【恋愛ミステリ】エンケージ! ーChildren in the bird cageー

至堂文斗

文字の大きさ
上 下
39 / 41
番外篇

――夏――

しおりを挟む

「夏祭り?」

 突然の誘いに、僕は思わずそう聞き返していた。
 夏の只中の放課後、冷房の効いた教室の中で、僕はクウからその誘いを切り出されたのだった。
 陽はまだ高く、眩しい陽光を街に注いでいる。その暑さとは壁一枚隔てられたこちら側は涼しく、教室にはまだクラスメイトが何人も残っている。その残った子たちもクウと同じように、近々行われるらしい夏祭りに行く約束を交わしていた。

「ヒカルってば、日にちも覚えてないなんて、興味ないんだなあー。せっかく一大イベントなんだよ、 二人の距離も縮まるんだよ?」
「自分で言う?」

 ツッコミを入れながらも、突然そんなことを言われれば内心はドキドキする。クウは相変わらず、さらりと恥ずかしいことを言ってのける、可愛らしい女の子だった。

「だって夏祭りと言えば、浴衣姿に見惚れて、花火に見惚れて、そんな中、君が一番綺麗だよとか言われてきゃーってなるもんだよ?」
「クウの中の夏祭りのイメージは偏りすぎだよ」

 わざと素っ気なくあしらうと、クウは例によって頬を膨らませ、

「そういうのがご所望なのですっ」
「……あはは、僕のキャラじゃないよ」
「まあ、それはそうだよねえ」

 素直に納得されると、それはそれで寂しい。

「まあまあ、ワタルもツバサちゃんも行くらしいからさ。私たちも行こうよ。そういうのって初めてなんだしさ」
「そうだね。行ってみてもいいかな。みんなが行くっていうなら」
「うんうん」

 正直なところ、祭りというものにあまりいいイメージはなかったけれど。
 それはこの世界のお祭りとは、違うものだったんだと理解しておきたいから。
 僕は、初めてのお祭りを楽しみたい。
 ……なんてもっともらしく言いながら、ただクウと一緒にいたいだけなのかもしれないけど。

「それじゃ、十五日の土曜日だからねっ。約束だぞ」
「ん、分かったよ。約束はちゃんと守ります」

 拳を突き出す彼女に、僕も倣って拳を軽くぶつける。クウはえへへと笑って、

「楽しいお祭りにしようね。何にも考えなくていい、お祭りなんだから」

 僕の心を見透かしたみたいに、そう言った。

「もちろん」

 僕は笑顔で返し、ゆっくりと立ち上がる。
 そして涼しい教室を抜け、クウと二人、いつものように並んで学校を出て行くのだった。

 島にいた頃に比べて、僕らの生活は一変した。その最たるものが、クウとの関係性なのだが、クウの方はそれほど変わったとは思っていないらしい。多分、彼女にとっては周囲の意見など、最初から取るに足らないものだったのだ。彼女は彼女の意思だけを真っ直ぐに貫く。そういう女の子だったのだ。
 その思いの先に僕がいることが、とても幸せでたまらない。
 夏の暑さは今の方が強烈で、堪え難い。僕らは二人、近くのコンビニでアイスを買って、半分ずつ食べる。最近は帰り道にこういうことをするのが好きらしい。都会に慣れ始めていると実感できるからなのだろう。

「どしたの? 暑さにでもやられてる?」

 ぼうっとクウの方を見つめていたので、彼女はアイスを舐めながら、僕の方を見つめてくる。何故だか僕は恥ずかしくなって、

「いや、暑くなんかないよ」

 と、たどたどしく答えた。
 無防備だよなあ、僕も、クウも。

「そう言えばさ。もう遠い昔のことみたいに思えるけど、鴇島の所有権が国に移るんだってね」
「ほえ、そうなんだ」

 言いながら、クウは溶け落ちたアイスを、慌てて舐めとっている。

「多分もう、無人のままになるだろうから。今度こそはちゃんと、鳥の住処として存在していくんだろうね」
「それが一番いいよ。ひっそりと、鳥たちが生きていくためだけにある方が」
「……そうだね」

 あの島には沢山の思い出がある。僕らの人生の九割は、あの島での思い出でできているのだ。それでも、元に戻ってほしいとは決して思わなかった。全てを受け入れた上で、僕らはあの舞台と訣別したのだから。
 籠の中に戻る必要は、もうないのだ。

「でもさ、佐渡コンツェルンってとこが大きな会社だからって、島一つ買って、その上鴇村に住んでた人とそっくりな人を住まわせられたなんて、今でも信じられないなー」
「うん、それなんだけどね」

 僕は一つ頷いてから、スマートフォンを取り出す。

「あれからコウさんとカナエさんが、色々と調べていたみたいなんだけど、どうも裏で協力というか、取引をしていたような組織があったらしいんだよ」
「え、なにそれ怪しい」
「その組織の名前が、どうやらGHOSTというらしいところまでは分かったんだけど、ね。そこからは……あんまり」
「ふうん……GHOSTか、変な名前だね」
「実体が見えないものっていうのを象徴してるのかなあ……」

 コウさんたちに掴めなかったものが、僕に分かるはずもないけれど、自分たちが関わった事件のことだ、少しはその全貌について、暴き出したいという思いもあった。
 僕は、コウさんに教えてもらったサイトを開き、それをクウに見せる。

「このサイトなんだけどね。GHOSTという組織についての噂が書き連ねられてる掲示板なんだ。どうもGHOSTそのもののサイトは無くて、表向きには殆ど情報が出てないんだよ」
「げー、怪しさぷんぷんですな」

 クウは僕のスマホを覗き込んで、

「遺伝危機管理機構……如何にも適当に考えられた名前……ふむふむ。この掲示板でも、そこまで沢山の情報が書かれてるわけじゃないんだね」
「秘密を保持するのが上手いんだろうね。ただ、佐渡コンツェルンと取引があったことは、そこに書かれてるんだ」
「あ、ほんとだ」

 画面をスライドさせていたクウが、その記事を見つけて呟いた。

「ふーん……根拠はさておき、いくつか記事が立ってるんだね。鴇島のこともそうだし、ここは何処だろ、鏡ヶ原っていう場所のことも書かれてるなあ。あとは、福祉施設? みたいなところも挙げられてるんだねえ……」
「なんというか、悪の組織ってあるんだなあって思わされたよ。真偽は確かめようもないけど」

 あくまでもこれはネットに転がっている無責任な発言でしかない。なのでGHOSTなるものの実態は分からないけれど、僕はその存在に奇妙な確信を持っていた。
 きっとあの鳥籠が作り出されたのには、もっと大きな何かの作為があるのだと。

「いつか、誰かが暴いてくれたりするのかねえ」
「うん? 何をだろう」

 僕の問いかけに、クウは空を見上げながら、答える。

「この世の悪を、かな?」

 冗談のような、真剣なような、とにかくそれは、暑い午後の一幕だった。





 そして、十五日の夜。
 僕は約束の場所へ向かっていた。
 あの島とは違うけれど、それでも約束の場所は、鴇村と同じような大樹の下だった。
 町の北側にある公園の、一番大きな木の前。
 そこには何も刻まれてはいない。かつて鴇村に存在したという相合鳥の伝承を真似た、名前の跡はない。それでもあの日刻んだ約束はまだ、僕らの胸の中に残っているし、それはきっと、ワタルさんやツバサさんにしてもそうなのだろう。
 とにかく、僕とクウは大樹の下にやって来た。

「ヒカルー、こんばんはっ」

 無邪気の手を振るクウは、そんな子供らしさとは対照的な、淑やかな浴衣に身を包んでいる。振られた手の動きに合わせて、長い袖口がゆらゆらと揺れていた。
 僕はと言えば、クウと同じく浴衣姿だったのにも関わらず、ただ彼女の姿に見惚れて、長い間ぼんやりと突っ立っていた。

「こ、こんばんは」
「お? 私の艶姿に見惚れてますな」

 そんなクウの冗談も、僕にとっては冗談なんかではなかった。僕は返答もできず、ただぎこちなく笑うだけだった。
 ――この子を離したくない。
 普段より少しだけ緊張気味に、手と手を繋ぎながら。
 僕は改めて、そう思った。
 お祭りの場所へ向かって、僕らはゆっくりと、噛みしめるように歩いていく。この町でも規模は大きいその夏祭りは、神社のある、北側の小高くなった広場で催されることになっていて、当日は朝から大人たちが準備に追われていたそうだ。広場へと続く長い道には、小さな提灯が連なっていて、仄かな、しかし優美な光を灯していた。

「ここだね」

 門の前から、すでに大勢の人たちの姿があった。誰もが笑みを絶やさず、綺麗に自身を着飾って、誰かと楽しさを分かち合う。それがあるべきお祭りの姿なのだ。

「よーし、行っちゃいやしょう!」

 クウは言うなり、僕の手を引っ張って歩き出す。賑やかな雰囲気に、興奮気味のようだった。確かに、何もかもが初めてのものばかりだ。綿菓子もりんご飴も、射的もヨーヨー釣りも、全部。それに興奮しないわけがなかった。
 まずは涼をと、かき氷を一つ買ったクウは、一口食べると僕の方にもぐいとそれを突き出して、

「ほれ、ヒカルの分だぞ」
「あ、あはは……ありがと」
「あーん、がよかった?」
「もう、こんな場所で……」

 もごもごと口を動かしながら、僕は言うのだが、クウはそれを面白がっているようだ。きっと、早速僕の顔は赤くなっていることだろう。
 でも、クウだって、僕が不意をついたら、すぐに頬を赤らめるというのに。
 二人で仲良く一本のスプーンを渡し合い、かき氷を食べる。その後面白そうだと言うので、クウは近くにあった射的の屋台に飛びついた。
 屋台のおじさんは優しそうで、弾を一つオマケしてくれたのだが、そこは負けず嫌いなクウ、というのか、とにかく真剣に狙いを済ませて、見事に大きな的を撃ち落とした。これにはおじさんも驚いたようで、目をぱちくりさせながら、しばらくクウに釘付けだった。それが、少し誇らしかったりもした。
 屋台を物色しつつ歩いていると、ちょうど中頃でワタルとツバサちゃんの姿が見えた。ワタルは浴衣を窮屈そうに着ており、ちょっと似合ってはいないが、元が格好良いのでおあいこといったところ。そしてツバサちゃんは、これは文句の付けようがないくらい、白を基調とした綺麗な浴衣が似合っていた。

「おう、ようやく会えたな」
「二人とも、こんばんは。とっても似合ってるね。ワタルとは大違い」
「おいちょっと待て」

 ワタルとツバサちゃんはそんな掛け合いをして、笑う。それは、島の中では恋人の会話に見えたのだろうが、ここではもう、微笑ましい兄妹のそれだった。

「これから花火が上がるんだって。ヒカルくんとクウちゃんも、見晴らしのいい場所で一緒に見よう?」
「おお、花火! いいねいいね、去年はドタバタしてて見ることもできなかったし」
「はは、そうだね。去年の夏は知らない間に過ぎちゃってたものね」

 そう、こうして自由に味わえる夏は、初めてなわけだ。
 ならば、一大イベントの最後を飾る花火を、見ないわけにはいかない。
 四人全員で。
 人混みを掻き分けるように進みつつ、僕らは広場から少し離れた小高い場所へ、坂道を上っていく。他の人も、毎年の行事なのですっかり分かっているらしく、同じ方向へ動いていた。
 そして、視界を遮るものが殆どない、見晴らしの良い高台へたどり着いたちょうどそのとき、どこかから、あっ、という声が上がった。
 その声が指す先に、最初の花火が打ち上がった。
 闇夜を切り裂いて進み、花開く光の粒たち。その美しい情景を、僕らはただただ息を呑み、見つめていた。花火は途絶えることなく二つ、三つと続き、その度に周りからは感嘆する声が聞こえてきた。

「……綺麗だね」

 隣で、クウが囁く。僕はそれに、言葉もなく頷いた。綺麗という言葉それだけで、もう全ては語れているから。それ以上は、もう必要がなかった。

「お父さんとお母さんも、家から見てるんだって」

 ツバサちゃんが、どこか照れ臭そうに微笑しながら言う。でも、その微笑みは、両親を心から祝福しているのだと分かるものだった。

「こうして同じものを共有できる時間って、いいよね」

 僕の、素直な気持ちだ。それは、とても簡単なのに、なぜか難しいこと。
 不安定なのに、とても綺麗な愛のかたち。
 やがて、一段と大きな花火が夜空に拡散し、その光を闇の中へ溶け込ませていく。その最後を見届けた後、終了のアナウンスが流れてきた。だけど、ほとんどの人は、幸せを目に湛えながら、じっと闇夜を見つめていた。
 僕らも、同じようにただ、そうしていた。

「せっかく空に飛び立てたんだから……あんな風に、綺麗に光っていたいね」
「ヒカル……」

 自然と出た僕の言葉に、クウは僅かに息を呑んでから、一言、

「……いくら自分がヒカルだからって……」
「……怒るよ?」

 僕が睨むと、クウは笑いながら、ごめんごめんと謝った。
 まったく。

「お熱いねえ、二人とも」
「幸せそうだねえー」

 ワタルとツバサちゃんはもう、僕らの行く末を温かく見守る気満々といった感じだ。そんな目で見られても。

「……ふふ」

 ひとしきり笑ってから、クウは空を見上げた。

「空に光る、か。……いいじゃないですか、二人で……いつまでもね」

 ……もちろん。
 幸せでいよう。
 クウ。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

この欠け落ちた匣庭の中で 終章―Dream of miniature garden―

至堂文斗
ミステリー
ーーこれが、匣の中だったんだ。 二〇一八年の夏。廃墟となった満生台を訪れたのは二人の若者。 彼らもまた、かつてGHOSTの研究によって運命を弄ばれた者たちだった。 信号領域の研究が展開され、そして壊れたニュータウン。終焉を迎えた現実と、終焉を拒絶する仮想。 歪なる領域に足を踏み入れる二人は、果たして何か一つでも、その世界に救いを与えることが出来るだろうか。 幻想、幻影、エンケージ。 魂魄、領域、人類の進化。 802部隊、九命会、レッドアイ・オペレーション……。 さあ、あの光の先へと進んでいこう。たとえもう二度と時計の針が巻き戻らないとしても。 私たちの駆け抜けたあの日々は確かに満ち足りていたと、懐かしめるようになるはずだから。

この満ち足りた匣庭の中で 二章―Moon of miniature garden―

至堂文斗
ミステリー
それこそが、赤い満月へと至るのだろうか―― 『満ち足りた暮らし』をコンセプトとして発展を遂げてきたニュータウン、満生台。 更なる発展を掲げ、電波塔計画が進められ……そして二〇一二年の八月、地図から消えた街。 鬼の伝承に浸食されていく混沌の街で、再び二週間の物語は幕を開ける。 古くより伝えられてきた、赤い満月が昇るその夜まで。 オートマティスム、鬼封じの池、『八〇二』の数字。 ムーンスパロー、周波数帯、デリンジャー現象。 ブラッドムーン、潮汐力、盈虧院……。 ほら、また頭の中に響いてくる鬼の声。 逃れられない惨劇へ向けて、私たちはただ日々を重ねていく――。 出題篇PV:https://www.youtube.com/watch?v=1mjjf9TY6Io

この満ち足りた匣庭の中で 三章―Ghost of miniature garden―

至堂文斗
ミステリー
 幾度繰り返そうとも、匣庭は――。 『満ち足りた暮らし』をコンセプトとして発展を遂げてきたニュータウン、満生台。 その裏では、医療センターによる謎めいた計画『WAWプログラム』が粛々と進行し、そして避け得ぬ惨劇が街を襲った。 舞台は繰り返す。 三度、二週間の物語は幕を開け、定められた終焉へと砂時計の砂は落ちていく。 変わらない世界の中で、真実を知悉する者は誰か。この世界の意図とは何か。 科学研究所、GHOST、ゴーレム計画。 人工地震、マイクロチップ、レッドアウト。 信号領域、残留思念、ブレイン・マシン・インターフェース……。 鬼の祟りに隠れ、暗躍する機関の影。 手遅れの中にある私たちの日々がほら――また、始まった。 出題篇PV:https://www.youtube.com/watch?v=1mjjf9TY6Io

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

【完結】Amnesia(アムネシア)~カフェ「時遊館」に現れた美しい青年は記憶を失っていた~

紫紺
ミステリー
郊外の人気カフェ、『時游館』のマスター航留は、ある日美しい青年と出会う。彼は自分が誰かも全て忘れてしまう記憶喪失を患っていた。 行きがかり上、面倒を見ることになったのが……。 ※「Amnesia」は医学用語で、一般的には「記憶喪失」のことを指します。

演じる家族

ことは
ライト文芸
永野未来(ながのみらい)、14歳。 大好きだったおばあちゃんが突然、いや、徐々に消えていった。 だが、彼女は甦った。 未来の双子の姉、春子として。 未来には、おばあちゃんがいない。 それが永野家の、ルールだ。 【表紙イラスト】ノーコピーライトガール様からお借りしました。 https://fromtheasia.com/illustration/nocopyrightgirl

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

処理中です...