34 / 88
Sixth Chapter...7/24
伝承の深層
しおりを挟む
「……そろそろ出てきては?」
一瞬、誰に対しての問い掛けかが分からなかった。しかし、すぐに理解する。
真っ直ぐこちらに向けられた眼差しで。
「……ちっ……」
そう甘くはなかったのだ。追跡は既にバレていて、永射はしばらく俺を泳がせていたのだろう。こうなるともう隠れている意味はなく、俺は奴の真正面にその身を晒け出した。
冷たい視線。気味の悪い笑みを薄ら浮かべながら、永射はこちらを見つめ続ける。
そして、くっくと笑ってから、
「中々滑稽な尾行でしたよ」
「……そうかよ」
本性を隠そうともしなくなった人間に、こちらももう畏まる必要はない。吐き捨てるように言うと、俺は永射の方を睨み返した。
「そんなハンデがあるというのに、バレないと思っていたとはね」
「うるせえ。それより、お前は何のためにここまで来たんだ? 待ち合わせの理由は何なんだ」
「そうですね……理由としては、君を待っていたというところでしょうか?」
「ふざけ……」
……いや、違う。
こいつは断じてふざけてなどいないのだ。
俺を待っていたというのは言葉の通りで。
つまり、こいつは……。
「そもそも、あの盗み聞きがバレていないと高を括る時点で愚かというもの。おかげさまで、あえて聞かせた言葉につられて君はここまで追いかけてきてくれました」
「……何が目的だ?」
「話の続きでもしようかと思いまして」
続きというからには、昨日の話のことだろう。あのときは時間だと帰されてしまったが、それを今度は永射から吹っかけてくるとは。
もちろん言葉の裏には何かがあるのだろうが、今のところ怪しい動きなどする様子はなかった。
「こんな所まで来て話かよ」
「こんな所だからこそですよ。この下流に何があるかは理解しているでしょう……鬼封じの池です」
「鬼の伝説か……ようやく紐解いてくれるってか?」
「簡単にネタばらししては、流石に面白くもないでしょうがね」
永射は俺から視線を逸らし、鬼封じの池がある川下へと向ける。
「――君たちはあの廃墟でどこまでのものを目にしましたかね」
「なっ……」
こいつには既に、俺たちが廃屋の中に立ち入ったことまで知られているというのか。一体どうやって、と一瞬疑問に思ったが、可能性は一つある。
後から永射も廃屋を調査し、最近人が立ち入った形跡を発見、その後俺が鬼の伝承について訊ねたことからそこに繋がりを感じた……という可能性だ。
「ええ、私もあの中を興味深く調べさせてもらいましてね。いつかはと考えていたのですが、先を越されてしまうと現場が荒らされる危険性も含め、早く見ておかなければと思ったわけです」
「お前は……あの廃屋が何か分かってるのか?」
「もちろん。……あれは旧日本軍の科学研究所ですからねえ」
やはりか、と腑に落ちる感覚と、この街にそんなものが、という恐ろしさが同時にやって来て、目眩がした。
ここに眠るは、戦時下の遺産。
日本軍による、戦争のための研究所……。
「実際、計画の初期段階から掴んでいた事実ではあるのですが、いざ自身の目で確認してみると当時の研究者の着想に驚かされます。まさに先見の明というやつですね」
「あの場所で……どんな研究が行われてたっていうんだ」
「戦時中ですから、如何にして敵に勝利するか……敵を葬り去るか、その一点でしょう」
「葬る……だと……」
あっさりそう言われてゾクリとするものの、それが当然のことなのだ。少なくとも、当時の軍隊にとっては。
敵国に勝利するため。日本が勝利者となるために、様々な手段を以て日本は戦った。ここは、その手段を生み出す場所の一つであった……。
「けど、当時の村人たちはそれで良かったのかよ? そんな施設が山中に作られて、どうせろくでもねえ研究がなされて……」
「当時の国民にそんな権利があったとでも? 馬鹿を言っちゃいけない。軍人が施設を作ると決めたならそこには施設が作られるのです。当たり前のようにね。それに、君はろくでもないと言いますが、軍事研究というのはいつだって人類の発展に寄与しているのですよ? そう……人類の正しき進化のために」
GHOSTの理念。それもこんな場面で言われると、狂っているようにしか思えない。確かに技術面では幾らかの恩恵が現代にまでもたらされているのだろうが、払われた代償はあまりにも大きく、そして理不尽だ。
発展に犠牲は付き物という考えもあるだろう。けれど、ガキのワガママなのかもしれないとしても、俺はそこに自制を持ち、至るべき道と至ってはならない道だけは明確に区別し、選んでいくべきだと思う。そうあってほしいと願う。
「携帯電話も、元は軍隊の連絡用に作られたトランシーバーであるように、軍事技術は人々の生活に浸透している。……そう、まさに当時の日本軍は着目していたのですよ。電磁波というものの可能性に」
永射の言葉に、俺はそれこそ電気が走ったようだった。
電磁波――だと?
「まさか、てめえ……」
「まあ、当時の具体的な研究については流石に資料も残っていないようですが。どうも戦争が終わった後、村長と研究所の所長との間で密約が交わされたそうですからね。この地で起きた全てについて一切口外しない――という」
「密約……?」
「そう。村長の名前から、津田密約と裏で呼ばれていたらしいですね。過去の文献はほとんど無くなっていますが、あれこれ探して何とかそれくらいは突き止められました。研究所側の所長は馬野という名前だったか……この二人が手を取り合い、三鬼村で行われた全てに蓋がされたのですねえ」
当時の村長が、よりによって村を勝手に利用していた軍人と密約を交わした? それも、一切を口外しない? そんな馬鹿な話があるだろうか。まるで被害者側が一方的に黙っていますと誓うようなものだが、そんなこと見返りが無ければ――。
「……あ」
「おや、案外頭の回転が速そうだ。ええ、もちろん三鬼村側にも十分な見返りがありました。というより、そうでも無ければこんな村、とっくに滅び去っていますよ」
つまり……つまり。
津田某という村長は、決断させられたのだ。
住民の命を守るために、全てを隠し通す決断を。
一瞬、誰に対しての問い掛けかが分からなかった。しかし、すぐに理解する。
真っ直ぐこちらに向けられた眼差しで。
「……ちっ……」
そう甘くはなかったのだ。追跡は既にバレていて、永射はしばらく俺を泳がせていたのだろう。こうなるともう隠れている意味はなく、俺は奴の真正面にその身を晒け出した。
冷たい視線。気味の悪い笑みを薄ら浮かべながら、永射はこちらを見つめ続ける。
そして、くっくと笑ってから、
「中々滑稽な尾行でしたよ」
「……そうかよ」
本性を隠そうともしなくなった人間に、こちらももう畏まる必要はない。吐き捨てるように言うと、俺は永射の方を睨み返した。
「そんなハンデがあるというのに、バレないと思っていたとはね」
「うるせえ。それより、お前は何のためにここまで来たんだ? 待ち合わせの理由は何なんだ」
「そうですね……理由としては、君を待っていたというところでしょうか?」
「ふざけ……」
……いや、違う。
こいつは断じてふざけてなどいないのだ。
俺を待っていたというのは言葉の通りで。
つまり、こいつは……。
「そもそも、あの盗み聞きがバレていないと高を括る時点で愚かというもの。おかげさまで、あえて聞かせた言葉につられて君はここまで追いかけてきてくれました」
「……何が目的だ?」
「話の続きでもしようかと思いまして」
続きというからには、昨日の話のことだろう。あのときは時間だと帰されてしまったが、それを今度は永射から吹っかけてくるとは。
もちろん言葉の裏には何かがあるのだろうが、今のところ怪しい動きなどする様子はなかった。
「こんな所まで来て話かよ」
「こんな所だからこそですよ。この下流に何があるかは理解しているでしょう……鬼封じの池です」
「鬼の伝説か……ようやく紐解いてくれるってか?」
「簡単にネタばらししては、流石に面白くもないでしょうがね」
永射は俺から視線を逸らし、鬼封じの池がある川下へと向ける。
「――君たちはあの廃墟でどこまでのものを目にしましたかね」
「なっ……」
こいつには既に、俺たちが廃屋の中に立ち入ったことまで知られているというのか。一体どうやって、と一瞬疑問に思ったが、可能性は一つある。
後から永射も廃屋を調査し、最近人が立ち入った形跡を発見、その後俺が鬼の伝承について訊ねたことからそこに繋がりを感じた……という可能性だ。
「ええ、私もあの中を興味深く調べさせてもらいましてね。いつかはと考えていたのですが、先を越されてしまうと現場が荒らされる危険性も含め、早く見ておかなければと思ったわけです」
「お前は……あの廃屋が何か分かってるのか?」
「もちろん。……あれは旧日本軍の科学研究所ですからねえ」
やはりか、と腑に落ちる感覚と、この街にそんなものが、という恐ろしさが同時にやって来て、目眩がした。
ここに眠るは、戦時下の遺産。
日本軍による、戦争のための研究所……。
「実際、計画の初期段階から掴んでいた事実ではあるのですが、いざ自身の目で確認してみると当時の研究者の着想に驚かされます。まさに先見の明というやつですね」
「あの場所で……どんな研究が行われてたっていうんだ」
「戦時中ですから、如何にして敵に勝利するか……敵を葬り去るか、その一点でしょう」
「葬る……だと……」
あっさりそう言われてゾクリとするものの、それが当然のことなのだ。少なくとも、当時の軍隊にとっては。
敵国に勝利するため。日本が勝利者となるために、様々な手段を以て日本は戦った。ここは、その手段を生み出す場所の一つであった……。
「けど、当時の村人たちはそれで良かったのかよ? そんな施設が山中に作られて、どうせろくでもねえ研究がなされて……」
「当時の国民にそんな権利があったとでも? 馬鹿を言っちゃいけない。軍人が施設を作ると決めたならそこには施設が作られるのです。当たり前のようにね。それに、君はろくでもないと言いますが、軍事研究というのはいつだって人類の発展に寄与しているのですよ? そう……人類の正しき進化のために」
GHOSTの理念。それもこんな場面で言われると、狂っているようにしか思えない。確かに技術面では幾らかの恩恵が現代にまでもたらされているのだろうが、払われた代償はあまりにも大きく、そして理不尽だ。
発展に犠牲は付き物という考えもあるだろう。けれど、ガキのワガママなのかもしれないとしても、俺はそこに自制を持ち、至るべき道と至ってはならない道だけは明確に区別し、選んでいくべきだと思う。そうあってほしいと願う。
「携帯電話も、元は軍隊の連絡用に作られたトランシーバーであるように、軍事技術は人々の生活に浸透している。……そう、まさに当時の日本軍は着目していたのですよ。電磁波というものの可能性に」
永射の言葉に、俺はそれこそ電気が走ったようだった。
電磁波――だと?
「まさか、てめえ……」
「まあ、当時の具体的な研究については流石に資料も残っていないようですが。どうも戦争が終わった後、村長と研究所の所長との間で密約が交わされたそうですからね。この地で起きた全てについて一切口外しない――という」
「密約……?」
「そう。村長の名前から、津田密約と裏で呼ばれていたらしいですね。過去の文献はほとんど無くなっていますが、あれこれ探して何とかそれくらいは突き止められました。研究所側の所長は馬野という名前だったか……この二人が手を取り合い、三鬼村で行われた全てに蓋がされたのですねえ」
当時の村長が、よりによって村を勝手に利用していた軍人と密約を交わした? それも、一切を口外しない? そんな馬鹿な話があるだろうか。まるで被害者側が一方的に黙っていますと誓うようなものだが、そんなこと見返りが無ければ――。
「……あ」
「おや、案外頭の回転が速そうだ。ええ、もちろん三鬼村側にも十分な見返りがありました。というより、そうでも無ければこんな村、とっくに滅び去っていますよ」
つまり……つまり。
津田某という村長は、決断させられたのだ。
住民の命を守るために、全てを隠し通す決断を。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
『忌み地・元霧原村の怪』
潮ノ海月
ホラー
とある年の五月の中旬、都会から来た転校生、神代渉が霧野川高校の教室に現れる。彼の洗練された姿に女子たちは興味を示し、一部の男子は不満を抱く。その中、主人公の森月和也は、渉の涼やかな笑顔の裏に冷たさを感じ、彼に違和感を感じた。
渉の編入から一週間が過ぎ、男子達も次第に渉を受け入れ、和也の友人の野風雄二も渉の魅力に引き込まれ、彼の友人となった。転校生騒ぎが終息しかけたある日の学校の昼休み、女子二人が『こっくりさん』で遊び始め、突然の悲鳴が教室に響く。そしてその翌日、同じクラスの女子、清水莉子が体調不良で休み、『こっくりさん』の祟りという噂が学校中に広まっていく。その次の日の放課後、莉子を心配したと斉藤凪紗は、彼女の友人である和也、雄二、凪沙、葵、渉の五人と共に莉子の家を訪れる。すると莉子の家は重苦しい雰囲気に包まれ、莉子の母親は憔悴した姿に変わっていた。その異変に気づいた渉と和也が莉子の部屋へ入ると、彼女は霊障によって変わり果てた姿に。しかし、彼女の霊障は始まりでしかなく、その後に起こる霊障、怪異。そして元霧原村に古くから伝わる因習、忌み地にまつわる闇、恐怖の怪異へと続く序章に過ぎなかった。
《主人公は月森和也(語り部)となります。転校生の神代渉はバディ訳の男子です》
【投稿開始後に1話と2話を改稿し、1話にまとめています。(内容の筋は変わっていません)】
ダブルの謎
KT
ミステリー
舞台は、港町横浜。ある1人の男が水死した状態で見つかった。しかし、その水死したはずの男を捜査1課刑事の正行は、目撃してしまう。ついに事件は誰も予想がつかない状況に発展していく。真犯人は一体誰で、何のために、、 読み出したら止まらない、迫力満点短編ミステリー
【恋愛ミステリ】エンケージ! ーChildren in the bird cageー
至堂文斗
ライト文芸
【完結済】
野生の鳥が多く生息する山奥の村、鴇村(ときむら)には、鳥に関する言い伝えがいくつか存在していた。
――つがいのトキを目にした恋人たちは、必ず結ばれる。
そんな恋愛を絡めた伝承は当たり前のように知られていて、村の少年少女たちは憧れを抱き。
――人は、死んだら鳥になる。
そんな死後の世界についての伝承もあり、鳥になって大空へ飛び立てるのだと信じる者も少なくなかった。
六月三日から始まる、この一週間の物語は。
そんな伝承に思いを馳せ、そして運命を狂わされていく、二組の少年少女たちと。
彼らの仲間たちや家族が紡ぎだす、甘く、優しく……そしてときには苦い。そんなお話。
※自作ADVの加筆修正版ノベライズとなります。
表紙は以下のフリー素材、フリーフォントをお借りしております。
http://sozai-natural.seesaa.net/category/10768587-1.html
http://www.fontna.com/blog/1706/
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
この満ち足りた匣庭の中で 二章―Moon of miniature garden―
至堂文斗
ミステリー
それこそが、赤い満月へと至るのだろうか――
『満ち足りた暮らし』をコンセプトとして発展を遂げてきたニュータウン、満生台。
更なる発展を掲げ、電波塔計画が進められ……そして二〇一二年の八月、地図から消えた街。
鬼の伝承に浸食されていく混沌の街で、再び二週間の物語は幕を開ける。
古くより伝えられてきた、赤い満月が昇るその夜まで。
オートマティスム、鬼封じの池、『八〇二』の数字。
ムーンスパロー、周波数帯、デリンジャー現象。
ブラッドムーン、潮汐力、盈虧院……。
ほら、また頭の中に響いてくる鬼の声。
逃れられない惨劇へ向けて、私たちはただ日々を重ねていく――。
出題篇PV:https://www.youtube.com/watch?v=1mjjf9TY6Io
この欠け落ちた匣庭の中で 終章―Dream of miniature garden―
至堂文斗
ミステリー
ーーこれが、匣の中だったんだ。
二〇一八年の夏。廃墟となった満生台を訪れたのは二人の若者。
彼らもまた、かつてGHOSTの研究によって運命を弄ばれた者たちだった。
信号領域の研究が展開され、そして壊れたニュータウン。終焉を迎えた現実と、終焉を拒絶する仮想。
歪なる領域に足を踏み入れる二人は、果たして何か一つでも、その世界に救いを与えることが出来るだろうか。
幻想、幻影、エンケージ。
魂魄、領域、人類の進化。
802部隊、九命会、レッドアイ・オペレーション……。
さあ、あの光の先へと進んでいこう。たとえもう二度と時計の針が巻き戻らないとしても。
私たちの駆け抜けたあの日々は確かに満ち足りていたと、懐かしめるようになるはずだから。
【朗読の部屋】from 凛音
キルト
ミステリー
凛音の部屋へようこそ♪
眠れない貴方の為に毎晩、ちょっとした話を朗読するよ。
クスッやドキッを貴方へ。
youtubeにてフルボイス版も公開中です♪
https://www.youtube.com/watch?v=mtY1fq0sPDY&list=PLcNss9P7EyCSKS4-UdS-um1mSk1IJRLQ3
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる