの勇者パーティは‥‥‥」
意味が分かる? そう呟いてイライアはさて行こうかしら、あなたたちもいらっしゃいとギルマスたちと双子を無理矢理ツタでからみ取り連れて部屋を出てしまう。
「勇者パーティどころか痴情パーティじゃねーかよ‥‥‥」
「ま、ショックかどうかは私は分からないが。戻ってくると思っているのかあの子たちの魂は?」
「‥‥‥ショックかも分からないよ、マスター。いやー、ダメだろうな。こんなことで死神様は魂を戻したりしない。特例を作ったら宇宙の秩序も崩れるからな。あー‥‥‥もう、なんだんだよあのハイエルフは!」
「最後の最後に爆弾を落として逃げたな、イライアらしいやり方だ。しかし妙な話だな。シェニアが関わった相手――君とエバンス以外、全員がいまの勇者パーティにいるなんて」
面白い謎ときにでも出会ったようにラーズがそう言うと、アーチャーは勘弁してくれ、と首を振った。
そこは俺の調べるべき点ではないと言いながら。
「珍しいな。普通、気になるところだろう。なぜ知りたくないと言うんだ?」
「なあ、マスター・ラーズ。勇者パーティを指名したのも風の女神アミュエラで、魔王討伐を命じたのも同じ女神様。あなたの任命はどうかは知らないが」
「私は自分で手を挙げて加わったよ、アーチャー。少しばかり総合ギルドの手は借りたけどね? 君の依頼にこたえるだけではないんだ」
「いや、待てよ。それも知りたくない。義妹の安全が保証されるなら俺は深く関わりたくないんだ。この地下世界の問題と――」
「義理のお父さんの復讐、かな?」
「‥‥‥イライアが教えたのか?」
「いや。シェニアと交替するときに少し耳にした。それだけだ」
またシェニアか。
それが大問題だよ、マスター・ラーズ。
普通ならそんなこと喋らないはずだ。
「マスター。俺のことはもういい。過去も、神の思惑も、勇者パーティも、もういい。話がややこしくなるだけだ。それにあれだ」
「何かな?」
「上の推理だけを気に留めて悩む領主なんてこの地下世界に相応しくないだろ? それよりも明日のことだ手伝ってくれないか?」
「ふーん‥‥‥まあ、いいでしょう。あの聖騎士たちに仕掛けたのと同じことをやるつもりですか?」
「賢いやつと腕のあるやつは好きだよ。そう、あれと同じものを仕掛ける。あとは――」
アーチャーはまずは下見に行こうと宣教師に提案し、シェニアのことに背を向けるようにして二人で歩き出したのだった。
――数時間後。
ラーズの制服は目立つからとイライアが与えた衣装は‥‥‥アーチャーが病院送りにした元ギルドメンバーのものだった。
「これ、変な持病とかないですよね? 変なにおいがするんですが‥‥‥」
「まるで追いはぎだよ、あのハイエルフ。紋章眼が使えるなら生活魔法だって使えるだろ?」
「‥‥‥あまり地下世界では使いたくないんですよねえ。出回っていないものですから」
「便利だよな、その腰にある紋章――紋様と言うべきなのか? その変な模様をいくつも合わせるだけで、魔導でも魔法でもない、奇跡が起こせるんだから。さっき、聖騎士たちを地上に戻したあの紋様もそうだ。詠唱なしで奇跡を起こす、現代のまさしく聖なる存在。紋章眼の宣教師は謎だらけだ‥‥‥」
どこまで行けるんだ、あの転送技術は?
そう聞いたアーチャーにラーズは驚きの冗談を言って聞かせた。
「地上世界の天空にある赤い月まで行けますよ?」
「悪い冗談だ‥‥‥まさしく奇跡だな」
「あ、信じてないですね? 地上世界に戻ったら二人で行きましょう。いいとこがあるんですよ?」
「冗談を言う宣教師は嫌いじゃない。こんな腹ばいでなきゃ、もっといいんだがな‥‥‥」
「違いない。高いところは苦手なんですよね。本当に‥‥‥」
肉屋と称されるそこは――意外にも、立派な貴族の館のように見えた。
そう、あのパルド市のギルド支部のように。
邸内にある中庭を解放してその祭りは行われるらしい‥‥‥悪趣味にも、明日の献立に使われる食材はその壇上につるされていた。
「二人、いや――三人か?」
「どれがお姫様ですかね? 赤、青、白。まるで地上世界の三連の月のようだ」
「青がそうだろう、多分な。蒼狼族のお姫様らしい。むごいもんだ、かごの中の小鳥じゃないんだから‥‥‥」
「ええ、それも下着姿で。観客の目を喜ばすにはいい趣向かもしれませんがね。まともなら直視していられない」
「それだけ、このパルド市が腐ってきたってことか‥‥‥だけどツイてるな。このアリス・ターナーの世界。地下の王国全土に張り巡らされた魔人様の結界そのものを使わせてくれるなんて、好条件を貰えたんだから」
「そうですね。お陰で無駄な下準備の手間は省けました。明日の朝、この市だけでなく王国全土にあなたの目論見どおりのことが起こる。でもいいんですか?アーチャー・イディスの到来を知らしめることになりますよ?」
術を使えばアーチャーのお忍びはバレてしまう。そう、ラーズは危惧していた。
「いいのさ、魔人様のせいにすれば問題はないと思う。そうやってくれるだろうしな」
「悪い領主様だ。全てを神のせいにするのだから‥‥‥」
明日は俺たちの祭りが始まるのさ。
二人は捧げものがまだ生きているのを確認すると、市内でも有数の高さを誇る尖塔の上からアーチャーの魔法で降りようとしていた。
そして、ラーズは告白した通り、本当に高所恐怖症だった‥‥‥
「いいじゃないのー元恋人の隠された過去。あなたも被害者かもね? あなたが気に病むのはちょっと可哀想だから、これだけ教えてあげる。あの子が五年前にうちに登録した時のことを調べろって言ったのを無視したの、覚えてる?」
「覚えているが、それがどうしたんだ? 過去の話だろう??」
「はあ‥‥‥。いい、アーチャー? あの時にあの子、シェニアは三人、ペアを変えているの」
「三人? ライルが勇者に正式に選ばれて俺と加入するまでの間のたった二年間で、三人もか? それはいくらなんでも――恋愛関係だったりとか‥‥‥か?」
「そうねえ、こんな余計なこと言いたくないし、あなたも知るべきじゃないかもしれないけど。私は昔のことを独り言として呟いておこうかなー‥‥‥? いま勇者になったライル、聖騎士グスタフ、それと、武装神官にいまはなってるけど。当時はまだ神官見習いでうちに研修に来ていたアレンの三人。順番にシェニアとコンビを組んでは喧嘩して別れ、またくっついては別の相手とコンビを組みってね。そんな問題児ばっかりが集まったのよ、あの勇者パーティは‥‥‥」
意味が分かる? そう呟いてイライアはさて行こうかしら、あなたたちもいらっしゃいとギルマスたちと双子を無理矢理ツタでからみ取り連れて部屋を出てしまう。
「勇者パーティどころか痴情パーティじゃねーかよ‥‥‥」
「ま、ショックかどうかは私は分からないが。戻ってくると思っているのかあの子たちの魂は?」
「‥‥‥ショックかも分からないよ、マスター。いやー、ダメだろうな。こんなことで死神様は魂を戻したりしない。特例を作ったら宇宙の秩序も崩れるからな。あー‥‥‥もう、なんだんだよあのハイエルフは!」
「最後の最後に爆弾を落として逃げたな、イライアらしいやり方だ。しかし妙な話だな。シェニアが関わった相手――君とエバンス以外、全員がいまの勇者パーティにいるなんて」
面白い謎ときにでも出会ったようにラーズがそう言うと、アーチャーは勘弁してくれ、と首を振った。
そこは俺の調べるべき点ではないと言いながら。
「珍しいな。普通、気になるところだろう。なぜ知りたくないと言うんだ?」
「なあ、マスター・ラーズ。勇者パーティを指名したのも風の女神アミュエラで、魔王討伐を命じたのも同じ女神様。あなたの任命はどうかは知らないが」
「私は自分で手を挙げて加わったよ、アーチャー。少しばかり総合ギルドの手は借りたけどね? 君の依頼にこたえるだけではないんだ」
「いや、待てよ。それも知りたくない。義妹の安全が保証されるなら俺は深く関わりたくないんだ。この地下世界の問題と――」
「義理のお父さんの復讐、かな?」
「‥‥‥イライアが教えたのか?」
「いや。シェニアと交替するときに少し耳にした。それだけだ」
またシェニアか。
それが大問題だよ、マスター・ラーズ。
普通ならそんなこと喋らないはずだ。
「マスター。俺のことはもういい。過去も、神の思惑も、勇者パーティも、もういい。話がややこしくなるだけだ。それにあれだ」
「何かな?」
「上の推理だけを気に留めて悩む領主なんてこの地下世界に相応しくないだろ? それよりも明日のことだ手伝ってくれないか?」
「ふーん‥‥‥まあ、いいでしょう。あの聖騎士たちに仕掛けたのと同じことをやるつもりですか?」
「賢いやつと腕のあるやつは好きだよ。そう、あれと同じものを仕掛ける。あとは――」
アーチャーはまずは下見に行こうと宣教師に提案し、シェニアのことに背を向けるようにして二人で歩き出したのだった。
――数時間後。
ラーズの制服は目立つからとイライアが与えた衣装は‥‥‥アーチャーが病院送りにした元ギルドメンバーのものだった。
「これ、変な持病とかないですよね? 変なにおいがするんですが‥‥‥」
「まるで追いはぎだよ、あのハイエルフ。紋章眼が使えるなら生活魔法だって使えるだろ?」
「‥‥‥あまり地下世界では使いたくないんですよねえ。出回っていないものですから」
「便利だよな、その腰にある紋章――紋様と言うべきなのか? その変な模様をいくつも合わせるだけで、魔導でも魔法でもない、奇跡が起こせるんだから。さっき、聖騎士たちを地上に戻したあの紋様もそうだ。詠唱なしで奇跡を起こす、現代のまさしく聖なる存在。紋章眼の宣教師は謎だらけだ‥‥‥」
どこまで行けるんだ、あの転送技術は?
そう聞いたアーチャーにラーズは驚きの冗談を言って聞かせた。
「地上世界の天空にある赤い月まで行けますよ?」
「悪い冗談だ‥‥‥まさしく奇跡だな」
「あ、信じてないですね? 地上世界に戻ったら二人で行きましょう。いいとこがあるんですよ?」
「冗談を言う宣教師は嫌いじゃない。こんな腹ばいでなきゃ、もっといいんだがな‥‥‥」
「違いない。高いところは苦手なんですよね。本当に‥‥‥」
肉屋と称されるそこは――意外にも、立派な貴族の館のように見えた。
そう、あのパルド市のギルド支部のように。
邸内にある中庭を解放してその祭りは行われるらしい‥‥‥悪趣味にも、明日の献立に使われる食材はその壇上につるされていた。
「二人、いや――三人か?」
「どれがお姫様ですかね? 赤、青、白。まるで地上世界の三連の月のようだ」
「青がそうだろう、多分な。蒼狼族のお姫様らしい。むごいもんだ、かごの中の小鳥じゃないんだから‥‥‥」
「ええ、それも下着姿で。観客の目を喜ばすにはいい趣向かもしれませんがね。まともなら直視していられない」
「それだけ、このパルド市が腐ってきたってことか‥‥‥だけどツイてるな。このアリス・ターナーの世界。地下の王国全土に張り巡らされた魔人様の結界そのものを使わせてくれるなんて、好条件を貰えたんだから」
「そうですね。お陰で無駄な下準備の手間は省けました。明日の朝、この市だけでなく王国全土にあなたの目論見どおりのことが起こる。でもいいんですか?アーチャー・イディスの到来を知らしめることになりますよ?」
術を使えばアーチャーのお忍びはバレてしまう。そう、ラーズは危惧していた。
「いいのさ、魔人様のせいにすれば問題はないと思う。そうやってくれるだろうしな」
「悪い領主様だ。全てを神のせいにするのだから‥‥‥」
明日は俺たちの祭りが始まるのさ。
二人は捧げものがまだ生きているのを確認すると、市内でも有数の高さを誇る尖塔の上からアーチャーの魔法で降りようとしていた。
そして、ラーズは告白した通り、本当に高所恐怖症だった‥‥‥
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