80 / 86
Fifteenth Chapter...8/2
Xデー
しおりを挟む
『満生台で起きている一連の事件について、私なりに考察した結論をこのファイルにまとめる』
そんな書き出しから続く論文のような文章。その恐るべき『仮説』に、私は世界そのものに裏切られたかのような、途方もない絶望感に叩き落とされた。
*
二〇一二年八月二日。
満生台の発展を掲げ、いよいよ稼働する電波塔――満生塔。
飾り気のない鉄骨の四角錐が太陽の光を受け、キラキラと輝いている。
その根底にある暗い闇を感じさせることもなく。
時刻は朝八時。八木さんの傍で看病を続けていた私は、いつの間にか和室で眠っていたようで、肌寒さと体の痛みとであまり良くない目覚め方をした。服が半袖だったこともあり、畳の上に投げ出されていた両腕には細かい畳の痕がついていてサイアクだった。
そんな私の目に電波塔が映ったのは、外の空気を吸って気持ちを切り替えようと、玄関から外に出て山を見上げたときのことなのだった。
……頭の奥がチクチクと痛む。眠りの質が良くなかったからかもしれないが、ひょっとすると貴獅さんたちの計画が影響しているせいもある。
八木さんが残したファイルに記されていた『WAWプログラム』の内容は、私たち満生台の住民に被害を及ぼすあまりにも非人道的なものだったから。
「そんなことが……有り得るのよね……」
USBメモリに入っていたそのテキストを、私は佐曽利さんにプリンターを借りてプリントアウトしていた。
今はスカートのポケットにしまいこんでいるテキスト。専門的な書き方をしている部分は難解だったが、大筋は私にもすぐ理解できるものだった。
小さく息を吐き、家の中に戻ってきた私は、そっと紙を取り出して読み返してみる。
如何にも論文調な、八木さんの文章。
『永射さんの死を皮切りとして、この満生台で立て続けに起きた幾つもの事件や事故、及び災害。それらを同一のものと見做すのはともすれば暴論かもしれないが、しかし私は全てを繋ぐことのできる一つの仮説を構築することができた。そしてそれは、確かにこの満生台という舞台装置でしか起こし得ないものなのである。
電波塔計画の裏で永射さんや病院関係者らが密かに進めていたもう一つの計画、その名を【WAWプログラム】。今回の事件において鍵を握るのはこの計画に相違ない。Waxing and Waning――つまり盈虧計画と訳すのが相応しいそれは、満生台に住まう人々全てを被験者として扱い、そして実際に住民たちの一部は計画の被害を受けることとなったのである。
結論から言えば、WAWプログラムとは恐らく【ルナティック】を人為的に発生させる装置を作り出す計画だ。永射さんをリーダーとして生み出されたその装置は、被験者の脳に作用して思考を狂わせることができるものなのだ――』
被験者の脳に作用し、思考を狂わせる。それはまさにルナティック――狂気を人為的に発生させる恐るべきものだ。
そんな装置を現実に生み出すことができるとは到底信じられないのだが、八木さんはそれが可能であることを論理的に説明してくれていたのだった。
私や虎牙が掴んだ情報の数々と、八木さんがこれまでに得てきた知識。
それらが組み合わさって、事件の全てを貫く仮説が導き出されたのだ。
ルナティック。
電磁波。
人工地震。
……赤い目。
何もかもが、繋がっている。
そして、八木さんの読みが正しければ――いや、虎牙や私も薄々予感していたことではあるが――WAWプログラムが本格的に作動するのは今夜。電波塔の稼働式典の時。
あの塔が稼働するのと同時に、WAWプログラムもまた発動し、街は混乱に包まれることになるのだろう……。
でも、理由だけは分からない。
八木さんも文章の中で、計画の完成形は掴めないと記していた。
人々の思考を狂わせることしかできないのなら、それはデメリットでしかない。
意思無き暴力を生み出すネガティブなもので、そんな狂気に染まることを求める人間なんていないはずなのだ。
ただ、そこにどうしても目的をつけるとするならば。
虎牙ならきっと、こう考えるだろう。
きっとそれは……軍事兵器なんじゃないか、と。
「仁科さん」
廊下の奥から、私を呼ぶ声がした。佐曽利さんだ。多分、私よりも先に起きていて、今まで作業場にこもっていたのだろう。
玄関の戸が開く音に反応して、様子を見にきたのか。
「おはようございます、佐曽利さん」
「ああ。……少し聞きたいことがあるんだが」
「はい?」
朝から何だろう。首を傾げつつ、私は佐曽利さんの言葉を待ったのだが、彼が口にしたのは予想外のことだった。
「……虎牙がいなくなっている」
「え……?」
まさか。
私は佐曽利さんの言葉を信じられなかった。
一度貴獅さんに捕まったあいつのことだ、一人で行動することの危険さは認識したはず。
そんなあいつが、またいなくなるなんてことがあるだろうか?
「んー……トイレとかじゃないですよね?」
「家で探せる場所は探したがな。見つからなかった」
「もう、どうしてこんなときに……」
こんなときだからこそ、気が急いたとでもいうのか。八木さんのメッセージを虎牙は見ていないが、今日何かが起きるという予感は間違いなくあいつにもある。
ただ、単独行動に走るようなことはあまり考え難いのだが。
「……そう言えば昨日、虎牙と牛牧さんって少し揉めてませんでした?」
「ああ、虎牙の方が少し怒っていたようにも聞こえたが……気が立ってるだけだと特に何も聞かなかったな」
「牛牧さんにもう少し確認してみた方がいいかもですね」
私が言うと、佐曽利さんはそうだなとばかりに頷いた。
「昨日きみが印刷していた文章は?」
「あれは八木さんが残してくれた、事件についての仮説でした。信じられないようなことばかりですけど……」
「虎牙がそれを読んだりは?」
「いや、まだ誰にも見せてないんで」
別に秘密にしておくものでもないので、私はポケットにしまっていた紙を取り出す。少し見せてくれるかと佐曽利さんが言うので、私は了承して紙を手渡した。
「……うむ……」
普通の人なら、こんなことあるはずがないと切り捨てるような内容だ。佐曽利さんもコメントはしないが、内心とんでもない奇説だと思っていることだろう。
でも、それは奇説ではあるが不可能なことではきっとない。
真に成し遂げようとするなら、たとえ奇跡的な可能性でも起こせてしまうのだ。
それが酷く恐ろしい。
「牛牧に事情を聞きに行くことにしよう」
「そうですね、とりあえずは……」
私も虎牙を捜索したいが、まだ表立っての行動はし辛い。
そうも言ってられない状況に、これからなっていく公算は大きいが。
とにかく、今のところは佐曽利さんに任せることにして、私はこの後の動きを考えるべきか。
聞き取りだけしてすぐ帰ると、佐曽利さんは牛牧さんの家へ出発した。私はそれを見送ってから、顔を洗おうと洗面所に向かう。
間違いなく、今日が運命の日になる。少なくとも最悪の結末が訪れないように、私は気合を入れようと冷水を顔に浴び――。
「――え……」
そして、凍り付いた。
洗面台の前にある鏡。
そこに映る自身の姿、いやその目を見て。
「嘘……ッ」
思わず口にして、けれども嘘なわけがないと悟る。
見間違いなどではなく、明らかに……私の目は赤く充血していたのだ。
そんな書き出しから続く論文のような文章。その恐るべき『仮説』に、私は世界そのものに裏切られたかのような、途方もない絶望感に叩き落とされた。
*
二〇一二年八月二日。
満生台の発展を掲げ、いよいよ稼働する電波塔――満生塔。
飾り気のない鉄骨の四角錐が太陽の光を受け、キラキラと輝いている。
その根底にある暗い闇を感じさせることもなく。
時刻は朝八時。八木さんの傍で看病を続けていた私は、いつの間にか和室で眠っていたようで、肌寒さと体の痛みとであまり良くない目覚め方をした。服が半袖だったこともあり、畳の上に投げ出されていた両腕には細かい畳の痕がついていてサイアクだった。
そんな私の目に電波塔が映ったのは、外の空気を吸って気持ちを切り替えようと、玄関から外に出て山を見上げたときのことなのだった。
……頭の奥がチクチクと痛む。眠りの質が良くなかったからかもしれないが、ひょっとすると貴獅さんたちの計画が影響しているせいもある。
八木さんが残したファイルに記されていた『WAWプログラム』の内容は、私たち満生台の住民に被害を及ぼすあまりにも非人道的なものだったから。
「そんなことが……有り得るのよね……」
USBメモリに入っていたそのテキストを、私は佐曽利さんにプリンターを借りてプリントアウトしていた。
今はスカートのポケットにしまいこんでいるテキスト。専門的な書き方をしている部分は難解だったが、大筋は私にもすぐ理解できるものだった。
小さく息を吐き、家の中に戻ってきた私は、そっと紙を取り出して読み返してみる。
如何にも論文調な、八木さんの文章。
『永射さんの死を皮切りとして、この満生台で立て続けに起きた幾つもの事件や事故、及び災害。それらを同一のものと見做すのはともすれば暴論かもしれないが、しかし私は全てを繋ぐことのできる一つの仮説を構築することができた。そしてそれは、確かにこの満生台という舞台装置でしか起こし得ないものなのである。
電波塔計画の裏で永射さんや病院関係者らが密かに進めていたもう一つの計画、その名を【WAWプログラム】。今回の事件において鍵を握るのはこの計画に相違ない。Waxing and Waning――つまり盈虧計画と訳すのが相応しいそれは、満生台に住まう人々全てを被験者として扱い、そして実際に住民たちの一部は計画の被害を受けることとなったのである。
結論から言えば、WAWプログラムとは恐らく【ルナティック】を人為的に発生させる装置を作り出す計画だ。永射さんをリーダーとして生み出されたその装置は、被験者の脳に作用して思考を狂わせることができるものなのだ――』
被験者の脳に作用し、思考を狂わせる。それはまさにルナティック――狂気を人為的に発生させる恐るべきものだ。
そんな装置を現実に生み出すことができるとは到底信じられないのだが、八木さんはそれが可能であることを論理的に説明してくれていたのだった。
私や虎牙が掴んだ情報の数々と、八木さんがこれまでに得てきた知識。
それらが組み合わさって、事件の全てを貫く仮説が導き出されたのだ。
ルナティック。
電磁波。
人工地震。
……赤い目。
何もかもが、繋がっている。
そして、八木さんの読みが正しければ――いや、虎牙や私も薄々予感していたことではあるが――WAWプログラムが本格的に作動するのは今夜。電波塔の稼働式典の時。
あの塔が稼働するのと同時に、WAWプログラムもまた発動し、街は混乱に包まれることになるのだろう……。
でも、理由だけは分からない。
八木さんも文章の中で、計画の完成形は掴めないと記していた。
人々の思考を狂わせることしかできないのなら、それはデメリットでしかない。
意思無き暴力を生み出すネガティブなもので、そんな狂気に染まることを求める人間なんていないはずなのだ。
ただ、そこにどうしても目的をつけるとするならば。
虎牙ならきっと、こう考えるだろう。
きっとそれは……軍事兵器なんじゃないか、と。
「仁科さん」
廊下の奥から、私を呼ぶ声がした。佐曽利さんだ。多分、私よりも先に起きていて、今まで作業場にこもっていたのだろう。
玄関の戸が開く音に反応して、様子を見にきたのか。
「おはようございます、佐曽利さん」
「ああ。……少し聞きたいことがあるんだが」
「はい?」
朝から何だろう。首を傾げつつ、私は佐曽利さんの言葉を待ったのだが、彼が口にしたのは予想外のことだった。
「……虎牙がいなくなっている」
「え……?」
まさか。
私は佐曽利さんの言葉を信じられなかった。
一度貴獅さんに捕まったあいつのことだ、一人で行動することの危険さは認識したはず。
そんなあいつが、またいなくなるなんてことがあるだろうか?
「んー……トイレとかじゃないですよね?」
「家で探せる場所は探したがな。見つからなかった」
「もう、どうしてこんなときに……」
こんなときだからこそ、気が急いたとでもいうのか。八木さんのメッセージを虎牙は見ていないが、今日何かが起きるという予感は間違いなくあいつにもある。
ただ、単独行動に走るようなことはあまり考え難いのだが。
「……そう言えば昨日、虎牙と牛牧さんって少し揉めてませんでした?」
「ああ、虎牙の方が少し怒っていたようにも聞こえたが……気が立ってるだけだと特に何も聞かなかったな」
「牛牧さんにもう少し確認してみた方がいいかもですね」
私が言うと、佐曽利さんはそうだなとばかりに頷いた。
「昨日きみが印刷していた文章は?」
「あれは八木さんが残してくれた、事件についての仮説でした。信じられないようなことばかりですけど……」
「虎牙がそれを読んだりは?」
「いや、まだ誰にも見せてないんで」
別に秘密にしておくものでもないので、私はポケットにしまっていた紙を取り出す。少し見せてくれるかと佐曽利さんが言うので、私は了承して紙を手渡した。
「……うむ……」
普通の人なら、こんなことあるはずがないと切り捨てるような内容だ。佐曽利さんもコメントはしないが、内心とんでもない奇説だと思っていることだろう。
でも、それは奇説ではあるが不可能なことではきっとない。
真に成し遂げようとするなら、たとえ奇跡的な可能性でも起こせてしまうのだ。
それが酷く恐ろしい。
「牛牧に事情を聞きに行くことにしよう」
「そうですね、とりあえずは……」
私も虎牙を捜索したいが、まだ表立っての行動はし辛い。
そうも言ってられない状況に、これからなっていく公算は大きいが。
とにかく、今のところは佐曽利さんに任せることにして、私はこの後の動きを考えるべきか。
聞き取りだけしてすぐ帰ると、佐曽利さんは牛牧さんの家へ出発した。私はそれを見送ってから、顔を洗おうと洗面所に向かう。
間違いなく、今日が運命の日になる。少なくとも最悪の結末が訪れないように、私は気合を入れようと冷水を顔に浴び――。
「――え……」
そして、凍り付いた。
洗面台の前にある鏡。
そこに映る自身の姿、いやその目を見て。
「嘘……ッ」
思わず口にして、けれども嘘なわけがないと悟る。
見間違いなどではなく、明らかに……私の目は赤く充血していたのだ。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
暗闇の中の囁き
葉羽
ミステリー
名門の作家、黒崎一郎が自らの死を予感し、最後の作品『囁く影』を執筆する。その作品には、彼の過去や周囲の人間関係が暗号のように隠されている。彼の死後、古びた洋館で起きた不可解な殺人事件。被害者は、彼の作品の熱心なファンであり、館の中で自殺したかのように見せかけられていた。しかし、その背後には、作家の遺作に仕込まれた恐ろしいトリックと、館に潜む恐怖が待ち受けていた。探偵の名探偵、青木は、暗号を解読しながら事件の真相に迫っていくが、次第に彼自身も館の恐怖に飲み込まれていく。果たして、彼は真実を見つけ出し、恐怖から逃れることができるのか?
【連作ホラー】伍横町幻想 —Until the day we meet again—
至堂文斗
ホラー
――その幻想から、逃れられるか。
降霊術。それは死者を呼び出す禁忌の術式。
歴史を遡れば幾つも逸話はあれど、現実に死者を呼ぶことが出来たかは定かでない。
だがあるとき、長い実験の果てに、一人の男がその術式を生み出した。
降霊術は決して公に出ることはなかったものの、書物として世に残り続けた。
伍横町。そこは古くから気の流れが集まる場所と言われている小さな町。
そして、全ての始まりの町。
男が生み出した術式は、この町で幾つもの悲劇をもたらしていく。
運命を狂わされた者たちは、生と死の狭間で幾つもの涙を零す。
これは、四つの悲劇。
【魂】を巡る物語の始まりを飾る、四つの幻想曲――。
【霧夏邸幻想 ―Primal prayer-】
「――霧夏邸って知ってる?」
事故により最愛の娘を喪い、 降霊術に狂った男が住んでいた邸宅。
霊に会ってみたいと、邸内に忍び込んだ少年少女たちを待ち受けるものとは。
【三神院幻想 ―Dawn comes to the girl―】
「どうか、目を覚ましてはくれないだろうか」
眠りについたままの少女のために、 少年はただ祈り続ける。
その呼び声に呼応するかのように、 少女は記憶の世界に覚醒する。
【流刻園幻想 ―Omnia fert aetas―】
「……だから、違っていたんだ。沢山のことが」
七不思議の噂で有名な流刻園。夕暮れ時、教室には二人の少年少女がいた。
少年は、一通の便箋で呼び出され、少女と別れて屋上へと向かう。それが、悲劇の始まりであるとも知らずに。
【伍横町幻想 ―Until the day we meet again―】
「……ようやく、時が来た」
伍横町で降霊術の実験を繰り返してきた仮面の男。 最愛の女性のため、彼は最後の計画を始動する。
その計画を食い止めるべく、悲劇に巻き込まれた少年少女たちは苛酷な戦いに挑む。
伍横町の命運は、子どもたちの手に委ねられた。
リモート刑事 笹本翔
雨垂 一滴
ミステリー
『リモート刑事 笹本翔』は、過去のトラウマと戦う一人の刑事が、リモート捜査で事件を解決していく、刑事ドラマです。
主人公の笹本翔は、かつて警察組織の中でトップクラスの捜査官でしたが、ある事件で仲間を失い、自身も重傷を負ったことで、外出恐怖症(アゴラフォビア)に陥り、現場に出ることができなくなってしまいます。
それでも、彼の卓越した分析力と冷静な判断力は衰えず、リモートで捜査指示を出しながら、次々と難事件を解決していきます。
物語の鍵を握るのは、翔の若き相棒・竹内優斗。熱血漢で行動力に満ちた優斗と、過去の傷を抱えながらも冷静に捜査を指揮する翔。二人の対照的なキャラクターが織りなすバディストーリーです。
翔は果たして過去のトラウマを克服し、再び現場に立つことができるのか?
翔と優斗が数々の難事件に挑戦します!
秋月真夜は泣くことにしたー東の京のエグレゴア
鹿村杞憂
ミステリー
カメラマン志望の大学生・百鳥圭介は、ある日、不気味な影をまとった写真を撮影する。その影について謎めいた霊媒師・秋月真夜から「エグレゴア」と呼ばれる集合的な感情や欲望の具現化だと聞かされる。圭介は真夜の助手としてエグレゴアの討伐を手伝うことになり、人々、そして社会の深淵を覗き込む「人の心」を巡る物語に巻き込まれていくことになる。
Mary Magdalene~天使と悪魔~
DAO
ミステリー
『私は血の様に赤い髪と赤い目が大嫌いだった。』『私は真っ赤に染まる姉さんが大好きだった』
正反対の性格の双子の姉妹。 赤い髪のマリアは大人しく真面目。 青い目のメアリは社交的なシスコン。
ある日、双子の乗船した豪華客船で残虐非道な殺人事件が起きるのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる