始まりの聖女の物語

 ある日、カイネ・チェネブは神々のゲームの駒として聖女になることになった。
 長い旅をして王都にたどりつき、王太子殿下と婚約の栄誉まで与えられ、魔族討伐へと出発した。

 任務を完遂し、帰還してみたらある疑惑をかけられて投獄されたカイネ。
 それは、部下の騎士と浮気したという内容で、疑惑どころか聖女を処刑しろと神託がくだされてしまう。
 いきなり、聖女から魔女へ堕とされたカイネ。
 神への失望と果てしない怒りのなかで、彼女は思い出してしまった。

 わたし、魔女裁判で素っ裸にされて、断首刑にされたんだ……三百回数回も!
 そのうち数回は、死神様の恩情で別の異世界に転生し、幸せに生涯を終えることができた。
 だけど、神々のゲームから解放されることはない。
 
 カイネはあることを決意する。
 そろそろ、我慢にも限界がある。
 最後に死んだ時、降臨した天使からある特典を手に入れて、まずはそいつに復讐。

 再び現世に転生した聖女カイネが宣言した言葉。
 それは……。
「神様たちこんにちは。聖女カイネは‥‥‥いまからあんたたちを、ぶっ殺しに行きます!」
 ……だった。
(主人公性格悪いです)

 12/19 タイトルと本文を改稿しました。

 他のサイトにも投稿しています。
24h.ポイント 0pt
19
小説 191,946 位 / 191,946件 ファンタジー 44,583 位 / 44,583件

あなたにおすすめの小説

【取り下げ予定】愛されない妃ですので。

ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。 国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。 「僕はきみを愛していない」 はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。 『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。 (ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?) そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。 しかも、別の人間になっている? なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。 *年齢制限を18→15に変更しました。

【12話完結】私はイジメられた側ですが。国のため、貴方のために王妃修行に努めていたら、婚約破棄を告げられ、友人に裏切られました。

西東友一
恋愛
国のため、貴方のため。 私は厳しい王妃修行に努めてまいりました。 それなのに第一王子である貴方が開いた舞踏会で、「この俺、次期国王である第一王子エドワード・ヴィクトールは伯爵令嬢のメリー・アナラシアと婚約破棄する」 と宣言されるなんて・・・

婚約破棄してたった今処刑した悪役令嬢が前世の幼馴染兼恋人だと気づいてしまった。

風和ふわ
恋愛
タイトル通り。連載の気分転換に執筆しました。 ※なろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、pixivに投稿しています。

婚約破棄されてしまった件ですが……

星天
恋愛
アリア・エルドラドは日々、王家に嫁ぐため、教育を受けていたが、婚約破棄を言い渡されてしまう。 はたして、彼女の運命とは……

【完結】私には何の力もないけれど、祈るわ。〜兄様のお力のおかけです〜

まりぃべる
ファンタジー
私はナタリア。 私が住む国は、大陸の中では小さいですが、独立しています。 それは、国を護ってくれる祈り子(イノリコ)がいるから。 イノリコが生まれた領地は、繁栄するとか。 イノリコが祈れば、飢饉が解消され、たちまち豊穣になるとか。 イノリコを冷遇すれば、死に至るとか。 その、イノリコに私のお兄様が認定されたのです。さすがお兄様! 私の周りで不思議な事が起こるのは、お兄様のそのお力のおかげなのですものね。 私?私は何の力もありませんが、相手を想い、祈る事くらいはしています。 ☆現実世界とは、厳密に言うと意味が違う言葉も使用しているかもしれません。緩い世界観で見て下さると幸いです。 ☆現実世界に、似たような名前(人名、国名等)がありますが、全く関係ありません。 ☆一部区切りがつかず長い話があるかもしれません。すみません。 ☆いろんな意味でハッピーエンドになってます。ざまあ、はありません。 ☆★ 完結していますので、随時更新していきます。全51話です。

【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました

佐倉穂波
恋愛
 転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。  確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。 (そんな……死にたくないっ!)  乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。 2023.9.3 投稿分の改稿終了。 2023.9.4 表紙を作ってみました。 2023.9.15 完結。 2023.9.23 後日談を投稿しました。

いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持

空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。 その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。 ※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。 ※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。

男女の友人関係は成立する?……無理です。

しゃーりん
恋愛
ローゼマリーには懇意にしている男女の友人がいる。 ローゼマリーと婚約者ロベルト、親友マチルダと婚約者グレッグ。 ある令嬢から、ロベルトとマチルダが二人で一緒にいたと言われても『友人だから』と気に留めなかった。 それでも気にした方がいいと言われたローゼマリーは、母に男女でも友人関係にはなれるよね?と聞いてみたが、母の答えは否定的だった。同性と同じような関係は無理だ、と。 その上、マチルダが親友に相応しくないと母に言われたローゼマリーは腹が立ったが、兄からその理由を説明された。そして父からも20年以上前にあった母の婚約者と友人の裏切りの話を聞くことになるというお話です。