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Second Chapter...7/20
院長の過去
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買い物が終わり、秤屋商店を過ぎれば街の西端辺りに着く。後はずっと北に向かうだけで家に辿り着ける。その三叉路に差し掛かったところで、俺は視線の先に人影を発見した。
どうもあれは、牛牧さんのようだ。
「牛牧さん、どもっす」
「む、虎牙くんか。こんにちは」
医療センター病院長の牛牧さん。昨日もウチへ来ていたが、今日も方角的に向かっているのは俺の家だ。
「オヤジに用ですか?」
「ああ、最近は仕事も忙しくなっているんでね。とは言え、儂はお使い紛いのことしかしておらんが」
「はあ……」
牛牧さんは力なく笑う。それを見ていると、この人が本当に自らの意志で実権を譲ったのかどうか、怪しく思えてきてしまうな。
「帰り道なんで、一緒に行きますか」
「そうだね。君とはあまり話もできておらんし」
ゆっくり歩かせてしまうのは申し訳ないが、付き合ってもらうとしよう。
「連日来るくらい、忙しいんすね」
「まあ、依頼の品の進捗なども確かめたくてね。佐曽利さんの近況も気になるところではあるし」
オヤジは牛牧さんのことを呼び捨てで呼ぶのに対し、牛牧さんはオヤジをさん付けで呼ぶ。
歳は牛牧さんの方が上なのだが、牛牧さんはオヤジを敬っているようだ。
「日本の技術レベルが高いとはいえ、佐曽利さんほどの職人は中々おらん。だから安心して患者に使ってもらえるんだよ」
「オヤジ、やっぱそんなに凄いんすね。俺は仕事風景を見たことないんで、実感があんまり」
「引くて数多なのを、儂が無理矢理ここへ呼んだのだ。本人も、静かな暮らしを望んでいたしな」
静かな暮らしを望んでいるというところは、仕事を見ていない俺もでもよく理解できる。
あの人は、都会暮らしを嫌いそうだ。
「牛牧さんとオヤジは、古い付き合いなんすよね。ここじゃない所で、医療関係の繋がりがあったとか」
「うむ。彼とは良きパートナーだった。いや、今でもそうだがね」
「その頃のオヤジは、どんな感じでした?」
「ふ、今とそう変わらんよ」
牛牧さんはコホンと咳払いを一つすると、懐かしむように昔のことを語り始めた。
「虎牙くんは知っているだろうが、儂には息子がいた。洋一という名前のな。多忙のために妻と離別してしまった儂には、たった一人の家族だったんだ」
「ええ……聞いてます」
「……息子が病を患ったのは、十二歳のときだった。それまでは年相応に、快活に遊んでいた洋一が、少しずつ病に蝕まれて動けなくなっていく。医者の身でありながら、それをただ見ていることしかできないのは辛くてならなかった」
十二歳という若さで患った病。未来に開かれていたはずの希望が崩れていく瞬間。
俺もまた、同じ欠け落ちた者だからこそ分かる。洋一少年の心中が。
「佐曽利さんとは、普通に仕事をする中で出会ったんだがね。洋一のことを気にかけてくれ、自分の技術を息子のために使えないかと提案もしてくれたんだ」
「技術……」
「洋一は、初めのうちは遠慮しておくと言っていた。しかし、体が動かなくなるにつれて考えを改め、佐曽利さんの厚意を受け入れることにしたんだ。無論、通常とは違って洋一が使うことになったのはいわゆるパワードスーツのようなものでね。簡単な操作で、ある程度は体を動かせていた。ある程度は」
残念そうに話してはいるが、息子さんが存命のときなら時代はまだ昭和の終わり頃だ。パワードスーツのような概念が存在していて、それをオヤジが製造していたこと自体驚きだった。
全く、俺には自慢話の一つもしないのだから。
「儂は洋一が静かに暮らせるよう、この満生台へ移住してきた。昭和六十三年のことだったな。大病院で副院長になる話も持ち上がっていたんだがね、そんな椅子にもう執着はなかった。洋一が望んだ、二十歳まで生きること。それを叶えてやりたくて、儂は満生台を選んだのだ」
「療養地、ですか」
「結果的に、洋一は当初の宣告以上に生きた。どんな医師でも目を丸くするほどにな。だが……洋一の願いは、結局叶うことはなかった。あいつは二十歳になる一つ手前……十九歳で息を引き取った」
断片的に情報はあったけれど、当事者の口から最後まで語られると胸が苦しくなる話だ。
せめて病魔があと一年待ってくれていたら。洋一少年の思いも、牛牧さんの思いもまた違っていただろう。
死という結末が変わらなかったとしても、それだけは違っていてほしかったと、俺も悔しくなった。
「儂が満生総合医療センターを構想し、設立したのはそうした経緯からだ。中央広場の記念碑も、三鬼村時代からあった道標の碑に倣ってな。人々を希望の未来へ導くために……そうあってほしいものだよ」
「……上手く言えないっすけど。素敵な理念だと」
「ふ。ありがとう、虎牙くん」
こういうときには、浅学を恥じる。
気の利いた言葉が出てくればいいのだが、俺には無理だ。
息子の死を乗り越え、その経験から病院を作り上げた牛牧さん。
ああ、それならば尚のこと、実権を手放すことなど有り得なさそうなのに。
「牛牧さんは、病院の現状に満足いってるんすか?」
どうしても訊ねたくなり、俺は牛牧さんに問いかける。
すると彼は、寂しげに微笑んだ後、
「理想と現実は、上手くバランスのとれないものだ。難しい話だが、儂は理想を追いかけすぎたんだよ。少なくとも経営が軌道に乗るまでは、彼らに任せるしかない」
「貴獅さんたちに、ですか」
「彼もそうだし、永射くんもだ」
……永射さん、か。
行政を担うあの男もやっぱり、病院の経営に一枚噛んでるってわけだな。
早乙女さんが昨日仄めかしていた大口の出資者という言葉が蘇ってくる。
この街で繋がりがありそうなのは、あの男くらいじゃないだろうか。
「満ち足りた暮らし。作る側は満ち足りてるどころか、問題だらけなんすね」
「……そうかもしれんな」
牛牧さんが吐いた重い溜息は、そのまま満生台の現実を表しているかのようにも思えた。
どうもあれは、牛牧さんのようだ。
「牛牧さん、どもっす」
「む、虎牙くんか。こんにちは」
医療センター病院長の牛牧さん。昨日もウチへ来ていたが、今日も方角的に向かっているのは俺の家だ。
「オヤジに用ですか?」
「ああ、最近は仕事も忙しくなっているんでね。とは言え、儂はお使い紛いのことしかしておらんが」
「はあ……」
牛牧さんは力なく笑う。それを見ていると、この人が本当に自らの意志で実権を譲ったのかどうか、怪しく思えてきてしまうな。
「帰り道なんで、一緒に行きますか」
「そうだね。君とはあまり話もできておらんし」
ゆっくり歩かせてしまうのは申し訳ないが、付き合ってもらうとしよう。
「連日来るくらい、忙しいんすね」
「まあ、依頼の品の進捗なども確かめたくてね。佐曽利さんの近況も気になるところではあるし」
オヤジは牛牧さんのことを呼び捨てで呼ぶのに対し、牛牧さんはオヤジをさん付けで呼ぶ。
歳は牛牧さんの方が上なのだが、牛牧さんはオヤジを敬っているようだ。
「日本の技術レベルが高いとはいえ、佐曽利さんほどの職人は中々おらん。だから安心して患者に使ってもらえるんだよ」
「オヤジ、やっぱそんなに凄いんすね。俺は仕事風景を見たことないんで、実感があんまり」
「引くて数多なのを、儂が無理矢理ここへ呼んだのだ。本人も、静かな暮らしを望んでいたしな」
静かな暮らしを望んでいるというところは、仕事を見ていない俺もでもよく理解できる。
あの人は、都会暮らしを嫌いそうだ。
「牛牧さんとオヤジは、古い付き合いなんすよね。ここじゃない所で、医療関係の繋がりがあったとか」
「うむ。彼とは良きパートナーだった。いや、今でもそうだがね」
「その頃のオヤジは、どんな感じでした?」
「ふ、今とそう変わらんよ」
牛牧さんはコホンと咳払いを一つすると、懐かしむように昔のことを語り始めた。
「虎牙くんは知っているだろうが、儂には息子がいた。洋一という名前のな。多忙のために妻と離別してしまった儂には、たった一人の家族だったんだ」
「ええ……聞いてます」
「……息子が病を患ったのは、十二歳のときだった。それまでは年相応に、快活に遊んでいた洋一が、少しずつ病に蝕まれて動けなくなっていく。医者の身でありながら、それをただ見ていることしかできないのは辛くてならなかった」
十二歳という若さで患った病。未来に開かれていたはずの希望が崩れていく瞬間。
俺もまた、同じ欠け落ちた者だからこそ分かる。洋一少年の心中が。
「佐曽利さんとは、普通に仕事をする中で出会ったんだがね。洋一のことを気にかけてくれ、自分の技術を息子のために使えないかと提案もしてくれたんだ」
「技術……」
「洋一は、初めのうちは遠慮しておくと言っていた。しかし、体が動かなくなるにつれて考えを改め、佐曽利さんの厚意を受け入れることにしたんだ。無論、通常とは違って洋一が使うことになったのはいわゆるパワードスーツのようなものでね。簡単な操作で、ある程度は体を動かせていた。ある程度は」
残念そうに話してはいるが、息子さんが存命のときなら時代はまだ昭和の終わり頃だ。パワードスーツのような概念が存在していて、それをオヤジが製造していたこと自体驚きだった。
全く、俺には自慢話の一つもしないのだから。
「儂は洋一が静かに暮らせるよう、この満生台へ移住してきた。昭和六十三年のことだったな。大病院で副院長になる話も持ち上がっていたんだがね、そんな椅子にもう執着はなかった。洋一が望んだ、二十歳まで生きること。それを叶えてやりたくて、儂は満生台を選んだのだ」
「療養地、ですか」
「結果的に、洋一は当初の宣告以上に生きた。どんな医師でも目を丸くするほどにな。だが……洋一の願いは、結局叶うことはなかった。あいつは二十歳になる一つ手前……十九歳で息を引き取った」
断片的に情報はあったけれど、当事者の口から最後まで語られると胸が苦しくなる話だ。
せめて病魔があと一年待ってくれていたら。洋一少年の思いも、牛牧さんの思いもまた違っていただろう。
死という結末が変わらなかったとしても、それだけは違っていてほしかったと、俺も悔しくなった。
「儂が満生総合医療センターを構想し、設立したのはそうした経緯からだ。中央広場の記念碑も、三鬼村時代からあった道標の碑に倣ってな。人々を希望の未来へ導くために……そうあってほしいものだよ」
「……上手く言えないっすけど。素敵な理念だと」
「ふ。ありがとう、虎牙くん」
こういうときには、浅学を恥じる。
気の利いた言葉が出てくればいいのだが、俺には無理だ。
息子の死を乗り越え、その経験から病院を作り上げた牛牧さん。
ああ、それならば尚のこと、実権を手放すことなど有り得なさそうなのに。
「牛牧さんは、病院の現状に満足いってるんすか?」
どうしても訊ねたくなり、俺は牛牧さんに問いかける。
すると彼は、寂しげに微笑んだ後、
「理想と現実は、上手くバランスのとれないものだ。難しい話だが、儂は理想を追いかけすぎたんだよ。少なくとも経営が軌道に乗るまでは、彼らに任せるしかない」
「貴獅さんたちに、ですか」
「彼もそうだし、永射くんもだ」
……永射さん、か。
行政を担うあの男もやっぱり、病院の経営に一枚噛んでるってわけだな。
早乙女さんが昨日仄めかしていた大口の出資者という言葉が蘇ってくる。
この街で繋がりがありそうなのは、あの男くらいじゃないだろうか。
「満ち足りた暮らし。作る側は満ち足りてるどころか、問題だらけなんすね」
「……そうかもしれんな」
牛牧さんが吐いた重い溜息は、そのまま満生台の現実を表しているかのようにも思えた。
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