始まりの聖女の物語

 ある日、カイネ・チェネブは神々のゲームの駒として聖女になることになった。
 長い旅をして王都にたどりつき、王太子殿下と婚約の栄誉まで与えられ、魔族討伐へと出発した。

 任務を完遂し、帰還してみたらある疑惑をかけられて投獄されたカイネ。
 それは、部下の騎士と浮気したという内容で、疑惑どころか聖女を処刑しろと神託がくだされてしまう。
 いきなり、聖女から魔女へ堕とされたカイネ。
 神への失望と果てしない怒りのなかで、彼女は思い出してしまった。

 わたし、魔女裁判で素っ裸にされて、断首刑にされたんだ……三百回数回も!
 そのうち数回は、死神様の恩情で別の異世界に転生し、幸せに生涯を終えることができた。
 だけど、神々のゲームから解放されることはない。
 
 カイネはあることを決意する。
 そろそろ、我慢にも限界がある。
 最後に死んだ時、降臨した天使からある特典を手に入れて、まずはそいつに復讐。

 再び現世に転生した聖女カイネが宣言した言葉。
 それは……。
「神様たちこんにちは。聖女カイネは‥‥‥いまからあんたたちを、ぶっ殺しに行きます!」
 ……だった。
(主人公性格悪いです)

 12/19 タイトルと本文を改稿しました。

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